メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第21話

ミカさんから月光とウォーカーギアの情報をDAから聞き、それを聞いて俺は破壊しようとしたが。

リコリス達が予想以上に動きが早かった為、破壊じゃなく回収する事によって、何とか収まる事が出来た…。

 

後はそのまま現場を離れるだけ…、否…。問題は此処からであった。

 

回収はいいものの、その後が大変だ…、本来破壊が目的だったが回収した事で、千束とたきなにちょっとだけ怪しまれるのではないかと心配する。

 

爆発がなければ絶対怪しいと思う筈。

 

どうにかして言い訳を考えないと…。

 

俺が車を運転する中、どんな言い訳を考えていると、ブレードウルフが近くに来て言う。

 

『進一、この際無かったと言えば良いのではないか?』

 

「無理があり過ぎる、あれだけのデカ物だぞ? 無かっただけで済むか」

 

『では組織が新たに開発した新型の酸を使って跡形もなく消したと言えば良い、新型の酸は周囲に影響が無く、当てた物体のみ溶かす物。

そうすれば千束とたきなは納得する筈だ、どうだ?』

 

う~ん…確かにその話ならば問題はないが、果たしてそんな簡単にうまく行くかな?

 

…まあそこは何とかうまくやり繰りするしかない。

 

すると無線が入り、俺はそれに出る。

 

「こちら進一」

 

『進一君か? うまく行ったか?』

 

無線に出て来たのはミカさんだった、俺が上手く行ったか聞いて来たのかな…。

 

まあそこは上手く言うか。

 

「はい、何とか成功しました。リコリス達に見つからずに済みましたが」

 

『そうか…それを聞いて良かったよ。まあ“()()”した事に付いては驚いたけどね』

 

「っ!?」

 

俺はミカさんの言葉を聞いて衝撃は走った。

 

今回収って言わなかったか!? って言うか見られた!?見た限りじゃあのコンテナ船の中はカメラは無かった!

なのに何故ミカさんが俺があれを回収したって知ってるんだ!?

 

『進一、聞こえるか?私だ』

 

「っ!キャンベル!?」

 

『ミカに君の秘密や回収した事を話したのは…私だ』

 

「はい!?」

 

『キャンベル、それはどういう意味か分かっているのか?』

 

俺の通信を聞いていたブレードウルフが話に割り込んで来て、キャンベルにその事を言う。

当然ながらそうだよ、俺等の秘密を簡単に暴いてどうすんだ!

 

『進一、この後情報共有する為ミカには君の正体や我々の事をちゃんと話すべきだ。当然この事はリコリスの2人にはまだ内緒だ、暴くにはまだ早すぎる』

 

「当然だろう!第一…」

 

『進一君…そう大佐を責めないで欲しい…』

 

「ミカさん…」

 

『君の正体を知ったのは驚いたがそれでも私は君を軽蔑したりはしない、それに大佐は私の事を考えて話したのだ…この世界に顕現した事も全て…。

記憶は顕現の際に操作されたって事はちょっとばかし驚いたが、それは教えてくれる事でお相子と言う事にしたんだ…、だから私は大佐を許すつもりだよ…』

 

ミカさんの言葉を聞いた俺は何とも言えなくなった。

 

本来だったらそんな事はご法度なのに、ミカさんが許すって言うんだったら俺は言う権限ない。

全くキャンベルは…どこまで突っ走る奴なんだよ。

 

「はぁ…分かりました。それでキャンベル…この事はオタコンやミラーには話したの?」

 

『いやまだだ、だがこれから話す。そこは心配しなくていい』

 

「いや普通に心配だから!」

 

俺はその事を怒鳴りながらリコリコに戻るのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

俺が千束達より一足先に戻り、千束達がDA本部から戻って来た際、千束が俺に問いかけて来た。

 

「ねえ進一君! どうやって破壊したの!?ねえねえねえ!」

 

「フィランソロピーが新たに開発した酸を使ったんだ。静かに跡も残らない奴の、それであれだけ綺麗なんだ」

 

「へぇ~? だから溶けた後も無かったんだ?」

 

俺の嘘にまんまと信じた千束、でも正直この嘘…とても辛い、千束はとても正直な奴だからこの嘘を言うのはどうも気に入らない…。

だがここはあくまで彼女の為だから仕方ない。

 

「まあとにかく任務完了…と言いたいのですが、進一さん…ちょっといいですか?」

 

「え?何?」

 

俺はたきなに連れられて休憩所に来た。

一体如何したと言うんだ?たきな…珍しいな此処に連れて来るなんて。

 

「どうしたんだたきな?」

 

