クルミが手にした情報で真島のアジトが分かり、そこにお邪魔した俺達。だが真島は既にアジトを捨てて、別の場所に移り変わっていた。
その際サイボーグ戦士と言う人物に俺は外まで吹き飛ばされた。
もう戦闘になるしかないと、俺は車から射出されたP90を手にして、サイボーグ戦士と対決する。
後因みに車から射出させる理由、端末から取り出すとかなり隙が生まれるし、何より千束達に気付かれるだろう?
それが理由…。
気を取り直して、P90の5.7㎜弾を奴に向けて撃つが、それを奴はと言うと。
シャキン!!!
なんと奴は両腕のブレードで全部切り落として俺に迫って来る!嘘だろう!?こいつはフルメタルジャケット弾でかなり貫通性のある弾だぞ!?
それをあのブレードで切りながら防いでるのか!?
そう思っていると、奴が既に目の前にやって来て、俺に向けてブレードで切りかかろうとしていた。
「くっ!」
俺はすぐさまそれを回避しながら躱し、同時にP90を撃つ。
だがそれを強烈な跳躍で回避し、近くのコンテナの上に降りて俺を見下ろす。
サイボーグなら出来る技…。
あの野郎…。
「進一君!!」
「援護します!!」
すると千束とたきな、そしてフキ達が俺の元に来て、銃でサイボーグ戦士に向けて撃つ。
だが先ほどと同じ跳躍をしながら回避し、別のコンテナを移りながら移動していく。
まるでこちらを遊んでいるかのような…。
「クソッ!! ちょこまかと動き回りやがって!!」
「あたらねぇ!」
フキとサクラはグロッグを単連射しながらサイボーグ戦士に当てようとするが、サイボーグ戦士はそれが見てるかのように躱して行き、逆に地面に降りて来て、俺達に向かって来る。
「っ!下がれ!!」
俺はすぐにフキとサクラに言い、俺はP90でサイボーグ戦士を狙い撃つ。
サイボーグ戦士はそれをブレードで切り落とし、ブレードでフキとサクラを斬りつけようとした。
だがそんな事はさせない。俺が間に入り後ろの腰についているホルスターから【スタンナイフ】を抜き、ブレードを受け止める。
同時に俺はスタンボタンを押し、強烈な電流を流し込む。
「ッ―――!!!!」
「オラッ!!!」
俺は怯んだサイボーグ戦士に強烈な前蹴りを放ち、それによりサイボーグ戦士は吹き飛ばれる。
サイボーグ戦士は何度もバウンドしながら飛ばされるが、あいつはすぐさま立ち上がってこちらに向かって来る。
あれくらいじゃ駄目か。
すぐさまブレードを俺に斬りつけて来て、回避する。
千束とたきなが銃で撃ち、サイボーグ戦士は跳躍で躱す。
同時に俺がP90を撃とうとしたが、弾切れですぐにリロードを行おうとすると、サイボーグ戦士は俺に向かって飛んできて、それにオペレーターを抜いて構えようとした。
だが奴は俺が持っているオペレーターの先端を斬り、すぐ後退しやがった。
でもそんな事よりもだ!!
「だああああああああ!!!俺のオペレーター!!! 気に入っている内の1つなのに!!!」
「そんな事言ってる場合じゃないよ!!?」
「進一さんしっかり!!」
千束とたきながその事を言うが、これは俺がこの世界で初めて手にした銃なんだぞ!
フルアップグレートされているやつなんだぞ!?
これが吠えられずにいられるかってんだ!!
「あの野郎!!」
すぐにオペレーターを捨て、P90をリロードして、奴に向けて撃ちまくる。
オペレーターの仇だこの野郎!!
