メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第32話

「これは…リキッド!?」

 

タブレット端末から渡された物を見た俺は驚きを隠せなかった。

 

俺がチャドを散歩の途中に負傷したリコリスをリコリコに連れて来た際に別のリコリスと遭遇、その際にフキ達と出会った。

しかし何故フキ達がリコリコに居る理由が分からなかった際、ミカさんにその事を問うと、タブレット端末でリキッドがDAの本部を攻撃している映像を見せられて、衝撃を隠せなかった。

 

「しかし何故リキッドが…?」

 

「分からない…ただ「先生!ちょっと待ってください!」フキ?」

 

「おいお前!!そいつらの事を知ってるのか!? 今すぐ教えろ!!」

 

っと怒鳴り散らしながら銃を俺の方に向けてやって来るフキ、仕方なく俺は彼女の腕を掴んで、ねじ伏せながら黙らせる。

 

「いでででででで!!!」

 

「いちいち怒り散らすな、俺が説明しずらいだろうが。そんなに怒鳴らなくてもきちんと説明する。それでミカさん…なんでリキッドの部隊がDAの本部を?」

 

「それが全くだ。何故奴らがDAの本部を襲撃したのかが分からん、肝心の楠木も連絡が取れん」

 

「…そうですか。…おい、何で君達の所に奴等が現れたんだ?」

 

俺はねじ伏せているフキをよそに、サクラたちに近づいて問いかけた。

 

突然の事にサクラたちは驚きを隠せなかった。

 

「わ!分かる訳ないじゃなっすか! 第一そっちと何の関係があるんすか!?」

 

サクラは当然の様に怒鳴って来る、それもそうか…そっちからしたら俺は部外者の様な物か、しかし生憎部外者じゃないんだよな~…。

 

「関係ある、このリキッド達の部隊…いや組織は、俺の組織と対立している奴等なんだ」

 

「え!?」

 

「なんだと!?」

 

俺の言葉のフキ達は驚き、千束とたきなは顔を見合わせる。

 

「やっぱり驚きますよね…」

 

「そうだよね…、でもあのフキだし、信じてくれるかどうか…「突然現れたんです」お?」

 

「エリカ!?」

 

ヒバナは突然起き上がって来たエリカの方を見て、エリカは傷口を抑えながら俺に説明し始めた。

 

「あれは私達が本部で訓練をしていた時でした…」

 

「おいエリカ!お前何を勝手に!!」

 

「フキ! 黙ってろ「っ!?」」

 

ミカさんの言葉に黙ってしまうフキ、こいつ…ミカさんには弱いんだな…。

 

そしてエリカはそのまま説明し始める。

 

「私達が…フキ達と訓練所で対人戦闘をしていた時だったんです…」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

「うわっ!!」

 

「だらしないぞエリカ、そんなんじゃ何時まで経ってもファーストには慣れないぞ」

 

フキは私を投げ飛ばした後、床に寝そべっている私に向かって言って来る。

うわ~…フキってば本当に容赦ない…。

 

でもこれがフキの強さなんだよね…。私も早く立派なファーストリコリスになりたい!

 

そう思っていた時だった。

 

突然本部の警報アラームが鳴り響いて、それに私達は振り向いた。

 

「何!?」

 

「これは!?」

 

『警報!警報! 何者かが施設内に侵入!!リコリス全隊員は至急対処せよ!くり【バァゴン!!!】キャアアアアアアアアアア!!!!』

 

アナウンスしていた人が突然の爆発音と悲鳴と同時に途絶えてしまって、私は一瞬唖然としてしまいました…。

 

う、嘘…一体何がどうなって…。

 

唖然としている中でフキが…。

 

「おいコラ!!ボサっとしてるんじゃねえぞ!! 話は聞いたろう!応戦準備だ!」

 

「うっす!!」

 

「ほらエリカ! 早く立って!」

 

ヒバナの言葉に私は立って、フキ達と共に応戦準備をする為、武器庫に向かいました。

武器庫で訓練用のペイント弾から実弾に変更、それから万が一の時の為に予備弾倉を多めに詰めておく、万が一の時の為。

 

後は現場に向かうだけ…、私達が向かった場所に到着すると、私は息を飲む光景を目にしたのです。

 

「ぐああ!!」

 

「くそ!退却だ!ブハッ!!」

 

私達の目の前に次々とリコリスが倒される光景が目にしたのです、それもおかしなスーツを着た天狗の様な者とタイツの様な者でした。

 

でも武装の方はとても強力な武器でした、その武器は貫通性の高いサブマシンガン【P90】だったのです!

