メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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~この世界に現る人物~
第18話


たきなの目的の物を買い、ショッピングモールを後にした俺達。終わった際千束がおやつタイムと言い出して、とある店に行き、店員に注文を頼んだ。

 

「フランボワーズ&ギリシャヨーグレットリコッタダッチベイビーケークとホールグレインハニーコームバターウィズジンジャーチップスで!」

 

「俺はアイスコーヒー」

 

「かしこまりました」

 

店員に注文を終えた千束、しかしこの注文の長さ…まさに呪文だ。

 

こんな長い呪文を千束は平然と言えるんだから、ハッキリ言ってヤバい…めちゃヤバいぞ。

 

「…名前からしてカロリーが高そうですね」

 

「野暮な事言わない。女子は甘い物に貪欲で良いのだ」

 

「寮の料理も美味しいですけどね」

 

「あの料理長、元宮内庁の総料理長だったらしいよ」

 

こいつ等…俺の前でどえらい発言を連発しているな…、しかもその寮って一体何処だよ?

まあ言っても教えて貰えないなきっと、ただでさえDAは秘密主義だから無理だろう。

 

でも千束は教えてくれる可能性はある、だってちょろいから。

 

「それって凄いんですか?」

 

「え?そりゃあ凄いだろー、でもスイーツ作ってくれないからな~、永久にかりんとうだから」

 

「私あのかりんとう好きです」

 

「そりゃ貴女、最近来たばっかで10年あれだと飽きるよ~?」

 

「かりんとう…」

 

千束達の話を聞いて、俺は少しばかり考える。

元宮内庁の総料理長であり、かりんとうだけ作る人物…まさか。

 

「あれ?進一君どうしたの?」

 

千束が俺が考えてる素振りを見て問いかけて来て、俺は千束の方を向く。

 

「千束、その総料理長って…まさかお爺さんか?」

 

「え?ああ~そう言えばそんな感じだった気がする~。でもそれが何?」

 

「…ならその人がかりんとうだけしか作らないのは無理ないな」

 

「どう言う事ですか?」

 

たきなも俺の問い疑問を問い、それに俺は答える。

 

「宮内庁の総料理長は長年宮内庁に尽くしていた人物、政府の人達に最高の料理を作るのが仕事。スイーツはイタリアンや様々な料理をするには現地で修行をしなきゃいけないから、まず知らないのがそれだろう」

 

「うわ~…それでか~。じゃあスイーツは無理だったか~」

 

千束は残念そうな表情で空を見上げる。

仕方ないな…うん、お爺さんが作る人だったら無理はない、でも分からない所がある…何故かりんとう?別にかりんとうじゃなくても良いじゃないか?

 

千束に言う通り女子には甘い物に貪欲でも良いともうがな~。

 

俺達がそんな雑談をしていると、店員がトレイを持って来て、注文の品を俺達に差し出してくれる。

 

「うおっほおおお~!美味しそう~!!」

 

「……これは糖質の塊ですね」

 

たきなは差し出されたスイーツを見て呟く、たきなからすればこの豪華なスイーツは糖質の塊みたいな物。

 

俺はそれには何とも言えず、ただそれを眺めてるだけだ。

欲しいとは思わないけど。

 

「たきな!人間一生で食べられる回数は決まってるんだよ? 全ては美味しく楽しく幸せであれ~♪」

 

「美味しいのは良い事ですが、リコリスとして余分な脂肪はデメリットになります」

 

「その分走る!その価値にはこれはある!んむ!美味ひぃ~!ほらほらたきなも食べて食べて!」

 

スイーツを一口食べて微笑む千束、その様子を俺は見ながらアイスコーヒーを飲む。

まあこんな日常も悪くはないか、日々汚い仕事をする彼女達にとっては良い休日だな。まあ俺もそれにちょっと似た…いや、かなり似てる所があるか。

 

すると隣からフランス語らしき言葉が聞こえ、俺達は振り向く。

 

隣にはフランス人観光客が居て、どうやら注文をしようとしていた様だ。でも見た限りじゃ日本語が読めず困っている様だ。

 

…仕方ないな。

 

「お前等は食べときな。俺はちょっと言って来る」

 

「え?進一君喋れるの?」

 

「これでも8か国語喋れる」

 

そう言って俺は立ち上がって、観光客の所に行き、フランス語で喋る。

 

「お困りですか?」

 

「おや、君フランス語が喋れるのですか?」

 

「ええ、一応。それで何をお困りで?」

 

「実は日本語が読めなくてね。何をどうすればいいか迷ってたんだ」

 

「なら私が教えますね」

 

 

 

 

進一君が観光客と話している様子を見て思った。

まだまだ知らない事が多いなって。

 

「進一さん、喋れるのが意外でしたね」

 

「そうだね~、って言うか先生曰く進一君は元軍人で、今はフィランソロピーのエージェント、私達と同じ立場でもあるから、喋れるのは当然か~」

 

「進一さんは8か国語を喋れると言っていましたけど、どれくらいなんでしょうか?」

 

「さあ~。でも知りたいって事は確かだね~」

 

私はそう言ってスイーツを一口食べる、ん~~!美味しい~~~!

