メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第22話

メタルギアMk4を手に入れた俺はすぐに別の任務に就く為、情報をかき集めていた。

この世界のメタルギアが一体何処にあるか、徹底的に調べ尽くす。

 

当然オタコンもこれ等を調べ上げる。

 

そして2日後、成果がでてきた。

日本より少し遠い太平洋で貨物船に小さな無人機があるとの情報をキャッチした。

 

更にその画像も入手し、その画像に見覚えがあった。

 

それは仔月光だった。

 

「おいおい、そんな所にあるなんて聞いてないぞ?」

 

「どうやら見つからない所で運ばれた可能性がある様だね。進一…どうする?」

 

「勿論放っては置けない。今すぐ飛び立つ必要がある」

 

俺はこの事をすぐにリコリコの皆に話す。

 

「ええー!? そんな所にあるの!?」

 

「随分遠くにありますね…?」

 

「ああ、だから今から此処を飛び立たなきゃ行けない」

 

「となると飛行機が必要だな…」

 

『ミカ、それなら心配ないよ』

 

っとモニター画面でオタコンがその事を言い出して、千束達が振り向く。

 

『実は僕達の協力者であるミラーが高速ヘリを用意していて、そこから向かう事が出来る。だから飛行機は要らないよ』

 

「ミラー?」

 

「誰ですかその人?」

 

「俺達に唯一協力してくれている傭兵会社の者だ。大丈夫敵じゃない」

 

俺がそう言い、すぐに準備し、スニーキングスーツを着る。千束とたきなも俺が用意しオタコン達が開発してくれた専用のスニーキングスーツを着る。

準備が出来て、オタコンが指定した場所に向かう事にした。

 

当然俺の車とミズキさんの車、二つの車が必要だ。

何故なら全員来ているから。

 

そして指定した場所に到着すると、ファントムペイン時の支援ヘリが着陸していて、そこにオタコンとミラーが立っていた。

 

俺達は車から降りて、ミラーが俺に声を掛ける。

 

「進一!ヘリは万全だ! いつでも出発出来るぞ!」

 

「すまないミラー!」

 

「あなたがミラーさん!?」

 

千束がミラーに声を掛ける、当然ヘリのローター音で声が消される為大きな声で話しかけている。

 

「ああそうだ!俺達傭兵会社【メタルオブサーガ】は全面的に進一達を支援している! メタルギアをこの世から消す為なら手を貸すぞ!!」

 

「聞いた事ない傭兵会社ですけど!」

 

「良いじゃん!そんな細かい事! それじゃあ行こうか!」

 

「ああそうだな!行こう!!」

 

そう言って俺と千束にたきな、そしてブレードウルフが乗り込み、同乗者としてオタコンとミラーも乗り込んだ。

俺達が乗る支援ヘリはそのまま飛び立ち、現場へと向かう。

 

ミカさん達はその様子を見届け、チャドは預けて貰う。

 

流石に海上までチャドを連れまわす事は出来ない、可哀そうだが日本でお留守番だ。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてそのまま日本を出る俺達、千束は初めて日本を出る事に興奮していた。

 

「うわ~~!初めて日本を出たけど、海って広い!」

 

千束は海を見て目をキラキラしている。

海外に行くわけじゃないけど、ちょっと似たようなものか…。ん?ちょっと待てよ…。

 

「そう言えば気になったが、2人ってパスポートって持ってるの?」

 

「いえ、私達は戸籍がないのでパスポートが取れないので」

 

「そうそう、だから私達海外はいった事無いの」

 

うわ~…マジかよ、DAって海外演習してないのか? これは千束が目を光らせてるのが分かる。

 

まあ俺もあんまり海外に行ってないからな…、そこだけは言えないや。

 

それよりも千束とたきなのスニーキングスーツだ、改良版だから違和感がないのは確かだな。

変わっていると言えば太ももの特徴であるセンサー部がない事と、コード類がない所だ、その部分さえなければ問題なしと言う所かな。

 

