メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第14話

俺がこの世界に転生し一ヵ月が経った。

PMCに月光を輸送する事を阻止した後、メタルギア関連の情報が中々入ってこない来なかった、はっきり言って暇だ。

 

まあでもその代わり色々な事が出来たな。

 

俺はバイク以外に車の免許を取得、バイクの免許で学科は免除されるから、実技だけだった。

その為早く取る事が出来た。

 

あとミラーからの連絡が来て、俺のバイクの改造作業が終了した様だ。

 

あいつによれば、俺のバイクのフレームやパネル、更にカバー系に全面装甲を偽装させて、防御力アップさせ、もう1つタイヤを防弾仕様にした様だ。

 

更にミラーが俺が車の免許を取った事を知って、こんな事を言って来やがった。

 

「アンタが車を手に入れたら是非フルトンさせてスーパーカー仕様にさせてくれ!!研究開発班もまた喜ぶぞ!!」

 

「いい加減にしろ!」

 

全くあいつは…、まあそんな事もあってか車はSUVを選んだ、ミズキさんと同じ車種だけど、まあそこは気にしない。

 

さて…現在俺はと言うと…。

 

 

 

 

 

バン!バン!…バン!

 

 

 

 

 

銃声が鳴り響く部屋で千束とたきなが射撃訓練を行っていた。

俺はそれをただ見つめる。

 

因みにここはリコリコの地下だ、防音仕様にしてある場所で、日頃の仕事には日頃の鍛錬が必要だとの事。

そこは分からなくもない、ただ射撃場ならもっと別の所を用意した方が良いと、俺は思ったけど。

 

そして俺は2人が訓練をする様子を見ると、2人が撃つ弾が所々に的を外していて、一向に真ん中に当たっていない。

たきながため息を吐き、台の上の弾を取る。

 

その弾頭は赤く、まるで作り物をした様な弾だ。

 

「何ですかこれ?」

 

「アハハ、私も当たらな~い♪」

 

千束は笑いながらそう言い、俺はたきなに近づいて、その弾を取る。

 

「確か作ったのはミカさんだったな? プラスチックの粉末と金属粉末を混合したもん…【フランジブル弾】だったな?」

 

「そうだよ。先生が私の為に作ってくれたの。でも特別な弾だから見ての通り全然当たらない」

 

「…だからですか? 敵に近づく理由は」

 

たきなは今までの事を思い出しながら問う。

それに千束はたきなに近づいて手を銃の形をしながら言う。

 

「そう!近づけば絶対当たる!」

 

「近づけば…か。それならこれじゃなく麻酔弾でも良いんじゃないか?」

 

俺は相手を無力化するならそれを使えば良いと思うんだが、それじゃダメなのか?

 

「ええ~…うちの所そう言うのないから…。ほら、私達の本業じゃあそれ無理だし~」

 

な、なる程…そう言う事か。通りでその弾を使う訳か…。

 

「私には無理ですね…、この弾では自分の命を守れない」

 

たきなはそう言いながら実弾が入ったマガジンを自分の銃【M&P9】に装填して、スライドを引き、弾を装填する。

そして再び的に目掛けて銃を発射させ、全ての弾が身体の中心と頭の中心に当たる。

 

凄いな…たきな、射撃のセンスがある。

 

「スッゴイたきな…機械みたい。実弾でそれだけ上手なら、無理して先生の弾撃つことないよ?急所を狙わずに出来るしね…」

 

「…急所を狙うのが、仕事だったんですけど?」

 

「でももう違うでしょう?」

 

千束とたきなのやり取りを見て俺は感じた。

 

リコリスは殺し屋…ミカさんから聞いた話、たきなは元々ここの人間じゃなく、移転組として京都から来たって話だ。

でも4月の【千丁の銃取引事件】のきっかけでこっちに左遷される形となった様だ。

 

最初は馴染めなかったと言って、徐々に馴染んできたとの事、たきなは元居た所に帰りたかったんだな…。

 

まあ俺からすればここに居た方が良いと思う。

殺しはなるべく控え、どうしても必要時だけすればいいと…俺はそう思うだけだ。

 

しかしそれは彼女達の判断に任せるだけだな。

 

「…俺も撃って見てもいいか?」

 

「え?うん…いいよ?」

 

千束は非殺傷弾を俺に渡して、俺はそれを受け取って、オペレーターを取り出し、弾をマガジンに装填して、スライドを引いて構えて撃つ。

 

非殺傷弾は千束に言う通り、所々的を外して、弾切れなったオペレーターを下ろす。

 

「…本当に当たらない弾だな」

 

「でしょう?だから進一君も無理してこの弾、使う事ないよ?」

 

「…これ少し拝借していいか?」

 

俺は千束にこの非殺傷弾の一発を持って、拝借する事頼んだ。

 

「え?良いけど…どうするの?」

 

「こいつをオタコンに渡して、改良点を見て貰うのさ」

 

この当たらない弾を何とかして当たる様にしないと、これは相当こたえるぞ?

