メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第46話

新メニューの開発に悩んでいた俺はたきなが考案した新メニューに驚きを隠せなかった。

なんせあのホットチョコパフィ…どう見ても形が○ん○だからね。

 

本当にたきなはズレていると言うかなんと言うか…。

 

まあそのお陰で喫茶リコリコは繁盛している。

ある日家に忘れ物をした際に取りに戻った時に、意外な人物が家の中でくつろいでいた。

 

「よう…お邪魔してるぜ」

 

「…テロリストの真島。よくこの家が分かったな?」

 

「ああ、俺達にも凄腕のハッカーが居るからな…あんま奴には立っていないが」

 

凄腕のハッカー…。それってもしかして以前クルミから聞いた【ロボ太】って言う奴か。

 

そいつはクルミと同じネット界でのハッカーで、クルミにはあまり勝らないものの、アラン機関と手を組んで自分を陥れたと聞いた…クルミを殺そうと。

大した腕もない癖に、自分はネットハッカーの世界では頂点と自慢げに言っている様だ。

 

まあ殺した程度で満足している様じゃ、クルミには一生追いつかないだろうな…。

 

「まあいいか…。折角だ…客人を待たせたんだ。何か飲むか?」

 

「おいおい…お前さん状況分かってんのか? こっちは敵なんだぞ…この場でお前を殺す事だって出来るんだぜ?」

 

「それはないな。お前から殺意の気配が全く感じない…、つまり此処に来たのは別の目的だ」

 

真島が銃を構えた際、俺は真島にこう言ったんだ。

 

本当に殺すならわざわざここに来る必要はない。爆発物を送り付けて殺せばいいんだから。

 

俺がそう言うと真島は笑い出した。

 

「プハハハハハハハ!!! やっぱお前面白れぇな…殺すには惜しいぜ」

 

真島はそう言って銃をしまってソファーにくつろぐ、俺は珈琲を出すと真島は嫌そうな感じになった。

 

「おいおい…苦いのは苦手なんだよ」

 

「そうか?なら砂糖とクリームで何とか苦味を和らげてくれ」

 

「チッ…バランスが悪いが仕方ねぇな」

 

そう言って真島は砂糖とクリームを入れて珈琲の苦味を和らげる。それでも多少の苦味は残るがそれで我慢してくれ。

でも今はそれよりもだ…。俺は気になる事を真島に問う。

 

「真島…どうしてここに来た? お前の狙いはリコリス…千束達じゃないのか?」

 

「あ?ああ~…確かに俺はリコリスを殺すのが目的だが…今は違う。俺は…お前に興味がある」

 

「俺に?そりゃまたどうして?」

 

「決まってる…あの時お前等を助けに来たあいつ等は何だ…? うちのハッカーがいくら調べても全く見つけられねぇ…。おまけにあの野郎に聞いても語らねぇ…だからお前の所に来て確かめようと思ったんだよ」

 

…なるほどな、ミラー達の事を調べに来たって訳か…。

確かにメタルオブサーガは本来この世界には存在しない傭兵会社。PF…プライベートフォースは各地に存在するがミラー達は違う…ゲーム世界の住人が俺と共にこの世界に顕現したのを明かす訳には行かない。

 

だがそれはリキッドも同じ。存在しない自分達をそう軽々と語ることは無い。

 

あのリキッドだ…何か企んでいる。

 

でもそうなると真島が折角来訪して問いかけて来たんだ。ちょっとは語ってもいいか。

 

「…彼らはメタルオブサーガ。俺達財団組織…フィランソロピーが支援している傭兵会社だ」

 

「あ?フィランソロピー?メタルオブサーガ? それがあいつ等の名前か?それに財団組織だと…? そんな訳の分からねぇ組織がこんな所で何してるんだ?」

 

「ある物を探していてな…て言うかそれはお前も聞いているだろう? あの時リキッドと戦ってた俺達の会話」

 

「ん?…ああ~。あれか」

 

俺の言葉に真島は思い出して納得する。メタルギアの関係をな…。

 

「メタルギア?…だったか、それをあの野郎は手に入れようとしていて。お前等はそれを破壊する為に此処に来たって事か?」

 

「正解だ…。あいつにメタルギアが渡ったら面倒な事になる。俺はそれを阻止する」

 

「ハッ、なる程な…あの野郎が目が零れる程欲しがってるのはそう言う事か」

 

真島はソファーにもたれると同時に、奴の身体にある物が俺の目に映る。

それは千束と同じアラン機関のフクロウのペンダントだった…。いや待て…なんでお前がそれを持ってるんだ?

