メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第34話

千束達の仲間、フキ達のDA本部に到着した俺達。そこでミラー達がバックアップしてくれている事も分かり、より一層DA本部を調べる事に集中できる。

 

だがその前にリキッドの部隊を排除する必要がある。殺しは千束がいるからそれは出来ないが。

そこの所は何とかやり繰りするつもりだ。

 

DA本部の奥進む俺達、俺は一瞬部屋にPCがあるのを見て、そっちに向かう事にした。

それに千束達が振り向く。

 

「え?進一君何処に?」

 

「おいお前!! 何勝手に行こうとしてるんだ!!」

 

フキが俺に銃を向けるが、それを千束が止める定番である。

それにフキは千束に向かって怒るが、千束はそれを無視するかのように止め続ける。

 

たきなが進一の方に来て問う。

 

「進一さん、どうしたんですか?」

 

「ここのPCでこの施設の見取り図を入手するんだ」

 

俺はそう言ってiDROIDを取り出して、元から付いているUSB端子を伸ばして、PCに接続する。

 

「うわっ!何すかそれ!? めちゃ最新鋭の端末!」

 

「おいサクラ!!てめぇ何言ってんだ!!!」

 

怒鳴るフキを放っておいて、俺はiDROIDからの見取り図を入手し、USB端子を抜いて戻し、それらをホログラフィック画面に表示して表す。

 

目の間に現れたホログラフィック画面にフキ達は当然の様に驚いていた。

一方たきなは気になってる事を問う。

 

「進一さん、どうして端末に見取り図を入手したんです? 店長から貰ったのでは?」

 

「ミカさんから貰ったのはこの施設までの案内、後の所は貰ってないんだ」

 

「…でしたら私達が案内しますのに、どうしてですか?」

 

っとたきなの言葉に俺は思わず振り向き、当然千束も俺に目線を浴びせるかのように見て来る。

 

そ、それを言われると痛いな…。

別に信じてないって訳じゃない、ただ千束達が知らない部屋があるかも知れないし、そこに何かがあると俺はそう思ってるだけだぞ!

 

…でもこれ言ったら余計傷つくだろうな、ここは言わないでおこう…。

 

 

進むにつれて、ハイテク兵達がある程度出て来て、M4で俺達に攻撃をしてくる。

銃撃してくる際、俺達は物陰に隠れる。

 

フキが飛び出て迎え撃とうとしたが、俺が止める。

 

「何しやがる!!」

 

「まあ待て、千束。麻酔以外で相手をダウンさせてもいいか?勿論実弾以外のだ」

 

「え?まあ…殴る程度だったら問題ないけど」

 

よし来た!俺はそれを聞いた直後にM4カスタムとM9を千束とたきなに投げ渡し、それを慌ててキャッチする千束とたきな。

 

俺が飛び出るとハイテク兵達が俺を狙い撃ち続ける。

だがその銃弾を俺は見えている。ザ・ボスからの特訓が役に立っている。

 

銃弾をいとも簡単に躱し、ハイテク兵達の目の前に来て、奴等も驚きを隠せなかった。

 

俺はそいつらに拳を食らわし、吹き飛ばされるハイテク兵。残りの連中も俺を狙って撃ってくるが、それを軽く躱して懐に入り込む。

同時に固い装甲で覆われた回し蹴りが敵のヘルメットを軽々と壊して、床に叩きつけられる。

 

最後に残ったハイテク兵を俺はボディブローを叩き込み、前のめりになった奴をサマーソルトキックで終わらせる。

 

それを喰らったハイテク兵は一瞬空中を舞い、一回転した後床に倒れて気絶する。

 

振り向くと俺の様子を見ていたフキとサクラは目を大きく開かせ、千束とたきなは俺が銃弾を躱した事に少し驚いていた。

 

「凄い進一君…私と同じ事が出来るんだ」

 

「千束と同じ常識外れですね」

 

「ま、まあな…(これを訓練させてくれたボスは、本当に殺される実感をさせられた人だからな)」

 

俺が心の中でそう思う中で、フキとサクラは俺の方を見て唖然としている。

 

「(あいつ…千束と同じ事が出来るのか? あり得ねぇ…こんな事が)」

 

「(うっわ~…マジ強っ、こりゃ怒らせない方がいいわ…)」

 

そんな感じに思ってる事を俺は知る由もなく、そのまま千束達の指令室らしき部屋に向かうとする。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして指令室に来た俺達。中はかなり荒らされてて、そこら中にDAの職員が血だらけで倒れて死んでいるのが見える。

その光景に千束は重苦しい表情をし、俺は千束の頭に手をのせる。

 

千束は俺の方を見て、それに俺は頷きながら見る。

 

大丈夫だ、後でしっかり弔ってやろう。

 

その念が通じたのか、千束はそれに頷き、俺も頷いて制御端末の所に向かう。

制御端末の所に来た所で俺はある奴に頼む事にした。

 

「オタコン、居るか?」

 

『勿論いるよ』

 

するとオタコンのメタルギアMk4がステルス迷彩を解除して姿を現し、それにフキとサクラはまたしても驚く。

 

「なっ!」

 

「うわっ!何すかこれ!?」

 

「進一、この端末を調べるの?」

 