そしてその部隊が私達の方を見ると、武器を構えて来たのです!

 

「くっ! 散開!」

 

フキの言葉に私達は散開して応戦を始める、私が相手に向かって銃を撃つ、でもその時信じられない光景を目にした。

 

それは敵が信じられない跳躍力で飛んで、上の通路に移ったんです。

え…?何今の…飛んだ?!

 

「はぁ!?今飛んだっすよ先輩!!」

 

「見りゃあわかる!! 何だあいつ等は!?」

 

フキ達はそのまま撃ち返すけど、あいつ等は跳躍を繰り返してかわしながら私達に撃ち返して来たのです。

 

飛んでる相手の弾は私の近くの床や壁に当たって、私は思わず引いてしまいました。

 

「っ!」

 

「エリカ大丈夫!? フキ!!このまま不味いって!!」

 

「クソッ!」

 

フキが舌打ちをしたその時でした、フキが身に着けてるインカムから通信が入ったのです。

 

『フキ、今すぐ私の所に来い』

 

「っ!司令!? 来いって何処にですか!?」

 

『座標を送る、その場所に今すぐ来い!』

 

ピロリ!

 

フキの端末に座標のデータが送られて、フキはそれを見て私達に言いました。

 

「ここは…おい!こっちだ!!ついて来い!!」

 

フキは私達にそう言って走り出し、私達はそれに付いて行く事にしました。

 

着いた先はどうも司令室の方で、そこに入ると楠木司令と助手の人が居ました。

 

「司令!どう言う事ですかこれは!」

 

「それに答える余裕もない。良いかよく聞け…敵の動きが予想以上に速い。それにこの様な連中も現れた」

 

すると壁の画面に映像を映し出すと、触手の様な機械をしたスーツと、犬の様な機械をした物が施設内に映し出される…。

 

え…?なにこれ…、一体何が起こってるの?

 

「これは…司令!」

 

「…もはや由々しき事態だ。フキ…お前たちはこの本部から脱出して、ミカの元に行け!」

 

「っ!先生の所に!? でも司令は!?」

 

「私の事はいい。今はこの事をミカに教えるんだ!」

 

楠木司令はそう言うと助手の方を見て頷き、助手の人も頷いた後、近くの壁の所に行き隠しボタンを押して、壁が開いたのです。

その先には2つの通る道がありました。

 

これには私達は驚きを隠せませんでした。まさか指令室にこんなのが隠されていたなんて。

 

「これは私と部下しか知らない隠し通路だ。この先に乗り物がある…それに乗って脱出しろ!」

 

「ですが!司令を置いてなんて!!」

 

「命令に従え!!!」

 

楠木司令の怒鳴り声に私達は一瞬身体が震えてしまいました、その時ドアが強く叩かれました。

 

どうやら追ってがここまで来たようです。

 

「早くしろ!ドアを突破される前に早く行け!!」

 

「くっ…! いくぞお前等!!」

 

フキは楠木司令の命令したがって、私達は後を追いかけようとしました。

その時、ドアを突破した連中が銃で乱射しました。その際に私は腹部に一発の銃弾が当たってしまった。

 

「ぐぅ!」

 

「エリカ!」

 

ヒバナが私の方を見て振り向いた瞬間、私は足元をぐらつかせてしまって、フキ達とは別のルートを入ってしまったんです。

その際に扉は閉じてしまって、もう来た道には戻れないと判断しました。

 

…死ねない、こんな所で私は…死ねない!