「そうだ進一、頼まれていた例の弾だよ」

 

っとオタコンが俺にある弾を渡して来た。

例の非殺傷弾だ、これが改良点を加えた弾か…、俺はそれを取り出して、一発の弾を見る。

 

流体力学を応用した弾…、なる程これなら確実に当たりそうだ。

 

「ありがとう、ほい千束、これはお前が使う弾」

 

「え?私に? ありがとう!…うわ~…これすっごいよたきな! 先生の弾とは全く違うよ!」

 

「ええ、私も見て分かります。弾の空気抵抗を減らして、真っすぐ飛ぶようなってますね…凄い、まさに職人ですね」

 

千束とたきなは改良型非殺傷弾を見てそれぞれの感想を述べていた。

 

まあこれも全部マザーベースの皆のお陰だな。

 

そう言っていると、パイロットが俺達に言う。

 

「これより高速飛行に入ります。しっかり掴まって下さい」

 

「え?なんて…?」

 

千束がそれを言うと同時にパイロットが支援ヘリのアフターバーナー機能を作動させ、一気に加速させる。

 

「うわああああああっ!何この加速ううううううっ!」

 

 

 

 

支援ヘリが高速飛行して数分、目的の貨物船が見つかり、パイロットはアフターバーナーを切る。

 

「目的の貨物船が見えました。スコープによると貨物船にいる者達はこちらを見て警戒態勢に入った模様!」

 

「よし!なら早急に片づける必要がある! 進一!降下準備だ!こちらも支援ヘリで援護する!」

 

「はいよ! 千束、たきな。出番が来るぞ」

 

俺の言葉に千束とたきなは頷き、支援ヘリは貨物船に近づく、すると貨物船から突如アサルトライフルの弾幕が飛んできて、船に近づけない様にしている。

そんな弾じゃこのヘリに傷をつける事は出来ないって、装甲が何重にも重ねてるんだから。

 

そして支援ヘリはゆっくり降下して、俺達は扉を開けて、降下する準備をする。

 

支援ヘリが降下位置に着いて、俺達は降下した。

同時に支援ヘリはすぐにその場から離れ、その場にいるのはテロリスト達だった。

 

「何だあいつ等!!」

 

「撃て撃て!!こちらに近寄らせるな!!」

 

アサルトライフルをこちらに向けて撃ってくるテロリスト達、それを俺は突っ込みながら多少の動きで躱し、同時にM4カスタムを構えて、武器のみ撃つ。

俺が撃った弾がテロリスト達のアサルトライフルに直撃し、それに思わず落としてしまうテロリスト達。

 

同時に千束が弾を躱しながら飛んで、俺が渡した改良型非殺傷弾を撃った。

 

千束が撃った弾は真っすぐテロリスト達に直撃し、そのまま気を失った。

 

「うわ~~!これ本当に凄い!狙った所に飛ぶ!」

 

「本当に当たるんですね…」

 

「それじゃあこのまま進もう」

 

俺達はこのまま船内へと潜入して、警戒しながら進む。

そして貨物室へと入った俺達はテロリスト達が厳重に警戒していた。

 

「警戒しろ!敵は此処にやって来る!」

 

「来るなら来い!!このミニガンで一気に潰してやる!!」

 

するとミニガンらしき台が真ん中に立っており、それで辺りを警戒していた。

 

「お~お~ご丁寧にミニガンまで用意しているよあいつ等」

 

「マジ、どんだけお金持ってんの?」

 

「呑気な事を言ってないで、始めましょう」

 

たきなの言葉に俺と千束は動き出し、このままテロリスト達を掃討する。

 

「っ!!来たぞ!!!」

 

「撃てーーーーーーー!!!!」

 

テロリスト達は俺達を見ると一斉掃射し、俺と千束は左右分かれながらテロリスト達の銃を破壊する。

俺の銃撃でテロリスト達を破壊、千束がマガジン交換を行いながらテロリスト達に非殺傷弾を撃ちこむ。

 

次々とテロリスト達がやられていくのを見たミニガンのテロリストが…。

 

「くっそおおおおおおお!!!」

 

とうとう痺れを切らし、ミニガンを撃ちまくりながら辺りを撒き散らす。

 

俺と千束は冷静に見ながら躱して行き、上で待っていたたきなが銃を構えてミニガンの結合部を狙い撃つ。

 

 

 

バシュン!!!!

