メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第43話

沖縄に向かう際に地上から地対空ミサイルを受け、フレアを使って回避した際にたきなが落ちそうになったのを俺が引き戻し、その際に海に落ちてしまった。

何とか岸に這い上がったが武器はなく、更に敵の武器を奪うもID銃であった為使う事が出来なかった。

 

だがその際にリトル・グレイに会って付いて行き、そこに武器洗浄人であるドレビンと出会い、ID銃をノンID銃へと変えて貰った。

 

しかしその見返りにドレビンから月光を譲って欲しいと頼まれてしまった。

 

こればかりは俺が決める事は出来ず、千束達やオタコン達に連絡を取る。

 

外に出た俺は端末に連絡を入れると、すぐに千束達やオタコン達が画面上に映る。千束達が共に映っているのは恐らくまだミラーと一緒なのだろう。

 

「進一!!」

 

「進一君!!」

 

「進一さん!無事ですか!?」

 

「ああ、何とかな。それよりもオタコン、ミラー。ちょっとばかしとんでもない人物に会った」

 

俺が言った言葉にオタコンとミラーは目を向けて俺を見ると、俺は先ほど会ったドレビンの事を話し、敵から奪ったID銃をノンID銃にして貰った事を言う。

 

それを聞いたオタコンとミラーは驚きを隠せないでいた。

 

「ド、ドレビン…!?」

 

「まさか…! 彼がそこに居たのか!?」

 

「ああ、今はストライカー装甲車の中に居るけど。俺は本当に驚きを隠せなかったよ」

 

「ね、ねえ…進一君。そのドレビンって人…誰?」

 

俺がオタコンとミラーにそう話していると、千束達が俺達の会話に割って入って来る。

…うん、そうだよな…知らない人物の名前を言っても知らない。

 

余り内容的な事は言えないが、ちょっとぐらい話してもいいか。

 

「ドレビン。千束達が知らない所ではかなりの所で商売をしている武器洗浄人だ…。

武器洗浄って言うのは、汚れた武器と使えない武器を使える様にする奴の事だ。現在は、主に廃棄となった武器やボロ錆となった武器を洗浄し、組み立てて使える様な物だよ。

だがあいつ等は言葉を変えると、その武器を売りつけて儲けを出す奴等だよ。でも実際の所は俺も詳しくは知らないが…。更に今回、破壊目的である月光を引き渡して欲しいと言ってきたよ」

 

「何だって?!」

 

「……ドレビン、彼は一体何を考えてるんだろう」

 

ドレビンの目的は恐らく俺…。彼が一体何の目的で俺に近づいたのかは後に分かるだろう…。

 

だがそれをどうも納得出来ない者達や、気に食わない者が居た。

 

それは千束とたきなであるが、気に食わない者…それはフキであった。

 

フキは俺が言った月光の引き渡しに納得が行かない様子だった。

 

「おい待て!!!引き渡しだ~?! 何でお前がそんな事を了解しているんだ!そんなの私が許さないぞ!!」

 

「勘違いするなフキ。俺は誰もその事を了解したつもりはない。それに月光を破壊するのが俺の任務だ…」

 

俺が言った言葉にフキは言葉が止まり、歯を噛みしめていた。

あいつが納得しないのも分かる、だがそんな悠長な事を言っている場合じゃない。

 

「オタコン、ミラー。俺は別ルートで月光の所に向かう。千束達は俺とは違うルートで向かって欲しい」

 

「分かった。進一君も気を付けてね?」

 

そう言って千束達はミラーから離れて、月光の所に向かう。

それを見届けたミラー、千束達から目を離して俺の方を向く。

 

「…進一。一応月光は破壊して、こっちの月光をあいつに渡すってのはどうだ?」

 

「俺達の月光をか…? 果たしてドレビンがそれに納得してくれるかどうかだ…」

 

「おーおーそれは良い事聞いたぞ~」

 

っと別画面にドレビンの姿が映されて、それには俺とオタコンとミラーは驚きを隠せなかった。

 

「なっ!ドレビン!?」

 

「あんた!聞いていたのか!?」

 

「まあな、さっき打たせてもらった注射器…抑制用のナノマシンには通信も聞こえる様にしてあるんでな」

 

「…相変わらずだね、ドレビン」

 

オタコンの言葉にドレビンはオタコンの方を見て、笑みを浮かばせるよな感じで言う。

 

「よう~スネークの相棒さん…久しぶりだな。まさかアンタと会えるとはな…通信越しだが」

 

「そうだね…ドレビン、君が進一と接触した理由…本当に支援が目的? それなら僕達だけでも十分なんだけど」

 

