メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第28話

オタコンから情報を貰った日の夜、俺は店の終わり間地かで掃除をしていると時、たきなが何やら考え事をしている様子を見て、俺は問いかけた。

 

「どうしたたきな? そんな深刻そうな顔をして」

 

「…どうしても勝てないんです、ジャイケンが」

 

ん?ジャイケン? 一体どうしてジャイケンが…あ、そうか…そう言う事か。

俺はたきなが何故悩んでいる事に気付いた、そう言えばこの間千束の家に行った際、家事分担が全てたきなに埋まっていた。

 

恐らくジャイケンで決めようとした際に全部千束が勝ってたきなに全て任せっきり状態。

 

それが気に入らないのだろうな~、でもそう言えばあいつは相手の行動を先読みしてるのかね~。

 

するとミカさんとミズキさんが顔を見合って、こちらに向いてくる。

 

「“最初はグー”でやってるでしょ」

 

「それでは千束には勝てない」

 

「「え?」」

 

ミカさんとミズキさんの言葉に俺とたきなの言葉が重なる、って言うかどう言う事だ?“最初はグー”じゃ勝てないって。それが正解なんじゃないの?

 

「千束が相手の服や筋肉の動きで次の行動を予測するのは知っているだろう?」

 

「グーから始めちゃうと、次の手を変えるかどうか読まれちゃう。変えずにグーを当然パーを出されるし、変えると分かれば千束はチョキを出せば絶対負けないでしょ? つまりあいこに出来る確率は3割」

 

「勝つ確率はゼロだ」

 

「……何じゃそりゃ」

 

俺は思わず言葉に出してしまう。

って千束って相手の服や筋肉の動きで行動を読む事が出来るのか?完全なズルだな…。

 

「それってもしかして千束の異常な動体視力に関係してます?」

 

「ああ勿論だ」

 

「あははは!つまりよ? 千束にジャンケンに勝つには“最初はグー”を辞めて、最初のジャンケンで勝つしかない。あいこになったらもう勝てないし、ましてあいこから始めたら一生勝てないよぉ~?」

 

「……」

 

その言葉を聞いたたきなは信じられない表情をする。

あいつのジャイケンにそんなカラクリがあったとはな、それじゃあ勝てないのも頷けるな。

 

そう思っていると業務用扉から千束が出て来る。更に上に何かを羽織ってる。

あれはポンチョか?

 

「組長さん所に配達行くわー……何よ?」

 

「…いいえ別に」

 

たきなは不機嫌そうな表情をしながら返事する。

 

「え~何々?」

 

「何でもねえよ」

 

「良いから、配達行って来な」

 

「すぐに支度をします」

 

たきなは不機嫌なまま座敷から立ち上がり、ツインテールの片方を外して支度の準備をする。

 

だがそれを千束は止める。

 

「ああ、大丈夫。制服がバレてるだろうってクルミが」

 

「…リコリス制服がですか?」

 

「そそ。これなら絶対に分かんなーい♪」

 

「そう言う問題か?」

 

俺はその対応にはちょっと不満がある。いくらポンチョを着込んだだけとは言え、制服なしでは無理だろう…。

 

「私服じゃ銃は使えないんだぞ」

 

「警察に捕まっちまえ…」

 

『完全な嫌味だな』

 

っとブレードウルフが姿を現して、ミズキさんの言葉に呆れる感じの言葉をこぼす。

 

「んなこた分かってるよ、下に着てますぅ。ほらぁ~」

 

「(そこに別の服だったヤバいけどね…)」

 

俺はあえてこの事は言わない事にする、ここで変な事を言うのは御法度だろうし。

 

しかしその恰好で動けるのかね?

 

「じゃあ私もそれで…」

 

「あー大丈夫、たきな!今日も夕飯楽しみにしてるー♪行ってきまーす!」

 

そう言って千束は出かけて行った。

でも万が一って事も考えて、俺はウルフの方を見る。

 

「ウルフ。頼めるか?」

 

『ああ分かった。何かあったら無線で連絡をする』

 

そう言ってウルフはステルス迷彩を作動させて、千束の後を尾行させた。その方がもしもの時の相棒にも出来るしな。

 

「あんたのサポートメカ、役立つわね~」

 

「バウッ!!!」

 

ガブッ!!!

