VRMMOでおもしれぇプレイヤーになりたい!   作:レイサン

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今回はギルドを結成するらいし!
リオカ・フレッド・アンジュは確定として、残りのメンバーは誰になるのだろうか?
そして【ステーキハウス香】というふざけたギルド名はなんなんだ!



ギルド結成!その名は【ステーキハウス香】!?

今日は待ちに待ったアップデートの日だ!

ギルドシステムの実装がメインとして、スキルの上方・下方修正や新規スキルや装備の実装が行われたらしい!

 

とりあえずハルオミとアンジュさんを誘うのは確定として、流石に三人だけのギルドじゃ寂しいからなぁ。

ハルオミと相談して新しいメンバー探さないと!

 

 

 _____________________

 

 

「ギルドスペースはこのデカい塔がいいと思うんだ。俺とアンジュさんは問題ないがお前はそれで良いか?」

 

「もちろん!何かカッコ良さそうだし!」

 

「OK、それじゃさっそく土地購入だな。俺とお前の持ってる分のGで足りると思うが一応アンジュさんからも分けてもらってる。なんと言っても俺たち三人の共同のスペースだしな。」

 

「ありがたいよぉ。この前大会で使うのにポーションとか買ったからGがカツカツだったんだよぉ。」

 

ちなみにGとはゴールド、つまりゲーム内通貨である。

 

土地と塔の合計金額は約10万Gで、三人の資金を合わせればそこまで痛手では無かった。

 

「さて、中はどんな感じかな……ってちょっと汚いな!しかも家具とかほとんど無くて殺風景じゃねぇか!」

 

「うっ…ここに人を招くのは流石に問題だよね。これって模様替えとかできるのかな?」

 

「確か蜘蛛の巣とか砂埃なんかは箒があれば無くせたはずだ。こんな事もあろうかと事前に買っといたから掃除するか。」

 

「よし!それじゃまずはお掃除からだね!」

 

「あぁ、掃除は俺が一人でやっとくからさ。お前はアンジュさんに連絡入れてギルドに置く家具を用意してもらってくれ。その後はギルドメンバー集めを頼む。」

 

「わかった!いっぱい誘うね!」

 

「言っとくけどこの建物は人数上限30人だからな!それ以上は新しく別の拠点を作る必要があるから集めすぎるなよ!」

 

「わかった!それならほどほどに誘うね!」

 

 

始まりの街の噴水前広場

 

 

「誘うとは行ったけど……知らない人にいきなり話しかけるのは勇気いるよなぁ。都合良くギルド探してる人がいれば誘いやすくて良いんだけど。」

 

「どうしようお兄ちゃん…私達全然相手にされてないよ…。」

 

「心配することは無いぞ我が妹よ。兄が必ず良いギルドを見つけてやるからな。」

 

「……都合良くギルド探してる人がいた。」

 

「あれ、お兄ちゃん誰か来たよ!」

 

「あのぉ、ちょっといいですか?」

 

「おや、どうしましたお嬢さん?」

 

「いや、僕男…って今はそんな事どうでも良くて、ギルド探してるならウチのギルド入りませんか?ただいま絶賛人員募集中なんですよ!」

 

「本当ですか!それは有難い!我々まだ始めたばかりの初心者でして、中々受け入れてもらえなくて困っていたのですよ!」

 

「待ってお兄ちゃん!この人この前の大会で4位だった人だよ!」

 

「な、なんと!大会4位に誘われるのちょっとプレッシャーが…」

 

「全然大丈夫ですよ〜エンジョイ勢大歓迎のゆる〜い感じのギルドになる予定なので!」

 

「なるほど…そういう事なら参加してみましょうか。構わないかね我が妹よ。」

 

「うん!楽しそう!」

 

「それじゃ決まりだね!これでメンバーは5人だ!あともう少し誘いたいかなぁ。あっ、どこかで見た事ある顔の人見つけた!」

 

「あぁ?てめぇあん時の、名前は確かリオカだったか?俺は忙しいんだよ何の用だ?」

 

「やっぱりブレイドくんだった!ギルドメンバー探してるんだけど入らない?」

 

「入る。」

 

「即答!?」

 

