メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

31 / 97
お気に入り数が1000を超えました!

どうもありがとうございます!


第29話

千束が狙われると知った俺はたきなと捜索を開始したが、見つけた時は謎の部隊…いや、天狗部隊とヘイブン・トルーパー部隊、更に俺を狙ってきたBB部隊も現れ、完全に混乱状態になってしまった。

 

そして俺達の前にオセロットが現れ、更に信じられない事に、ソリッド・スネークの宿敵であったあのリキッド・スネークも現れたのだ。

 

「リキッド・スネーク…!」

 

「驚いている様だな、エクシード・スネーク。まあ無理もない…俺がここに居るのは本来あり得ない事だからな」

 

リキッドは口元を薄っすら笑みを浮かばせながら俺を見て、俺を支えている千束とたきなが俺を見ながら言う。

 

「進一君!あいつ知ってるの!?」

 

「…ああ、でもあいつはここに居ない筈の奴だ」

 

「どういう事ですか!?」

 

千束とたきなは俺の言った言葉に驚きを隠せない、でも全て話す訳には行かない。

これを話すとかなり面倒くさい事になる。だからまだこの事は話せない。

 

するとオセロットが言う。

 

「当然だ、このお方は世界一民間軍事会社の【アウターヘイブン社】のCEOなのだ」

 

「(っ!?アウターヘイブン!?)」

 

その言葉を聞いて俺はまたしても驚く、あのMGS4の民間軍事会社の大企業がこの世界にもあるのかよ!?

 

あのオセロットはまさかそこの社員だっていうのか!?

 

俺が驚いてる中で、リキッドが急に走り出して、俺の元にやって来る。

それに俺はまたしても驚き、千束とたきなを強引に突き飛ばしながら構える。

 

リキッドが右拳を俺に振り、それを受け止める、更に奴は左膝を突き出し、バックステップで回避する。

 

お返しと言わんばかりに俺が右拳を放った同時にリキッドは中段右後ろ回し蹴りを放って来て、それをかわしきれず、まともに食らってしまい吹き飛ばされる。

 

「がはぁ!!」

 

まともに貰ってしまった俺は地面に転がりながらもリキッドの方を見る。

リキッドは薄ら笑みを浮かばせながら、俺を見ていた。

 

「良い動きだ、反応も悪くない。だが戦闘能力では俺の方がまだ上だな…」

 

「っ…リキッド。何故お前がここに居る? それに俺のコードネームを何時知った?」

 

前々から気になっていた事、それは俺のコードネームがこいつ等が知ってる事だ、本来このコードネームは俺やオタコン達しか知らない筈。

 

なのに何故リキッドが知っているのかが気掛かりだ。

 

「フフフ…、お前たちの無線を傍受して聞いていたのだよ。お前たちの体内通信はバースト通信で行っていた様だが、俺達の技術力を使えばどうってことは無い」

 

「何だと!?」

 

リキッドの言葉に驚きを隠せない俺、あの体内通信が傍受されていた!? まさか電場妨害も奴等が仕組んだのも奴等か!

通りでウルフとの連絡が付かなったのはその事か!

 

「進一君!」

 

「今行きます!」

 

千束とたきなが俺の元に行こうとした時、突然彼女達の身体が動かなくなった。

 

「え!?」

 

「なんで…急に…?!」

 

 

 

「『アァアアアアアアアアアア!!』」

 

 

 

するとまたしても謎の声が聞こえ、俺はその上を見ると、4つの機械の腕、そして足には強靭な機械の足のカバー、間違いない!こいつは【スクリーミング・マンティス】!!

マジかよ!!あいつまでいるのか!?

 

だとすると千束達の動きはあのスクリーミング・マンティスのマンティス人形によって動けなくされているに違いない!

