キャンベルから月光の情報を貰い、その月光をPMCが回収しようとしている事を聞き、俺達は破壊しに向かっている。
ミズキさんの車の中で千束とたきながスーツを見つめてる中で、ミズキさんが助手席に座っている俺に問いかけて来た。
「ねえ撫川君…」
「はい?何ですか?」
「アンタ…ワザと選んだ?」
「ん?わざとって何ですか…?」
ミズキさんの言っている言葉に俺は理解出来ずにいた。ワザと…?一体何がわざと何だ?
「だって千束達が着ている服…かなりピッチピチじゃない!」
「あ、やだ~進一君たら~♪どこ見てるの~♪」
「…ちょっと最低ですね」
千束はわざとらしく身体を隠し、たきなはゴミを見る目で俺を見ていた。
…ああ~、そう言う事ね。
確かにミズキさんの言う通り、2のスニーキングスーツってピチピチなんだよねそれ。
お陰で身体のラインが浮き出ているし。
でも仕方ないと思うよそれ。
「仕方ないさ、なんせそれは俺と今着ているスーツの別バージョンで、このスーツの上のジャケットを脱いだバージョンなんだ。本来ならそっちと同じ様にこっちもピチピチ状態なんだぞ」
「え?そうなの? じゃあ一緒か~」
「そんなんで納得するな!」
千束は俺の説明を聞いて納得する、だがそれを同時にツッコミを入れるミズキさん。
たきなは自分の着ているスーツを見て、少し思いつめる素振りを見せていた。
俺の説明を聞いて納得したのか、ほんのちょっとだけ頬を赤くしていたのは言うまでもない。
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そして月光がある倉庫に到着した俺達、辺りはPMCらしき兵士が巡回している様子が見えた。
どうやらもう既に運び出す準備は出来ている様だな…。
「うわ~…かなりいるね」
「見つからず入るのは無理ですね」
そう言う千束とたきな、まあそうだろうな。
だが必ず進入口がある…。
「ウルフ、居るか?」
『いつでも居るぞ』
すると目の前にブレードウルフが姿を現し、それに千束達は驚いた。
「うわっ!いつの間に!!」
「どうなってるんですか?!」
「ステルス迷彩で隠れてるんだよ。オタコンの発明品だ」
『なんだって!! ボクの知らない技術がまだあるなんて!やっぱりそいつを調べて見たい!!』
っと通信越しで聞いていたクルミが興奮を抑えられない感じで話し込んでくる。
やっぱり知りたい感じの彼女を抑え込むのは無理だな…。
でもブレードウルフが彼女を拒んでいる以上、協力は出来ない。
『やはりあの女は危険だ。今後接近しない様にしよう』
『待て!!ボクは無知なのは嫌なんだ! どうしても調べたい!頼む!!』
『断る』
ブレードウルフとクルミのやり取り…聞いてて面白いなホント。
千束はこっそり笑っていて、たきなは呆れた様な感じになっていた。
まあ実際そうだろうし、仕方ないか。
すると俺のナノマシンから通信は入って来て、同時に千束とたきなのインカムにも通信が入って来た。
『進一、聞こえるか? そしてリコリスの2人も』
連絡をして来たのはキャンベルだ。
「ああ、聞こえるぞ」
「こっちもきこえますよ~、でも進一君は通信機付けてないよね? どうやって通信してるの?」
「ああ、それは俺の体内にナノマシンが入っていてな、それを使って通信をしているんだ」
「はっ!?何それ!?クルミが聞いたらまた興奮しそうな話題!」
千束は俺の体内のナノマシンを聞くと驚き、たきなはまたしても目を大きく開く。
まあ今はいいか。
「それでキャンベル。どうしたんだ?」
『PMCが輸送用ヘリをそちらに送り出したとの報告を受けた。どうやら陸路ではなく空路で運ぶ様だ、その後は港の船に載せる手筈…そうなると手を出せなくなる。
何としても奴等が月光を運び出すのを阻止し、そして破壊するんだ』
「分かった。それじゃあn『待て進一』ん?」
突然キャンベルに呼び止められた事に俺は耳を向ける。
何だ…一体。
『これからは任務の時は君の事をコードネームで呼び合う事とする。君の存在を隠す為にだ』
「コードネームか…」
「おっ!なんだかスパイ映画の感じ!」
千束よ…なんだか面白半分な事を言うのはやめて貰いたいな…。まあこの子にそんな事を言っても仕方ないか。
『進一君のコードネームは既に決めてある。君のコードネームは…』
エクシード・スネークだ。
「エクシード・スネーク…。超越する蛇?」
『そうだ。ソリッド、リキッド、ソリダス、ネイキッド、ヴェノムの全てを上回る蛇だ。君に似合うコードネームだ』
「あははは…なる程」
超越…確かにな、今の俺の能力はチートによって完全に超えている物、それなら納得だな。
『それでは月光の破壊、頼んだぞリコリスの諸君…そしてスネーク』
「了解…それではミッションを開始する」
そう言って通信を切る。
俺は千束達の方を見ると、千束達も表情をすぐに変えて、任務をする顔へとなる。
なる程な…ちゃんと日常との区別をしっかりと出来ている。
確認した俺はブレードウルフに振り向いて言う。
「ウルフ。侵入口を探してくれ、ある程度は敵を眠らせながら向かう」
『分かった』
「ワンッ!!」
ん?ワン…?それに聞き覚えのある犬声…。
俺達は後ろを振り向くと、ミズキさんに引っ張られても平然としているチャドの姿がいた…って!
