従兄ちゃんはおしまい!   作:ただのコマチ

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どうも。

…遅れて、すみませんでした…
あっ、アンケート締め切らせていただきます。ご協力ありがとうございました。


歩夢と真尋とお出かけと

 

秋…この季節は結構好き。涼しい風が気持ちいい。

食材も豊富になるし、料理をする側としてもレパートリーが増えて楽しいし。

 

「どうせならお外で遊びなさい!」

「お前はお母さんか…」

洗濯物を畳んで戻ってくると、みはりが真尋に何か言っているらしい。

「ほら、ふゆにぃも何か言ってやって!」

「…みはり、別にいいじゃない。最近はお使いにも行ってくれる様になったし、そんなに急いで外交的にしなくても」

「歩夢!信じてたぞー!」

「…ふゆにぃ、ちょっとお兄ちゃんに甘すぎるんじゃ…」

うーん…そう言われてもあまりピンと来ない…

思ってることを言ったんだけどな…

「みはり、また補導員に捕まったらどうする!」

「ううっ…」

そんなことあったんだ……この前のか。買い物から帰ってきたらみはりが真尋慰めてたんだよね…あの時は困惑したね。

「いや〜、辛いわ〜。家の中で遊ぶの辛いわ〜」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「…ダメだこの兄…早く何とかしないと…」

幸せそうに眠る真尋のほっぺをツンツンしているとみはりが心底不安そうに言い出した。

真尋全然起きない…あと思ったより真尋のほっぺが柔らかい。

「…実力行使はしないの?」

みはりのことだし、ひとつくらい強行手段…学校に行かせるとかがありそうなんだけど。

「たまにふゆにぃの鋭さが怖くなるわね……けど、さすがに今のまま行かせるってのは…ブツブツ」

 

ピンポーン

 

「はーい」

突然だね…誰だろ?

来るとしたら配達……ない。真尋は分からないけど多分何も頼んでない。

かえでさん……最近テストで忙しいだろうし、多分ない。

だとしたら…もみじさんか。この時間なら、多分学校帰り?

「あ、いらっしゃい!学校帰り?…真尋ちゃんならお昼寝してて…」

当たった〜……3分の1とかいう高確率だけど。

「…んむぅ…もみじかな?」

あ、起きた。

……知らない人の声。声質からしてもみじさんと同年代の女子…お友達さん?

…なんとなく察した。真尋を紹介しようということか……お財布持ってきとこう…

 

「歩夢ちゃーん!」

「あっ、もみじさん」

「今からみんなでパフェ食べに行くの!」

「そうなの?準備万端だよ。真尋も連れて行くよね?」

「早いね⁉︎」

「なんとなく予想はできてたし、もみじさんの、友だち?もいるみたいだし」

「…あれ、確か歩夢ちゃんってまだ見てないはず……あれ?」

 

……

 

「…それじゃあ、改めて紹介するね。クラスメイトのみよちゃんと…」

「あさひだぞー!」

「ま…まひろです…よろしくね〜…」

「真尋の従兄弟の歩夢です」

快活なあさひさんと、おとなしそう?なみよさん…みよさんからシンパシーを感じる…!

「(…いやいや落ち着け…今更JCにビビってどうする!ここは大人の余裕でビシッと…)」

「…まひろちゃん、近い近い…」

「うわぁ⁉︎ごめん‼︎」

へー…私ではなくもみじさんに縋る、と。へー……ほー……いいじゃないですか〜。

真尋無自覚で甘えちゃってるね。もはや天性の才能。やっぱりまひ×もみは相性最高ですなグヘヘ…

「仲良しだとは聞いてたけど…」

「…ほえ?」

「…そうなんですよ、すごーく仲良しで…」

「そうなんですか〜?」

「そうなんですよ〜」

やっぱり…みよさんは同族だよ。仲良くしたいね。

「まひろんとふゆめんの情報は既にもみじから入手済みだぞ!」

「あ…そうなの?」

ふゆめん……ふゆめん⁉︎

あ…あ…こ、これが、よくある、な、名前じゃない呼び方‼︎‼︎‼︎…は、初めて呼ばれた…!う、嬉しい!

「まひろんは、とってもかわいくて面白いって」

「うえぇ〜…」

「そんでもって……」

あ、なんとなく予想できた。もみじさん嘘つけなさそうだし、ほんとのことを伝えてるはず…となると、

「「ぐうたらでポンコツで人見知り!」」

「…ふっ、ビンゴ…」ドヤッ

「なんでハモれるの⁉︎」

「うわ〜〜ッ⁉︎違うの、この子悪気は無くて…ッ」

予想通りだね。

…あさひさん、ほんとに天真爛漫って感じだね。

あと、フォローするあたりやっぱりもみじさんはいい人…でも、真尋は多分大丈夫だと思うよ?

