メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第23話

仔月光を破壊し、無事日本に戻って来た俺達、破壊の際に戦利品である仔月光の1体をクルミに渡す。

それを見て受け取るクルミは大いに興奮していた。

 

「おお~~!!! 遂にだ!遂にボクの悲願であるこいつを知る事が出来るぞ!!」

 

「ほどほどにな?クルミ」

 

「あんま知りまくると、また命狙われるよ?」

 

「これを知る為なら命何て安いものだ!」

 

俺と千束がその事を言うと、クルミは目を光らせながら言った。

 

いや、普通に安くないって…。

全くこいつは、本当に無知である事が嫌いなんだな。

 

時々心のブレーキを掛ける事をしておいた方がいいぞ。

 

まあこいつの事だから言っても仕方ないか。

 

「進一、こいつ等はどうする?」

 

するとミラーが小声で俺に話しかけて来て、俺はそれに振り向くとミラーが仔月光を見つめて、俺を見る。

 

ああ…そうだったな。こいつ等だ。

 

まあ考えがあるから持って帰って来たんだよな。

 

「ミラー…、その仔月光を持って帰って、月光と同じように警備や建設用として欲しい」

 

「分かった…、だが彼女達にバレそうだから、表向きはオタコンが研究用として持って帰ると言う事にしておく。いいか?」

 

「ああ分かった」

 

俺はミラーにそう言った後、オタコンとミラーは支援ヘリと共に何処へと飛んで行った。

 

千束は支援ヘリが飛んで行くのを見て、俺の方を向く。

 

「エメリッヒさんとミラーさんが行っちゃったよ?」

 

「オタコンはあれを調べるからと言って、ミラーがオタコンを近くの空港まで送り届けてる、まあ見つからない所に下ろすって言ってたから。それにミラーはこの後別の仕事があるって言ってたからな」

 

俺はそう言って自分の車に乗り込み、自分の家に戻って行くのであった。

 

 

 

 

そして一ヵ月後、俺は店内の掃除をしていると一ヵ月前に駅で起きた事故がニュースに出ていた。

 

「おっ、このニュースまだやってるぞ」

 

「この社長も気の毒ですね…」

 

クルミが座敷で転がりながら見ていて、たきなが洗濯物を持って階段から降りて来る。

 

「この事故…いや、実際はテロリスト達の掃討作戦だったんだよな」

 

「はい、リコリスが掃討作戦を実行したのですが、爆破でかなりの被害が出ましたが…」

 

俺がたきなに聞くと、たきなはDAでの作戦だった事を俺に教えてくれた。

 

「この社長は知らないんだろうな~…」

 

『そうでなければならないんだろう。真実を伝えない様にな…』

 

近くでウルフがその様子を見ながら呟いていた。

クルミが近くにいるのに何にも仕掛けて来ない、それもその筈だ…仔月光を渡して以来クルミは完全にそっちのけになり、ウルフには興味を示さなくなった。

 

しかも仔月光を自分の物にする事に成功し、現在仔月光はクルミのアシスタントの様な存在となっている。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてその日の夜。

 

「はいはい~皆さん注目! 今回の依頼内容を説明しよう!とっても楽しいお仕事ですよ~!」

 

っと何やら千束はウキウキ状態な感じでタブレット端末を持って皆に叫んでいた。

 

「ミズキさんが説明しないのですか? 私…もう読みましたけど」

 

「今回やたら乗り気なのよ…」

 

たきなとミズキさんは既に読んでいて、ミズキさんはつまらなそうにしていた。

って言うかもう読んでるのか…。

 

「ちょいちょいちょい!ちょい!! そこ!私語はしない!そしてそこのリス! ゲームしてない?」

 

「聞いてるよー…」

 

2階でVRゲームをしているクルミは、ゲームをしながらも返事をする。

勿論、対戦ゲームをしている、相手は仔月光とやっているとの事。いやマジですげぇわ…お前。

 

「そして~進一君! フルーツパフェ出来た~?」

 

「あとちょっとだ…」

 

「こら千束、説明の時に進一君にそれを頼むのは駄目ぞ」

 

「ハーイ♪」

 

現在俺は千束に頼まれフルーツパフェを作っていた。作る人数は千束とたきなにクルミの3人。

ミカさんとミズキさんは要らないとの事、ミズキさんはこの後ビールを飲むと言って…。いやアンタ…本当に肝臓強いな?