「おいおいいきなりだな。まあそうだな…あんたからすれば、俺はかつて愛国者達に育てられた武器洗浄人だ…。疑うのも仕方ねえ…だが俺はかつての俺と同じ、あんた等を支援する側だ…女神から送られた者として」

 

「ウキッ!」

 

リトル・グレイが画面上に出て来て、ドレビンがそれを払いのける。

…本当に信用出来る人物なのか…ならやる事は1つ…。

 

「ドレビン、さっき聞きそびれたが…抑制用のナノマシン。ロックされたID銃はそのまま拾っても使える様になっているのか?」

 

「ああ、勿論だ…敵から奪ったID銃は拾うとそのロックを自動で解除するようになる代物だ。思う存分使える様になっているぜ…」

 

…なら爆発系の武器も入手は可能だな。月光を破壊するには少なくともC4系やロケットランチャーが必要だ…。

通常武器でも破壊は可能だけど、一気に破壊したいし。

 

「なら遠慮なく使わせてもらう。さっきの様な強引なやり方…今後はしない事だぞ?」

 

「ああ、勿論だ…」

 

そう言ってドレビンは通信を切り、俺はオタコンとミラーに言う。

 

「オタコン、ミラー。今後はあいつとの取り引きも考えた方が良いと思う」

 

「そうだね…ドレビンはああ見えて顧客には真っ当な取り引きをするグリーンカラーだ。この後はそっちの端末にもドレビンの項目を追加しておくよ」

 

「頼む…あ!端末の事で思い出した! こいつ海に落ちた際に武器リストが出なくなったんだ。一時的な故障だが…今は敵から奪った武器を使ってるけど」

 

「分かった。帰ったら僕が日本に来日してその端末を修理するよ。その際にドレビンの取引項目を追加する」

 

「よし分かった。じゃあ任務に戻る」

 

そう言って俺は通信を切り、武器を構えて改めて確認する。

確か月光はこの先の放置された空き地の倉庫に保管されてる筈だ。俺は細心の注意をしながら進む。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

目的地に近づく中、俺は途中でPMCの兵士を何人か見かけ、それを無力化しながら進む。

敵の装備品はどれも最新鋭の物ばかり。

 

G36だけじゃなくFA-MASを使っている兵士がいる。だが今使っている奴等のFA-MASはかなりのカスタムされている上に高級品の様なパーツを使っている。

 

リキッドめ…一体どうやって資金源をかき集めているんだ…?

 

まあそう思いつつ進むと、軍用トラックが何だいも駐車していて、その中を俺は一度見る。

 

中には物資が大量に積まれていて、一部には武器ケースもあった。

 

俺はその中に入ると同時に武器ケースを開ける。すると面白いのがあった…。

 

それはショットガンをフルオートで発射できる【AA-12】が積まれていた。しかもマガジンは20発も入るドラムマガジン。

おお~…これはいいね~貰っとこう。

 

AA-12を取ったと同時に俺の目にある物が映る。

それはアメリカ軍でも使用している滑腔式無反動砲の【M136 AT-4】だ。使い捨てのだけど…無限バンダナを持つ俺には関係ね…貰うとしよう。

 

これがあれば月光を破壊できる。

 

この2つを入手した俺はトラックから降りて、進もうとした時だ。

 

 

 

バババババババババババババン!!!!

 

 

 

空き地の方から銃声らしき音が聞こえ、それを聞いた俺は舌打ちをする。

 

「チッ、千束達は見つからない様にしているから…この様子だとフキだな」

 

あいつ本当に月光を鹵獲する気だな…。だが騒がしくしてしまったら完全にアウトだ。

 

連中はあれを起動させるに違いない!

そう思った俺はダッシュしながら目的地へと走り出した。

 

 

 

 

♢♦♢♦

 

 

 

 

「オラオラオラオラ!!!」

 

「ぐああっ!!」

 

「ぐはっ!!」

 

進一君とは別ルートで来た私達だけど、我慢できなくなったフキが、PMCの兵士さん達を見ると同時に鬼の形相をしながら突っ込んで行ったの。

 

もうフキ!!殺しは駄目だっての!!

 

止めようとする私とたきな、それでもフキの暴走はどうしても止まらない。

DAの仲間を殺され、怒りが溜まった分が此処で爆発してる…。分からなくもないけど、だからって殺すのはなし!!

 

私とたきなは強引にでもフキを戻して、フキは私達を振り払いながら怒鳴って来る。

 

「何故止める!!千束!!! あいつ等を殺させろ!!!」

 

「駄目だってフキ!! 怒りたいのは分からなくもないけど…それでも帰ってくる命はないんだよ!?」

 

「んな事分かってる!! あいつ等を弔う為にやってんだ!!お前の意味のない行動はしねえんだよ!!」

 

「そんな事ないよ!!」

 

ああ~もう!!フキは一度暴走すると手に負えないから困るんだよ~!

