メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第27話

仕事を終え、千束の家で夕食を及ばれする事になった俺、千束の家に上がると何もない所に俺は少しだけ違和感があった。

これってもしかして…。

 

「この部屋ってダミー?」

 

「おっ!よく気付いたね~! そうだよこっち」

 

千束はそう言って壁の方に向かうと、仕掛け扉を開けて、梯子を使って下に降りて行く。

その様子を見て、俺は苦笑いしてしまう。

 

「あははは…、もう忍者屋敷だ」

 

『確かに言えるな』

 

そう言いつつ、俺は梯子を下りて行く。

チャドとブレードウルフはそのまま飛び降りて行く、そんなに高い程ではない為か、難なく降りれた。

 

そして部屋に着くと綺麗な部屋が見える、ソファーに大画面テレビ、更に食卓テーブルも良い感じの物。

 

「へぇー、綺麗な所だな?」

 

「でしょでしょ~♪」

 

「進一さん、騙されてはいけません。千束は進一さんが思っている通りのガサツです、これが証拠の画像です」

 

たきなは自分のスマホを取り出して、おれにある画像を見せて来た。

それはこの綺麗な部屋とは全く別の風景、辺り一面DVDのが散らかっていて、ローテーブルの上にはDVDの他にお菓子が散乱していた。

 

うっわぁ~…これはひどい、ガサツ以上の問題だぞ。

 

「ちょちょちょちょちょい!!たきないつの間にそんな画像を取ったの!? お願い消してよ!!?」

 

「いやです、折角千束の弱みの一部を握ったんです。そう簡単に消すつもりはありません」

 

「うわああああん!!お願いだから~~~!!」

 

恥ずかしい画像を見られ、たきなを追いかける千束。俺はその様子を苦笑いしながら見ていて、何とも言えない様子になる。

 

そして夕食後、俺はご馳走になった事で食器を洗う事にした。

 

「すいません、本来なら私がするのですが…」

 

「いいよ、食事をご馳走になったついでだし。しかし…」

 

俺はある壁の方を見て、何とも言えない感じになっている事は言うまでもない。

 

それは家事分担の当番制全てがたきなになってる事だ。

これはちょっと酷すぎるだろう…、あいつズルでもしたのか?

 

千束は吞気にテレビでお笑い番組を見ているし、完全にたきなを家政婦にしてるよ…。

 

そう思っている内に洗い物を全て終えて、俺が椅子に座ってくつろいでいると。

 

『進一、侵入者だ』

 

「え?」

 

ウルフが突然変な事を言い出して来たんだ。どした急に?

すると千束の携帯にアラームが鳴り、それを千束が止めて立ち上がる。

 

「凄いねウルフ、本当に賊が入り込んで来たよ」

 

「え?」

 

たきながコーヒーを淹れたカップを置く際に千束を見て、千束が銃を持って上へと向かう。

まさか本当に賊が来たって言うのかよ。

 

俺とたきなもその後を追いかけ、俺は千束の隣に来る。

 

「おい千束、まさかここで銃を使おうって言うんじゃないだろうな?」

 

「そうだよ。大丈夫私に任せなさいって♪」

 

「駄目だっての。住民の迷惑になる、ここは俺がやる」

 

「あ、ちょ…」

 

そう言って俺が前に出て、部屋を見渡す男2人が居た、女の子の部屋に勝手に踏み入るなんて…無礼な奴らだ。

すぐに俺はあいつ等の間合いを詰める。

 

「なっ!なんだおまブハッ!!」

 

「誰だ!ゴハッ!!」

 

拳を一気に叩き入れ、手に持っている銃を払いのけ、更に追い打ちをかける様にパンチとキック、更にボディブローをかまして、最後に2人を背負い投げでそのまま窓に向かって外に放り出す。

 

ってヤベ…壊してしまった…。

 

丁度ゴミ貯め場の所に落ちて、俺は払いのけた際に男が落とした銃を拾い、ベランダに出て銃を向ける。

 

「ひい!!助けてくれ~~!」

 

「ま!待ってくれ!!」

 

