翌朝で俺は朝食を食べ、チャドの朝ごはんをあげた後、ハローワークに向かう事にした。
昨日の今日で見つかるとは思えないけど、無いよりはマシ。すると意外な事実が判明してしまった。
それは…。
「うん、無いね」
「え?」
「だって君、今合った仕事が無いんだもん。この不景気な世の中じゃあね」
とか言ったのだ、マジかよ…て言うか前の世界ではこんな事ってないだろう普通!
でもどうしようか…、バイトが無理となるとはやり何処かで店に頼んで仕事を貰うしか…。
「はぁ…仕方ない、バイトは一旦保留として、乗り物を確保しよう」
そうと決まったら俺はバイクショップに足を運び、バイクを選ぶことにする。
大型バイクでカッコよく、更にパワーのあるバイクを選ぶ。
決まったバイクをオーナーに話し、住民票と印鑑、そして支払いを済ませて、俺はバイクが届くのを待つことにする。
だが肝心のバイトが…はぁ。
俺は一度公園のベンチに座り、1人ため息を吐く。
「はぁ…どうしたらいいか」
「何がどうしたらいいの?」
「ん?それは………え?」
突然誰かの返答に答えようした俺は思わず横を振り向く、するとそこには錦木が居て、俺は思わず驚いた。
「おおっ!?錦木! どうしてここに!?」
「よっ、昨日ぶり。いや~公園でため息をついてる撫川君を見てね気になったの。どうかした?」
錦木がどうやら公園で俺を見かけたのか…、どうしようか…まあ仕方ない。
話さないよりはマシだよ、俺はハローワークでの事を話した。
不景気で仕事がないと全て話し、それには錦木は有り得ない表情をした。
「うっそっ!? そんな事ってあるの!?」
「あったみたいだ。だからこうして俺は今公園でぐったりしてるって事」
「マジか~…、って言うかさ。それを君の親に話したの?」
「ん?俺親は居ないから」
「え?」
その事を聞いて来た錦木は思わず口が止まってしまった。
まあ親が居ないのはこの世界だけだし、前世の記憶ではあまり良い感じでもなかったしな~。
でもここは異世界、当然家族は居ないし、いるはずがない。
ここはあえて嘘でも言っておこうか。
「親は居なかった俺は親戚に預けられて、その後親戚の家を出る様に此処に来た…。そんな感じ」
「…そうなんだ」
「そう言う事、まあ後の事はこっちで何とかする。じゃあな」
俺はそう言って自分の家に向かった。
だがその時錦木は何か思いつめる様子をしていたのには、俺は気づきもしなかった。
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家に帰って来た俺はある程度iDROIDであらゆる物を見ていた。
スニーキングスーツの他に野戦服やかの有名な【ソリダス・スネーク】が使っていたパワードスーツもある。
他にもナノマシンがあって、それを投与すると体内通信が可能となると書いてる。
こんなのもあるんだな…。でもどれもこの世界には行き過ぎているオーバーテクノロジー。
下手にこれを使ったら大変だ…。
「さてと…取り合えずは情報でも集めよう。バイトはもうその後だ…」
プルルン!
俺がそう言っていると、iDROIDに通知が来た。
ん?何だ? 突如通知の入ったiDROIDに俺はすぐさま調べて見る。
すると『ミッションログが更新されました』と書かれていた。
「ミッションログ…? って事はメタルギア関連の情報か?」
俺はそう思いつつそのミッション内容を確認する。
内容はこう書かれていた。
【今夜、謎のテロリストグループが闇取引した兵器を海外に輸出するの阻止、そして破壊せよ】
そう書かれている。
「謎のテロリストグループ? それも闇取引した兵器って…まさかメタルギア? いや…あれは余りにも大きすぎるから。もしかしたら…」
う~ん…考えても仕方ない。そこに向かうとしよう。
俺はそのミッションの座標を表示し、ある港である事が分かった。
「ここか……、チャド…俺は今から向かう所があるから、ここで留守番しているんだぞ?」
「ワウ~…」
っと悲しそうな表情をするチャド、え?まさかこいつ…。
「チャド…まさかお前も一緒に来たいのか?」
「バウッ!!」
俺の言葉にチャドはキリッ!とした表情をし、まさに勇敢な犬へと変貌する。
っておいおいチャド…。
「お前…、はぁ…仕方ないな。分かった、連れて行くよ…その代わり向こうに着いたら絶対大人しくするんだぞ?」
「ワンッ!!」
チャドは俺の言う事をしっかりと守る犬だ。
無茶な事はしないだろう…。
そして俺は座標の港に到着し、すぐさまiDROIDで双眼鏡を取り出して、辺りを確認する。
見た所どこに怪しくなく普通の港、だが港の倉庫には少しだけ怪しげな人影が居て、どうも警備員の人じゃなかった。
「なる程…ミッションログの内容通りって事か、チャドはお留守番。俺は着替えて行くとするか」
俺はiDROIDを出して、端末からスニーキングスーツを取り出す。
スニーキングスーツを着ると同時にスーツが自動的にフィットした。え?これって自動調整もあったの?
