千束がたきなにシューティングゲームをやらせ、対戦相手に勝った事に大喜びをした後、俺が用意したあずきパフェを食べた。
クルミは俺が作ったあずきパフェを完食し、口元をふいて感想を言う。
「進一、中々美味かったぞ。良い出来じゃないか」
「ありがとさん、それは良かったよ(それにしてもクルミ、相変わらずの上から目線…。どうしてかな?)」
俺はそう思いつつ、千束とたきなが既に食べたあずきパフェの器をトレイに載せて、クルミの器も取ってトレイに載せて厨房に戻る。
だがその時千束が何やら思いつめた様子で考えていて、それに俺は見る。
「…? どうした千束。さっきから黙り込んで」
「…ねえクルミ」
「ん?」
クルミは遊んだゲーム機を段ボール箱にしまいながら耳を傾け、そしてこんな事を言いだした。
「たきなのパンツって見た事ある?」
「だあっ!!」
「ある訳ないだろう」
千束のとんでもない発言に思わずこけそうになった。
クルミは即答で答え、興味がない感じだった。
「ちぇ~…何でも知りたいのじゃないのかよ」
「こらこらこら!! 俺の居る前で何て話をするんだ!!」
「あっ、そうだった! 進一君!ここからは聞いちゃダメ!!」
「その前に進一が居る事を確認しろよ」
クルミは千束に周囲を確認しろとのツッコミを入れた。
って言うかこいつ…さっきから考えていてたのはこの事かよ…! 何でたきなのパンツとか気になる!
「ノーパン派か?」
「いやいや!」
「なら何穿いてようがたきなの自由だろう?」
「はぁ…もういい」
俺はトレイを持って厨房に戻る。でも今回俺のあずきパフェを食べてくれたな…たきな。
前までは食べてくれなかったのに、今回は食べてくれた…なんでだろう?
まあいいか、俺は厨房に戻ると器を流し台に置く。
全くあいつは…いきなり何言い出すんだ? たきなのパンツ?興味ねぇ…。
すると千束が駆け足でやって来て、更衣室へと入って行く。
ん?一体なんだ…?
『…何ですか?』
『何…これ?』
『下着です』
『そうじゃなくて男物じゃん!!』
ブーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!
またしてもとんでもない発言に俺は驚いて吹いてしまった。
はっ!?男物!?
たきなが男の下着を付けてる?!
どう言うこっちゃ!?
『これが指定なのでは?』
『し、指定!?』
すると千束が更衣室から出てこっちにやって来て、俺を睨む様な目で見てくる。
「…何だ?」
「まさか進一君じゃないよね? たきなの下着の件は…」
「ありえないっての! 大体俺ここに来て一ヵ月だしそんな趣味ないぞ!? それに下着の事は俺も初めて知ったわ!!」
「じゃあ誰なのよ? …まさか」
っと千束は真犯人が誰かだとすぐにわかり、ある人物を呼ぶのだった。
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バンッ!!
「聞かせて貰いましょうか!」
千束はカウンターに勢いよく手を叩いてミカさんに問い詰めた。
って言うか何でミカさんに問い詰めるんだよお前…、ミカさん関係あるのか…?
するとミカさんはそれに平然とした感じで話し始める。
「“店の服は支給するから下着だけ持参して来い”っと…」
「どうしたらいいか分からなかったので、店長に相談を…」
「な、なる程…でもたきな、普通それってミカさんじゃなく、千束やミズキさんに相談するんじゃないの? 本来そう言う話しは男に話すのは駄目なんだぞ?」
「そうなんですか?」
たきなは俺の言葉を聞いて意外そうな表情をする、いやいやたきな…意外そうな顔をするなよ。
普通そうだろう?
「そうだよたきな! それによりにもよって何でトランクスなの~?」
「いえ、店長が…」
「好みを聞かれてな…」
「アホかッ!!」
ミカさんの問いには千束は呆れながら怒鳴る、これは流石に俺も呆れるわ、ミカさん…あんたその話を千束にちゃんと話すべきだと思う。
こういう場合は男が判断したら完全に女の敵になってしまうから、それだけは避けなきゃいけない…。
でも俺がこれを言うとなるとまだ問題になるよな~、どうしたらいいか…。
「これ穿いて見ると、結構解放的で…」
「もう~!そうじゃない!! たきな!明日12時駅に集合ね!」
「仕事ですか?」
入り口に向かう千束にたきながその事を聞くと、千束は大声で言う。
「ちゃうわ!!パーンーツ!!買いに行くの! あっ、制服着てくんなよ?私服ね私服♪」
っとそう言って店を出て行く千束、その場に残された俺達は唖然とする中で、たきなが俺達に問いかけてくる。
「指定の私服ってあります?」
「ん~…」
たきなの問いに考え込むミカさん、先ほどの千束の問いに反省する所があるみたいだね…。
いや、自覚があるなら最初から女性陣に任せておけば良かったのに…。
まあいいか、後は千束に任せるとしよう。
「それじゃあミカさん、俺はお先失礼します」
「ん、ああ…お疲れ様」
俺がチャドを連れて帰ろうとした際、たきなが俺にこう言ってきた。
「進一さんは来ないのですか?」
「はっ!?何で!?」
「進一さんも一緒に来て見て欲しいんですけど…」
とんでもない発言を聞いた俺は余りにも騒然としてしまう、リコリスってこんなにもデリカシーのない奴等ばかりなのか…?