 

そう念じつつ私は別ルートの方を進み、そこに乗り物があって、それに乗って私は本部を後にしました。

 

そして街に隠れていた所、ある男性に発見されて、その後フキ達達と合流した…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

「楠木さんが」

 

「司令…」

 

俺達はエリカの話を聞いてだんまりしてしまった、まさかDAの本部を襲撃してきたのは天狗部隊とヘイブン・トルーパー部隊だけじゃなく、BB部隊も加わっていたとは…。

 

「くそ! あの時司令も一緒に連れてこればこんな事には…!」

 

「……まだ生きている可能性はあるな」

 

っと俺の言葉にフキ達は俺の方を見る。

 

「あ?!何でてめぇがそんな事分かるんだ!」

 

「リキッド達がどんな目的でDAの本部を襲撃したか、必ず理由がある。あいつはそんななりふり構わず襲撃を仕掛ける様な男じゃない」

 

「じゃあ何が目的だったのですか?」

 

たきながその事を問うと、俺は独自の推理を語った。

 

「DAにはこの日本の全てのインフラを管理するAIが存在するんだったな?」

 

「はい、ラジアータがありますが…」

 

「…奴らの狙いはそれだ」

 

「はっ!?何だと!?」

 

フキはその事を驚きを隠せなかったようだ。

 

「奴らはラジアータの情報収集ネットワークを手にして、目的の物を手に入れるに違いない。あの男はそう考える男だよ」

 

「って事は!」

 

千束はその事に気付いて大声で言う。

そうだ…奴等はラジアータのデータ収集を使って、メタルギアを見つける事に利用する筈だ。

 

だがその前にやるべき事がある。

 

「ミカさん、DA本部の場所は何処にありますか?」

 

「おい!!てめぇ一体何を考えて!」

 

「DAの本部は○○町の山奥だ。君の端末にデータを送信して置く」

 

「先生!!?」

 

フキは驚いた表情をしながらミカさんを見る。

そんなフキの様子を俺は無視して、休憩室に行き服装を着替える事にする。今回はちょっとばかり室内戦闘を想定してバトルドレスを着込む事にした。

 

敵はもう退却していると思うけど、万が一残っていた敵に備え対処する為だ。

 

始めて着たけどかなり薄い装甲だな、見た目はそんなに重そうには感じないしな、よし…これで行こう。

 

無限バンダナを締め直して俺は休憩室から出て、フキ達は俺の格好を見ながら驚く。

 

「な!なんだそりゃ!?」

 

「お前は気にするな。それじゃあミカさん、俺行って来ます」

 

「ああ、気を付けてくれよ」

 

俺が行こうとした時に千束が俺の前に出て来る。

ん?どうした?

 

「…進一君、私も行く」

 

「千束!?」

 

フキがその事を聞いて驚き、俺は冷静な対応で問う。

 

「千束…いいのか?これはお前の任務でもないんだぞ?」

 

「うん…でも一応私が育った場所でもあるから、それにあっちのリコリス達の事も気になるから…」

 

「それなら私も行きます」

 

たきながその事にのり出して来て、サッチェルバックを背負いながら来る。

おうおうたきなも来るって事ね、ん?なんだかこのパターンだと…。

 

「お前等勝手に決めるんじゃねえ!!これはDAの問題だ!!」

 

「フキ~…だって進一君の敵対組織が居るんだよ。進一君の問題でもあるって」

 

「関係あるか!!! こうなったら私も行ってそいつを徹底的に見張ってやる!!!」

 

「先輩が行くなら、私も行くっすよ?」

 

うん、やっぱりこうなったか…仕方ないな。

 

「ミカさん…こいつ等も連れてっても良いですかね?」

 

「…そうなった以上仕方ない。だが車に全員乗れるのか?」

 

「大丈夫だと思いますよ。俺のSUVはアップグレートされてますから」

 

そう言いつつ俺は通信機で俺の車を持って来てもらうよう頼んだ。

 

数分後、マザーベースのスタッフが俺の車を持って来てくれて、敬礼をした後何処かに去って行った。

そして俺は車に乗り込み、千束達が準備を終えて車に乗って、車を発進させるのだった。

 

目的地はDAの本部、リキッド達によって襲われた場所…一体何があったか確かめてやる。

 

 

 

 

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