ウォーカーギアの破壊に向かった際、治安維持組織のDAに所属する千束とたきなに遭遇した俺。
最初は信じられなかった事に俺もそうだし、千束とたきなもそう思っている。
廃工場を後にし、俺達は海が見える道沿いに居て、バイクにもたれながら俺は千束とたきなと向き合い。千束とたきなも向き合っていた。
後例のテロリスト達は千束たちが電話で寄こした『クリーナー』とか言う人達が連れてった。
そんな連中が居るんだな…。
「…進一君」
「進一さん…あなたは一体何者なんですか?」
「……それはこっちも同じ」
っとそう言う感じでなかなか話が進まない雰囲気になっている。
まあそんな感じに向き合っている内に一台の車がこっちにやって来て、俺達はそっちを見る。
するとその車からミズキさんやクルミ、そしてミカさんが降りて来る。
「おいおいマジでいたよ…!」
「ホントだ。進一が居る…」
ミズキさんとクルミが普通に驚く中で、ミカさんが静かな表情をしながら見ている。
その様子はまるで俺の正体を知っていたかの様な雰囲気が見える。
「撫川君…」
「…こんばんわ」
俺は一応挨拶をしておこう。礼儀としてだけど…。
するとクルミが俺の元に来る。
「おい進一、ドローンでお前の様子を見てたが何だあれ? それにあの機械の犬は何だ!一体どこのメーカーだ!?今すぐ会わせろ!!すぐに見て見たい!!」
っとクルミが徐々に興奮が抑えきれなくなり、俺に掴み掛って来て、それを俺は押しのける。
ミズキさんがクルミを俺から引き離し、俺はため息を吐く。
「はぁ…、もうすぐ俺の仲間も此処に来る。それまではまだ話せないよ」
「え?進一君の仲間?」
「此処に?」
千束とたきながそう言うと同時に反対方向から別の車がやって来て、それに千束達はその車を見る。
車からオタコンとサニーが降りて来て、サニーが後部座席のドアを開けると、チャドがこっちに向かって走って来る。
「ワンッ!!」
チャドは尻尾を振りながら俺に寄り添って来て、俺はそのチャドの頭を撫でる。
そしてオタコンと向き合う。
「オタコン」
「進一、ウォーカーギアの破壊は成功したね」
「ああ」
「ちょ!ちょいちょいちょいちょい!! ええ!?何!?何この人!?って言うかどう言う事!?」
千束は俺達の行動に戸惑いを隠せず、驚きながらオタコンに指さしながら俺に問う。
勿論その事に隠すつもりない。
「紹介するよ、彼はハル・エメリッヒ博士。俺の相棒で、別名オタコンだよ」
「やあ初めまして、よろしくDAの皆」
「っ!どうして私達の組織の事を!?」
たきなは一瞬銃を抜こうとしたが、俺はそれを止めて、たきなに頭を横に振る。
その事にたきなは一瞬戸惑いを隠せないが、同時に千束が同じように止める。
どうやら千束も同じ考えの様だった。
そしてオタコンは俺に向かって言う。
「進一、そろそろキャンベルが連絡をしてくる時間だ」
「ああ、そうだな」
「キャンベル…! そうだったか」
ミカさんが少し驚いた様子を見せ、そして納得した雰囲気を見せる。
って言うかミカさん…あんたまさか…。
すると俺のiDROIDから連絡が来て、俺はそれを取り出す。
「おおっ!!何だそれは!!? 見た事ないぞ!!?」
俺のiDROIDを見たクルミはまたしても興奮が止まらずにいた。
それを気にせず、俺はiDROIDを起動させて、シートの上に置いてホログラム画面が出て来る。
画面にはキャンベルが映し出される。
「進一、任務は成功したな」
「ああキャンベル。何とかな」
「うむ。そしてDAの諸君、私はロイ・キャンベル。国連に所属する者だ」
「「「「国連!!?」」」」
キャンベルの言葉に千束達はまたしても驚きの声を上げる、その中でもミカさんはただ唖然としながらも、その後懐かしい目をしながらキャンベルの方をみる。
そしてキャンベルもミカさんの方を見て、懐かしい表情をする。
「…久しぶりだな、ミカ」
「…ええ、お久しぶりです…大佐」
「はっ!?」
「キャンベル!彼を知ってるの!?」
俺とオタコンは驚きながらキャンベルにその事を問い、キャンベルはそれに頷きながら言う。
「ああ、彼は以前私が米軍に所属していた時に訓練教官として教えていた人物だ」
「そして私の上官でもあった人だ。そうか…撫川君は大佐の部下だったか」
ミカさんは納得した表情で俺を見る、だがそれを俺は頭を横に振る。
「いや、俺は今はキャンベルの部下じゃないよ。オタコンと一緒の財団に所属する者」
「そう…僕たちは【フィランソロピー】…とある財団組織さ」
本当はまだ財団とか入ってないんだけど、一応そう言う風にしておかないと行けない。
「彼らの正体はまだDAの者達は知らない。だが一部のメンバーは恐らく知っている者もいるだろう。さて…何故今回我々が正体を明かす事とこの日本で活動していたのか、その訳を説明しよう」
っとキャンベルの言葉を聞いた千束たちはそれに思わず目を向く。
当然俺達はそれを黙って聞く。
「現在、我々はこの日本で極秘に送り込まれた危険な殺戮兵器の捜索と破壊を主に活動している。その兵器を破壊する為、ここに居る進一に依頼を頼み、活動を行っている」
「さ!殺戮兵器!!? そんな情報ラジアータでも把握していませんよ!?」
「知らないのも無理はない、そちらのDAでは把握出来ないルートで送り込まれたからだ」
たきなは衝撃的な事実に驚きを隠せないでいた。
それにラジアータ…?何だそれは?