説明書もっと見とくべきだった。
スーツを着終えた俺は装備を出して、武器をホルスターに収める。
武器はオペレーターとルガーMk.2、まあ出来るだけ実弾を使うのは控えよう。
ゲームと同じように不殺を行うんだ。実弾は脅威がある者のみ。
最後に俺は無限バンダナとは違うバンダナを頭に巻いて、完全にスネーク風な感じになった。
「さあ…ミッションを開始する」
そう言って俺は港の倉庫に向かい、見つからない様に進んで行く。
すると2人程の男がこっちに近づいて来て、俺はすぐさまオクトカムを起動させる。
起動すると同時に頭にフェイスカムが装着され、その辺りに一体化するかのように模様が描かれ、擬態した。
当然男2人は擬態した俺に気付かないまま通り過ぎ、俺は擬態を解除してルガーMk.2を出して素早く撃つ。
撃った麻酔弾は2人の首元に当たり、そのまま倒れて眠りにつく。
本来こいつはシングルアクションだが、俺が素早くリロードをしたからすぐに撃てたんだ。
倒れて眠った2人をすぐさま何処かに隠す、見つかると面倒だ。
でも丁度ロッカーがあって、そこを調べると二つ空いていたロッカーだ。
「ラッキー、ここに隠そう」
俺は眠った2人をロッカーに隠し、そしてそのまま進み続ける。
倉庫に辿り着いた俺は見張っている男が3人だと分かり、問題ないと確信し、ルガーMk.2で3人を眠らせる。
まず近くにいる男を1人、そして話し合っている男2人を瞬時に眠らせ、すぐさま何処かに隠す。
ひとまずは安全を確保した俺、しかし倉庫を守っている様子は普通じゃない。
なんせこいつ等には武器を持っていたから、【AK74】だったか?それを持っていたからな。
普通じゃない、絶対に。
そう思いながら俺は倉庫の中を調べる為、ピッキングで開けようとした。
するとすぐに開いて、俺は思わず驚いた、器用って凄いな。
倉庫の中に入り、辺りを見渡した俺は思わず驚きを隠せなかった。
「おいおい…これって」
そこに入っていたのは本来この世界には存在しない兵器【アームズテックセキュリティ社製の無人二足歩行兵器 月光】だった。
しかも停止状態で置かれていて、トラックに積まれていたんだ。
「何でこんな物が此処に? 普通ありえないだろう?」
月光があるって事はやはりメタルギアが関係しているからか? だとしても量産体制は考えられない話じゃないな。
メタルギアもそうだけど…どっちにしろ、こいつ等を野放しにしたら大変な事だ。
俺はすぐに破壊する為、こいつの弱点の部分にC4爆弾を設置する事にした。
それも何個も、そうすればこいつは木端微塵だ。
設置し終えた俺はすぐさま離れて、C4の起爆スイッチを押す。
するとC4が爆発し、月光諸共破壊した。
当然倉庫諸共だ。ヤベェ…ちょっとやり過ぎたか? だがこれ位の事をしないと月光は破壊出来ない。
「すまないな、これが俺の仕事だ」
そう言って俺はチャドが居る場所まで戻り、すぐその場から離れた。
そして暫くして、謎の女子2人が来て、辺りを見渡す。
「何なんだぁ…これは?」
「あの~先輩。こいつ等テロリストの奴等っすよね?」
「ああ、だがなぜ寝ている? 一体何があったんだ…?」
俺が去った後、謎の少女達が見に来て、唖然としていた事は言うまでもなかった。
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その翌日、俺は無事任務を終えて、バイトの件をどうしようかなっと考えていた時に喫茶リコリコに辿り着いていた。
チャドはリコリコに着いた事を俺に報告するかのように吠える。
「ワンッ!」
「ん?あっ…リコリコ。そうか…此処に来ちゃったか、仕方ない…気分転換に入るか」
そう言って俺はチャドと共にリコリコに入る。
すると俺の来店に皆が振り向き、井ノ上が挨拶してきた。
「いらっしゃいませ。撫川さん」
「撫川君、丁度良かったよ」
っとミカさんが俺の方を見てタイミングが良かったと言うような感じに言って来る。
「はい?丁度良かったって?」
「実は千束が君の事で話をしていたんだ、それで…」
「ああーー!撫川君!」
すると錦木が俺に指さしながら近寄って来て。それに俺は見る。
「どうした?錦木、そんなに慌てた様な感じで?」
「ゴホン!! え~撫川君に提案がございます」
わざとらしい咳払いをする錦木は俺に提案があると言いだして来た。
提案?何だろう…。
「撫川君、ここで一緒に働こうよ!」
はい、進一の初の戦闘でした。
戦闘と言ってもメタギアのステルスアクションの様に眠らしただけですけどねwww