第1話
「何なんだあれ…?」
俺は東京スカイツリーとはまた違う2つの塔を見ながら呟き、それをたまたま聞いていた通行人が声を掛けて来た。
「何?『延空木』と『旧電波塔』を見るの初めて?」
「っ! え? あっ、はい。実は今日田舎から来たばかりでして…」
突然声を掛けて来た通行人に俺は思わず返事をする。
不味い不味い…余り不審な事を言うと変に思われるからな、ここはなるべく…あっ、今思うと犬連れて田舎から来たって言うのはアウトだ。
なんせいきなり変な事を言っている様なもんだから
だが返答は意外なものだった。
「へぇーそうなんだ。でも普通電波塔ならだれもが知っているけど、知らない人もいるんだね?
まあ教えても構わないかな? あれはね東京を象徴する為の塔なんだ。8年前にあの旧電波塔が爆発で折れちゃってね? でもそれ以降日本に平和が続いているんだよ8年間。
これ凄い事だと思うよ? いや~このまま平和でいて欲しいね~」
っと通行人はそう言って去って行き、俺はただ唖然としていた。
延空木に旧電波塔…あの2つの塔はそう言う名前なのか…、しかし東京の象徴ね…象徴と言ったら東京スカイツリーか東京タワーでしょ?
まあそんな事を言っても仕方ない。
この世界はまだ知らない事だらけ、これから調べて行けばいい。
今はチャドの散歩をしながら辺りを調べてよう、そして自宅に戻ればいい。
そして1時間、チャドの散歩を終えた俺は一度状況を確認する。
まず東京は俺の知っているのとはちょっと違う、まず先ほど見たあの延空木と旧電波塔があり、企業所も知らない物が多い。
後は知っている物がある、ハンバーガーショップとかスーツ店とか色々。それだけだ…。
「フーン…色々な物があると頭が混乱するよ。まあいいかそれは。さて次は俺の能力確認だな」
俺は自分の能力を確認する為、どうすればいいか迷っていた。
だがその際に目の前に謎の画面が出て来て、それに俺は思わず驚く。
「っ!何だ!?」
出て来た画面は『ヘルプサービス。まずは情報端末である【iDROID】を出して自分のステータスや装備を確認しよう』と書かれていた。
ん?!iDROID!? そんなのがあるのか!?
俺は思わず自分のポケットを探ってみると、ポケットに情報端末iDROIDがあった。
おお!これがiDROIDか。まさかメタギア5のあれが出てるなんて凄いな! さてと…まずは起動して見るか。
俺は情報端末を起動し、空中にホログラムが投影され、自分のステータスが出てくる。
ステータスはパワーにスピード、バランスに器用さが全てSSSランクだと表示されている。
うっわ~凄いなこれ、しかも器用がSSSってマジかよ。
そして所持金も表示されているな、そう言えばお金は持ってなかったからどうしようっと思ってたけど。
所持金は何と9999兆円と書かれている…ワオッ!!!
