メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第33話

DAの本部を襲撃したリキッド達の部隊、その後エリカの証言によってリキッド達の目的はラジアータであると推測した俺、それを確かめる為千束達と共にDA本部へと向かう。

俺が運転し、助手席にはたきな、後部座席には千束とフキとサクラの3人だ。

 

しかしその際フキからは殺意の目線がずっと向けられていて、正直飽き飽きしていた。

 

「…いい加減殺意を向けるのやめろ、気が散る」

 

「うるせぇ、私はお前を一つも信用しちゃいねえ。もし変な事をして見ろ…お前を即殺す」

 

「フッ…殺すか、俺にあっけなく制圧されたお前が俺を殺せるかよ」

 

「んだと!!!」

 

その言葉にキレたフキがバックから銃を取り出そうとしたが、それを千束にあっけなく抑えられる。

 

「離せ千束!!」

 

「ダメ、こんな狭い所で争わないで。進一君…お願いだからあんまりフキをからかわないでよ…」

 

「それならそいつを大人しくさせてくれ、マジで気が散って運転に支障が出る」

 

「(その割には運転はかなり上手ですし、乱れてませんが…)」

 

そんなたきなの考えに俺は気づく事無くDA本部に直行する。そして数時間後…DA本部付近にまで近づいた俺達。

その時前方に誰かが居て、俺はそれに気付く。

 

「ん?」

 

「どうしたんですか?」

 

「前方に誰かいる…」

 

その言葉に千束達はすぐに戦闘準備に取り掛かり、俺はM9を持って準備する。

間近に近づくとヘッドライトの明かりで誰かがようやく視認出来た。そこに居たのはマザーベースのスタッフだったのだ。

 

スタッフを見た俺は思わず銃を下ろす。

 

「何だ、メタルオブサーガの者達か」

 

「え?フィランソロピーの協力者の?」

 

「(何っ!?)」

 

俺の言葉に千束は意外そうな表情をして、たきなもそれに目を見開く。

一方フキとサクラは驚きを隠せないでいたのは無理ないが。

 

マザーベースのスタッフが誘導するかのように合図を送り、俺はそれに従って車を進ませる。

そして小さなベースキャンプらしき場所に着いて、俺は降りる。

 

千束達もそれに続いて降りて来る、俺は此処を仕切っている者が誰かを問う。

 

「おい、ここを仕切ってるのは誰だ?」

 

「はっ!ここを指揮しているのはミラー司令であります!」

 

俺に敬礼をして指揮している人物を言う。

え?ミラー…? あいつが何故…あ、そうか…ミカさんが伝えてくれたのか。

 

それにすぐ気づいた俺はミラーが何処にいるかを兵士に問う、兵士は今DA本部が見える位置に居ると伝え、俺はミラーの元に行く。

 

そしてミラーと監視をしている兵士が居て、俺達はそこに向かうと、ミラーが俺に気付いた。

 

「進一。驚いたか?」

 

「ああ勿論。まさか先回りしていたとはな」

 

「驚かせてすまない、ミカから連絡を貰ってすぐにDA本部の位置を特定、良い場所を監視スポットにしたんだ。それと進一…あれを見てくれ」

 

っとミラーは俺に双眼鏡を渡し、それを受けとるとミラーの指差す方に双眼鏡を向ける。

双眼鏡に映ったのは立派な施設で、何十億もする程の建物だ、けっ!…DAはやたら金の無駄遣いが荒いな…。

 

いや…俺達のマザーベースの事を思うと人の事は言えないか…。

 

「DAの施設を見る限りじゃ、敵はまだあの場所にまだ残っているのが確認出来る。だが天狗部隊とヘイブン・トルーパー部隊じゃない。見ろ…」

 

ミラーの指示する方向を見ると、施設の外を巡回している者達、更にその者達の装備を見て見ると、HMD内蔵型のヘルメットに大振りのネックガードとショルダーパッドとボディーアーマーに厚手のスーツ…。

間違いない…あいつ等の装備はかつて【ソリダス・スネーク】が大統領だった時に組織された警護隊…CAT【Counter-Assault Team 対襲撃部隊】の奴等の同等の装備だ。

 

あいつ等のスーツは天狗兵と同じ人工筋肉を採用している、人工筋肉はスーツの内側に装備されているから見た目じゃ分からない。

 

情報処理に通信能力と生存性を高めた歩兵装備【ランド・ウォーリアー・システム】を採用しているからな、重武装な割には動きが素早い連中だ…。

俺曰く、あいつ等は【ハイテク兵】だな。

 

まさかあいつ等までいるなんてな。

 

「リキッドの部隊はやたら金が豊富だな」

 

「だな、まあうちもそれに負けていないが。進一…見て通りあいつ等が居ると言う事は、まだ施設には何かがあると言う事だ。十分気を付けてくれ」

 

「ああ分かった。それじゃあ俺達は行く」

 

そう言って俺は装備を持ってDA本部へと徒歩で向かった。

俺達が向かったのを見たミラーが皆に言う。

 

「よし…いいか皆、ここで進一達の援護をするんだ。その後すぐに撤収出来るよう準備もしておけ」

 

「「「「了解」」」」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

徒歩でDA本部に向かう中、フキが俺に問いかけて来た。

 

「何なんだあいつ等…、お前とやたら親しい奴等だったみたいだが」

 

「俺達の財団組織【フィランソロピー】と同盟を結んでいる、傭兵会社の【メタルオブサーガ】だ。ある目的の為に手を結んでいる。まあそれが済んだ後でも同盟を続ける予定だが」

