月光を破壊し、喫茶リコリコに戻って来た俺達、戻って来たのを見て、ミカさんが声を掛けて来た。
「お疲れだったな千束、たきな。そして撫川君もご苦労だったね」
「はい、なんとか「はいはいはい! 報告は後!進一君こっち!」おぉ?!」
俺は突然千束に引っ張られて、お座敷の方に座って、千束が言う。
「はい進一君! 上を脱ぐ!!」
「はぁ? 何で脱がなきゃ行けないんだ?」
いきなりの行動に俺は頭が付いて行けなかった。
どうして上着を脱がなきゃいけない?
「だって進一君! さっき爆風で倒れたでしょう?傷がないか調べておかないと、それに一応手当てしておかないと駄目でしょう?」
「ああ~なる程、それなら大丈夫だよ。スーツの治癒機能ですぐに治ってるし、それに…」
「ごちゃごちゃ言わない! ほら!早くする!!」
おほほ…こりゃ駄目だわ、完全に何かのスイッチが入っちゃってる。
これは手当てするまでは終わらないな…。仕方ない。
俺は千束の言う通りにスーツの上着を脱ぎだし、上半身を見せる。
するとそれに千束だけじゃなく、見に来たたきなやミズキさんやクルミは驚いた。
俺の身体は見た目とは裏腹にかなり引き締まっていた。
それも血管も筋もかなり見えている程の。
これはザ・ボスのブートキャンプのお陰だ。ザ・ボスの訓練はマジで凄かったよ…。
以前はあんまり鍛えてなかった上に少しブヨブヨ状態の身体だったんだ。あの訓練が無かったら俺は一生あの身体だったな。
ザ・ボスの訓練とブートキャンプに感謝だ。
「う、うわ~…進一君の身体すっご」
「おいおいマジかよ…、こいつこんな凄い体してたのか?!」
「これは強い筈だ…」
千束達が見ている中で、たきなが声を出さずにただ唖然しながら見ていて、見に来たミカさんがたきなに話しかけた。
「どうしたんだ?たきな」
「っ!い!いえ…何でもありません」
「? そうか…」
そうミカさんが言う中、俺は今も俺の身体を見ている千束に話しかける。
「早くしてくれないか?」
「え?あ!ご!ごめん! すぐにするね…って、何処にもない。むしろ擦りむいた所の部分が赤くなってるだけ?」
だから言ったろう…全く、千束は俺が擦りむいた所の部分を見てそう呟いた。
まあこの通りに何ともないから、俺は上着を着ようっと。
上着を着ると同時に俺の端末から連絡が入って来て、それを俺はオンにしてホログラム画面を出す。
画面にはキャンベルとオタコンが映し出された。
「スネーク。任務ご苦労だった」
「進一、お疲れ」
「オタコン、キャンベル。何とかな、最後辺り月光が動いてしまったのが大変だったが」
俺は月光が動いた事を包み隠さず報告する。
あの兵士が動かしたのは本当に驚くよ、あれはちょっとばかし執念を感じた。
「うん、僕の方も見ていたよ…。でもあれを倒す進一も流石だね、本当にスネークと同じ非常識な所があるよね」
「…そうほめるな」
「いや!ほめてねぇだろう!」
俺がそう言うと同時にミズキさんがツッコミを入れて来た、ミズキさん…あんた本当にツッコミ入れるの上手いね?
「非常識な行動なら千束も同じですよね?」
「ちょいちょいちょい!たきな!それは酷いよ!」
千束はたきなに非常識と言われた事に慌てて否定し始める。
…まあ、千束もちょっとその事は言えるかもな。俺は今回の行動で言えないけど。
その様子にミズキさんは笑っていて、クルミはただ馬鹿らしく見ていたと言う感じだ。
するとミカさんがキャンベルに話しかける。
「大佐、今回の映像はクルミのドローンで見ていました。あれが市街地で動かされたとなると、相当な被害が出る。もしメタルギアが起動してしまったら…」
「そうだミカ、東京だけじゃなく、日本中が大混乱と陥る。それだけは避けなくてはならない」
キャンベルとミカさんそう言う中で俺もそう思った。
メタルギアがどんなタイプなのかはまだ分からないが、もし起動してしまったら日本中が大混乱だ。
早くメタルギアを見つけ出して、それを破壊しないとな…。でもその肝心のメタルギアが何処にあるんだ…。
パンッ!!
