従兄ちゃんはおしまい!   作:ただのコマチ

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どうも。
なんとなく始めたものですが、結構続きそうです。
アンケートは…かえでさんが人気ですね。個人的にはちょっと意外です。


歩夢の過去と明るい未来

まひろside

 

「…ん…あ?…」

目が覚めたら、布団に寝かされていた。

確か…急に腹が痛くなって、痛すぎて……

 

「…真尋?」

 

声の方を見ると、歩夢が座っていた。

目元は真っ赤で、顔も青白くて、なんならオレより体調が悪いように見えた。

「…起きたの?」

「ああ、おう…歩夢はどうしたんだ?…って⁉︎」

歩夢に声を掛けると、歩夢はいきなり抱きついてきた。む、胸が…当たって…‼︎

「お、おい⁉︎いったいなんで…

「…よかったぁ…」

 ……」

泣き崩れる歩夢に、オレはなにも言えなかった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「多分、お兄ちゃんの身体は…」

「ぐうぅ…また腹が…ごめん、先にトイレ…」

「あの…その…えっとぉ…と、とにかく気を確かにね!」

「……?」

 

 

 

 

「ギャーーーッ⁉︎」

 

 

 

 

「血が…血が、いっぱい…」

「あはは…」

バタンッ!

「真尋⁉︎また何か…」

ふゆめ……あ、こんなの見たらまた泣くかも…

「ぁ…み、はり…真尋は…」

思った通り歩夢の顔は一気に青くなって、目の縁に涙が溜まる。だけど、安心していいぞ、歩夢。

「落ち着いて、ふゆにぃ。お兄ちゃんはね……生理が来たの」

 

「…せい…り?」

「そう、女の子は月に一回生理が来ちゃうの。症状の重さとかは人によって差があるんだけど、お兄ちゃんは重くなっちゃったみたいで…」

「あはは…お恥ずかしいことに…」

これからは月一でこれ…中々不安になるな…

「真尋……死な、ない…よね?」

「ん?おう、当たり前だ!」

 

「……よかったぁ…」

 

「…え⁉︎ふゆにぃまた泣いてる⁉︎」

「お、おい!落ち着けって⁉︎」

「…安心したらぁ…力抜けちゃってぇ…」グスグス

「「…」」

女になってから、もう一か月…歩夢は今までずっと、『頼りがいのあるお姉さん』みたいなヤツで、

実際は年下だけど、そんなことは感じなかった。

「…ねぇ、ふゆにぃ…今までに、何があったの?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

ふゆめside

 

 

忘れもしない。

あの日は朝から雨が降りそうな天気だった。

湿気と暑さが共存するわけでもなく、夏にしては涼しい日だった。

私は父さんと一緒に出かけていた。

母さんが亡くなってから、男手一つで私を育ててくれた父さん。

仕事も忙しくて、その日は久しぶりに父さんと出かけることができた日で。

毎日の仕事で疲れているはずなのに、私と出かけてくれたことがとても嬉しかった。

…家に帰る途中まで。

 

 

横断歩道を渡るときに

トラックが突っ込んできた

 

私は怖くて動けなかった

 

父さんが突き飛ばしてくれた

 

父さんも怖かったはずなのに

 

私を助けてくれた

 

父さんは私を横断歩道の真ん中から歩道まで突き飛ばしてくれた

 

歩道までがひどくゆっくりに思えた

 

名前も知らない誰かが受け止めてくれた

 

父さんは

 

こっちを見て薄く微笑んで

 

笑みを浮かべて

 

微笑んで

 

わらって

 

 

 

消えた

 

 

 

赤い血糊と右の革靴だけが残ってた

 

私は

 

なにも

 

なにもできなかった

 

「なにかができてどうにかなったのか」

 

そんなこともかんがえた

 

でも

 

「自分になにかができていれば」

 

そんな考えが、頭の中で

何度も何度も

何回も何回も

ずーっとずーっと

残って、回って、過ぎって

 

こびりついた

 

 

 

 

 

人が倒れるのが怖く思えた

 

人が傷つくのが恐ろしく思えた

 

これ以上

 

死んでほしくなかった

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「…だからね…人が倒れたりすると、すごく不安になるの。また…居なくなっちゃうんじゃ、ないかなって……なんで泣いてるの?」

「ふゆめぇ…お前ぇ…なんで話さなかったんだぁ」

ドバー

「そんなことぉ…わたしたち知らなかったよぉ?」

ダパー

「いやだって…聞かれなかったし」

そもそも、自分から話したくなる様な話でもないし…

 

「…大丈夫だ、歩夢。オレらはお前と歳とか全然変

 わんないんだぞ?お前とおんなじくらいは生きれ

 ると思うぞ。なんならオレら若返ってるし」

「お兄ちゃんの言う通りだよ。これからも一緒!」

 

「……うん!」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「…真尋、大丈夫そう?」

「…まだ痛い…」

「あはは…温めると楽になるからね〜…」

「…お赤飯作る?」

「いるか‼︎!」




なかなか上手くは書けていませんが、ちゃんと歩夢ちゃんの過去は書けてる…かと。キャラの話し方など、崩れていたらごめんなさい。

歩夢ちゃんと一対一で絡むなら、緒山家以外で誰との絡みが見たいですか?

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