いよいよ第二回イベントスタート!
リオカ率いる【ステーキハウス香】はどんな激戦を繰り広げるのか?
果たして高順位にランクインできるのだろうか?
今日は第二回公式イベント!
今回はギルド対抗戦、とりあえず時間いっぱいまで生き残れるよう頑張ろう!
それにギルド対抗戦って事は、ハルオミや他のギルドメンバーさん達も一緒に戦えるんだ!
うん!
すごく楽しみだ!
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「今日は集まってくれてありがとう!もうすぐ公式イベント開始時間だね!」
「さてと、今回のイベントだが、プレイヤーのレベルがそのままそのプレイヤーの持ち点になるってルールだったな。そこで、まずは全員のレベルを確認しておいた方がいいと思うんだ。」
「それじゃあまずは言い出しっぺのフレッドからね!」
「俺はレベル28だな。まぁ普通にプレイしてればこんなもんだと思うが、上位陣は35は超えてくるだろうな。」
「ふむふむ、それじゃ次はアンジュさん!」
「私は今24レベルね。と言っても生産職だから戦闘スキルはほとんど持ってないわ。まぁやるとしたらサポートアイテムを用意する係かしらね?」
「了解です!それじゃあ次はブレイドくん!」
「29レベルだ。とにかく素早さと攻撃力に振ってる。耐久力はカスだが全部避けるから関係ねぇな。」
「うんうん頼もしい!次はアルスさんお願いします!」
「うむ!俺はレベル28だ!ステータスは主に攻撃力と防御力をあげている!いざと言う時は俺が皆を守るつもりだ!」
「凄く頼もしい!それじゃつぎはアンジェラちゃん!」
「私はレベル20ですね。バフ系は持っていないんですけど、光属性の攻撃魔法と体力回復や状態異常回復を持っていますね。後方支援として活躍できれば嬉しいなと思ってます。」
「OK!それじゃ次はタケマルくん!」
「私のレベルは29だ。この前リオカのレベル上げに誘われてここまでレベルが上がった。ステータス攻撃と素早さをあげている。実践では隠密系スキルを活かして偵察等を行うつもりだ。」
「うん、これで全員かな?それじゃ最後に僕のレベルだね!」
「まぁリオカもなんだかんだ言って結構やってるからな。レベル28ぐらいか?」
「僕の今のレベルは38です!」
「……え、マジで?」
「うん!この日のためにリアルでの予定を開けて全力でレベル上げしまくったおかげで一気に9レベルも上がっちゃった!」
「おいおいマジかよ、レベル上げ始める前から既に結構レベル高いじゃねぇか。」
「トップ層に迫る勢いね。」
「まぁレベルが高くても、対人戦ではプレイスキルとかも大事だからね。とは言え頼もしい限りだよギルドマスター殿。」
「えへへ、ちょっと照れる。それはそれとして、作戦とか考えないとね。」
「今回のイベントは専用マップでランダムに配置された拠点からスタートする。相手の拠点にカチコミ入れてさっさと倒すも良し。地道に倒しつつポイントを与えないよう、生存を最優先にするも良し。俺らは小規模ギルドな分立ち回りで大規模ギルドに対抗する必要がある。」
「うーん、そうだなぁ。まずはタケマルくんに任務を与えよう。」
「何でしょうかギルドマスター殿?」
「まずタケマルくんは隠密スキルを利用して可能な限り上位ギルドの戦力を把握してほしい。ただし戦闘は可能な限り避けること。点数を取られるのもデス数が増えるのも都合が悪いからね。」
「了解!よほど余裕がある時でない限りは戦闘を避けると約束する!」
「次にブレイドくん。君にも仕事を与えるね。」
「あぁ?俺に仕事だぁ?俺は好きに暴れさせてもらうからな。」
「うん、そうしてほしい。」
「え?マジかよ?」
「うん。ステータスだけで見れば君はウチのギルドで一番回避能力と攻撃能力が高い。まずはブレイドくんが好き放題暴れ回って相手を混乱させる。その混乱に乗じてタケマルくんが情報集めをする。」
「へ、暴れられるなら何でもいいぜ。」
「そしてアンジュさんには拠点に防壁やトラップを設置してもらいたい。」
「ええ、私は初めからそのつもりだったわ。」
「そして拠点整備中に攻められる危険性を考慮して、護衛にはアルスさんとアンジェラちゃんに付き添ってもらう。」
「うむ!俺に任せてくれ!確実に守り抜いてみせよう!」
「私も頑張ります!」
「そして残った僕とフレッドはとりあえず初日は温存だね。」
「俺は初日から仕事なしか。」
「その分二日目以降は仕事が多くなるだろうね。下位のギルドは下手したら初日で全滅もありえる。初日を乗り越えれば、二日目には上位ギルドが僕たちを潰しに来るだろう。上位の大規模ギルドからすれば僕たち小規模ギルドは数で攻め落とせると考えるだろうからね。」