 

まあいいとして、ミカさんに注意を受けた千束は返事した後小さく咳払いをした。

 

「依頼人は72歳男性日本人、過去に妻子を何者かに殺害され、自分も命を狙われた為に、長らくアメリカに避難していた。現在は…筋…き、き…筋」

 

「筋萎縮性側索硬化症」

 

「ああ~ALSか」

 

「おっ?進一君知ってるの?」

 

「ちょっとだけど、神経系の病気で、脳からの伝達が行きづらく、その為筋肉が徐々に痩せて行き、動きと呼吸が徐々に困難になって行く病気。残念ながらこれはまだまだ治る見込みがないとの事」

 

まあネットで調べた程度だけどね…。

 

でも筋萎縮性側索硬化症か…、あの()()()()のナノマシンならやれそうだけどね。

 

そう…俺が言っているドクターの名は【ナオミ・ハンター】の事だ、彼女が開発した急速で傷口を治すナノマシン…それが彼女のガンやあのヴァンプを不死身の状態にしてしまった物。

そのナノマシンがあれば筋萎縮性側索硬化症も簡単に治せそうだけど。

 

でもあまりそれはお勧めしないけどな、あれは使う度にナノマシンを劣化させていき、徐々に効力が薄れて行くって聞く。

 

だからナオミも、シャドー・モセス島で抑制用のナノマシンで命を絶ったんだよな…。

今でも思い出すよ、あれは見てても辛い…。

 

「では自分では動けないのでは?」

 

そう思ってる中でたきなが依頼内容の依頼人の事を言っていて、俺もそれに聞き直す。

 

「そう!去年余命宣告を受けた事で、最後に故郷の日本、それも東京を見て回りたいって!」

 

「観光…ですか?」

 

「泣ける話でしょう~? それで~まだ命を狙われている可能性がある為、BodyGuardします!」

 

「随分とお気楽な依頼人だな…」

 

「ええ~そう言わないの進一君!当然進一君も手伝ってね!」

 

俺は出来たフルーツパフェを持って来て、その依頼人の考えに呟いた事に千束に注意される。

 

「何故狙われているのですか?」

 

「それがさっぱりなのよ、大企業の重役だって敵が多すぎるのよ…、その分報酬がたっぷりだから」

 

「…それが男が出来ない所かも」

 

「んだとコラァ!!!」

 

「どわっ!?地獄耳~~~!!?」

 

小言で言ったつもりが、ミズキさんにはまる聞こえだった!どんだけ凄い耳が良いんだよ!?

お陰で俺は追いかけれる!まさか男ってNGワードがあるのか!?

 

「はいはいストップストップ! とにかく!日本に来てすぐ狙われるとは思えないけどね、行く場所はこっち任せるらしいから、私がバッチリ!プランを考えるから!」

 

「旅のしおりでも作ろうか?」

 

「それだ!」

 

千束がフィンガースナップをしながらクルミのアイデアをすぐに採用する。

でも…いや、やはり駄目だな。

 

「千束、それは駄目だと思う」

 

「え?なんで?」

 

「依頼人はALSだ、まともに動かす事も出来ない上に読むことも出来ない筈、だとしたら画像データで作成した方が手っ取り早い」

 

「おお~…進一の言っている事に一理ある」

 

クルミは俺の言葉を聞いて納得する表情をする。

すると千束は俺の言葉を聞いて、すぐに気づいた、動かせない相手だ…当然だろう。

 

俺が思っているとiDROIDから通信が来て、それに俺達は振り向き、起動させてカウンターに置く。

モニター画面にキャンベルが映し出される。

 

「進一、先ほど新しい情報が入った。テロリスト達によって台湾付近の島に密輸された月光があるとの事だ」

 

「台湾付近の島に? それはまた偉い遠い所だ。一ヵ月前の日本近くとは違う…」

 

「ああ、更にそこのアジトは米軍が極秘に不法投棄した空母だと事も分かった。これには私も驚きを隠せんが…」

 

キャンベルの話を聞いた際、俺達は思わず驚く。

 