「オタコン、ラジアータって?」
「噂ではDAには情報インフラを徹底管理している最強のAIが存在するって話を耳にした事がある。でも実際はかなり前に作られた物で、もうガタが来ているって聞くよ?」
「えっ!?そんな情報初めて聞いた!?」
千束は俺達の会話を聞いて驚く表情をした。
と言うか千束…お前組織に所属しているのに知らないのか?
まあ今はその事は良いか、俺は今キャンベルの話を聞いて置こう。
「そして今回送り込まれたのが、とんでもない兵器だと言う事が判明した。それは我々のみが知る最重要のブラックリストの1つ……【核搭載二足歩行戦車 メタルギア】と言う物だ」
「核!?」
「二足歩行!?」
「何だそれは!! ボクの知らない事がこんなにもあるのか!! ヤバいぞ!!興奮が止まらない!!」
「うるさいっての!!」
千束とたきなが驚く中でクルミは二足歩行戦車の話題を聞いて、更に興奮が増していた。
当然それはミズキさんに止められるが…。
その中でミカさんは落ち着いた様子で問う。
「なる程…、それで情報を得る為に撫川君が動いていると言う事ですね?」
「そうだ。だが知っての通り情報が余り入ってこないのが現状だ…。そこでだ…我々の素性を知った君達は今後の協力者として共に情報提供をして貰いたい。
DAの上層部はあまり国連や他国の協力を得たくない。そして組織を守る為ならあらゆる手段を使って潰す。それは君達が知っての通りだろう…」
「…それが私達の組織だもんね~」
「っ…」
千束はそれを聞いた呟き、たきなは言葉を詰まらせながら拳を握り締める。
なるほどな…、どうやらDAはあまり協力的じゃなく、自分の身を守るに平気で他者を殺す連中なのか。それなのに千束達はよくそんな所に居るな?
するとミカさんは…。
「…分かりました。私が撫川君の情報提供役を買って出ましょう」
「え?先生??」
「店長?」
「お世話になった人だ。断る訳には行かない、それに撫川君はリコリコの店員だ…放って置けはしない…そうだろう千束?」
っとその言葉に千束は目を大きく開いて、まるで思い出したかのような素振りを見せる。
「あははは…そうだった。私ってそうだったよね、ごめん先生…忘れてた」
「良いんだ、千束」
千束がミカさんに謝ると同時にミカさんは頷き、千束は俺の元にやって来る。
な、なんだ…?
「進一君!今日から私達は本格的な仲間です! そっちだけじゃなくリコリコのメンバーとしてしっかりと活躍しちゃうからね!」
「…え? いいのかよ?」
「勿論!」
「でも千束、この事をDAに知らせないままじゃ、いずれDAも気付くのでは?」
たきながそう現実的な事を言うのも無理はないな、孤児を殺し屋に育てる程の組織だ、何を考えてのか分からない事じゃないが、絶対に知られない様にしないとな。
「大丈夫!その所は私もしっかりと守るし、先生が上手くやってくれるよ!」
「ああ、だから撫川君…君の任務をしっかりサポートさせてもらう」
「ミカさん…ありがとうございます。千束もありがとう」
俺はミカさんにお礼を言った後に千束に向かって礼を言う。
千束は手を振りながら遠慮しがちな顔をする。
「良いの良いの! あと当然私もたきなも進一君が行う任務に同行するから!」
「完全に強制ですね。本当に…」
うん、こればかりは同感だ。
ちょっとばかしたきなが可愛そうな感じに見えるよ、でもこれが千束だから仕方ないか。
まあこれで俺はオタコン達だけじゃなく、千束達リコリコメンバーたちの協力を得る事が出来た。
これでメタルギア破壊に向けて一歩前進した感じだ。
「ありがとう諸君。君達の敬意は必ず後世に伝えられる事なるだろう。進一、これからも活躍に期待する、頼むぞ」
「ああ、ありがとうキャンベル」
俺がそう言うと同時にキャンベルは通信を切り、端末を拾ってしまう。
そして俺は再び千束達と向き合う。
「千束、たきな。そして皆…改めてよろしく」
「うん!これからもよろしくね進一君!」
「はい、こちらこそ」
こうして俺はリコリコメンバーによる新たな仲間が加わり、メタルギアの破壊の為の活動がより行える事になった。
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おまけ
「あれ?進一、ブレードウルフは?」
「そう言えば廃工場から出て以来全然見かけないな…。おいウルフ、何処にいるんだ?」
『今はそっちには行けない…』
「はっ? 何でだよ?」
『そっちに小さい女がいるだろう、その女から途轍もない脅威を感じた。だから今はそちらには行けない…』
「アハハ! クルミ!あんた避けられてるじゃん!」
「クッソ!!無知なのは嫌いなのに!」
最後あたりオマケを付けました。