 

「…それだけか?」

 

「もう良いじゃないっすか先輩。あんま問い詰めても仕方ないじゃなっすか」

 

「んだとサクラ!! お前こいつを信用するのか!!」

 

フキは俺の事をもう諦めた様子になるサクラに怒鳴りつける。サクラは五月蠅そうに耳を抑え、呆れた風に言う。

 

「先輩何時までも言った所で仕方ないじゃないっすか。それに万が一何かあったら、こいつを盾にすれば良いだけじゃないっすか」

 

「お前…可愛い顔してえげつない事を言うな!」

 

サクラの発言を聞いた俺は思わずその子の方を見る、俺の発言を聞いてサクラは指をピースサインして満面の顔をする。

 

っとその時だった。

 

「「ふんっ!!」」

 

千束とたきなの蹴りが足に直撃する。だが俺の着ているバトルドレスには全く通じず、逆に千束とたきなが痛がる。

 

「いった~~~~~い!」

 

「それ…硬すぎです!」

 

「え?何…?」

 

「「何でもない!/何でもありません!」」

 

そう言って千束とたきなは進み始め、俺は訳が分からなかった。

俺達の様子を見ていたフキとサクラは訳が分からない様子をしている。

 

「何すかあれ…?」

 

「…知るか(だがあの様子…まさか! おいおいおい意外と乙女な所があんじゃねぇか!)」

 

っとそうフキの考えに俺は知る事も無かった。

 

 

 

そしてDA本部に近づいて、俺達は見張りがいるハイテク兵の様子を伺う。

 

「そんなに多いって訳じゃないな。これなら行けそうだ」

 

「うん…でも進一君。殺しだけは…」

 

「分かってるよ、千束のやり方で行く」

 

っとそう言って俺はM4カスタムを置いてM9を取り出して、ハイテク兵達に突っ込んでいく。

それに気付いたハイテク兵達が慌てだす。

 

「なっ!あれは!」

 

「エクシード・スネークだ!! 殺せ!!」

 

ハイテク兵達が手に持っているアサルトライフル【M4/グレネードランチャー装備】を俺に向けて撃つ、俺はそれを回避しつつM9をハイテク兵達に向けて撃つ。

 

ハイテク兵達の薄いスーツの場所に当たり、それによりハイテク兵達達は眠りについてしまう。

残ったハイテク兵達は俺に攻撃を続け、俺はそれを回避しながら跳躍し、ハイテク兵達の真上まで飛ぶ。

 

俺が高く跳躍した事にフキとサクラは驚く表情をし、最後に俺は残ったM9の麻酔弾を全弾ハイテク兵達に当てて、スーツの薄い部分に当たったハイテク兵達はそれにより倒れて眠ってしまった。

 

着地して、弾切れになったM9のマガジンを交換して、スライドを引いて戻す。

 

そしてすぐに千束とたきなが俺の所に来て、フキとサクラは眠ったハイテク兵達の元に行き、当たった麻酔弾をフキが取る。

 

「っ…!こいつは!」

 

「先輩!こいつ等の眠り具合…まさか!」

 

サクラが眠っているハイテク兵達を見ながら問い、フキは頷きながら俺の方を見る。

 

そして千束とたきなが俺が置いたM4カスタムを俺に渡す。

 

「進一君、お疲れ…そしてありがとう、約束守ってくれて」

 

「良いさ」

 

「それにしてもそんな重いスーツを着て、よくあんなジャンプ出来ますね?」

 

たきなの言葉に俺は言おうとした時だ。

 

「おいお前!!」

 

フキが鋭い目線で俺の方を見ながら、麻酔弾を俺に見せる。

 

「この弾…お前なのか!? 数ヶ月前の港の事件やこの前の貨物船の事件も…お前が関わってたのか!?」

 

俺が使っている麻酔弾をフキが見せながら、以前の事件の関わりを問いかけて来た。

どうやらフキは以前から奇妙な事に気が付いていた様で、俺が関わっている事が、今回の事で分かった様だ。

 

「…そうだ、意外と頭を使うんだな」

 

「っ!!ふざけるな!! お前のせいで肝心の証拠品が見つからず!司令がイラついていたんだぞ!!」

 

「そうは言っても、お前たちの組織には見せられない物ばかりだったからな、あれは俺達が処理しなくてはならない代物だ」

 

「な、何…!!? っ!おい千束…たきな! お前等まさか知っていたんじゃないだろうな!?」

 

するとフキは俺から千束とたきなに変えて、俺の事情の事を問いかける。

 

「…うん、まあね」

 

「はい、それにこれは店長も了解済みとの事でしたから」

 

「っな!先生が…!?」

 

「ええ~ミカさんが? 意外っすね…」

 

フキはその事に驚きを隠せず、サクラが目を大きく開けながら言う。

 

「まあ、もっと知りたかったらこの仕事が終わってから聞くと言い。今はリキッドの陰謀を探るのが優先だ」

 

俺はそう言って施設の中に入り、千束とたきなもその後を追いかけて行く。

フキはそれに納得が行かない表情をし、サクラと共に俺達の後を追いかけるのだった。

 

 

 

だがその様子をあるスーツを着た者が見ていた。

 

「『ヒーヒッヒッヒッヒッヒ!!』」

 

その笑い声はある不気味な笑い声と感じるものであった。

 




フキの性格からしたら、こうなるのは確実だったと思いますね。
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