従兄ちゃんはおしまい!   作:ただのコマチ

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どうも。コマチです。
申し訳ありませんでした(全力謝罪)

2ヶ月空いての投稿…音沙汰もなく過ごす年末年始…アッアッアッ…



歩夢と何事もない1日

 

「来週は調理実習にー…」

 

家庭科って楽しいよね。まあ家で毎日のようにやってるけど。

クッキーか…アレンジならある程度は引き出しあるけど、簡単なやつはー…シンプルにチョコチップ、紅茶葉……あー、食べたくなってきちゃった。

「アレンジはどうするのです?」

「え?あー…チョコチップとか紅茶葉とか…かな?」

「…美味しそうなのです」

 

そう、今回の調理実習…なゆたといっしょである。

なゆたと!いっしょである!

 

この学校ではどうやら家庭科の班はある程度自由に組めるらしい。転入生の私は選ぶ余地はあんまりないんだけど……なんとなゆたの班が1人少なかったのだ。やったね。

きっと日頃の行いが……いいのか分かんないや。

まあいいや。

 

 

___________________________

 

 

「おーい、歩夢ー!」

帰ろうとすると真尋が呼んでいた。もみじさんも揃ってどしたんだろ。

調理実習のことならあさひさんとみよさんも来そうだけどな…みよさんは趣味以外でもシンパシーを感じたし、料理とかもできそうだし大丈夫そうなんだけど…

 

……

 

「…うっそだぁ…」

「いやいや!ほんとだよ⁉︎」

「…調理過程は見てたんだよね…?」

「あーうん、見てたらしいけど…」

「言葉と行動がちがいすぎるんだよね…」

 

なんでも「ひとつまみ」と書いてあるのに「ひとつかみ」したり……「さっくり」混ぜるのを「ざっくり(効果音)」混ぜたり……それほんとに料理のこと?

さすがにそこまで酷くは…

「…これ前回の写真…」スッ…

「「…うわ……」」

 

声を出してしまった私は悪くない。

 

 

 

「…というわけで、歩夢!料理教えて!」

「いいけど……真尋、みはりに見られたらどう思う?」

「……あっ…」

「…そんなに嫌なの?」

「そんなわけでもみじさん、緒山家では無理みたいです」

見られるのがいやな気持ちはすごーく分かる。そういうの見られるのちょっと恥ずかしいもんね。

それに、みはりが見たら『あらー♡』とか言って真尋の妹扱いが加速しそうだし…

「みはりさんに教わるのは…」

「…それはちょっと…」

…真尋はみはりをなんだと……あ、マッドサイウッウン!…テンサイカガクシャさんだったね。

「やっぱりお菓子作りって、もっとこう……ふわふわ…ハッピ〜〜♪…って感じでしょ?」

 

…まあ、みはりが『お菓子は科学よォ!!』って言いそうなのはそうだけど。真尋のこと以外はマトモだって分かってるんだけどね…?

 

…あっ、

「かえでさんは?」

「「…それだ!!」」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

今頃ふたりは穂月家に着いたと思う。

私?今本屋にいます。

自分で言うのもなんだけど、家事とか料理は自信あるからね。別に教わらなくとも平気なのだ。

あとはかえでさんに任せておけば平気だろうし、私はとある目的のために本屋に来ている。

 

…そう、新刊である。

 

最近行けてなかったし、ネットだとちょっと高かったりするしね。

「〜♪」

鼻歌交じりに本棚の列を散策する。

お目当ての本のだいたいの場所は分かってるから暇つぶしではあるけど。

…あるかな…人気の作家さんのだし、出てからちょっと経っちゃったから無いかも…なかったらネットに頼らざるを得なくなるんだけど…

あっ、あった。

「「あっ」」

本を取ろうと伸ばした手の指先が、誰かの手に触れた。メガネをかけて、赤っぽい長めの髪をふわっとさせた、どこか大人っぽい印象の女の子で…って

「…みよさん」

「(一瞬でバレた!!!???)」

まさかのみよさんでした。

やっぱりみよさんも同じ趣味の人百合好きさんだったね。まああの時もがっつり百合好きオーラ出してたし、ちょくちょくまひ×もみを見てみよみよ、じゃなくてニヨニヨしてたし。

「…隠そうとしなくていいのに」

「……えっ?」

「ああ、ごめんね?…学校あったのにわざわざ変装?してるからさ」

私は好きなことは好きって言っていいと思う。

まあ、中には正直に言うってことを後ろめたく思っちゃう人もいるんだろうね。否定されたらー、って思っちゃうのかな…

 

「…そう、かな」

「うん。少なくとも、私は同類だし」

 

「…えへへ…」

 

…やっぱり、笑顔でいられるのが1番いいよね。

 

「そうだ、歩夢ちゃんも新刊目当て?」

「うん。いいよね、このシリーズ」

「そうよね〜!」

「…どの辺りが好き?私は3巻かな」

「いいわよね、3巻!でも、やっぱり5巻かな〜」

 

 

……

 

 

「…こんなに百合のこと話したのはじめてかも」

「…私もだよ」

 

そもそも友だちとこれだけ話したのも初めてだったり…

 

…友だち……

 

「(ニマニマ)」

「(歩夢ちゃん…嬉しかったりおもしろかったりしたらニマニマするのよね…多分自分で気づいてないけど)」

 

 

 

「じゃあ、私はこれで〜…」

「うん。またね」

…まだ時間あるし、もうちょっと見てよっかな…

 

「……ん?…あれって立川さん?」

調理実習で同じ班の立川さん…が、『女性向け』と書かれている書棚の列に向かっていく。

あそこにある本が目当てということは、おそらく立川さんは薔薇がお好みなのだろう。

「…触れない方がいいかな…」

 

 

 

私は踵を返し、家路を辿ることにした。

 




 

問題! 歩夢ちゃんとCP組むのは?

  • 穂月もみじ
  • 穂月かえで
  • 桜花あさひ
  • 室崎みよ
  • 天川なゆた
  • 桜田ゆうと
  • 千川みなと
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