「実はあの現場での密売人たちの眠り具合についてです、リコリスのフキさんがあの状態の密売人たちの眠り具合に見覚えがあると言っていたんです。

どうもフキさんが言うには『こいつ等一ヵ月前の港の連中と同じ眠り具合だ。やったのはその人物だ』と…、進一さん…どうやら目を付けられましたよ」

 

「う~ん…」

 

たきなの報告を聞いた俺は少しばかり考える。

 

そうか…どうやらそのフキって子は頭が切れる上にかなり冷静に見ているな、となると今後証拠はあまり残さない上、眠っている所を見せない方が良いな。

 

あまりDAに関わる事が無いようにしないと…、こっちの動きが取りづらくなる。

 

「おーい?2人でなにはなしてるの~? さっさとお店始めよ~」

 

っと千束が呑気に呼んで来て、俺達は見る。

 

「ああ分かった。それじゃあ始めよう」

 

「はい、私着替えてきますね」

 

そう言って俺達はリコリコの営業を開始した。

 

 

 

 

 

そして翌日、俺は一度マザーベースに行き、前回回収した月光とウォーカーギアを見に来た。

 

するとそこにはオタコンとミラーが居て、俺が来たのに気付いた2人が振り向く。

 

「やあ進一」

 

「来たか進一。急な回収だったがこれをどうする?」

 

「そうだな…」

 

俺は停止している月光と無人のウォーカーギアを見る、本来だったら壊すのが手っ取り早いのだが、折角回収し、手に入れたブツだ。

これをどう使おうか俺達の自由…ならやる事は1つ。

 

「折角だし使おうかこれ」

 

「え?使うのかい?」

 

「おう、使うと言ってもこの基地の警備や建設目的だよ。人員は足りてるとは言え建設には機械の力も必要だしな。こいつにマニピュレーターの様な腕を取り付けたらかなり役立つだろう?」

 

「おお~確かにな! なら研究開発班に頼んでこれを付けて貰って量産だ! 幸いここに制御端末もあるからな」

 

ミラーは端末を持って俺に見せ、その端末を受け取りながら確認する。

 

この月光はまだ設定段階で、所有者がまだ未登録の様だ。

ならこの登録者はミラーかこのマザーベースのスタッフ全員だ。

 

「ミラー、好きに使っていいよ」

 

「本当か!!よーし!研究開発班にこれを渡して皆に登録者にして貰うぞ!」

 

っとそう言ってミラーが制御端末を持って研究開発班の所に向かった。

その様子を俺とオタコンは見て、俺はため息を吐く。

 

「はぁ…、本当に疲れるな」

 

「アハハ…、そうだね…。…ねえ進一、キャンベルから聞いたよ…君の事と僕達の事をミカに話したって」

 

「…ああ、本当に俺の知らない所で進めるよな。キャンベルって…」

 

「でもミカにだけは話すのは僕は良いと思うよ?」

 

「え?オタコンも?」

 

意外な返答に俺は思わず振り向く。

 

「うん…ミカに話して置けば今後の事もバレなくて済むし、そして何より気遣いしなくて済む。そう思うとキャンベルが話したのは間違いじゃないと思う…」

 

オタコンの話を聞いた俺は考え込む。

なる程な…、確かに避けな気遣いはしなくて済むし、それに今後の事も考えてミカさんに話す事がありだったかもな。

 

…キャンベル。今回は感謝だけはするよ…。でも今度からは前もって言って欲しいものだよ。

 

「あっ、そう言えば話は変わるけど。俺が回収したあの車…今どうしてる?」

 

「ああ~あれ? 今研究開発棟にあって、ミラーが興奮しながら言ってたよ。ミラーが言うには『進一が使うエージェントカーとして万全に仕上げてくれ!』って」

 

「…本当にやりたかったんだな、ミラー…」

 

あの高級スポーツカーをそれだけフルアップグレートにしたいのなら、もうご自由にどうぞって事だな。

 

まあミラーの事だから置いとくか…。

 

「そうだ、進一…頼まれていた物が出来たよ」

 

っとオタコンはある物を俺に渡して来た。

それはMGS4でスネークが使っていた移動端末【メタルギアMk2】だ。

 

色は白色…、凄い…もう完成したのか!

 

「作るのはそれだけ難しくなかったよ。前に一度作った事があるから、あとこいつはメタルギアMk2だけど、2.3に続く番号で考えたから、こいつは【メタルギアMk4】だね」

 

「メタルギアMk4…、良い響きじゃん…Mk2とMk3に続く兄弟端末。ありがとうな、これでわざわざ端末から武器装備を取り出さなくて済む」

 

「それでもこいつから出すのは怪しいけどね」

 

俺はメタルギアMk4を受け取り、新たな相棒を手に入れた。

 

ウルフに続いてメタルギアMk4…これから頼りにしているぞ。

 

 

 

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