男2人は悲鳴を上げながらそのまま立ち去り、俺は銃を下ろす。

 

「…千束すまん、窓割ってしまった」

 

「いいよ、どうせまた注文するから」

 

「その為のセーフハウスですか…」

 

たきなは呆れた様子で千束の方を見て、それに千束はうなづく。

 

「まあね、あんなチンピラなら問題はないんだけどね…昔はリリベルが来てたから」

 

「…リリベル?」

 

「ああ~少年のみ編成される実働部隊ね。要するに“男版リコリス”って事だろう」

 

「なんで進一君が知ってるのさ!?」

 

千束は驚いた様子で俺の方を向いてくる。驚くのも無理はないな。

だって調べてくれたもん…オタコンが。

 

「オタコンが調べてくれたんだよ。DAの情報を、その際にリリベルも聞いた」

 

「いやいやいやいや。あの人あの移動端末を作った博士でしょう?」

 

千束は手を横に振りながら否定する。

 

「オタコンはああ見えて、開発者だけじゃなく天才ハッカーでもあるから。クルミといい勝負するよ」

 

「え?あの人ハッカーだったのですか?」

 

「そう、因みにサニーもハッカーだよ。でもサニーの実力はもしかしたらクルミ以上かも知れない」

 

「…そうなの? これ絶対言えないね~。とにかくリリベルが以前来ていたのよ…あいつ等おっかないよ?」

 

「…それ、普段何やってるんですか?」

 

たきながそれを問いかける、因みに俺も少しばかり気になる。こいつの事だ…碌な事じゃないと思うけど。

 

「さあ…、え?何たきな男に興味あるの!?」

 

「そう言う意味じゃありません。…でも」

 

するとたきなは俺の方を見て来て、それに俺は少々首を傾げる。

どうした?急に俺を見て…。

 

「え…どしたのたきな?」

 

「…何でもありません」

 

そうたきなは微笑みながら千束にそう言い、下へと降りて行った。

 

「ちょいちょいちょい! たきな!その反応は何さ一体!?」

 

千束はたきなを追いかけて行き、俺は1人その場に残される。

…う~んあれは一体なんだろう? まあいいか…それより此処に侵入してきた奴等、一体何が目的だったんだ?

 

この銃だってそうだ、オーストリア製のハンドガン【グロック17】だ、こんな高価な銃を賊が持っているのがおかしい。

 

金目的か?それとも誘拐…いや、誘拐はあり得ないな。なんせ千束とたきなだ。絶対にありえない。

 

まあいい…この銃は一応ウルフに預けて、後で回収しておくか。

 

ちょっと違う現地調達って所かな? この世界初の。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

「な、なんだよこいつ…リコリスじゃないとしても強すぎる」

 

俺はロボ太…世界一凄腕のハッカーだけど、真島の無理時で今3日間血眼でDAの情報を探し回ってる。

 

そして俺はようやくDAのリコリスの2人を見つけたんだが、どうもその中に男もいた。

その男は俺が使っているドローンにも気付いたんだよ、どんだけ感じ取りやすいんだよ!?

 

しかも雇った男共はあっけなくその男にやられるし、何なんだよもう!!?

 

 

 

バンッ!!!

 

 

 

「ドアーーー!!」

 

突然ドアが突き破られて、俺は驚いた!?

入って来たのは大男2人に、しかも真島~~~~!!!? なんでお前がここに居るんだよ!?

 

「3日過ぎたぞ、リコリスの情報手に入れたか?」

 

「え!?そ! その…!?」

 

「チッ…、おい」

 

すると大男2人が俺を押さえつけて来た!おいまさか…!

 

「おい待て!今見て欲しい物が!!」

 

俺がそう言うと真島がリボルバーを頭に付けてくる!! 嘘だろおい!!

 

「あの爺さんが今喋らせてる4人は中々しぶとくて、バランス取らなきゃな!!」

 

「待て!待てって!うあわああああああああああ!!!」

 

真島が引き金を引こうとした瞬間だった!

 

「止まれ真島」

 

「あ?」

 

真島が後ろを見た、その後ろにいたのはあの爺さん…オセロットだったんだ。

だから何でここに居るのさ!? 住所バレバレじゃん!