サイボーグ戦士はP90の弾を跳躍しながら躱して行き、着陸する場所に目星をつけた俺は一気に走り出し、サイボーグ戦士の着陸と同時に俺は拳を振り下ろし、奴の顔面に叩きつける。
俺の拳が直撃し、サイボーグ戦士は吹き飛んで、コンテナを突き破ってがれきに身体ごと突き刺さる。
「うわあ…!大丈夫なのあれ!?」
「知らないよ。でもサイボーグだからあれぐらいじゃあへこたれない」
千束の言葉に俺はP90を構える。するとサイボーグ戦士はゆっくりと歩み寄り、同時に仮面が外れて素顔が現れる。
見た感じ女性で、少し瘦せている30代か40代の人物。
だがその素顔を見た千束達に衝撃が走った。
「く!楠木さん!!?」
「何…?この人がか?」
何とそれは行方不明になっている筈の楠木だった。俺は知らないが千束達には衝撃が強すぎた。
どうやらリキッドは楠木をサイボーグにしてしまった様だな…。
「馬鹿な!?司令!?」
「司令!!?何で!!!」
千束達は驚く中で、楠木は言葉を言う。
「お…お前たち…、い…今すぐ…私を…撃て!」
「何を言ってるんです!!司令!!? お前等今すぐ助けるぞ!!!」
「うっす!!!」
フキとサクラは楠木を助けようとしたが、楠木は自分の意思とは関係なく動き出し、ブレードを使って振り払う。
それのせいでフキとサクラは楠木に近づけない。
「うわっ!司令!!?」
「私の意思ではない…! この身体は…もう私のではない! 頼む…殺してくれ!!」
「出来ないっスよ!!何言ってますか!?」
フキ達がそう言う中で、俺は楠木の額に何かついている物が見えた。
それは発信機の様な物で、コントロール装置の様な物と似ている。
もしかしたらあれがそうなら、あれを破壊すればいいって事になる。
「…試してみるか」
俺はそう言って走り出し、それを見た千束達は俺を見る。
同時に楠木は俺を見て自分の意思とは関係なく、ライフルを使って撃ってくる。
それを俺は軽々と躱して、懐に入り込み額の発信機をスタンナイフで切り落とす。
すると楠木の身体に強烈な電流が外に出始めた。
「がああああああああああああ!!!」
楠木はそれに悲鳴を上げ、電流が止まったと同時に倒れ込む。
「司令!!!」
フキ達は急いで楠木の元に行き、起こして状態を確かめた。
あちこち小さな電流と火花が出ているが、命に別状はない様に見える。
「司令…良かった」
フキは楠木が無事である事にホッとした様子、俺は一度銃を下ろしてその様子を見て、千束とたきなが隣に来る。
「良かったね…」
「司令が無事で良かったです…」
「…妙だ」
っと俺の言葉に千束とたきなが振り向く。
「何が妙なの?」
「あのリキッドがただサイボーグにしただけで済むとは思えない…」
そう言ったその時、俺の予想が大きく当たった。
突如楠木の身体から火花が激しく出始め、同時に身体に異変が起きた。
「がああああああああああああ!!!」
「司令!!?」
すると徐々に楠木のサイボーグ化されてない部分から謎の液体が漏れだし、それにより先ほどよりも楠木は激しく痛み出し。
そしてその液体が出なくなったと同時に、楠木の身体は動かなくなり、楠木は喋らなくなった。
それにフキは声を掛ける。
「司令…?司令…!司令!!」
何度声を掛けても楠木は返事をしない、俺が見る限りじゃもう楠木は…。
「っ…!くっそおおおお!!」
フキは何度も拳を地面に叩きつけ、サクラたちは何とも言えない様子だった。
リキッドめ…、あいつはこんな仕掛けを残していたのか。だが考えても仕方ない、何時までもここに居ると警官がやって来る。
俺は楠木を担いで、車の所に行く。
それをサクラが問う。
「ちょっと待ってっす。司令をどうするんすか?」
「店に連れて帰る。何時までもここに居させる訳にも行かんだろう」
「…すまん」
フキはそう言って立ち上がって、車の方に行き、俺も車の方に行く。
その際、エリカが俺が捨てたオペレーターを拾い、俺の所に持ってきた。
「撫川君…これ」
「ん?ああ…ありがとう、今は手が離せないから持っててくれ」
「うん」
エリカにそう言い、SUVのトランクルームに楠木を載せ、俺はスポーツカーの所に行って乗り込み、千束達と一緒にリコリコへと戻るのだった。