 

「先輩の言っている事…間違ってはないっスけど」

 

「…だとしても、私達の目的は進一さんが破壊する月光です。あまり傭兵を倒し過ぎるのはヤバいと思いますが」

 

そう!それだよたきな! 前回で私達はこの後の展開が予想出来るんだから!

そう言ってると傭兵さん達からある言葉が聞こえて来た!

 

「おい!月光を起動させろ!あれを奪わせるな!」

 

「了解!」

 

うえええ~~~~!? あれを起動させるってヤバいじゃん!!あれは動きが速いし!装甲固いのよね!?

 

すると倉庫から数台の月光が出てきました!ヤバッ!!あれが動き出すとこっちが手に負えない!

肝心の爆弾もヘリから落ちてるし、こっちは銃のみだよ!?

 

 

 

デェェェェェェェェェェッ!!!

 

 

 

するとあの不思議な鳴き声の様な音が私達の耳に入って来て、私達はすぐにその場から離れた。

同時に倉庫の壁から勢いよく突き破って来た機体の塊…あの月光が来ました!しかも3体も!

 

「なっ!あれが…!?」

 

「あいつが言ってた月光!?」

 

フキとサクラは月光を見て驚いてる。そうだよ!これがフキが欲しがってる奴だよ!

でももう起動しちゃったら手遅れだからね!

 

そう言ってると月光は私達を見つけると同時にマシンガンを撃って来た!

 

「ヤバいヤバいヤバい!」

 

「今は一時退却です!」

 

私達が一旦下がるけど、フキは前に出て行って月光に向かって行く…て!何してるのよ!!?

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

 

フキはSMGを撃ちまくりながら月光に突っ込んでいく、でも月光の装甲にはその弾は豆鉄砲なのよね…!

 

その通り弾は全く通用せず、弾かれちゃってます。

 

「クッソオオオオオオオオオ!!!!」

 

もうフキは怒り任せに突っ込んでいくけど、一体の月光がフキを太っとい足で蹴り飛ばそうしていたの。

 

「危ない!!フキ!!」

 

「っ!」

 

フキは私の声に反応して振り向くけど、既に月光がフキを蹴り飛ばそうとしていた。

でもその時だった。

 

何処からかロケット弾が発射してきて、一体の月光を直撃させたの。それにより月光は倒れて動かなくなった。

後の2体の月光はそのロケット弾が飛んできた場所を見る、私達もその方を見ると…そこにはロケットランチャーを持った進一君がいたの!

 

「進一君!!」

 

「進一さん!!」

 

 

 

♢♦♢♦

 

 

 

「ふぅ…一体は撃破したか」

 

俺は全速力で目的地に到着し、見晴らしのいい建物の上に立ってフキを蹴り殺そうとした月光を倒した。

全く…怒り任せにやるからそうなる。

 

俺がそう思っていると、残りの2体の月光が俺に狙いを変更し、攻撃を仕掛けて来た。

 

すぐさま俺は屋根から降りて退避し、AA-12に切り替えて足を狙う。

フルオートから発射される大量のショットガンの散弾が月光の足に直撃して、バランスを崩して片膝をつく。

 

同時に同じようにもう一体の月光に足に狙い撃ちをし、先ほどの月光と同じようにバランスを崩す。

 

あいつ等の動きが止まったのを確認した俺は、再びAT-4を構えて2発づつ発射して月光を撃破するのだった。

 

俺が一息を入れようとした時だ。

 

「だああああああああああ…! ……くそっ!!」

 

フキが大きな声を上げ、悔しそうに地面に拳を叩きつける。

 

どうしても月光を手に入れたかったのか…、マジで諦めろよ全く…。

俺がそう思っていると千束とたきなが俺の元に駆け寄ってくる。

 

「進一君!良かった…」

 

「海に落ちた際はどうなるかと思ってました…」

 

「心配かけたな。…さあミラーに連絡を入れて、俺達は…」

 

俺が皆に帰投の合図を送ろうとした時だった。

 

 

 

 

 

 

「『ワオオオオオオオオオオオン!!!』」

 

 

 

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

突如犬の真似をした女性と変成器の声が聞こえ、俺達は振り向くと同時に何かが俺達に駆け寄ってくる。

 

それは以前リキッドとオセロット達と共に遭遇した、あのクライング・ウルフだった!!

 

俺はすぐに千束とたきなから離れ、千束とたきなも俺から離れて、ウルフの突進を回避した。

ウルフはすぐさま体制を戻し、俺達を見つめる。

 

クソッ…月光の次はこいつか。毎度毎度嫌な感じになるのは俺だけかな?

 

と、そう思う俺だった。

 

 

 

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