従兄ちゃんはおしまい!   作:ただのコマチ

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どうも、メロンパン信者コマチです。
口調とかの書き分け、判別ってやっぱり難しいですね。


歩夢と髪型、そして過去

「〜♪」

今日も今日とて朝ごはんを作る。

朝に早起きする習慣は緒山家にくるまでに付いていたし、少し作る量が増えるくらいわけもないのだ。

今日は卵サンドにしようと卵を溶いていると…

 

ペチャ

 

「あ」

髪を溶き卵につけてしまった……やっぱり長いとこういうことが起こる…かと言って切るのも勿体無いし、みはりもこうやって悩んでたのかな…

「…まとめればいいじゃん」

 

……。

 

 

「ということがあって」

「うんうん、かわいいかわいい♡」

「聞いてた?」

ポニーテールにして纏めていたら、起きてきたみはりに「かわいいっ‼︎」と詰め寄られた。

さては年下好きか。

…年下を愛でるために薬作ったりしてないよね?

「おあよ〜…」

「おはよう、真尋」

一応ご飯を作る前に起こしてはいるけど、真尋は寝起きが悪いようでご飯を作り終えた頃に降りてくる。最初はご飯の匂いに釣られてきたかと思ったよ。まあそれはそれで嬉しいけど。

「あ、お兄ちゃん、前髪濡れてる」

「げ…顔洗うと濡れんだよ…」

「そういう時は…これで、前髪を上げておけばいいよ……結構似合うね」

「こっちもかわいい♡」

「へいへい…いただきまーす」

 

「…髪か…」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「できたー♪」

 

「…何してるの?」

「やだ、かわいい‼︎」

「ギャーッ⁉︎」

…三つ編みおさげ…やっぱり私と違って素材が良いからなんでも似合うね。形も綺麗だし、真尋って器用なんだね。

「いや、歩夢が纏めてるのを見てな…ほら、最近暑くなってきただろ?」

「うんうん、かわいいかわいい♡」

「聞けよ‼︎」

…みはり、今日かわいいしか喋ってない気がする。

でも、真尋がかわいいのは事実だし、色々と見てみたい。

「…真尋の色んな髪型、見てみたいな」

「そうね…ちゃんと記録しましょ!」

「うええ⁉︎」

 

「普段からポニーテールはどう?汎用性あるよ」

「かわいい!」

「走った時にもやったけど…やっぱ楽だな」

 

「長い髪の特権、ツインテール!」

「こっちもかわいい!」

「…そ、そうか?」

「ほら、次々!」

 

「かわいさを全面に押し出した、お団子ヘア!」

「あざとい!そしてかわいい!」

「ふっふーん♪」フンスッ

 

「さっきも見たけど三つ編みヘア」

「リボンもつけましょ!」

「わぁい…ってやめい‼︎」

「…せっかくかわいかったのに…」

 

「お…恐ろしい…いつのまにか自然に女の子してる自分が…」

…なんかまた変なこと言い始めた…

まあ…確かに真尋は最近女の子らしくなってきている。さっきのリボンの反応といい、ジョギングに行く時の甘え方といい(あれは多分天然物だけど)。

肉体に精神が引っ張られてきたってことかな?

…じゃあ私もああなるのか…?

それはそれとして、

「真尋、女の子座りしてるね」

「…わぁーッ⁉︎」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

洗濯物を畳んで戻ってくると、真尋が転がってました。なんで?

 

「…で、結局男らしいってなんだったの?」

「分からないままで…とりあえずお兄ちゃんはわたしに全敗したよ」

「ぬぐぐ…」

…そもそも今の身体じゃ筋力とか勝てないのも当然な気がする。あと普段からの生活習慣。

「そうか!筋トレだ!」

「できるの?」

「できるわ‼︎」

 

 プルプル……ハァ、ハァ

 

「…今のもしかして腹筋⁉︎」

「おかしいな…私が知ってるのと違う…」

私が言えた話じゃないけど…さすがに弱すぎない?

弱くなってるとはいえ、5回くらいはできて欲しかったんだけど…

「あのねぇ…」

「どうせならもうちょっと頑張って…」

「ッ‼︎いてて…早速筋肉痛が…」

「んなアホな」

…この歳なら普通は次の日に来るものだと思うんだけど…さすがにそれはないんじゃ、

「いや…これ…なんか……気分まで悪くなってきたような…」

 

どさっ

 

 

 

 

「……真尋?」

 

「お兄ちゃん⁉︎」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

みはりside

 

急に倒れたお兄ちゃんを布団に寝かせて、無事なことは確認できた。

「…意識はあるみたいだし、しばらくしたは目が覚めると思うけど……どうしたの?」

ふゆにぃは、無言でわたしの服の袖を摘んでいた。

色白な顔は更に赤みが引いて…震えていた。

 

 

 

「……真尋は…大丈夫、だよね?」

「……」

「…私は、もう………見たくない……自分の目の前で…大好きな人が……また…」

「ふゆにぃ…」

涙を流しながら、嗚咽混じりに聞こえた言葉は、いつもの頼れる声よりも、ずっとずっと弱かった。

 

 

思えば私たちは、ふゆにぃの過去をあまり知らなかった。

 

一緒に住む前も、たびたび会ったりはしてた。

その時、わたしやお兄ちゃんがケガをしていると過剰に反応していて、

とても優しいふゆにぃは、自分よりも人の痛みを怖がってるんだと思ってた。

 

でも、今はそれだけじゃ説明がつかない。

 

「…うん、大丈夫、大丈夫だから」

「……ほんとに?」

「わたしに任せて!」

 

ただ、今はそんなことを考えるべきじゃない。

ふゆにぃを抱きしめて、少しでも落ち着いてくれるように優しく頭を撫でる。

 

お兄ちゃんが起きたら、一緒に聞こう。

 

 

 

ふゆにぃに何があったか。




前話からですがアンケートを設置してます。
参加していただけるとありがたいです。

歩夢ちゃんと一対一で絡むなら、緒山家以外で誰との絡みが見たいですか?

  • 穂月もみじ
  • 穂月かえで
  • 桜花あさひ
  • 室崎みよ
  • 天川なゆた
  • 吾妻ちとせ
  • 桜田ゆうと
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