 

「おい…そのペンダント」

 

「あ?ああ~…これか。こいつはアランからの贈り物だ…、“俺の使命を果たす為”のな」

 

「お前の…使命?」

 

どう言う事だ…?一体こいつに何の使命があるんだ? どこからどう見ても使命が有る様には見えない。

 

俺がそう思っていると真島は珈琲を飲み終えて立ち上がる。

 

「さてと…あいつ等の組織の名前が分かれば十分だ」

 

「もう行くのか?」

 

「ああ…後因みに聞くが、あいつ等ぶっ潰すと言ったらどうする?」

 

「それは無理だな。ミラー達の組織は俺達フィランソロピーと同盟結んでいるからな。それに戦闘能力は見ての通り…返り討ちにあうぞ」

 

「だよな…」

 

そう言って真島は玄関の方に行き、最後に俺の方を見ながら言う。

 

「あ、因みに此処の事は心配すんな…。俺があいつ等に言い聞かせて襲わせない様に言っておいてやる」

 

「…部隊の名前を教えた礼か?」

 

「ああ…あのハッカーにも手を出すなって言っておいてやる。じゃあな」

 

真島はそう言い残して俺の家を後にする。

 

ふ~ん…あいつも案外義理堅い所があるんだな~。そう思う俺だった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

「「「「「「真島が家に来てた~~~~~!!??」」」」」」

 

営業終了後、千束達の驚きの声が店内に響き渡る。

あの後俺は店に戻って、千束達に営業後話があると言い、それに千束達は首を傾げながら頷いた。

 

まあ結果的にこの様な感じになったが…。

 

「どうして昼間の時に言わなかったのさ!?」

 

「どうしてって。営業中に話す訳にもいかないだろう」

 

「だとしてもこれは一大事ですよ!! 進一さんの家がテロリストにバレたんですから! いつ襲って来ても!」

 

「その心配はない。あいつ案外義理堅い所がある。俺の家には襲わないって言っていたからな」

 

俺は自分で用意した珈琲を飲みながら言う。あいつの目…間違いなく本当だ。

 

真島は俺の隠れ家には一切手を出さないつもりだよ。

 

「テロリストの言葉を信用するのか…?」

 

「…ああ、目を見て確信した。奴はバランスを大切にする男みたいだからな」

 

「どうなっても知らねえぞ…」

 

フキはイラつきながら座敷にすわる。まあそれはいいとして気になる事を俺は千束に言う。

 

「それよりも気になる事がある。千束…お前のそのペンダント」

 

「え?これ? これがどうかしたの?」

 

「そのフクロウのペンダント…真島も同じのを持っていた」

 

っとその言葉に千束達は驚きを隠せなかった。

 

「えっ!?」

 

「あいつが助けられる理由なんてある訳がないと思うんだけどね…?」

 

「おいミカ、お前の愛人なら何か知って「ていっ!!」グッ…」

 

 

ドスッ!!…バタン。

 

 

クルミがミカさんに吉松さんの事を問いかけようとした際に、ミズキさんの手刀がクルミの首元を直撃して気絶する。

全くこいつは…。因みにフキは吉松さんの名を聞くと真っ白になって、またしてもブツブツと言い出してしまった。

 

お前もしつこいな…。

 

でもミカさんは何故かボーっとしていて、俺達の会話を聞いてない様な感じだった。

 

「ミカさん?」

 

「…っ、な、何だい…?」

 

「先生~何してるのさ。先生は信じないよね?真島がアランに支援を受けてるっ事は」

 

「あ、ああ…そうだな。勿論そうだろうな」

 

ミカさんはそう言って千束達の会話を賛同するかのように合わす。

 

…ミカさんアンタ。

 

すると店のドアが開いて、俺達は振り向くとそこにはオタコンとサニーが入って来たのだ。

 

「やあ進一。待たせたね…ってどうしたの?」

 

「久しぶり~!」

 

サニーは俺を見ると手を振り、チャドがサニーの方に行って尻尾を振りながら喜ぶ。

 

そうしている間に千束とたきながオタコンに今日起きた事を説明した。するとオタコンは眼鏡を掛け直すかの様に上げて、納得する表情を見せる。

 

「なる程ね…そう言う事か」

 

「…え?ええ~~?! 驚かないんですか!?」

 

「ああ、大体想像出来るからね。それに進一がそう言っているんだからそうだろうさ」

 

オタコンは俺の端末を修理しながら言う。

しかしそれでも心配する千束とたきなが俺に迫りながら言う。

 

「進一さん!やはり万が一に備えて今の隠れ家を捨てるべきです!」

 

「そうだよ! あっ!何なら家に来る? 私の家なら歓迎だよ~!」

 

「いやいや待て待て…。捨てると言うけどさ俺はチャドと一緒に暮らしてるんだ。チャドと暮らせるマンションそうそうないぞ?」

 

「「あっ」」

 

俺の言葉に気付いた千束とたきなが思わずうなだれてしまう。

 

ペットと暮らせるマンションはそう簡単に見つかる筈がない。そもそも探すのがめんどい…。

 

俺がそう考えているとオタコンがこう言い出した。

 

「それなら進一、この近くの古い建物があるんだ。それもガレージ付きの家なんだけどね…後で綺麗にすれば何とか暮らせると思うんだ」

 

「え?そんな所があるの?」

 

「うん。ここに来る前に見つけてね。もし移すんだったらそこにしたらいいよ」

 

「おお~~!!朗報だよ朗報!! じゃあさ進一君!明日からそこに移動して暮らせばいいよ!!」

 

千束は即行で判断し、俺にそこに住む様進める。おいコラ!勝手に決めるなっての!

 

「おいおい千束…」

 

「私も手伝いますから。進一さん…お願いします」

 

「私もです!お願いします!」

 

っとエリカもその事を言い出して来た。

 

はぁ~…やれやれ…。とんでもない事になったぞ。

俺がマンションから古い家に移り住むことになるとはな…。こんな事なら言うんじゃなかった。

 

そう後悔する俺だった。

 

 

 

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