書きたいという欲が膨らんで衝動的に投稿したもので、タグにない展開が起こる可能性もあります。
ご了承のうえ、ご覧ください。
夢を見た
あの日の夢だ
私は、ただただ弱かった
何もできなかった
泣くことしかできなかった
今でも……少し、怖い
【Now Loading】
三谷歩夢…ちょっと顔が中性的なことしか特徴のない大学生…だった。
久しぶりに親戚の家に来て、引きこもりになってしまった従兄とゲームをして、従妹とご飯を作って食べて、寝て起きたらこのザマだ。
「…どうして…」
朝起きて、前髪が長くなっていたことで違和感に気付いて…
手が小さい。声が高い。胸の辺りが重い。そして股には空間を感じる。スリープ状態のスマホの画面に映ったのは、長い髪の少女だった。
寝起きの酩酊感と困惑が入り混じる頭で、ひとつの結論を導き出す。
我らが『出来すぎた妹』こと緒山みはりだ。
みはりは飛び級で大学に進学し、運動もでき、まさに完璧と言えた…それが大好きな兄に負担を与えていると知らなかったのは幸運だろうか…
…おそらくみはりが開発した薬の効果だろう。
何のために、何を狙ってかは分からない…ただ、こんなことを起こすことは真尋には難しいだろう。
…問い詰めるしかあるまい。
とりあえず降りてみるか。
「おはよう。みはり」
私が声をかけると、みはりは目を見開いて固まった。予想外とでも言いたげな顔だ。
「なんでふゆにぃがそうなってるの⁉︎」
「?…つまりは真尋狙い…かぁ」
これで私は巻き添えをくらったことが確定した。
薬が液体か錠剤かは分からないけど、何かに混ぜていたとすれば…私が食べたのは夕ご飯とおやつくらい…夕ご飯を除けば
「コーラに混ぜたの?」
「⁉︎…さすがふゆにぃ…」
ビンゴ。まあそれしかないだろうけど。
「何のために?真尋を狙ったとしたら何故?みはり
が真尋を狙う理由もないはずだが?」
「…ジェンダーとかに悩む人のための薬なんだけど、それの治験としてお兄ちゃんを…」
「っ…嘘はやめた方がいいよ。今隠せてもいつかは
バレる。その時がより辛くなるだけ」
「うぅ…じ、実は……
……
「なるほど……まあ、協力するよ」
「ほんと⁉︎」
…戻りたくない訳じゃない。前の身体も恋しい。
でも…それ以上に、前々から思っていたことがある。
「…私は……男に向いてない…」
「……っ」
得手不得手とかが言えるものではない…ただ、みはりが建前として言ったもの、それに惹かれた。
『女みたい』
周りからも幾度と無く言われた。
両親が早くに亡くなって、料理や家事は人並み以上、周りの女子よりできた。お金のやりくりのため、同年代の男子がしているようなことは出来なかった。力もあまり強くなかったし、運動も苦手だった。
後ろ2つは鍛えて少しは改善したけど。
…いっそのこと、女になりたいとも思っていた。
そんな中でこんな…
こんなチャンスを……逃すものか。
「…この薬、いつまで効く?」
「えっと…まだ分かってない…効果と副作用だけ確
認して、ほとんど見切り発車で…」
「…なら、サンプルは多い方がいいよね」
「……ふゆにぃ?」
「私もしばらく、この身体で過ごすことにするよ」
「ええーーーーーーっ⁉︎」
「みはり…おまえ…一服盛ったな‼︎」
真尋が目覚めた。
ちょっと不健康すぎやしないか?
もうお昼だぞ…
「…真尋、おはよう」
「……えっと…そちらの女の子は…」
…まあ、この姿だとわからないのも仕方ないか。
「歩夢だよ。今日からここに居候することになったから、よろしく」
「…え?」
…驚いているけど、不満でもあっただろうか…
…ここは自己アピールするしかないな。
「大丈夫だ。料理洗濯掃除に裁縫、家事ならだいたいなんでもできるぞ!」フンスッ
「ふゆにぃ…うれしいけどそうじゃない…」
「歩夢ってこういうとこあるよな…」
読んでいただきありがとうございます。
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穂月もみじ
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