 

「イッタアアアアアアア!!!!」

 

突如ミズキさんが足を抑えながら悲鳴を上げ、それに俺達は振り向くとチャドがミズキさんの足に嚙みついていた。

 

「何すんだこのバカ犬ーーーー!!!」

 

ミズキさんはチャドを追いかけまわし、チャドはそれに逃げる。

どうやらチャドは役立つって事にどうも敏感らしく、それにイラっとした様だ。

 

まあ最近チャドの出番ないからな。銃撃戦には巻き込めないから。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして千束がリコリコを出た数分後、俺は帰る支度を終え、ミカさんからアイスコーヒーを貰っていた時だった。

 

「わああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

突如の大声に客間のカウンターに座っている俺と隣にいるたきな、カウンター近くにいるミズキさんとカウンターの向こう側に居たミカさんがその大声を聞いて振り向いた。

発生源は奥のお座敷からだ、そこはクルミが居る場所。一体何があったんだ?

 

そしてクルミが慌てた様子でタブレット端末を抱えて駆け寄って来ていた。

 

「見てくれ!!これは銃取引の時のDAのドローン映像! 連れ去られたのはこの4人だ!!これが犯人に流出して顔がバレてたんだ!!」

 

額に汗まみれのクルミがとんでもない映像を俺達に見せて来て、その映像に俺達はおもわず凝視した。

おいおい、そんな重大な映像が流出していたのか。

 

だとすると完全なDAの失態だな、これは汚点だな。

 

「なんでそんなもんが流出してんのよ!」

 

「……あの時のハッキングか」

 

「ハッキング?」

 

「進一さんはまだ知らないんでしたね、実は作戦当時通信障害が発生していたんです。その時通信障害は何者かのハッキングだと言うのが分かったんです!」

 

ハッキングだと!?じゃあそれも防げなかったのもDAの失態じゃないか!何やってんだ!

 

「それでそのハッカーは捕まったのか?」

 

「いえ、DAもまだそのハッカー見つけられてない様です!」

 

「アンタの仲間じゃないの!? さっさと調べなさいよ!」

 

「……」

 

するとクルミが何やら歯切れの悪いような感じになり、それに俺が問う。

 

「ん?どうしたんだクルミ」

 

「……あの時のはボクだ」

 

「ハァッ!!?」

 

「どう言う事だ!?」

 

ミズキさんとミカさんが驚き、俺とたきなは目を大きく開いてしまう。

その当時のハッキング犯はクルミ…? これは一体どう言う事だ? クルミは責め立てる視線に耐えかねたのか、慌てた様に言葉を重ねる。

 

「……依頼を受けてDAをハッキングした。その依頼主に近づくには仕方なかったんだ…!」

 

依頼を受けて…ってまさか! 俺がクルミが狙われる理由を問いかけた時に聞いたあれか! アラン機関に理由を聞いた際に命を狙われる事となった訳…これが理由だったのか!

 

それじゃあDAに狙われても仕方ないってレベルじゃないぞこれ!?

 

「ちょっと!まさかアンタが武器をテロリストに渡した張本人って訳!?」

 

「それは違う!指定の時刻にDAのセキュリティを攻撃しただけだ!」

 

「そうですか!おかげで正体不明のテロリストが山ほど銃を抱き締めて、たきなはクビになりました!」

 

「もういい!やめろミズキ!」

 

クルミとミズキさんが言い争うのを止めるミカさん、でもそんな事をしている場合じゃない。

 

「情報はこれだけか!?クルミ!」

 

「っ!おい千束は何処だ!?」

 

するとクルミは客間を見渡すかのように探して、それをたきなが言う。

 

「先ほど配達に行きましたが…」

 

「っ…全部じゃないんだ」

 

そう言ってクルミは別の画像を俺達に見せる、それはある任務でたきなと話す千束の横顔が映っており、その映像に俺達は言葉を無くしていた。

 

「おいおい…!」

 

「いかんな、これは…」

 

ミカさんが言うと同時に俺はすぐにウルフに連絡を入れるべく、体内通信で連絡を取る。

 

「おいウルフ!不味い事になった!聞こえるか!?」

 

俺が通信を入れた時、雑音らしき音声のみが出ていて、それに俺は舌打ちをする。

 

「チッ!電波妨害が出てる!」

 

「ハァッ!?電波妨害!?」

 

ミズキさんがその事を聞いて驚き、ミカさんが千束に電話していた。

 

『もしもしもしもし~?』

 

「千束! 敵はお前を狙っているぞ!」

 

『え……っ、えっあ!ちょいちょいちょいちょいちょいちょーい!!───』

 

 

ドゴンッ!!!

