メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第57話

ミカさんから告げられた真実、千束を最強の殺し屋として育てる…それを知った千束は信じられずにいた。

だがそれはミカさんも同じだった。中々言い出せず…更に罪悪感を抱くようになった。

 

でも千束はそれを逆に感謝し、お父さんと呼ばれた事に涙を流すミカさん。

 

俺達はそれをただジッと見つめていた。

 

その時だった。

外から警報らしきサイレンが鳴り、更にアナウンスが流れる。

 

 

 

【緊急事態宣言が発動されました。外にいる人達は落ち着いて建物内に避難をして下さい。繰り返します──】

 

 

 

突如外から緊急放送が流れ、それにより俺達はすぐさまテレビを付ける。

 

するとテレビには緊急ニュースが流れている。

 

『たった今入った情報です!! 本日オープンした延空木の式典にテロリスト達が押し入り、占拠した模様です! あ!たった今テロリストの主導者らしきものが声明らしき言葉を発しています!』

 

キャスターの画面からリキッドの画面へと変わり、その画面を見た俺は思わず声を上げる。

 

「リキッド!?」

 

『たった今からこの延空木を占拠し、ここから平和と化した日本の修正と管理を開始しする。日本は偽りの世界にのまれている!今こそ示す時だ! 日本も紛争大陸の一つである事を!

 

人々は見ぬフリをし!堕落している! 今こそその真実に目を向け!この世界は常に争いが絶えぬ時代だ!今こそ──』

 

俺はテレビを消し、イラつきが収まらずに拳と拳をぶつけ合う。

 

 

バシィッ!

 

 

「くそ!リキッドは常に予想外な事をしてくれる…!」

 

「だが奴はPMCの経営者なのだろう? 何故だ…」

 

ミカさんの言葉に俺は何も言えずにいる。あいつの行動は読めない上に掴めない、目的のメタルギアがあるのに何故あの様な行動をしたんだ?

それがどうも読めない…。

 

すると千束のスマホにある画像が届いた。

 

それを千束は確認し、目を開かせて俺達に見せると、俺達も千束同様に目を開かせる。

 

画像には吉松さんが椅子に座らされ、拘束されている画像だったのだ。

そして千束のスマホに着信が入り、それに千束は出る。

 

「…誰?」

 

『ようよう~!始めましてリコリス。僕はロボ太。世界一凄腕のハッカーさ』

 

その着信相手はロボ太だった。

 

千束の電話アドレスを知っているのかは恐らくハッキングだろうな、奴のお得意の…。

 

『画像見て貰ったか? 見ての通り吉松シンジはこっちで拘束させてもらっている。もしそっち…延空木に行こうとするならこいつの命はない。

こいつの命を助けて欲しいならば旧電波塔に来るんだな。勿論あんたの相棒も一緒でも構わないけどな』

 

そう言って電話を切って、千束は外を見ると。外には無数のドローンが飛んでいた。

おいおい…いくら何でもドローンを飛ばし過ぎだろう。

 

でもこの様子だと…。

 

「絶対罠だな…」

 

「そう思いますか?」

 

「ああ、恐らく真島達がリキッド達と同様に自分達の行動を開始したんだろうな」

 

俺は考えてる事を皆に言う。真島はバランス重視の事を考える奴だからな、あまりリキッドの考えに賛同出来ず別行動を取ったんだろうな。

だがこれだとメタルギアの捜索所か二つの事件を優先しなくちゃだ。

 

どうしようか…。

 

「でも私!見て見ぬフリや見殺しなんて出来ないよ!」

 

すると千束が声を上げて俺達に言って来る。

 

「私、ヨシさんと会って確かめたい事があるの…だから私は──」

 

「分かったよ千束。全くこうなったらこいつは梃子でも動かない奴だしな…」

 

「そうですね進一さん…、でも心配しないで下さい。千束は私が付いてますので、何かあったら伝えます」

 

たきなが千束の隣に立ち、俺にそう話す。

 

旧電波塔の方は何とかなりそうだな…、だが問題は延空木か…。

 

「延空木の方はどうするかだ…」

 

「そっちの方は私等が何とかする」

 

するとフキが俺達に話しかけ、それに俺達はフキの方を見る。

 

「お前等はやる所があるんだろう? 私等は延空木の方に行って奴等を何とかする」

 

「大丈夫なのか? あそこはリキッドの部隊…強化兵がうようよいるんだぞ?」

 

「舐めるなよ。私はファーストだ、そんじょそこらの奴とは違う」

 

フキは強化兵など敵じゃないと言っている様だけど、相手はリキッドの強化兵だぞ?無理に決まってる。

 