「チャド!!」
「うえ~~!?何で居るのチャド!」
「どうやらアタシの車の中に紛れ込んでいたのよ!」
「ワウ~~!!」
チャドが何か訴えてる様な叫びをし、それをブレードウルフが聞く。
『何?僕も手伝えるって? チャド…相手はPMC…傭兵だ。そう簡単に相手を誘導は出来ない、今回は…』
「バウッ!!!」
するとチャドが力強い吠えて、まるで戦士の目をするかの様な表情をした。
そうか…チャドお前、分かったよ。
「分かった、チャド…お前の力。貸してもらうぞ」
「ワンッ!!」
「ええ~!本気なの!?」
「でもこの様子だとチャドは付いてきますよ」
『仕方ないな。ミズキとやら、ここで撤収する準備をしていてくれ』
そう言ってブレードウルフはステルス迷彩を起動させて、侵入口を探しに行った。
「ミズキさん、脱出経路…お願いします」
「お願いミズキ!」
ミズキさんは頭を抱えながらも渋々了解し。俺達は倉庫へと向かった。
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倉庫付近に接近した俺達は辺りを警戒しながら進む。
するとチャドが威嚇し始め、俺達は足を止め、物陰に隠れる。
前方の影から武装した兵士が付近を巡回していて、相手が通り過ぎるの待つ。
兵士が通り過ぎたの見た瞬間、俺は相手の首に麻酔弾を撃ちこんだ。
撃ちこまれた兵士はその場に倒れて、俺はすぐに兵士を隠す。
それを千束は思わず関心する。
「ほぇ~、静かにするのが上手い」
「確かにそうですね…。それにしてもどうして殺さないんですか?」
っとその事をたきなから問いかけられ、それに俺は思わず手を止める。
千束はその事に咄嗟にたきなに向き、たきなは当たり前の事を聞く。
「進一さんは元軍人なんですよね? 今はエージェントだとしても簡単に殺す事も出来る筈」
「ちょっとたきな!そんな事を聞かないの!」
千束がそれを慌てて止める、まあたきなの言葉も間違ってはいない。
相手を殺そうと思えば簡単に殺せる、麻酔も量を間違えれば相手を永遠にお休みさせられるからな。
でも殺さない理由はメタギア感覚のポリシーだ。
殺さないで行動すれば、相手にもやり直しのチャンスがあるからだ。
だから俺はあえて殺さない。
殺すのは既に地獄に落ち、外道と化した化け物だ。
メタルギア関連の敵はもう人の限界を超えた者達ばかり、中にはナノマシンで絶大的な回復力で傷を治す敵や、サイボーグ化して驚異的な戦闘力を持つ敵も居るんだ。
はっきり言ってもう人じゃないよそれ。
「俺は敵を極力殺さないって決めてるからな、それは千束も同じだろう?使ってる弾が違うとはいえ、非殺傷弾だしな?」
「うんうん!よく分かってるじゃん!」
「…そう言う物ですかね、ちょっとわかりませんね」
「その内分かるさ、俺が不殺を行う理由は」
そう言ってそのまま進んで行き、ブレードウルフから通信が入る。
『スネーク。侵入口を見つけた、そこから進んだ先の場所にいる』
「OK。分かった」
俺達は侵入口を見つけたブレードウルフの所に行き、ブレードウルフが俺達を見ながら言う。
『この換気口だ、成人男性でも入れる換気口だから問題なく入れる』
「確かにな…。じゃあ先に俺が入るから、千束達は後からな」
「オッケー♪」
「はい」
そう言って俺は換気口から侵入し、侵入しながらオタコンに連絡する。
「オタコン、こちらスネーク。月光破壊の為にまず倉庫内に侵入、換気口から入ってる」
『ああ、こちらもそっちの状況をずっとモニターしていた。それにしてもエクシード・スネークか…なんだか思い出すな』
「ソリッド・スネークの事?」
『うん、僕は彼の相棒だったからね。でも感傷に浸ってる場合じゃないね、もうすぐ倉庫内に入るから、出た所の警戒を怠らない様に』
「ああ」
そう言って俺は通信を切り、換気口の出口に到着して、フェンスを開ける。
そして換気口から出て、オペレーターを抜いて辺りを警戒した。
すると俺の目線の先にお目当ての月光が今現在、PMCによって空路で運ぶ準備をしているのであった。
これが進一のコードネームです。
ステータスが既に超越してますから、この名前です。