 

「おいおい…あんな奴等を呼ぶ必要あったのか? そろそろ俺にも楽しませろよ」

 

「まあそう焦るな真島、後でじっくりと痛めればいい…」

 

オセロットがイライラしている真島と言う男にそう言う、あいつは真島って言うのか…。

 

だが今はあいつ等よりもリキッドだ。

こいつを何とかしないと…!

 

俺が立ち上がろうとした瞬間、リキッドが俺との距離を一気に詰め、膝蹴りをあたえてくる。

それをまともに貰ってしまった俺、少しだけ吹き飛ばされるも、片足を膝に付け、リキッドに向けて見上げる。

 

「フ~ン…耐久度は悪くないな。もっと楽しめそうだ」

 

「リキッド…お前は一体何が目的だ!」

 

俺はこの日本に居るリキッドの目的を問う大企業のCEOがわざわざ日本に居るんだ、理由がある筈だ。

するとリキッドは小さく笑いながら俺を見て言う。

 

「俺の目的は、この日本にあるメタルギアの入手だ」

 

「何!?」

 

それを聞いて俺は驚愕する、リキッドもメタルギアを狙っているのか!

もしこいつがメタルギアを手に入れたら大変な事になる!

 

「俺はこの世界のずさんな管理に心底残念に思うんだ…。経済状況の悪さ、大雑把な情報、世界的軍事バランス…全てがずさんだ…。

そんな中でも俺は民間軍事会社を設立したとは言え、結局は世界のずさんな管理が理由であまり進んでいない…。そこでお前が現れた、お前が日本に極秘に送り込まれたメタルギアを破壊する為に来たと…。

だがそれを破壊されては困るのでな…この世界の全ての管理バランスを覆す程の力を消されるのはな…。それが手に入ればこの世界の管理を一気に変えられ、そして新たな目的も誕生する…」

 

新たな目的の誕生…おいおいまさか!

 

「リキッド…!お前この世に新たな【愛国者達】を作り出すつもりか!?」

 

「…え?」

 

「愛国者達…?」

 

「スネーク…、俺はこの地に落ちた世界のバランスを取り戻す為に、それを作り出すだけに過ぎない…」

 

そう言った直後に俺に拳を振って来る、それを俺はかわして蹴りを食らわす。

 

リキッドは俺の蹴りを払いのけ、更に肘打ちを放ってきた。それを俺は受け止め、リキッドを睨み合う。

それに対しリキッドは笑みを浮かばせながら言う。

 

「俺はこの腐敗した世界を取り戻す為、メタルギアを手に入れ!世界を作り直し!新たな愛国者達を作りながら世界を管理する!!」

 

「そんな事…させるものか!!!」

 

俺はその野望を阻止するべく、リキッドに猛攻撃を仕掛ける。

 

だがそんなリキッドは俺の攻撃をいともたやすくかわして、更に俺の足を崩し、体制が崩れた同時に前蹴りで蹴り倒す。

 

「ぐほっ!!!」

 

倒れた俺はリキッドを見る、リキッドは今でも余裕の表情をしている。

こいつ…一体どこまで能力を隠し持ってるんだ!?

 

「進一君!」

 

「もう待ってられないぜ!!なあ!アランリコリス!!」

 

すると真島と言う奴が千束に向かって拳を振って来て、それに千束は殴られ吹き飛ばされる。

 

「千束!!」

 

「おらお前もだ!!」

 

千束同様に真島はたきなを殴り飛ばし、千束とたきなは俺の近くに転がりやって来る。

俺はすぐさま2人の元にやって来る。

 

「千束!たきな! くっ!」

 

俺は2人をかばいながら前に出て、リキッドたちと向き合う。

すると体内通信のコール音が鳴り、それに俺は出る。

 

『進一君!!今何処だ!? 私達は今そこに!』

 

「来ないで下さいミカさん…、俺は今敵組織と対立中です』

 

『なんだと!? 今…っ!たった今クルミから映像を貰った!! 何と言う事だ!その状況でどうするんだね!?』

 

「ミカさん…心配しないで下さい。俺は必ず…千束とたきなを、必ず連れて帰ります!」

 

そう言って体内通信を切る俺、もうこれ以上…千束とたきなを傷つけさせる訳には行かない…!