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして数日後、俺はオタコンに非殺傷弾を見て貰い、これをミラーに渡すよう指示された。

この弾はマザーベースの研究開発班に見て貰えば、改良する事が出来るだろうとの事。

 

「オタコン、あんたじゃダメなの?」

 

「出来ればやってる、これはかなり高額な物を使用してるから、なかなか手が出せない。ミラーに頼んで見て貰う方が良い」

 

オタコンよ…それは無いだろう。

 

まあそんな事があったのは置いといて、現在俺はたきなと一緒に買い物から帰っている最中だ。

 

勿論俺のバイクでな。

 

「すいません進一さん。買い物まで付き合わせてしまって…」

 

「良いんだよ、どうせ俺も店に戻って色々仕込みとかしなきゃ行けなかったんだから」

 

実は最近色んなメニューを作る事を考えてるんだ。

もっと美味しいデザートやドリンクを作ろうとな、でも中々上手くいかず、ちょっと難航してるんだよ。

 

それに少しだけ千束やたきなに美味しい物を作ろうと考えてる。

 

俺はそれを今やってるんだよ。

 

「(だけど…たきなは何故か遠慮しがちなんだよな~。どうしてだろう?)」

 

そう…たきなはこの間俺が作った抹茶アイスを中々食べてくれなかった。

本人曰く「今日はいいので」との事、せっかく作ったのに…なんだか悲しいよ…。

 

そんな中で喫茶リコリコに帰って来た俺達。

 

 

 

「ぐあああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

下車中にリコリコから突然大きな悔し声が聞こえ、それに俺とたきなは思わず顔を見合う。

 

たきなが慌てて店に入り、その後に俺が入ると、千束はVRゴーグルを付けてテレビ画面に向けて何かに悔しがっていた。

近くではクルミがそれを見ている。俺はそれを見て確信した。

 

ああ~…単なるシューティングゲームか。

 

「ああ~~!悔しい!!」

 

「ムキになりすぎだろう」

 

「だって!この人名前がムカ…あ」

 

すると千束が俺とたきなの方を見る、帰って来た事に気付いた様だ。

 

「進一君…たきな!これやって!これやって!」

 

すると千束はまずたきなにVRゴーグルを付けさせて、たきなはVRゴーグルの画面を見て思わず口がこぼれる。

 

「おぉ~、お~…り、リアルですね……何これ?

 

たきなはどうもゲームをした事ない様だ、まあそうだよな、戦いの中でしか生活にいきなりだもん。

まあ俺はいいか、厨房に荷物を置きに行こう。

 

俺は厨房に行って、買ってきた荷物を置く、さて…どうしようかな~。

 

おっ!そうだ…あずきパフェを作ろうかな?

あずきだったら千束大好きだし、頭の考え事に糖分も使うからいいぞ~。

 

よし、早速作ろう。

 

俺は厨房であずきパフェを作る事にした。器用な手さばきがささっと進み、あっという間にあずきパフェが出来た。

数は3人分、千束にたきなにクルミの分。俺は要らないから。

 

「しゃああああああああ!!」

 

っとまたしても千束の叫び声がした。

 

俺があずきパフェを持っていくと、テレビ画面に『You Win』と書いてある。

たきなが勝利したのも関わらず、何故千束が喜ぶんだ?

 

「喜びすぎでしょう…」

 

その事にたきながそう千束に言う、やっぱりそう思うだろう?

 

「千束、お前ゲームにムキになってどうなんだよ?」

 

俺がそう千束に聞いた時だった。

 

 

 

 

 

 

 

「「だって!/よ! こいつ名前がムカつくんだ!/よ!」」

 

 

 

 

 

 

ん?今誰か千束とシンクロした様な感じがしたぞ?気のせいか…?

そしてテレビ画面を見ると。

 

FUKI VS CHISATO

 

そう書いてある…、これに一体何を意味してるんだ?さっぱり分からんな…。

 

 

 




因みに車のモデルはトヨタのRAV4です
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