「次回のイベントがギルド対抗戦って噂聞いてどっか入れそうなギルド無いか探してたんだ。丁度いいから入ってやるぜ感謝しろよ!」

 

「うん!凄い助かる!」

 

 

ギルド拠点第一階層

 

 

「という訳で新しくメンバーを向かい入れました!」

 

「ブレイド。」

 

「え?」

 

「ブレイドだ。」

 

「あ、今の自己紹介?じゃ続けてお二人さんお願いします!」

 

「改めて名乗らせていただこう!我が名はアルス!天使族の騎士アルスだ!」

 

「私はアルスの妹のアンジェラです!種族は天使族でジョブはヒーラーです!」

 

「うわぁ……ややこしい名前のやつが二人もきたなあ。

ブレイドは俺と名前が似てるし、アンジェラもアンジュと名前が被ってる。」

 

「そんなに気にしなくてもいいんじゃないかしら?プレイヤー名が似てる事なんて珍しくないし。」

 

「うん!名前が似ててもフレッドはフレッドだしアンジュさんはアンジュさんだよ!」

 

「何言いたいのかよくわかんないが……まぁ細かい事はどうでもいいか!とりあえずこれでギルドメンバーは合計6人!出来ればもう少しメンバーがいた方が色々と安定するが、ゆるーくやるっていうウチのギルマスのスタンスなら問題ないだろ。」

 

「それで、ギルド名は何にするの?ギルドマスターのリオカちゃん。」

 

「あ、ギルド名まだ考えてなかったんだった!」

 

「【聖剣の騎士団】というのはどうだろうか!」

 

「【皆殺し団】にしようぜ!」

 

「前者は何かウチの雰囲気と違うから却下、後者は物騒すぎるから却下。ここは【剣と魔法の戦士団】とかにしようぜ!」

 

「大して変わらないじゃない。【天界の塔】とかどうかしら?天に向かって聳え立つこの塔を表す良い名前だと思うんだけど。」

 

「ギルドマスターのリオカさんはどう思いますか?何かアイデアとかありますか?」

 

「【ステーキハウス(かおり)】」

 

「「「【ステーキハウス(かおり)】?」」」

 

「あ、いやぁ、何となく思いついた名前なんだよね【ステーキハウス香】。ありそうじゃない?このゲーム料理屋も作れるらしいしさ、ギルド運営のついでに料理店として【ステーキハウス香】営業したら面白いかなって思ったんだけど…どうかな?」

 

「へっ!何がステーキハウスだくっだらねぇ!」

 

「俺はいいと思うぞ!」

 

「私も賛成です!楽しそうなので!」

 

「は?」

 

「私もいいと思うわ。オシャレなお店とか作ってみたいもの。」

 

「上位プレイヤーが集まるギルドの名前が【ステーキハウス香】って話題性もあって面白そうだし、何よりリオカが目指してる『おもしれぇプレイヤー』に一歩前進できるしいいと思う!うん、俺もそれでいいと思うな!」

 

「おいおい嘘だろマジかよ……俺以外全員イカれちまってんのか……?」

 

「それじゃ皆賛成って事で良い?」

 

「良いよ!」

 

「いいと思う!」

 

「良いだろう!」

 

「大賛成よ!」

 

「おい待て!俺は絶対反対だからな!」

 

「じゃあ決まりだね!」

 

「無視してんじゃねぇよ!!」

 

こうして、話し合いの結果リオカをギルドマスターとする新規ギルド【ステーキハウス香】が誕生したのだった。

ちなみに香の部分はリオカの本名カオリから来ている。

 

「お店やりたいとは言ったけど、僕料理スキル一つも持ってないんだよね。」

 

「俺も料理スキルは持ってないな。」

 

「料理スキル持ってる人挙手!」

 

しかし誰も挙手しなかった。

 

「ほら見たことか!誰も料理なんかできねぇじゃねぇか!やっぱギルド名変えろよ!」

 

「じゃあ僕が料理スキル習得するよ!言い出しっぺの法則だからね!」

 

「てめぇのそのモチベーション何なんだよ!」

 

ノリの良いギルドメンバーが集まってくれたおかげで、ブレイド以外の全員が【ステーキハウス香】という意味不明なギルド名に賛成した。

 