 

俺は此処で命を懸ける…。そう思い込んだその時だった。

 

 

 

「ぐあっ!!!」

 

 

 

「「「っ!?」」」

 

突如天狗兵の1人が腕を撃たれて抑え、それに皆が振り向く。

同時にまたしても一発の銃弾がスクリーミング・マンティスのマンティス人形に当たり、千束とたきなの拘束を解く。

 

「『っ!!マンティス人形が!!』」

 

「何処からだ?」

 

リキッドはオセロットに問う。

オセロットはすぐに無線機を取り出して言う。

 

「おい!一体何が起きている!」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

『おい!一体何が起きている!』

 

進一達が戦っている近くのビルの屋上、そこには狙撃を待機して、構えている天狗兵が居たが、天狗兵はいつの間にか何者かによって倒されていた。

 

そしてそこに銃を撃った兵士…MGS5:TPP時のスニーキングスーツを着用したマザーベースの戦闘班の兵士がフルアップグレートした【DSR-1】を構えて狙撃していた。

同時にスポッターもそこに居て、兵士の狙撃をアシストする。

 

マンティス人形を狙撃した兵士がスポッターの方を見て、それにすぐさまある人物に連絡をする。

 

「よし! “ミラー司令”!!人形を狙撃! リコリス2人を解放しました!!」

 

『よーし!!全部隊!!突入ーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

い、一体何が…?

 

俺が混乱していると、別方向から何かが聞こえ、それに俺だけじゃなく、千束とたきな、そしてリキッドたちもがその方向を見る。

 

やって来たのはストライカー装甲車数台とハンヴィー数台がこっちにやって来る。

しかもあの車両…マザーベースの!?

 

すると数台のストライカー装甲車が俺達の前に止まり、機銃を使ってリキッドたちの方に射撃をする。

 

それにリキッド達天狗部隊とヘイブン・トルーパー部隊は一旦後退し、真島のテロリスト達は次々と機銃により倒れて行く。

 

「チッ!下がれ!!」

 

リキッド達が下がると、ストライカー装甲車の後部ハッチからタクティカルベストを着た兵士とバトルドレスを着込んだ戦闘班が降りて来た。

ノーマルの戦闘員はM4、そしてバトルドレスの数名の兵士の手に【M134 ミニガン】が握られていて、背中には大容量の弾倉パックが背負っていた。

 

そして全ての戦闘班等が攻撃を開始し、リキッド達は後退を余儀なくされた。

戦闘班等がリキッドの連中に対し、攻撃を行う中でハンヴィーからミラーが降りて来た。

 

「進一!平気か!?」

 

「ミラー!? どうしてここに!?」

 

「説明は後だ! 今は彼女達を連れてここから離脱するんだ! あとバイクは回収班が既にストライカーに回収している!」

 

その言葉に俺はバイクを見ると、バイクは既に回収班がストライカ―に積み込む作業をしていた。

 

なら俺は千束とたきなを連れてこの場から離れよう。

そう思った時、ミズキさんの車がやって来て、後部ドアからミカさんが顔を表す。

 

「進一君!千束とたきなを早く!」

 

「早くしなよ!?ここまるで戦場じゃない!!」

 

ミズキさんがそう言うのも無理ない、俺はすぐさま千束とたきなをミズキさんの車の所に向かわせる。

そしてミズキさんの車に乗せた際に千束が俺に問いかけてくる。

 

「ね、ねえ…進一君、皆は死んでないよね…?」

 

「…今は助かる事だけ考えろ」

 

「ねえ!「千束!!!」っ!?」

 

俺の大声に千束は驚き、俺は目を背けたまま言う。

 

「…俺だって出来るだけ不殺は貫きたい、だがどんな状況下でも不殺が叶うって訳じゃない事ぐらい…お前だって分かるだろう」

 