 

「なんで爺さんがいるんだよ」

 

真島がそう言ってると、オセロットは何故か俺のPCを見て来る。

するとオセロットは表情を少し変えて、俺の方を見て来る。

 

「おい、この男を拡大しろ」

 

「え?は、はい…!」

 

俺は大男2人を強引に払いのけ、その映像を拡大させて見せる。一体この男に何が…?

 

「…フフフフ、なる程」

 

するとオセロットは薄ら笑いをし始めた、え?一体何?

 

「おい爺さん。こいつがどうかしたのかよ?」

 

「…待ちに待った時が来た」

 

「はぁ?」

 

真島がそう言うと同時にオセロットはスマホを取り出して、誰かに連絡し始めた。

い…一体何がどうなって。

 

「ボス、私です…、…はいそうです。奴が現れました……はい、ええそうです…奴が…“スネーク”が現れました」

 

「あ?スネーク?」

 

真島はオセロットの言っている意味が理解出来ずにいた。えっと…俺もです、理解に追いつてません。

 

「分かりました…計画を早めます。それと例のリコリスの4人ですが…ようやく口を割りました。場所は山奥の場所、○○の奥です、はい…では。…はい、では失礼します」

 

そう言ってオセロットはスマホをしまい込んだ。え?リコリスの4人…口割ったの?あの拷問で?

マジか…俺は恐ろしくなる。

 

「おい爺さん、俺にも教えろ。こいつがどうした? それにあの4人が口を割ったってマジか?」

 

「そうだ。ロボ太とやら…でかしたぞ。こいつが居るとなるとあのリコリス2人も一緒に居る筈だ、今度はその2人を誘き出す。真島…手を貸せ」

 

「あ?何でだよ、お前ん所のPMCが居るだろう。バランス悪くなるぞ?」

 

「それでいいんだ。お前の部下を使うし私の部下も使う…。それで“我が社”の【精鋭部隊】を呼ぶ…」

 

え?精鋭部隊? 一体なんだよそれ?俺にも分かる様にお願いします…。

 

「楽しみだな…奴との対面がな、フフフフ…」

 

そう笑いながらオセロットは玄関の方を向いて去って行った。

 

…えっと置いてきぼりはちょっときついんですけど!!!

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

賊撃退して翌日、喫茶リコリコで俺はオタコンがミカさんに協力して解析した映像を見ていた。

 

その映像は俺達が前に集合したあの駅、地下鉄銃撃事件があった場所の映像だった。

一体この映像に何が…。

 

「オタコン、この映像になにがあるんだ?」

 

「実はミカからこの事件に使われている銃の弾を調べて欲しいと頼まれたんだ、そしてこの銃の弾は春に起きた事件の銃である事が判明したんだ。それがこの画像」

 

そしてオタコンは別の画像を俺に見せて来る、その画像はある男女のカップルが自撮りしている画像で、その奥が拡大される画像…ってこれって、前にオセロットが居たと分かった時の映像じゃないか!

その箱に入ってる銃をテロリスト達は使用しているのか…。

 

「だがオセロットは使わないだろう。あいつはSAAを使ってるし」

 

「うん、だから恐らくこいつ等が絡んでると思う。それと日本中のカメラを解析して、ある映像も見つけたんだ」

 

オタコンが別映像を俺に見せて来て、その映像にはオセロットの他に緑髪の男と複数のテロリスト達がリコリスの1人を連れ去る映像が映っている。

 

「おいこれって」

 

「うん、これは僕だけが見つけた映像、ミカ達には教えていない。オセロットは彼女を連れ去って何かを調べるつもりかも」

 

…となる不味いな、あいつの拷問はかなりヤバい。じわじわと攻め立て、時間を掛けて吐かせるからな。

 

早く見つかると良いが…。

俺はそう思いながらも、休憩時間が終わり、厨房に戻って行った。

 

 

 

そしてこの時俺はまだ知らなかった。

 

この夜、途轍もない事が起きて、史上最悪の敵と出くわす事に…。

 

 

 

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