アンジュが装備品やポーション以外にも家具などの生産系スキルを習得していたので、ギルドホーム及び店の内装は、なかなか悪くないものになった。

 

他のメンバーが塔の掃除と家具の設置を行っている間、リオカは一人で料理の修行をしていた。

 

ギルドホームの内装が整って皆がくつろいでいた頃、料理スキルを一通り習得したリオカが帰ってきた。

 

「料理スキル習得してきたよ!」

 

「早ぁ!!」

 

「帰り道でステーキに丁度よさそうなお肉を調達できたから、早速ステーキ焼いてみるね!厨房設備は問題ないかな?」

 

「バッチリ出来てるはずよ。そこの棚にフライパンとか入れといたから。」

 

「ありがとうございます!」

 

「しかし、料理スキルって結構めんどくさいシステムだって聞くぜ?初期の料理スキルはホントに雑な料理しか作れないし、店で売れるレベルの料理を作るには料理人NPCからクエスト受けないといけないらしい。」

 

「さらにスキルとは別でレシピも習得する必要があると聞いた。本当にこの短時間でちゃんとした料理を作れるようになったのだろうか?」

 

何故フレッドとアルスがそんな事を知っているのかは謎だが、とにかく習得期間が短すぎで不安というのは、他のメンバーも共通している。

 

それから数分が経過し、何やら美味しそうな香りが漂ってきた。

 

「皆おまたせ!リオカ特性獣肉ステーキだよ!レシピ習得してからすぐ帰ってきちゃったから自信ないけど多分大丈夫!」

 

「何か不安になる言い方だが、見た目は問題無いし美味そうな匂いだな。ま、食えば分かるだろ。」

 

そう言うとフレッドは早速ナイフでステーキを切り分けて一口食べた。

そして何も言わずにもう一口食べた。

表情が変わらないが、ステーキを食べる手は止まらない。

 

「んん……美味(うま)いわこれ。米食いたくなる味。」

 

「ホント!?やったー!」

 

フレッドに続いて他のメンバーも食べてみた。

 

「良いね!付け合せにブロッコリー添えたくなる味だよ!」

 

「ステーキはおいしいけど、確かに付け合せは欲しいかも。」

 

美味(うめ)ぇ!これ店で売ろうぜ!絶対売れる!」

 

「ステーキハウス反対派だったのに、案外あっさりと手のひら返すんだな。」

 

「うっせぇ!俺は最初っからこうなると思ってたんだ!」

 

「はいはい、そういう事にしといてやるよ。」

 

「美味しく作れて良かったよ!でも実は他にレシピ習得してないんだよね。暇な時にまた練習してみるよ!」

 

「しかし、実際に店として経営するとして厨房担当がリオカ一人ってのは流石にキツくないか?というか六人で店舗経営は人手不足になるのでは?考えれば考えるほど問題点が浮かんでくるが、せっかくここまで準備したんだし店は開きたいよなぁ。」

 

「不定期で開店すれば良いんじゃないかな?メインはギルドの方なんだし。」

 

「お前がそれでいいなら俺もそれて構わないんだが、他の皆は異論は無いか?」

 

「良いんじゃないかな?」

 

「そうね。不定期開店なら余裕がある時だけ開けばいいから、気持ち的にも時間的にも予算的にもいいと思う。」

 

「俺はこのステーキが食えるなら文句は無ぇ!」

 

「俺もそれで問題ないと思うぞ!」

 

「じゃあお店は不定期開店って事で!改めて【ステーキハウス香】結成だ!」

 

その後、美少女エルフが作る激ウマステーキが食べられる飲食店一体型の小規模ギルドとして、【ステーキハウス香】がネットで話題になるのは、もう少し先のお話。




本編で語られない設定について語るコーナー

料理系スキルの一番初歩的なものは焚き火で肉を焼くだけのもので、道具を使用するだけで習得できる。
本格的に料理スキルを習得するとなると、商店街エリアの料理店で料理人NPCからクエストを受ける必要があります。
リオカはスキルショップで料理系スキルの巻物を買って、ステーキのレシピだけ教わったので短時間で習得しました。
ちなみにステーキに使った肉はホワイトホーンという牛形モンスターの肉です。
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