「なるほどな。それで範囲攻撃持ちの俺を温存ってわけだ。お前随分賢い作戦考えてきたな。」
「レベル上げしながらひたすらシュミレーションしてたからね!まぁそれでも初心者レベルの作戦だけどね。」
「お、そろそろ時間だな。公式からアナウンスがあるはずだが……。」
『【ステーキハウス香】のメンバーの皆さん御集まりですね?いよいよ今月の公式イベント、第二回イベントが開催いたします!それではここでルールの再確認をさせていただきます!』
1.ギルド同士での一時的な結託は可
2.自分達以外のギルドホームには一定時間以上滞在できない
3.デスしたらギルドホームで蘇生され3デスで脱落
4.大会期間は3日間(ゲーム内時間)
5.アイテムは持ち込み可で使用したアイテムは大会終了後復活する
6.撃破したプレイヤーのレベルによって撃破時の獲得ポイントが変動
7.ギルドメンバーの獲得ポイントの合計が最も多かったギルドが優勝
『以上が本大会のルールとなります!また、バトルフィールドは森林、平原、砂漠、水中などさまざまな地形が用意された専用のステージ【決戦の大戦場】と呼ばれる場所で行われます!ちなみにこの【決戦の大戦場】の各エリアは大会終了後にフリーPvPエリアとして解禁予定ですのでお楽しみに!それではまもなく大会スタートです!』
「ついに始まるんだな、ギルド対抗戦!」
「みんな!全力で楽しもう!」
「「おぉーーー!!」」
『……3.2.1.ギルド対抗戦スタートです!』
大会用ステージ 決戦の大戦場
「さてと、防壁はこんなものかしらね?」
「オイオイオイ!マジかよこれ!防壁っつうか城壁じゃねぇか!」
「さあ、拠点は私達に任せて二人はしっかり仕事してきてちょうだいね。」
「へっ、任せろ!全員ぶった斬る!」
「正確なマップ情報と敵対ギルドの大まかな戦力、必ずや情報を持ち帰って見せよう!」
「タケマルくん様になってるなぁ。」
「さてと、俺たちも拠点防衛のために戻るか。」
「む?早速敵対ギルドのお出ましのようだな!」
「よし!全員戦闘態勢!生存を最優先にしつつ返り討ちにするぞぉー!」
しばらく後 どこかの小規模ギルドにて
「どうだ?敵は来てないか?」
「こっちは大丈夫だ!そっちは問題ないか?」
「ああ、こっちも問題は…いや、誰か来てるぞ!全員防御体勢に…ギャァァ!」
「何だ!どうしたんだ!……ぐわぁぁぁ!」
「へっ、これで6キルだな。そんでもってお前で7キルだなぁ!」
「マズイ!に、逃げ……ぐぉぉぁぁぁ!」
「チッ、歯ごたえねぇなぁ。他のギルドメンバーは他所に出撃中か?まぁいい、さっさと次のギルド探すか!」
同じ頃 また別のギルドにて
「しっかし暇だな。案外攻め込まれないもんだな。」
「まぁ他にも何十箇所も拠点があるんだ。ピンポイントに俺たちが狙われる事は少ないんじゃないか?」
「それそそうかもな……」
ザクッ
「お、おい!どうした!敵の攻撃か!」
ザクッ
「うっ……」
「10レベル代の見張りが二人、ここは警戒する必要も無さそうだな。あまりにも隙だらけだからついやってしまったが、本命が潜んでいる可能性もあるかもしれないな。次からはそこも気をつけておこう。」
少し後 【ステーキハウス香】の拠点
「お、またポイント増えてる。ブレイドのやつ暴れてんなぁ。」
「キルログを見るにタケマルくんも何人か倒してみたいね。偵察の方に支障は出ないかしら?」
「今は信じて待つしかないね。」
「大変です!敵対ギルドが大勢で攻め込んできました!多分全部で50人くらいいます!」
「ご、50人くらい!?大規模ギルドがとうとうウチまで来たのか!」
「はい!アンジュさんの設置したトラップの解除に手こずって足止めされているようですが、流石に防壁の固定砲台だけでは倒しきれません!」
「対集団戦の作戦はある程度考えてある。敵はどの方角から来たんだ?」
「それが、西と東の両方からほぼ同時に進撃されているみたいで、どう対抗すれば良いのか…」
「篭城戦は上手く行くか不安だがやるしか無いか。それで、相手ギルドの名前は?」
「ええっと、【エブリデイズ】と【キング・キングキャッスル】ですね。」
「なるほど、【エブリデイズ】は何とでもなるだろうな。あそこのギルドは一部癖の強いプレイヤーはいても大半はあまりレベルの高くないライト層の集まりだそうだ。だが【キング・キング キャッスル】は前回イベント七位のキング・キング率いる大規模ギルドだ。」
「まぁ今回の50人くらいのうちほとんどは【キング・キングキャッスル】の軍でしょうね。どうにか止めないとマズイわ。」
「よし、ここはギルマスである僕が行こう!」
「まぁ待て。お前はウチの最終兵器だ。【エブリデイズ】は俺がアンジュさんと協力して止める。アルスとアンジェラは【キング・キングキャッスル】を相手してくれ。リオカはメッセージでタケマルとブレイドに現状を報告してくれ。」