 

 

ミカさんが電話した直後、謎の衝撃とタイヤのスキール音が聞こえ、その直後に千束の通話が途切れる。

 

「千束!千束ぉ!!!」

 

「何か凄い音したよ!?」

 

「ミカさん!ミズキさん! 俺とたきなは手分けして探します!!そっちにメタルギアMk4を付けます!オタコンと連携してください! 行くぞ!たきな!」

 

「はい!!」

 

俺とたきなは服装を着替えて、外に出る事にした。

街中でスニーキングスーツは目立つと考えていたが、今はそんな事を言っている場合じゃない!

 

即行で見つけるぞ!千束!!

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

あれから数分探しているが、俺はバイクで探しているがなかなか見つからない!

一体何処にいるんだ千束! 一度俺はたきなに通信を入れて見る。

 

「おいたきな!千束は見つけたか!?」

 

『進一さん!千束のポンチョとスマホを見つけました!今はキャt!!!?』

 

「たきな?!たきな!!」

 

するとたきなの悲鳴が聞こえ、それ以来音声がない。

 

「クソッ!!一体どうなってるんだ!!!」

 

『進一君!どうだ!?』

 

「ミカさん!突然たきなと連絡が途絶えました! おいオタコン!たきなのスマホの発信源は!?」

 

『駄目だ進一! 謎の電波妨害によって発信源が特定出来ない! こんな事は初めてだ!』

 

おいおいマジかよ!! 一体何処にいるんだ!

 

俺がそう考えているぞ

 

 

 

 

「『スネェェェェェェェェェェェェェェェェェク!!!!!』」

 

 

 

 

「っ!?」

 

突如背後から謎の声と音声が同時に聞こえ、それに俺は振り向いた。

上空から謎の飛行物体が飛んで、俺を追いかけて来たのだ。

 

でもその飛行物体に、俺は見覚えがあった、鳥の様な翼を持つ機械、更に高速で飛行する事が出来るUCAV【スライダー】だ!

 

しかもそのスライダーに合体している人物に俺は驚きを隠せなかった。

 

「『そこに居たか!!怒れ!!もっと怒れええええ!!』」

 

あれは【BB部隊 ビューティー&ビースト部隊】の【レイジング・レイブン】!!!

 

何故奴がここに居るんだ!?

でも今は後回しだ! 空中で飛んでる以上、グレネードランチャーで攻撃された不味い!

 

俺はバイクのスピードを上げて、何とか逃げ回る他ない。

 

「『逃がさんぞ!!スネェェェェク!!』」

 

スライダーを操るレイジング・レイブンは俺をしつこく追い回している!

 

くっそこっちはそれ所じゃないのに!

 

すると銃声が聞こえ、その銃声の音に聞き覚えがある。

あれは千束が使うあの非殺傷弾でデトニクスだ! この近くにいるのか!?

 

俺はその銃声の音がする方に向かい、何とか追撃をかわしながら進む。

すると橋に到着し、その下の方を見ると、千束だけじゃなく、たきなの姿も確認出来た。

 

しかもそこにはテロリスト達と天狗部隊に、天狗兵とはまた別の特殊強化服を身にまとった兵士【ヘイブン・トルーパー】の姿も確認出来る!

 

おいおい嘘だろう!?あの部隊も居るのか!?一体何処の部隊だよクソッ!!!

 

俺は一気に加速して、バイクをジャンプさせて、千束達の元に飛ぶ!

