メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第25話

不法投棄された空母で月光を破壊した俺、ただし予想外の天狗部隊と遭遇し、その身元をミラー達に任せ、日本に帰国した。

 

その際に俺はリコリコにより、千束とたきなの温かい出迎えを貰い、ほっこりした。

 

そして今回は別の事であった。

 

夜遅くクルミのPCに俺とミカさん、そしてオタコンにブレードウルフが集まって、俺の仕事と千束達の仕事の情報交換を行っていた。

俺の仕事の映像をメタルギアMk4で撮影していて、ミカさんとクルミに見せて、ミカさんは難しい表情とクルミは目をキラキラさせながら興奮していた。

 

「おお~!ボクの知らない物がまた現れた! これは一体なんだ!?」

 

「興奮し過ぎだ。これが君が遭遇した敵かい?」

 

「ええ、本当に予想外の敵でしたよ。何故こいつ等がここに居るのかが分からない」

 

ミカさんにそう伝える俺、本当に予想外だったよ…なんせ天狗部隊が現れるなんて予想してなかったからな。

 

後どうしてクルミも居るかと言うと、一応こいつにも見せておく必要があったからだ。

あまり隠してもどうせクルミ自身が調べると思うから、なら見せても悪くないだろうと思ったんだ。

 

その後オタコンと同様に別方面で調べてもらう予定。

 

『特殊強化服を身にまとった戦闘部隊か…、やって来たのが4人で良かったな。これが大勢だったらかなり厄介だぞ』

 

「ウルフ、4人だけでも充分厄介だよ。一体何処の兵士なんだろう」

 

オタコンの言う通り、4人だけでも厄介な連中だ、だがそれは今後調べれば分かるはず。

 

そして何よりも気になったのが千束達の仕事だ。

 

今回の護衛対象である【松下さん】、彼を護衛しつつ観光していると、ミカさんのかつての仕事仲間、【サイレント・ジン】と呼ばれる暗殺者が現れ、たきながそれに対処していた。

だが途中で松下さんは自ら囮となって、千束にそのサイレントジンを殺す様にと頼んだのだ。

 

しかし当然ながら千束はこれを拒否、平和主義である彼女は命を救う事を第一目標としている為、殺す事を嫌う。

 

その際に松下さんはこういったと言う。

 

 

《何を言っている…千束、それでは…アラン機関は何の為にその命を…》

 

 

そう言った直後に松下さんは答えなくなった、まるで電源が切れたかのように…。

更にその後驚く事が判明した、彼は松下さんではなかった、彼は薬物中毒の末期患者で、もう喋る事も動かす事も出来なかったそうだ。

 

つまり第三者が千束達と会話し、ネット経由で見ていたと言う。

 

カメラはゴーグル、車いすはリモート、音声はスピーカーだそうだ。

 

それを聞いて俺は黙り込んだ、相手は最初から千束に殺しをさせるつもりだった…。それも意図的に。

 

「…胸糞悪いな」

 

「おーい進一、言葉に出てるぞ~」

 

クルミの言葉に俺はすぐに意識を戻す、おっと…言葉に出てしまったか。

 

「すまない…。それで千束は?たきなは無事ですか?」

 

「ああ、千束は問題はない。たきなの方は左の太ももにかすり傷のみだったから、問題はないよ」

 

「そうですか…。ウルフの方は?バックアップに回ってくれたろう?」

 

『ああ、だが人混みの多い所だとステルス迷彩でも隠れるのは不可能だ。それにステルス迷彩の微弱電波が周囲の機器類に影響を及ぼす可能性もあったからな』

 

なる程…、バックアップはしてくれたが場所が悪かったって事か。

まあそれはそれでよしとするか…。

 

しかし今回の仕事は本当に分からない事が多い…、天狗部隊もそうだが松下さんを装った相手だ。

 

一体何が目的でこんな事を…、そんな事をしても千束には何のメリットもない。

 

何時か暴いて、この罰を受けさせる必要があるな…。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして進一の知らない場所では…。

 

あるテロリスト達が何やら旧電波塔近くの手すりで話し合っている様子が描かれていた。

 

「コンテナを4つ隠しておいた」

 

「また指示がある、上手く行けば半分渡す」

 

「分かった」

 

テロリストは茶封筒を渡し、その者と別れて夜の街を歩いて行く。

 