やっぱりここの店のスイーツは最高!

 

たきなも私の見て一口食べて、「美味しいな…」と言ってくれた。

 

でしょでしょ!ここは本当に美味しいの! うちの店もこれ位の味を出せればいいのに! ってそれを言っちゃ失礼だよね。最近うちの店も評判が良くなってるから。

これも進一君が来てくれたお陰だね!

 

すると進一君が戻って来た。

 

「ふぅ」

 

「お疲れ~♪ 終わった?」

 

「ああ、何とかな」

 

「よーし! それじゃあこれ食べたら良い所に行きまーす!」

 

私が言った言葉に進一君とたきなが顔を見合いながら首を傾げてる。ウフフ♪待ってなさいって!

 

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

僕ことハル・エメリッヒは今現在、亜空間に存在する場所マザーベースに来ている。

 

進一と同じiDROID端末を持っているから、マザーベースに行く事が可能だ。

そして僕は今ミラーと一緒に進一に頼まれた事をやっている。

 

「全く…進一が頼む注文は疲れるな」

 

「ははは…仕方ないよ、彼も今後の為にも準備はする人だからね」

 

僕達が進一に頼まれた事…それは武器装備のアップグレードをしてくれと頼まれた事と、ブレードウルフ以外の遠隔操作用の支援メカを作って欲しいとの事だった。

 

アップグレードしているのはピースウォーカー時とファントムペイン時の武器装備だけ、後の物はアップグレードされていない物ばかり、確かにこれならアップグレードした方が良いかもしれないね。

 

あと忘れてたけど、兵器項目の海上兵器にまだあった物があったけど…まあそこはいいか。

 

そして僕が今作っている支援メカはあの【メタルギアMk2】だ。

 

あれを作って欲しいと進一に頼まれたからね。

ウルフだとどうしても無理な所があるから、小さいダクトに入り込む所とかね。

 

「オタコン博士、進一はどうしてメタルギアMk2の製作を頼んだんだ?」

 

「普通にオタコンでいいよ。多分入り込めない場所とかもそうだけど、端末で武器を出す所を見られない様にするって事もあるかもね。今の彼女達に見られる訳には行かないから」

 

「それでも移動端末では十分怪しいぞ。…しかしメタルギアの情報は一向に見せようとしないな…」

 

「うん…僕もそこが気がかりなんだ。進一が調査をしても出ないとなると…どうもそのメタルギアには…」

 

「“A()I()()()()()()()()()()()()()()()”…か?」

 

ミラーの言葉に僕は頷くしかない。

嘗て父さんが関わっていたピースウォーカー計画にて、AI搭載型のメタルギアがあった事は知っている。

 

僕はその資料を見て、言葉を無くすよ。

 

やはり僕達…開発者の血は呪われた感じに近い…、そう思わされたよ。

 

「となるとそのAIが情報の拡散を制御している可能性が高いな。それらについては俺もかなり詳しいからな」

 

「うん…でもちょっとづつだけでも調べて行けば必ずそこに辿り着けることが出来る。僕は信じている」

 

「まあ所詮は機械だ、そうだろうな」

 

「うん…。それとミラー、頼んでおいたあの弾はどう?」

 

僕は前に進一から聞かされた弾をミラーに渡して、その開発状況を聞いて見た。

今ならもう改良点が見つけたと思うから。

 

「ああ、あれならばもう改良は済んでいる。弾頭に流体力学を応用し、安定した弾道を描けるようになった。これでもう外す事は無いだろう」

 

「そっか…なら良かったよ」

 

「それとだが【ベレッタM9】の麻酔銃があるだろう?」

 

「うん、あるけど…それが何?」

 

「実はあれを今後進一のメインにして欲しい、当然研究開発班に大幅な改修を頼むつもりだ」

 

…ミラーが一体何を考えているんだろう。

こればかりは僕にも分からない、でもミラーは何も当てもなく頼むことは無いと思う。

 

いつも僕や進一の事を考えているみたいだからね。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

おまけ

 

 

「ねえ進一君、8か国語を喋れるって言ったけど…どの位なの?」

 

「え? ああ~英語にフランス語、ドイツ語とオーストラリア語に韓国語に中国語、オランダ語に最後はロシア語かな?」

 

「結構多いですね…」

 

「さ、流石だね~…(私も負けらなくなっちゃった)」

 

 

 

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