「任せて!しっかり伝えとく!」
「さてと、それじゃあ早速一勝負行くか!」
【ステーキハウス香】拠点西方面
「お?ギルド拠点見えてきましたね!うわ凄!お城みたいになってますよ!」
「どうしますトコヤミさん?結構防御しっかりしてるし落とし切れるか不安ですけど?」
「いやいやいや行けますってドラコーさん。こんな人数ちるんですよ?行ける行ける!」
「ホントですか?いや負けても知らないよ?俺は。」
「いやもう皆さんに任せとけば大丈夫ですって!ねぇ皆さん!」
リーダー格と思われるトコヤミというプレイヤーに、十数名ほどのプレイヤーが答える。
「レイブンに怒られそうだけどなぁ。」
「良いよ、勝手に言わせとこうあのクルクル頭。」
「コラコラやめなさいって。」
どうやらレイブンという仲の良いプレイヤーの事をイジっているようだ。
「おいアンタら!進軍できるのもそこまでだぜ。」
そこにフレッドがやってきた。
「待って強そうな人来ちゃったんだけど!」
「大丈夫大丈夫行ける行ける!」
「ここから先には行かせないぜ!」
そう言うとフレッドは大規模呪文の詠唱を始めた。
「やばいやばい!大規模呪文の詠唱始まった!」
「みんなやっちゃってください!」
十数名のプレイヤー達が一斉にフレッドを攻撃しようと接近したが、次の瞬間大爆発によって遠くへ吹き飛ばされた。
「うええぇぇぇぇ!!なんすかこれぇ!?」
「これアレだ!ノックバック効果のトラップだ!近づくと爆風で吹っ飛ばされるから近づけない!」
「マジかぁ!これ僕じゃなくてねっとりさん来てたら良かったかもなぁ!」
「俺ノックバック耐性あるんで突っ込みます!死んだらごめん!」
「ドラコーさぁぁぁぁん!!」
「そうはさせないわよ!」
フレッドに突撃するドラコーに、後方にいたアンジュの容赦ない爆弾ボール攻撃が直撃した。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙お決まりのヤツゥゥゥ!!」
「ト"ラ"コ"ー"さ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ん"!!」
「詠唱時間終了!喰らえ、メテオリックインパクト!」
「ウワァァァァ隕石降ってきたァァァァ!!」
詠唱が長い代わりに高火力広範囲攻撃の大規模呪文。
メテオリックインパクトは、名前から想像出来るように隕石のような燃える岩を複数落とす魔法だ。
単体相手では容易に避けられてしまうが、団体相手なら避けきれず被弾する可能性は高くなる。
「うわぁぁぁぁごめんドラコーさん!僕先に帰ってます!」
「待ってトコヤミさん!俺を置いていくなぁぁぁ!!」
「よし、こっちは何とかなったな。」
中規模ギルド【エブリデイズ】の迎撃に成功した。
【ステーキハウス香】の大幅なポイントアップと共に【エブリデイズ】へそれなりにダメージを与えることに成功したのだ。
一方その頃東方面では
「ほう、一騎打ちか。」
「そうだ!ギルドの代表として、この俺アルスが貴方と一騎打ちをしたい!」
「アンタが勝ったら俺らは引く。俺が勝ったらアンタらは潔くポイントを譲る。そういう事だな?」
「そうだ!」
「アルスぅぅぅ!!絶対勝ってよぉぉぉぉ!!絶対だからねぇぇぇ!!」
勝手に話を進めていたアルスのせいで実質ギルドメンバーほぼ全員1デスの危機である。
「良いだろう!【キング・キングキャッスル】代表として、この俺ゴリラ・ゴリラが相手になろう!」
そう、大規模ギルド【キング・キングキャッスル 】は、ライオンの獣人であるキング・キングを初めとした獣人集団である。その中、でも点を挟んで同じ言葉を繰り返す名前のプレイヤーは特に有名なのだ。
もちろん、今アルスの目の前にいるゴリラ・ゴリラも例外では無い。
「ゴリラ・ゴリラ……第一回イベントではランキング16位と、トップ層には食い込まずとも好成績だったプレイヤー。一筋縄では行かなそうな相手だ。」
「お兄ちゃん頑張って!」
「うむ!妹に不甲斐ない姿は見せられない!天使として、そして騎士としての誇りをかけて、全力で挑ませてもらおう!」
後に伝説と語られる第二回イベントの名勝負のうちの一つが今始まろうとしている。
本編で語られない設定について語るコーナー
【エブリデイズ】メンバーの中で特に有名なプレイヤーは四名。
トコヤミ、ドラコー、レイブン、ねっとりさんの四人だ。
ギルドマスターはねっとりさんだが指示を出すのはレイブンであり、リーダーはレイブンだと思っているギルドメンバーもいるんだとか。
特にねっとりさんの弓矢による遠距離射撃は見事なもので、過去に銃撃戦主体の別ゲーで好成績を収めているため、そのエイム力は折紙つきだ。