だが1人、テロリストの1人を尾行する者が居た。

そう…ベージュ色のリコリス。サードリコリスだった。

 

彼女がその者を尾行し…、人気のない夜の街に来て、ゆっくりと銃を抜いた瞬間だった。

 

突如彼女にライトが照らされ、リコリスが振り向いた瞬間。彼女の身体に衝撃の痛みが走ると同時に中に浮いた。

そして地面に叩きつけられる。

 

猛スピードで突っ込んできたスポーツカーがリコリスに突っ込み、跳ね飛ばしたのだ。

 

そのまま反転しながら停車し、ある男が降りて来た。

 

緑色のもじゃもじゃ頭、テロリストの主犯の1人【真島】と言う男が薄っすら笑みを浮かべていた。

 

「まずは1人だ…リコリス」

 

すると大勢のテロリスト達がやって来て、銃を構えて撃とうとする。

 

「待て」

 

だがそれを止める者が居た。

白髭を生やし、拍車を付けたウエスタンブーツを履き、腰にシングル・アクション・アーミーを収めている者…。

 

【リボルバー・オセロット】がゆっくりと歩み寄って来るのだ。

 

オセロットの登場に真島は振り向きながら言う。

 

「おいおい何だよ爺さん。何で止めるんだ?バランス悪いだろう」

 

「お前のバランスなど知った事か、そいつは組織の情報を持っている…吐かせる必要がある。捕えろ」

 

「チッ…おい」

 

真島の指示でテロリスト達はリコリスを捕え、真島は再びオセロットの方を見る。

 

「これで吐かなかったらどうするよ?」

 

「また別の奴を捕えて吐かせる…それだけだ。それに」

 

オセロットは振り返りながら歩き始め、この言葉を残す。

 

 

「これは()()()()の指示でな」

 

 

「あ?あいつからだと…。チッ、厄介だぜ」

 

真島はその事を聞いた際に、頭をかきながら苛立ち、オセロットはそのまま夜の街に消えて行った。

 

 

 

 

そしてDA本部。

 

リコリスの司令官である【楠木】は廊下を歩きながら助手の報告を聞いていた。

 

「またリコリスが襲われました!これで4人目です! クリーナーからの報告だと装備類だけが残されていた模様!恐らく拉致されたかと!」

 

チッ…」

 

その事を聞いた楠木は苦痛の表情を浮かぶ、情報が何処から漏れたか分からず、その事に苛立ちを隠せずにいる。

だが考えても仕方がない。楠木は司令室に入り、DAの者達に言う。

 

「全隊員にモードSで警戒態勢!」

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

「え?リコリスが襲われた?」

 

早朝、俺はリコリコに出勤した際にミカさんからの報告を受けた。

 

何でもリコリスが襲われ、何者かに連れ去られたと言う。

 

「ああ、楠木からの報告を聞いた所、リコリスが単独任務中に襲われたの事だ。一体何の目的で…」

 

「楠木…? もしかしてこの間話してくれた」

 

「そうだ。リコリスの司令官だ」

 

なる程、その人物からか…しかし妙だな?普通司令官自身が報告する物なのか?

 

本来だったらどっしり構えた様子で言わないつもりなのに。

 

「それって本来教えてくれるんですか?」

 

「いや、本来教えないのが常識だ。だが楠木とはそう言う間柄なのだよ」

 

…なる程、そう言う事か。まあこっちも同じだな、ミラーの事を考えるとそうだし。

でも気になるな…、連れ去られたリコリス。

 

「ミカさん、俺に出来る事はありませんか?」

 

「進一君?」

 

『進一、まさか関わるつもりなのか?』

 

俺の話をウルフが割り込んで問いかけて来た。俺がこの事に関わる事にあまり好ましくないと思ってる様だな。

 

「勿論だ、リコリスが狙われてるんだろう? だったら千束とたきなも狙われる可能性が高い、2人が後れを取らない事は知ってるが、それでも放っては置けない」

 

「進一君…ありがとう、出来るだけ君にこちらの情報を伝えるつもりだ。何かあったらすぐに」

 

その事に俺は頷いて、ミカさんの報告を待つ事にした。

 

一体誰がこの事件を動かしているんだろう…絶対に暴いて見せる。

 

勿論メタルギア破壊は継続するけどね。

 

 

 

 




徐々に敵側のゲストを登場させていくつもりです。

豪華な程のゲストを。
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