はっ?不法投棄された空母? それって原子炉搭載の奴?いやまさか…。

 

「…なあキャンベル、その空母ってまさか原子炉搭載の?」

 

「いや、原子炉が搭載される以前の空母だ。これはミカも知っての通り米軍は退役を終えた空母は解体されるか、博物館に展示される予定のものだ。だが予算が余りにも高く、更に停泊するだけでも数十億ドルの費用がかかる。

そして解体もかなりの予算も必要とする為、米軍が極秘に何処かの島に不法投棄する事があった、それが何処かは定かではなかったが、つい先ほどの情報で分かった」

 

「…軍はその事をもみ消していたか」

 

「…残念な事だ、今でも残っているとは」

 

その事を聞いた俺は思わず吐き気を感じた。

この世界の軍ってそんな違法な事をしていたのか? いくら解体費用が高いとはいえ、最上級の軍事機密をそんな所に捨てるとは。

 

無礼にも極まりないな。

 

まあいい…、どっちにしろその月光を野放しには出来ないし、テロリスト達を放っては置けない。

 

「よし分かった。キャンベル、すぐに出発するよ」

 

「ああ頼む。よろしく頼むぞ…スネーク」

 

そう言ってモニター画面を、iDROIDをしまって俺は皆に言う。

 

「すまない千束、たきな。俺任務が入った、そっちに行かなければ、それとミカさん、またチャドの事を宜しくお願いします」

 

「ああ、分かった」

 

「ええ~!折角の楽しいお仕事なのに!」

 

「言っても仕方ないじゃないですか。それに今回は一緒に行けないのが残念です…」

 

千束は今回のお仕事で共に出来ない事を愚痴っていて、たきなは俺の任務に同行出来ない事に申し訳なさそうにしている。

すまないな…、でもDAの仕事でもあるから、返ってバレそうな感じもあるからこっちに集中する。

 

俺はすぐに着替えて、オタコンに連絡を入れる。

 

「オタコン、キャンベルから連絡を貰った」

 

「ああ、こっちも既に連絡を貰ってる。今ミラーが君の所に乗り物を用意したって言うから、それを使うと良いって」

 

乗り物…?一体何だろうな…。まあいい、どうせ現地に着けば分かる事だ。

 

『進一、俺も付いて行くぞ』

 

っとブレードウルフが当然ながら同行すると言い出した、でも…。

 

「すまないウルフ、今回は千束達と共に行動してくれ」

 

『何?どう言う事だ?』

 

「う~ん…よく分からないんだけど、今回だけは共に行動して欲しいんだ。頼む」

 

『…分かった。進一の命令を素直に聞こう』

 

「すまない」

 

俺はメタルギアMk4を持って、車に乗ってオタコンが指定した場所へと向かった。

 

向かった場所は前回支援ヘリが着陸した場所で、俺はそこにあった物に思わず目を奪われる。

 

着陸してあったのは支援ヘリだけじゃなく、【垂直離着陸攻撃機 ハリアーⅡ】だったのだ。

でもこのハリアーⅡはフルアップグレートされている物だ。あちらこちらに装甲が取り付けられている。

 

到着した俺はそれに目が釘付け状態になり、その様子を支援ヘリ近くにいたマザーベースのスタッフが俺に近づいて言ってきた。

 

「ミラー司令がこれをあなたにと。そして現地で仲間と共に合流する予定だそうです」

 

「ミラーがこれを?それに現地で合流? じゃあその際にあいつに礼を言っておかないとな」

 

俺はすぐにスニーキングスーツに着替え、ハリアーⅡに乗り込んだ。

操縦方法は多少触れば分かる、器用のステータスがそう感じさせれくれるからな。

 

すぐに操縦スキルを身に着け、スロットルを全開にし、上昇させてノズルを垂直から直線にさせて、ハリアーⅡを発進させた。

 

目的地までの距離はかなりあるが、このハリアーⅡは支援ヘリと同様にアフターバーナー機能が取りつけられている。

燃料タンクもある為、航続距離は大丈夫そうだ。

 

このまま目的地まで飛行していき、飛ばすのであった。

 

 

 

 




久々の5000文を書きましたwww

あと徐々にお気に入りが1000に近づくと嬉しいです。

この作品で初めてとなる事ですから。
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