 

 

 

結合部が破壊された事により、ミニガンは激しく壊れ、それと同時にテロリストの男は肩に負傷を負いながら倒れる。

 

「ぐぅ…!!」

 

その隙に俺は辺りをクリアリングしながら近寄り、千束が真っ先に負傷したテロリストの元に行く。

って言うか何してるんだ?

 

すると千束が負傷したそのテロリストを治療し始めた。

 

「…千束、お前…」

 

「うん、進一君が言いたい事は分かってる。でも不殺を貫く私の流儀なの…」

 

「…なら俺はこれ以上言わない」

 

「うん…ありがとう」

 

千束はそう言って治療を続け、たきながやって来て俺に近づく。

 

「進一さん、例の兵器は?」

 

「今から探す、何処かな~…」

 

『スネーク、見つけだぞ』

 

っと俺達は振り向くと、ブレードウルフが大きな箱の前に居て、俺達はそこに向かい、俺がそれを開ける。

 

中身は目的の仔月光が10体から20体入っていて、俺は思わず口笛を吹く。

 

「♪~、これはこれは…結構な量の事…」

 

「これが仔月光…ですか、手が3本って不気味ですね」

 

「え?うぇっ! これがなの?気持ちわる~…」

 

『だが侮っては駄目だ、こいつ等は数で攻めて来るから厄介なのだ。あまく見ていると痛い目を見るぞ』

 

ウルフの言う通りだ、こいつ等は単体では強くはないが、数で攻めて来るから厄介なんだ。

 

でも見た所制御端末は中に入ったままだし、動く心配もないし、このまま破壊するだけ…。

あっ、そうだ…良い事を思いついた。

 

俺は仔月光を2~3体を持って、制御端末をたきなに渡して、C4爆薬を仕掛ける。

 

仔月光を持つことに違和感を持ったブレードウルフが問いかけた。

 

『スネーク、そいつを持って一体何をするつもりだ?』

 

「こいつを持って帰って、1体をクルミに渡す。いい加減どれか渡してやらないと、あいつマジでウルフを分解して調べ上げるぞ」

 

「あ、なる程…」

 

「…確かにクルミの為にも必要ですね」

 

俺の問いに千束とたきなは納得し、ブレードウルフもその事に納得した。

 

そしてテロリスト達を仔月光から引き離し。俺は起爆スイッチを押して箱ごと破壊した。

 

「よし、後はミラーの部隊に任せて、俺達は引き上げよう」

 

「え?クリーナーを頼むから、そっちに任せた方がいいよ」

 

「あのな…こんな海のど真ん中で、どうやって来るって言うんだ?」

 

その言葉に千束はすぐに思い出し、たきなは少々呆れた感じになっている。

こういう場合、ミラーの部隊に任せた方がいい。いや、俺達の部隊…って言えば良いのかな…? まあどっちでも良いけど。

 

そして俺達は甲板上に出て、支援ヘリがゆっくりと降下してきて、ドアが開いて俺達は乗り込む。

 

「任務完了だ!」

 

「ご苦労様! ってあれ?その仔月光は?」

 

「クルミに渡すもん、マジであいつに何かしてやらないと、ウルフを解体したり、メタルギアMk4を分解したりしそうでヤバいからな」

 

『そう言う事だ』

 

っとその事を聞いたオタコンとミラーはその事を思いながら、何とも言えない感じになってしまった。

 

まあ言いたい事は分からなくもないが、マジでクルミをどうにかしないといけない。

そこだけは分かって欲しい…。

 

そう思いつつ、俺達は日本に戻るのであった。

 

 

 

 

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