「……」

 

その言葉に千束は黙り込み、それを見ていたたきなはただ見つめていた。

ミカさんもその事には何も言えず、黙り込んでいた。

 

俺もミズキさんの車に乗り込んだ後、ミラーが武装のないハンヴィーに命令する。

 

「彼らを護衛しろ!ミカの店までだ!」

 

「了解!」

 

そう言って車両はそのまま走り出して、真島が俺達が動き出した事を見て、部下に命じた。

 

「おい逃がすな! ロケラン使え!!」

 

すると部下がロケランを取り出して、俺達の方をに向けて来た。

だがそのロケランを阻止するべく、ビルの屋上に居た狙撃兵がテロリストの足に狙撃し、それにより体制が崩れ、そのままトリガーを引いてしまい、弾頭は別方向へと飛んでいき、小さな建物に当たって爆発する。

 

それを見たミラーは全部隊に告げる。

 

「射撃中止!! 警官隊が来るぞ!急いで撤収だ!痕跡を残すんじゃないぞ!!」

 

ミラー達が撤収するのを見たリキッド達も同じだった。

 

「引き上げるぞ。痕跡を残すなよ」

 

そう言ってリキッド達は引き上げる、真島は舌打ちをしながらも部下に撤収を明示、その場から引き上げるのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてリコリコに戻った俺達、マザーベースの医療班が俺達の傷を治療してくれてる中で、クルミが正座しながら黙り込んでいた。

彼女の目線の先には既に治療を終えたたきなが立っていた。

 

俺は上着を脱いで身体に包帯を巻いてもらい、千束は腕に手当てしてもらいながら言う

 

「痛つつつつ…、なる程?」

 

「つまり、全部こいつが原因って事」

 

カウンターでビールを飲むミズキさんが元凶が全てクルミにあると宣言する。この全ては全部クルミがアラン機関に依頼され、DAにハッキングした事が原因、依頼されたとは言えそれが切っ掛けでたきなは左遷、武器は行方不明となった。

更に画像も流出し、千束に危険が及んだのだからな。

 

「何だよ!そこまでいう――」

 

「たきな~?あんたは被害者なんだから、言ったれ言ったれ!」

 

「どーすんのぉ、たきな?やっちまうか?」

 

「ち、千束ぉ…」

 

妙に煽っている千束、そんな彼女にクルミはただこれ言い返す事が出来ず、逃避の考えを改めるかを問われる時だった。

 

俺はそれを見ていて、クルミはたきなを見た後に頭を下げる。

 

「ご、ごめん!たきな…!」

 

必死に頭を下げ、謝罪の言葉を絞り出すクルミ、その沈黙をたきなが破る。

 

「…あれは私の行動の結果で、クルミのせいじゃありません」

 

それを聞いた際俺は薄っすら笑みを浮かべ、千束はミカさんと顔を見合せて笑い合う。ミズキさんは面白くなさそうな表情をしながらビールを飲む。

 

「でも組織の陰謀を阻止します。最後まで協力して貰いますよ」

 

「勿論だ!早速だがあの緑髪の男に名が――」

 

「奴は真島」

 

っと俺が言ったのを皆が振り向き、俺はそのまま言い続ける。

 

「あいつの名は真島、恐らくテロリスト達を率いているのが奴だ。オセロットはリキッドの部下だから関係ないだろう」

 

「…そうか」

 

ミカさんはそれを言うと同時に、千束は何やら俺を顔合わせづらそうにしていた。

あの時の言葉がまだ引きずっている様だ。

 

でも奴が…、リキッドがメタルギアを手に入れようとしているのが分かった以上、奴を野放しにする訳には行かない。

 

絶対にメタルギアがリキッドの手に渡る前に、破壊しなくては…。

 

 

 

 




因みに進一の身長は180㎝、これはほぼスネークと一緒です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。