「ああ、出来るか?」

 

「勿論」

 

メタルギアMk4を端末をの上に載せ、オタコンがそれを操作して接続ケーブルを差し込む。

 

すると画面上がこの施設全体のデータがダウンロードされ、更に重要データもダウンロードされていく。

その様子を俺は見ていて、千束がオタコンに問いかけて来た。

 

「ねえ博士。あの人達一体何を探しているのかな?」

 

「恐らくリキッド達の目的は、この施設にある物を手に入れる為だと思う。リキッドは分からない行動を取るけど、必ず目的がある」

 

そう言うと同時に画面上に重要データが表示されて、それを見たオタコンが驚いた。

 

「これは…! 進一!大変だ!! この施設の重要なAIである、ラジアータの全データが全て消えている!!」

 

「何…!?」

 

「ラジアータが!!? バカな!そんな事はあり得ない!!!」

 

フキがその事を聞いて否定的な言葉を言う、彼女の言う事も分からなくもないが、それも否定できないな…。

だがオタコンの言った事が事実なら、奴らもしかしたら…。

 

「オタコン。あいつ等もしかして、ラジアータを使って新たなAIの基礎を作り出すつもりじゃないか?」

 

「もしくはラジアータを取り込んで、更に高度な補助AIとするつもりかも知れない。メタルギアを見つけ出す為に」

 

「「メタルギア…?」」

 

その言葉にフキとサクラは言葉を重ねる様に言い、俺達に問いかけようとした時だった。

 

 

 

 

「『スネェェェェェェェェェェェェェク!!』」

 

 

 

 

「「「「「っ!!」」」」」

 

突然の声に反応した俺達は思わず銃を構える。

 

「進一!こ!この声って!」

 

オタコンの言葉に俺も頷く、ああ…不気味な声…きっと奴だ!

 

俺は一度指令室から出て行き、千束とたきなも俺の後を付いて行く。

フキとサクラも一緒に出ようとしたが、それを俺が止める。

 

「お前たちはここに居てオタコンを守ってくれ!頼む!」

 

「あ!おい!!」

 

フキが言おうとしたが、それを無視して扉を閉めて辺りを警戒する。

すると俺達の背後からドスン!と音がして、それに俺達は振り向いて構える。

 

っとそこにタコのスーツに丸まりながら不気味に笑い声を出す。

 

「『ヒーヒッヒッヒッヒッヒ…! 笑えスネーク…!笑いが周りを笑いに変える…ヒヒヒヒヒ!』」

 

「な、何ですか…一体?」

 

「笑いがって意味わかんない」

 

「ラフィング・オクトパス…、生憎だが笑いはバラエティ以外の物では笑いないよ」

 

俺はそう言ってM4カスタムを奴に向けて撃つ。

 

それと同時にオクトパスの蛸アームが伸びて、柱に巻き付いて回避し、更に別のアームを伸ばして巻き付けて移動していく。

 

「うっわ!完全にタコじゃん!」

 

「そう言う奴なんだよ!特にスーツはな!」

 

俺はM4カスタムを撃ち続け、更にたきなもハンドガンで応戦し、援護してくる。

 

千束も同じように応戦するが、銃は非殺傷弾の為効果は見込めない。こればかりは仕方ない。

 

しかしオクトパスはある程度動いた後物陰に隠れ、千束とたきなが追いかけようとしたが、姿が見当たらなかった。

 

「あれ!?あの人は!?」

 

「何処にも見当たりません!」

 

「油断するな!奴はすぐ近くに居る!!」

 

っと俺はそう言って、M4カスタムを辺りに撃ちまくりながら乱射する。

すると数発の弾が壁に直撃すると、火花と弾を弾くが所がなる。

 

そこにオクトカムで姿を現すオクトパス。それに驚く千束とたきな。

 

「ええ!?何それ!?」

 

「あれってさっき博士がやっていたステルス迷彩ですか!?」

 

「違う!あれはオクトカムって言って、辺りを擬態しながら隠れる物で、ステルス迷彩とは別物だ! 表面だけじゃなく、周囲の凹凸までも擬態する事が出来るんだ!」

 

そう言いながら俺はM4カスタムを撃ち続けると同時に奴に元に一気に接近し、奴がアームでブロックしている所に俺は奴のアームを掴んで、スーツの人工筋肉と俺自身の力で一気に背負い投げだ!!!

 

「どりやあぁああああああああああ!!!」

 

「『ぐぁあああああああ!!』」

 

俺の強烈な背負い投げがオクトパスを床に叩きつけ、同時に奴のスーツからあちこち火花が出て機能停止する。

 

「えええええ~~!?」

 

「もはや人を超えてますね…」

 

千束とたきなは俺の規格外の行動を見て、千束とたきなはあり得ない言葉を言ったのは言うまでもないが、だが今はそれ所じゃない。

すぐさま俺はオクトパスの元に行き、M4カスタムを構える。

 

するとオクトパスは不気味笑いを出しながら、ゆっくりと起き上がる。

 

「『ヒーヒッヒッヒッヒッヒ…!』」

 

そしてタコのスーツが徐々にパージされていき、俺達の前にインナースーツのみ着た女性が表れるのだった。

 

 

 

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