「…ぶわっははは!」

「まひろちゃん⁉︎」

「いいのいいの。ホントだし…期待されるよりそれくらいの方が気楽でいいや」

真尋…笑えるようになったんだね。成長が見えて嬉しいね…

「は〜〜〜、なんか緊張解けたかも…」

「そっかー、よかったぞ!」

「(…歩夢ちゃんが聖母の笑顔なんだけど…ツッコまないでおこう…)」

 

「それでふゆめんは〜」

あっ次私?…若干気になる。もみじさん私のことなんて言ったのかな…

「あっちょっあさひ…」

「優しくて料理が上手なヤバい人!」

……ヤバい?

「…ごめんね歩夢ちゃん…これは否定できないの」

「…たしかに」

真尋にまで言われてしまった。私そんなに変かな…

「あさひがバカでごめんね…」

「あら辛辣」

ほんとに辛辣。容赦ないね。

「まあ小学校からの付き合いだし」

「な〜!」

「…ふゆめちゃん、大丈夫よ!アレはただの腐れ縁だから」

「それはよかった」

そんな会話をしていると、頼んだパフェが届いた。

 

「そういやパフェって初めてかも…」

「ここは種類も多いんだ〜」

…頼んだパフェ、全員違うよね……もしかして、『一口どうぞ』始まります⁉︎

どうせならもみじさんから真尋にあーんってしてほしいんだけど…

「まひろん、さっきのお詫びに一口どーぞ!」

まさかのあさひさん。いや、あさひさんならまさかってほどでも…ないかも。

私が頼んだのは和栗のモンブランパフェ。秋だから期間限定で出てるみたい。早速一口…うん、甘くて美味しい。やっぱりモンブランはいいね。周りが百合百合してるのも相まって甘さが増してる気がしなくもない。

ふと見ればもみじさんが真尋にあーんってしてた。

いいじゃん。

「ふゆめんも、一口どーぞ!」

…私?

そう言って、あさひさんは私にパフェを差し出してくれる。これはもらわないといけないやつだろう。

差し出されたスプーンに顔を近づけ、垂れて邪魔になる髪を耳にかけつつパフェをいただく。

「あ…あーん…」

ぱくっ

チョコバナナ味…けっこうおいしい。

期間限定ってわけでもないし、今度来ることがあったら食べようかな…

ふと視線を感じて横を見ると、真尋ともみじさんとみよさんがなんだか微妙な視線を向けていた。

「歩夢…」

「歩夢ちゃん…」

…なに?

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「…それじゃあ、今日はここで解散かな」

「また遊ぼーな!」

「…ほいほい、気が向いたらね」

楽しい時間はあっという間に過ぎて、もう分かれることになった。

真尋もかなり楽しそうだったし、これならみはりも安心して実力行使ができそうだね。

「…まひろちゃん!」

そう言ってみよさんが駆け寄ってくる。

…なにか忘れ物でもあったのかな?

「応援してるね…!」

「(この子……)」

なるほどそういうことね完璧に理解したよ。

まひ×もみは良いもんね。

「みよさん、分かるよその気持ち」

「歩夢ちゃん…!」

同志に出会えたことを喜び、無言でかたい握手を交わす私とみよさんを真尋は呆れたような目で見ていた。

 

「ただいまー」

「ただいま〜」

「おかえり!お出かけどうだったー?」

「な…なんだよぉ……まあ…パフェは美味かったよ」

「そっかそっか、お疲れ様!」

ほんとにお疲れ様だと思う。

真尋が外食に行くなんて考えられなかったもんね…

「ふゆにぃもお疲れ様。今日はわたしが晩ごはん作るから、先にお兄ちゃんとお風呂入っちゃって!」

「ありがとうね〜」

 

……

 

「ふぅー…さっぱり……歩夢はまだだし、さっさと着替えて……………ん⁉︎これって……すまん歩夢!」

 

やっぱりお風呂がない日は念入りに洗いたい。

ちょっと髪の毛に時間をかけ過ぎたし、手早く着替えないと…あれ?

これ…すごく見覚えがあるんだけど……真尋か。明日は真尋が嫌いなもの尽くしにしてあげよう。

 

「…真尋、たしかピーマン嫌いだったよね…?」

「うわぁ⁉︎ごめん!着せ替え遊びは嫌なんだ!」

「やっぱり…ふゆにぃごめんね」

「まあいいけどさ……真尋、みはりがこれを着せようとしたのは着せ替え遊びじゃないよ」

「そうよ。わたしも迷ったけど、当分薬も抜けないし、ちょうどお友達も増えたことだしさ」

「お……おい…まさか……」

 

「真尋」

「お兄ちゃん」

「「学校行こう!/行こっか!」」





ちなみに、今回本文がなんと3333文字。
…狙ったわけじゃないよ?

問題! 歩夢ちゃんとCP組むのは?

  • 穂月もみじ
  • 穂月かえで
  • 桜花あさひ
  • 室崎みよ
  • 天川なゆた
  • 桜田ゆうと
  • 千川みなと
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