「すっげ…所持金だけでも遊んで暮らせるほどの額じゃん」
「ワウ~…」
なんだ?チャドもこれを見て驚いてるのか? まあチャドもしっかり者だからそうだよな。
まあいいや、これはこれでいい、これで食料調達も安全に行えるな。
だが一応バイトはして置こう、普通に怪しまれる。
バイトは置いといて、次に所持品は…免許証と印鑑、その他もろもろっと。
そして装備品だな。
装備品は…、ワオッ…かなりある。
装備はナイフ類から至る物まで沢山だ。ナイフの定番は勿論、戦闘時のスーツの確認をしなきゃ。
「スーツと言ったら、やはりあれでしょ」
俺は端末を操作して、戦闘と潜入を合わせたスーツ【スニーキングスーツ】を取り出した。
すると俺の目の前にスーツが入った箱が出て来た。
へぇー軍用の箱に入ってるのかこれ。俺はそれを開けると中にスーツが入っていた。
スーツの形はMGS1のスネークが来ていたスニーキングスーツだ。だがこのスーツは普通のスーツとは違うみたいだ。
内部に治癒機能を高める事出来る機能や、気温と湿度に合わせて温度調節機能がある。
更にMGS4の様な【オクトカム機能】が備えられている。しかも首元から自動的にフェイスカムが装備されて、隠れる事が出来るみたいだ。
凄いなこれ、後ベストやホルスターも変えられる様だ。
まあこれはいいとして、一番気になったのはやはりこいつだな。
端末を操作して、俺はある物を出す。
そして前に1つのバンダナが出て来た、そう…これは【無限バンダナ】だ。
スネークが愛着しているバンダナ、これを付けば弾が無限になるって事だな。
だがこれは万が一って事で置いておこう。
最後に武器だ。
武器はやはりこれだ。【Operator/オペレーター】だ。
45口径の弾を使う銃、しかもリコイルスプリングガイドにはレーザーポインターが内臓されている。
更にレイルにはフラッシュライトも取り付けれるからな、最大の特徴はサプレッサーが装着できるから、これは必須。
また麻酔銃も必要だ。麻酔銃は【ルガーMk.2】。これはMGS4と同じ自動小銃の様にボルトで動かす仕組みだ。
これらは今後の為に必要だ。
「さて…取り合えず、ご飯を買いに行こう。もう夕方近くだからな、それにチャドのドックフードも買わないと行けないし」
「ワンッ!」
チャドもお腹すいたと吠える。さて…お金を数十万くらいか出して、必要な物を買いに行くか。
「チャド、お留守番な?」
「ワンッ!!」
そう言って俺は買い物に出かけた。
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買い物から帰って、夕食を食べた後、俺は免許証を取り出す。
免許証はどんな種類が載ってるか調べる為。
俺が調べた免許証には、大型二輪と書かれていた。
「あっ、これ俺の年齢と合わせてる訳ね」
大型二輪免許か…俺の年齢が18歳だったから丁度良い感じなのね。
これならバイクはカッコイイのを選ぼう。
まあ…一応これで全て確認した。
「この世界にメタルギアの破壊…一体何処にあるか調べる必要があるな。だがまずはどう探すんだ…? 地道に探すしかないか」
そう言って俺はベッドへと向かい、就寝する。
この世界で念のために働く事にする。
学生手帳がないからね。
翌日、俺は一応外に出て、ハローワークへと向かう。
仕事を探すにはまずそこに向かわないと。
「…ん?」
すると俺は光景を目にする、昼間なのにベージュ色の制服を着た女子高生が何人か見かけ、それに一瞬疑問を持った。
何だ?真昼間なのに学校に行っていない生徒がいるのか?
それとも自由に登校している…? いやいやそんな事は無いだろう。
だとしてもこんな時間に出ているなんておかしい。
それを気にしながら俺はハローワークへと向かった。
そして数時間後、ハローワークで色々と話、俺に会った仕事を探してもらう事にした。
まあこれが前の世界と変わらない所だよな、きっと…。
俺がそう思いながら帰っていると、足元に何かを見つける。
「ん?何だ?」
足元にスマホが落ちていて、カバーがピンク色の物で可愛らしい物だった。
「誰のスマホだ?」
俺がスマホを見ながら呟いていると…。
「ああーーー!私のスマホがあった!!」
っと大きな声が聞こえて、俺はそれに振り向く。
大声を出したのは白い髪をし、赤い制服を着た美少女でその後ろに長い髪をした蒼い制服を着た美少女もいた。
「千束、声が大きいです」
「ごめんごめんたきな! ありがとう!それ私のだよ!」
「あっ、そうなのか?」
俺は駆け寄って来た赤い制服の美少女にスマホを渡して、それを美少女は受け取った。
だがこの時知らなかった、これがこの世界の秩序を守っている組織、DAに所属する者達と対面した事に…。