それとも殺しの英才教育を受けて来たばかりでそう言うのは疎いのか?
これは余りも酷いな…、もっと女性関連の教育をさせた方が良いと思う。
「いや、俺はそれに付き合う事は出来ない…。第一女子の下着関連に男を誘うのはちょっと…」
「どうしてですか? 私が千束に頼んで…」
「それは俺が話すから良いの! じゃあ楽しんで来いよ!」
そう言って俺は店を出る。
「どうしてでしょうか…?」
「…う~ん」
するとクルミがやって来て、たきなに言う。
「たきな、お前すっごい勇気がいるぞ…さっきの」
「え?」
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リコリコを出て、俺はちょっとばかりため息を吐く。
「はぁ…すっげぇ疲れるわ…マジで」
「どしたの?進一君。すっごい疲れた顔だけど」
「ああ、それは………ん?」
俺がある事に気付き、横を見ると、そこには壁にもたれていた千束がいた。
「千束、どうしたんだ?帰ったんじゃなかったの?」
「あ、いや、えっとその…。あのさ…実はさ…明日だけど、進一君非番でしょ?だからその……」
何やら千束は言いづらそうな感じに見えるな…、でもこれってまさか。
「あ、明日さ…一緒に回らない?」
「え?…た! たきなの下着選びを手伝えって事か?!」
「いやいやいや!それは私の方がちゃんと見ておくから心配しないで!」
そ、そうか…なら安心だな。でも一緒にか……前世では女子と一緒に回った事なんて一度もなかったな~。
なんせこの性格だし、メタギアオタクの俺が女子との付き合いなんて無縁だったから。
でも…なんかいい気分だよな~。女子から誘われるのも。
「…OK、明日12時に集合って事だな? たきなに何て言うんだ?」
「それは私が説明するから、大丈夫大丈夫♪」
「分かったよ。それじゃあ明日な?」
俺はそう言ってチャド共に家に帰る為、バイクを押して帰る。
今度は車だな…、あれならチャドと共に行けるから。
帰宅の途中、俺の飲み物を買って、家に帰ると同時に端末から連絡が入り、俺はそれに出るとホログラム画面にミラーが映し出される。
一体何の用だ?
『進一!今すぐマザーベースに来られないか!?』
「どうしたんだ?一体」
『実は新しいスーツが完成した! 君と共にしている少女達のだ!』
おっ?あれが遂に完成したのか。
そうと分かれば俺は今すぐ向かう為、端末を操作してマザーベースへと向かう。
マザーベースに着いた俺はすぐにミラーの元に行き、研究開発棟に着いてミラーが俺の方を向く。
「おお!来たか進一! 見てくれ!新しいスーツを!」
ミラーが示す方向を見ると、そこには新しいスーツがカプセル内に収められている。
これがか…、見た所外形はピースウォーカー時のスニーキングスーツを元に赤と蒼の2つのスーツだった。
しかもピチピチの奴じゃなく、しっかりと守る部分を守っている所だ。
「どうだ!これなら女性が来ても問題ないし、浮き出ている所は抑えらている。このスーツなら問題ないだろう!」
「ああ、そうだな。ありがとうミラー」
「良いさ良いさ! それと進一、このスーツを見てくれ」
すると別のカプセルに入っているスーツを見せるミラー、そのスーツはあらゆる部分に装甲が付けられているスーツ。
その見覚えのあるスーツに俺は知っている。
これは完全に『バトルドレス』じゃないか。
「これは新しく作った試作のバトルドレスなんだが、装甲が余りにも重すぎて、動きが取りづらいんだ」
「動きが取りづらい? 装甲は何を使ってるんだ?」
「複合装甲とタングステンの重ね装甲だ。そのせいで重くて動きづらい、これでは戦いには向かない。そこでだ進一、君から何かアドバイスがあったら言ってくれ。何かあるか?」
ミラーの問いに俺は少しばかり考える。タングステンと複合装甲の重ね版か…。
それほどの装甲だと何かが良いか…っ! そうだ!あれがあった!
「なあミラー! 人工筋肉を使った【CNT筋繊維】があったよな!」
「ん?ああ、あるにはあるが…あれはサイボーグ用だぞ?」
「だから使えるスーツがあるんだよ! MGS4のスニーキングスーツがあったろう?あれのマッスルスーツをそれに変えて、それを元にバトルドレスにするんだ。それなら重さは解消されて使える!」
「おお~!なる程! それなら行けるかも知れない! 助かるぞ進一!これならやれる!」
ミラーはすぐに研究開発班に指示を出して、研究開発班はすぐに取り掛かった。
これである程度千束達のスーツ問題は解決かな? そして新しいスーツも完成が待ち遠しい。
俺は帰ろうとすると、ミラーが俺の腕を掴んできた。
「どうした?」
「進一!君の車の件だが! やはり強化しておいた方が良い!こっちに寄こしてくれ!頼むよ~!!」
「まだ諦めてなかったのかよ!!?」
ミラーのしつこさに俺は呆れつつも、俺は心が折れて降参し、用事が終えた後に渡す事を約束する。
その事にミラーは大喜びした事には言うまでもない。