すると大きな音が聞こえ、俺達はその方を見ると、千束が両手を叩いて言う。
「はいはい!暗い話はしないしない! 折角任務を終わらせたんだから、明るく行かないと!」
「千束だけですよ。そんな事を言うの」
千束の言葉を訂正するかのように言うたきな。
まあ千束の言う通りだ、任務終わりに暗い話はなしだな。
「そう言う事だキャンベル、あんまり暗い話はそのくらいで頼む」
「…そうだな。すまなかった、よくやったぞ進一、そしてリコリスの諸君もご苦労だった」
「うんうん! それじゃあまた例の兵器を見つけたらいつでも手助けするから!」
「千束が仕切るのではないんですから」
たきなが千束にそう言い聞かせる。まあそうだよな…これは俺の依頼だもんな。
そしてこの後俺はミカさんに俺の家まで送ってもらった。
このままの恰好で帰る訳には行かなかったからな
───────────────────────────────────────────
ミカさんに送ってもらった後、チャドとブレードウルフと一緒に家に入る。
そしてスニーキングスーツを脱いで、普段着を着込む。
「ふぅ…疲れた」
月光との戦闘はキツイ…、雷電とまでは行かないけど飛び乗るのは結構しんどいな…。
サイボーグ化した雷電はあれを平然とやってのけるのは凄い、まあヴァンプもそうだな、あいつは身体能力は並じゃない。
敵だけど…。
『進一、今後の事もかねて武器の強化とスーツの開発もしておいた方が良い』
「…おいおい、強化と開発って言ってもな、どうやって開発をするんだよ。肝心の場所がない上に道具もないんだぞ?」
『そういう時はiDROIDを良く調べて見ろ、最後辺りに面白い項目があるぞ』
そう言うブレードウルフに俺は違和感を覚える、最後辺りの項目?どう言う事だよそれ。
分からないまま俺は端末の最後辺りの項目を調べて見る。
するとこんな項目があった事に、俺は思わず目を奪われる。
【マザーベースに行きますか?】
マザーベースだって?おいおいマザーベースってあのピースウォーカーやファントムペインに出て来るあのマザーベースか!?
噓だろおい…、まさか本当にマザーベースが存在するのか?
まだ信じられない俺は恐る恐るそのボタンを押す。
すると俺の身体が光に包まれてその場から消えた。
そして光が晴れると同時に俺は見知らぬ場所に立っていた。
辺り一面海に囲まれている場所で、とあるプラントの上に俺は居る。
間違いない…此処は。
「ここが…マザーベース」
俺がそう呟くと…。
「その通りだ!撫川進一!」
っと突然後ろから男性の声が聞こえ、その声に俺は振り向く。
そこにはベージュの軍服と金髪にサングラスをした男がいて、その男に俺は見覚えがあった。
「アンタは…【カズヒラ・ミラー】!」
「その通りだ!よく来てくれた進一。俺達の基地【マザーベース】へ!」
ミラーは腕を大きく広げながら俺の来訪を歓迎していた。
でもどう言う事だ…? オタコンやキャンベルの話では顕現出来たのはサニーを含め3人だけの筈?
どう言う事だよ…。
するとiDROIDから通信が入り、それに俺は出すと同時にホログラム画面が開く。
出てくれたのはオタコンだった。
「進一!良かった! 無事に通信がつながった!」
「オタコン!これ一体どう言う事だ! 今俺マザーベースに居るんだけど、ここにはカズヒラ・ミラーが居る!」
「うん。僕もそれもそれには驚いている、さっき進一のシグナルが突然消えて驚いて、すぐに探したら君は今【亜空間】に居る事が分かって焦ったよ!」
ん?亜空間…? 俺今そんな所に居るのか?
って言うかオタコンがそれを知らないとなると…。
「まさかウルフはこれにマザーベースに行く項目が追加された事を知っていたのか?」
「…いや、もしかしたらメタルギアが関係しているかも」
「はっ?どうしてメタルギアが関係しているんだ?」
「あまり長い間この世界に顕現していると、逆に僕達以外の者達が顕現する可能性があるんだ。もしかしたらそのせいでその項目が追加されたのかも」
…おいおいマジかよ…。そんな事ってあるのか?
でもブレードウルフはあえて知っていた様な…。後で問い詰めるしかない。
「おいおい、そろそろ俺の事も気にかけて欲しいものだ」
っとミラーが置いてきぼりにされている事に寂しがっている様だ。
すまないがそれ所じゃないんだが…。
するとミラーがこっちに来て、俺とオタコンに話しかける。
「そう警戒しないでくれ!俺もようやく活躍できると思うとワクワクが止まらないんだ!」
「いや、そう言う事じゃないんだが…」
これはちょっとばかしややこしくなって来たぞ…。