 

「っ!?」

 

「何だ!?」

 

「あっ!」

 

「進一さん!!」

 

千束とたきなは俺の姿を確認し、俺は地面に上手く着地して、その場ですぐにバイクを乗り捨てる。

M9を即座に構え、天狗兵やヘイブン・トルーパーに向けて撃つ。

 

俺の攻撃に天狗兵とヘイブン・トルーパーは跳躍しながら回避し、その隙を見て千束とたきなの元に行く。

 

「平気か!?」

 

「進一君!何とか」

 

「そちらは!?」

 

「今は…ヤバい感じだ!!」

 

俺が上空を見ると、先ほどのレイジング・レイブンが追いかけて来た!

 

「『追い詰めたぞ!スネーク!!!』」

 

「う!うえぇぇぇぇえええ!?何あれ!?」

 

「機械の鳥に人が合体を!?」

 

千束とたきながそう驚く中で俺がすぐにM9を構えた。

 

だがその時だった!

 

 

 

 

「『ワオオオオオオオオオオオン!!!』」

 

 

 

 

「「「え!?!」」」

 

背後から機械の犬声がして、俺達は振り向くと、大きな機械の犬が俺達に…いや!俺に向かって突進してきた!!

突然の事に俺は対処が出来ず、俺はその機械の犬の突進に突き飛ばされてしまった!

 

そのまま電柱に直撃して、地面に倒れ込む。

 

「ガハッ!!」

 

衝撃が強かったのか、俺は口から血を吐いてしまい、しばらく身体が麻痺してしまう。

 

「進一君!!!」

 

「進一さん!!!」

 

千束とたきなが俺の元に駆け寄り、俺は何とか起き上がらせようとするが、千束とたきなが俺を支えてくれた。

 

その際、俺は突き飛ばした相手の方を見る。

堅牢な装甲を持つ機械の犬…いや、あれは狼。そしてそれに強力な【レールガン】を装備した奴。

 

間違いない…あれは【クライング・ウルフ】! まさかあいつもいるなんて…!

 

「ちょいちょいちょい!!これ一体何!?」

 

「一体何がどうなってるんですか!?」

 

千束とたきなは状況が混乱状態になっており、俺も少々混乱状態になりつつある。

 

一体如何してこんなにもメタギア関連の連中が…、どう言う事だ。

 

「やっと現れたか」

 

すると突然聞き覚えのある声がして、俺達はその声がした方を見ると、テロリスト達の背後から緑髪の男と共にやって来るオセロットの姿が見えた。

 

「待ちわびたぞ…、エクシード・スネーク」

 

「リボルバー・オセロット…。まさかお前が此処にいるなんてな」

 

「フフフ…、それはお互い様だ。おい!」

 

「『ヒーヒヒヒヒヒヒ!!笑える…!!』」

 

すると何処かしらから姿を現した蛸の様なスーツを着た者が現れ、そしてそいつの蛸のマニピュレーターから傷だらけのブレードウルフが放り込まれたのだ。

ウルフがやられた事に俺達は衝撃を隠せなかった。

 

「ウルフ!平気か!」

 

『グッ…ス、スネーク…すまない。やられた…』

 

ウルフは何とかして立ち上がり、俺の元に来る。

そしてウルフを放り投げた奴を見る。

 

間違いない、あの蛸のスーツ…俺のスーツのオクトカム機能を持つ敵【ラフィング・オクトパス】!こいつも居るのかよ!?

 

くっそ!何でBB部隊がここに! それに何故ここに居るんだ!?

 

するとオセロットは俺の様子を見ながら笑い出す。

 

「フフフ…、どうやら予想外の事に驚いてる様だな? まあいい…それはともかくだ。今日は私のボスをお前に紹介したくてな」

 

「ボス…だと?」

 

その言葉に俺は思わず息を飲む、当然千束とたきなもその事に息を飲んで見る。

 

するとオセロットの背後からゆっくりと歩み寄って来て、オセロットの前に出て来る。

同時に俺はそのボスの姿を見て思わず衝撃が走る、歳は俺と同じ18歳くらいで、背丈も俺と同じ。だがその姿はMGS5:TPPに出て来る【イーライ】が成長した姿…!

 

ま…まさか!

 

「初めまして…だな? エクシード・スネーク」

 

まさか…お前なのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           リキッド・スネーク!!!!

 




今日2回目の投稿です。

やっと進一の宿敵である奴を出す事が出来ました。

ちょっと強引でしたが、出したかったのですよ、リキッドを。
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