メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第49話

謎の手紙が届き、その手紙場所に向かう事となった俺達。その翌日全員で行く為俺とミズキさんの車両方を動かす事となった。

 

勿論オタコン達には現地で合流予定となっている。

直接こっちに来るよりその方が都合がいい。

 

場所は山奥の山頂付近。誰も近づかない所ではあるがたまに訪れる人もいると言う。

 

何故知っているかと言うと、クルミが事前に調べてくれたからだ。

 

昨日クルミに頼んで、手紙に示された場所を特定してくれたんだ。

その場所は○○町の山奥の山頂付近、そう示されていた。

 

どうしてその場所なのか皆で考えていたが、それはそこに行けば分かると俺が言って、それに皆は頷きその日に向かう事にした。

 

車を走らせている中で助手席に座っている千束が俺に問う。

 

「…ねえ進一君。どうして進一君にあんな手紙を送って来たんだろう?それにそこに来る様にするって…」

 

「それは分からない。どっち道そこに行って確かめれば良いだけの話…」

 

「そうですね…」

 

後部座席に座るたきなも俺達の会話を聞いて頷き、そのまま俺は車を走らせる。

 

そして数時間後、車を走らせた俺達。目的地の場所に到着すると小さな診療所が見えてくる。

診療所を見た千束達は車を降りて少々驚きを隠せないでいた。

 

「へぇー、こんな所に診療所がある」

 

「でもこんな所に診療所を建てる意味があったのでしょうか?」

 

「いや、来る際に時々家を見かけた。此処は山奥の辺りだから病院も遠い…もしかしたらその為の場所かもな」

 

そう言いつつ俺はオタコン達がまだ来ていないのを見て、少し待つ事にした。

だがそう言ってると別の車数台がこちらにやって来るのが見えた。

 

それはマザーベースで運用しているハンヴィーだ。

 

ハンヴィーからオタコンとミラーにサニーが降りて来て、戦闘員数名も降りて来る。

 

「オタコン、ミラー」

 

「進一。待たせたね」

 

「遅れてすまない」

 

「いいよ。サニーも連れて来たのか?」

 

俺はサニーも一緒にいるのを見て問い、それにオタコンは頷く。

 

「ああ、こっちの手紙にはサニーも連れて来て欲しいと書いてあってね」

 

「分からないな…何故彼女も連れて来る必要があったのか…」

 

ミラーの言う通りサニーを連れて来る理由が分からない。でもある程度心当たりがある。

手紙の宛先人であるイニシャルの意味…、あれは間違いなく…。

 

「皆…考えている所すまないが千束がもう入ろうとしている」

 

ミカさんの言葉に俺達は振り向くと、確かに千束が診療所の所に行こうとしていて、俺達は少々呆れつつも千束達の後を追いかける。

その際にミラーが部下に周囲の警戒を命令し、部下達は辺りを警戒しに行く。

 

そして俺達は診療所の中に入ると、誰も居ない雰囲気に見える。

 

だが俺は僅かに人の気配がする。

 

俺は受付の所に呼び鈴があるのを見て、それを押す。

 

呼び鈴の音が響き渡り、その奥から誰かがやって来る。

 

『はい。少々お待ち下さい』

 

少々若い女性の声がして、こっちにやって来る。でも今の声を聴いて、俺もオタコンもサニーも一瞬目を開いた。

 

そして奥から若い女性が出て来て、俺達を見ると少しばかり表情を変える。

その表情は来る日が来たとの表情だ。

 

「ついに来たわね…。スネーク…撫川進一君。貴方が背負った運命は…此処で加速するわ」

 

その人物を見て俺とオタコン、そしてサニーは驚く表情をする。

 

嘗てMGS4でのシャドー・モセス島で、修復用ナノマシンを抑える抑制用ナノマシンを自ら投与し、命を絶った女性…。

 

あの【ナオミ・ハンター】がそこに居たのだから。

 

「…やっぱりアンタだったか」

 

「そ、そんな…ナオミ!?」

 

「ナオミ!!」

 

サニーはナオミの方に走り出してナオミに抱き着き、ナオミはサニーを抱きしめる。

 

「サニー、久しぶりね。それにハルも…」

 

「ナオミ…」

 

オタコンはナオミを見つめながら唖然とする一方。

 

「えっと…どういう意味?これ」

 

千束達はその状況に付いて行くのが精一杯だったそうだ。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてナオミの案内で奥の部屋の診察室に案内された俺達、所々に医療器具や医療の機械も置かれている。

 

小さな診療所にして全くイメージが違う。まるで小さな医療センターの様だ。

まあそれはさておき…、俺達は椅子に座り、他の者は立って話を聞く事にした。

 

「ナオミ、アンタが俺にあの手紙を送ったのか?」

 

