人魔対戦 ダンジョン奪取   作:カツカレーうどんパンマン大盛

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これ書きてぇーって部分があって、実際に書いてみると到達まで長い。無理やり書いても説明とか挟んでtnp、テンポがだらしなくなっちゃうから悲しい。


01 ほんぺん

 

 物語は3つの勇者隊の中でも、毎回特殊な選出がなされる緑の勇者隊を基準に進行される。

 

 ここは人陣営の中でも穀倉地帯で知られるグリンピース王国の端にあるカンデ村。

 

 人口100人に少し足らないような、特に何かがあるわけでは無いそんな場所でクリス少年は親と共に生活していた。

 

 クリス少年は農家の3男であり、継げる畑も無く15歳になれば出て行かないといけない、そんな状況でも腐らず真面目に畑仕事に精を出していた。

 

 しかし、そんな彼に勇者の光と共に勇者の証明である特別な腕輪が彼の腕に現れる。

 

 かくして彼は13歳という若さで少々遠くの街にいる叔父を頼るために、騒ぎに駆けつけた街の騎士の操る馬車で旅立つことになった。

 

 ────

 

「少年、名前を教えてくれるかい」

 

「クリスです」

 

 騎士は王に報告するための書類を作るために、少年勇者から名前や年齢を聞いていく。

 

「今年でいくつになった?」

 

「13歳です」 

 

「わ、若いな。恐らく最年少かもしれぬ」

 

 騎士は恐ろしく若い目の前の少年を命の危険が無いとはいえ、闘いに連れ出すことに何ともいえない気持ちになった。

 

「そうなんですか?」

 

「ああ。私が知る限り、今まで若くても15の成人は超えていた」

 

 少しの沈黙、少年はなんだか恥ずかしそうにしている。

 前例があるとはいえ、軍役の経験も無い農民を闘いに出すとは……神よ。

 

「クリス少年、君は5名の仲間の当てはあるのかい?」

 

「グラノラの街にアレクという名前の叔父さんが居るので、おじさんを頼ろうかと……」

 

「どんなことをやっている人なんだい?」

 

 素行調査や勇者に余計なことをする者を追い払うのも騎士の仕事である。

 

「たしかおじさんは呪い師(まじないし)なので雨乞いとか色々やってるって言ってました」

 

「呪い師か、雨乞いを行えるということは基本的なものは修めているようだな」

 

 呪い師は有資格の職業であり、雨乞いといった儀式魔法の類いを行えるのならば、中級の資格は少なくとも持っているだろう。

 

「あとは、商業ギルドで勇者の仲間を募集していると伝えた方が良いって村長から」

 

「うむ。国で人員を出すとなると君と君の叔父以外軍人になってしまうからな。それでは神としてもお気に召さない可能性がある。ギルドならばそういった事も配慮した人員を、紹介してくれるだろう」

 

 過去に3勇者共に軍人のみで構成した際に、露骨に魔族側が有利な配置になったと聞いたことがある。

 

 そこからも話を聞きつつ報告書をまとめていく。

 

「少年。聞いておくことはこれで終わりだ。あとは乗っている間に退屈しないようにこれをあげよう」

 

 そう言って小物袋からハチミツを掛けた焼き菓子を少年に渡す。

 

「良いんですか? これって高いんじゃ……」

 

「ははは、高いと言っても大人なら買える値段だ。遠慮せずに食べてしまいなさい」

 

 少年との雑談をしながら馬を走らせる。

 特殊な魔獣を調教した軍馬は恐ろしく早く、長く走れる。

 

「日が落ちる前には街に着くだろう。今日はその叔父さんの家に泊まるんだね?」

 

「はい。多分泊めてくれるはずです」

 

「そうか、一応これを渡しておこう。

 騎士団詰め所かギルドで見せれば私に連絡出来る。なにかあれば頼りたまえ」

 

 少年に特殊な印字を施した木札を渡す。

 名刺というよりは連絡用の身分証に近いもので、怪しいものでは無いという証明に使うことも出来る。

 

「あ、ありがとうございます」

 

 そうして、馬車は街へとたどり着く。

 念のためと騎士が同行して街を歩く。

 

「住所は聞いているかい?」

 

「一昨年街に行く行商の人に頼んで着いてきたことがあって、その時に訪ねたので住所が変わってなければ木くず通りの並びにある黄色い看板と赤い屋根の家です」

 

「そうか、なら行ってみようか」

 

 手続きを終え、表通りからしばらく歩く。

 木くず通りは中央から離れた職人や食品等の店以外の特定需要のある店が並ぶ通りだ。

 

「あれです!」

 

 確かに赤い屋根、黄色の看板のある呪い師の店がある。

 幸いにも営業中だっので、二人して店に入る。

 

「いらっしゃい。

 おや、もしかしてクリスか! 

 大きく……はなってないけど、良く来たな」

 

 黒髪を短く揃えた鋭い目つきとあごひげを生やした男がカウンターに座っている。

 

「無事に会えたようだし、私は報告に行くのでこれで失礼する」

 

「あっ、ありがとうございました」

 

「いや、これも職務だ。またなにかあればその時はよろしくな」

 

 騎士の男はそう言って店から出て行く。

 

 ────

 

「なんだ、騎士団長が付き添いってよっぽどの事でも何かあったのか?」

 

「そんなに凄い人だったんですか!?」

 

 騎士団長ってことは、とっても偉い人だったんだ。

 何か失礼なこととかしてないかな……? 

 

「まあ、あの人はそういうのあんま気にしないから大丈夫だろ。人気もあるし、実力もある割とスゲー人ではあるけどな」

 

 それで、どうしたんだ? とおじさんが尋ねてくる。

 

「えっと、おじさん。

 あの、僕、勇者に選ばれたんです」

 

「勇者ぁ! 

 まじか、てことはあれか。

 ここに来たって事は、勧誘か?」

 

「……駄目ですか?」

 

 おじさんはカウンターから立ち上がってこっちに歩いてくる。

 

「駄目な訳ねーだろ。

 可愛い甥っ子が困ってんだ。

 それにな、実は勇者の仲間にはな、保護者っていうかさ、そう言うのもあんだよ」

 

 おじさんは店を出て看板をひっくり返すと戻ってきた。

 

「まあ、なんだ、とりあえず茶でも出すから奥に行こうぜ」

 

 そう言って歩いていくおじさんについて店の奥に向かう。

 それにしても、おじさんが受けてくれて良かった。

 




神様はお気に入りがわちゃわちゃしているのが見たい。
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