「ええ、そうよ…私が貴方とハルたちに手紙を送り、ここへ呼んだの…あなたにある情報を送る為」

 

「ある情報?」

 

ナオミの言葉に俺は問い返し、それにナオミは頷きながら言う。

 

「進一君…貴方に伝える情報は…メタルギアの事よ」

 

「何!?」

 

ナオミの言葉を聞いた俺達は思わず驚きを隠せないでいた。ナオミが何故メタルギアの情報を?これは聞いて置く必要があるな。

 

「なら教えてくれナオミ、君が知っているメタルギアの情報を」

 

オタコンがその事を聞き、頷きながらナオミは答えてくれた。

 

「今回のメタルギア…、あなた達の情報網を搔い潜り、更にリキッドからの情報網でさえも掻い潜る程の人工AIが搭載されている…。そこの所は薄々気付いているんじゃない?」

 

「それは…確かに」

 

「ああ、俺達があれだけ情報網を広げても一向に捕まる気配がない上、何処にあるかも分からない」

 

「それでリキッドはラジアータを手に入れてそれを調べている様だけど。あっちもかなり苦労しているらしいわ…情報がこっちにも入って来る」

 

「リキッドの情報がそっちに?」

 

俺はその事に思わず耳を傾ける。ナオミの所にリキッドの情報が入って来るのか?それはそれで驚くな…。普通表社会には裏社会の情報は入ってくることは無い筈なのに。

 

「一応この診療所は普通の診療所とは違うの。ここは病気の患者と闇社会で負傷した者達の治療に当たる場所でもあるの。だからここではその裏の情報も手に入りやすいの」

 

「だからか…」

 

「ええ、それとあるルートから情報も流れ込んで来た…。それは新型メタルギアの名前よ」

 

「新型メタルギアの名前!?それは一体!?」

 

その事を聞いた俺達は思わず立ち上がった。それは一番聞きたい情報の1つじゃないか!それが分かれば捜索の幅も狭まる!

俺はナオミにその新型メタルギアの名前を問う。

 

そしてナオミはそのメタルギアの名前を語る。

 

「私が掴んだ新型メタルギアの名前…その名も」

 

 

 

 

 

メタルギア・ゼロ

 

 

 

 

 

ナオミから告げられた新型メタルギアの名前、メタルギア・ゼロ…って言うかゼロってどう言う意味だ?

 

「気になるでしょう…。でもそれが新型メタルギアの名前なの…。でもこのゼロと言う意味…何処か聞き覚えのある名前だと思わない?」

 

「確かに…(ゼロ…、愛国者達の創始者の人物。これって単なる偶然か? それだったら良いんだが)」

 

そう思いつつ俺は次の質問をナオミに問いかけて見る。彼女から情報が得ると良いが…。

 

「他に情報は無いの?」

 

「残念だけど情報はこれだけよ…。今回手に入れたのが運が良かったとしか言いようがないわね」

 

そうか…残念だ。そう簡単には掴めないって言うのが当たり前か。

だが重大な情報をゲットしたのなら良い、後はこっちで何とか探す。

 

「さて…次は私のちょっとした用よ。そこのお嬢さんにね…」

 

「え?」

 

ナオミの視線に俺達は思わず向ける。その視線の先は…千束だった。

 

「あなたに少しだけ興味があるの。アラン機関から与えられた人工心臓にね…、今は充電機能が壊れてるみたいだけど」

 

「っ…」

 

「ミス・ナオミ。貴女は一体何処でその情報を…?」

 

今まで黙っていたミカさんが鋭い眼光をナオミに向けながら問いかけている。

 

おお…ミカさんが珍しく怒ってるな。もしかしてナオミが千束に何をするのかについて考えてるのかな?

まあそれは俺も同じだな。ただ相手はナオミだ。

 

それだけは避けたいが…。

 

「さっきも言った通り、この診療所は裏の人間も少なからず来る場合があるの。そこのお嬢さんにやられた人がたまにやって来る場合があってね」

 

「あ、ああ~…そう言う事か」

 

千束はその事を聞いた途端納得する表情を見せる。…ナオミ、あんた一体いつからこの世界に?

 

そう思っているとナオミが千束に近づいて、顔を見ながら言う。

 

「…その様子だと充電切れを起こすのは残り2ヶ月。まだ十分間に合うわね」

 

そう言ってナオミは棚の方に向かい、そこを開けてある物を取り出した。

 

それは前にドレビンが俺に打った注射器と少々形が似ている注射器だ。ってあれってまさか!

 

「これを打って欲しいの」

 

「何これ?」

 

千束がその注射器を見て問いかけ、その注射器をナオミは告げる。

 

 

 

 

「それは修復用ナノマシン。壊れた機械の部品を直す為に作ったナノマシンよ」

 

 

 

 

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