「あの…撫川君。出来たら撫川君の人を貸してくれないかな?」

 

っとエリカが俺の所の兵士を貸して欲しいと言い出して来た。

 

「俺のって…ミラーの所のか?」

 

「はい。出来ないでしょうか…?」

 

「確かにそれいいアイディアだよエリカ。ねえお願い出来ない?」

 

ヒバナもそう言って来るとなると、ちょっとここでは話す事は出来ないな。ロボ太が見ている所では連絡は出来ない。

でもここを離れた時なら出来そうだ。

 

「分かった、後でミラーに連絡して応援を頼んで見る」

 

「ありがとうございます!」

 

「待てお前等!私が居るのに不満なのか!?」

 

「そりゃあ普段の先輩の態度を見るとね~」

 

 

バッコン!!!

 

 

「イッテ~ッ!!」

 

サクラの失礼な態度にフキはげんこつをかまし、それに頭を抑えるサクラ。

 

全く…、でも皆が各自向かって動いてくれるなら大丈夫そうだ。

 

俺は任務を遂行するとしよう…。長くて短かったような長期の任務が終わりそうだ。

 

「それじゃあこっちの方は地下の武器庫を一挙解禁としよう。千束達もフキ達も好きなのを選んで行け」

 

「良いんですか!?先生!」

 

フキの言葉にミカさんは頷く。

 

「進一君。私は千束とたきなの付き添いで行く。その方がいいと思うんだ」

 

「分かりました。お願いします、あとそろそろ鬱陶しいハエを落とすか」

 

すると俺はある手榴弾を取り出し、ピンを抜いて床に落とす。

同時にその手榴弾が爆発して、金属の粒子が散布されて、同時に全てのドローンが地面へと落ちて行く。

 

それに千束は問いかけて来る。

 

「え? ね、ねえ…何したの?」

 

「電子機器を妨害する【チャフグレネード】を使用したんだ。でも心配ない。これはアップグレートされているやつで、味方の電子機器には影響せず、敵だけの電子機器を妨害するものだ。だから千束の人工心臓に影響はない」

 

俺はそう言って千束を安心させる。もしアップグレートされてなかったら千束の人工心臓にも影響が出るからな…、アップグレートして正解だ。

 

「じゃあ皆、各自出動だ」

 

そう言って俺達は各自準備をして、出発するのだった。

 

俺の本来の仕事を片付ける事にしよう…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして俺は千束達とフキ達と別行動をし、スポーツカーで延空木付近に近づいた。ここにメタルギアがある…何としても見つけ出さないと。

勿論出発する前にミラー達にフキ達の援軍を頼んでおいた。これでフキ達は安心だろう。

 

車を見つからない場所に置き、物陰に隠れて俺はウルフを呼ぶ。

 

「ウルフ、いるか?」

 

『近くに居るぞ』

 

すると目の前にウルフが現れ、俺はウルフに問いかける。

 

「ウルフ、メタルギアがあるかサーチして見てくれないか? その間に俺は装備を整えておく」

 

『分かった。なるべく早めにサーチを済ませる』

 

そう言ってウルフはサーチを開始し、俺は端末を取り出して装備を付ける。

 

服装はバトルドレスを選択し、ハンドガンは破壊力のある【デザートイーグル】を選ぶ、フルアップグレートされているこの銃はレールが取り付けられていて、ライトを取り付けてある。

 

次にSMGだが俺は【UZI】を選んだ、勿論MP7やP90を選択する手もあったが、こいつを選ぶ事にする。勿論こいつもフルアップグレートされてる奴だからハンドガード部にはM-LOKが採用してあり、ライトやレーザーサイトも取り付け可能。

更にフォアグリップも付けれるが、今回は付けてない。片手で撃つ予定でもあるからな。

 

次にショットガンだが【スパス12】を選択、フルアップグレートの固定ストック、延長チューブの奴だ。ボタンを押さずに弾込めが出来る様にしてある奴だ。

 

マシンガンの方は、前回同様でMk.46 Mod1を選んだ。

 

最後にランチャー系は【多弾頭誘導ミサイル】を選んだ。これならメタルギアを相手に戦える。

だがランチャー系を持つと流石に手にもてない為、ウルフに担がせるつもりだ。

 

準備が整ったと同時にウルフがサーチを終えた。

 

『進一! メタルギアの場所が分かったぞ!地下だ!』

 

「地下だって?」

 

『そうだ。延空木近くのビルの下に地下に続く階段を見つけた。そこにメタルギアへと続く通路もある。しかもマンホールの地下水道からも侵入は可能だ』

 

お~お~、そんな所にか。まあ侵入経路が分かったならOKだ!

 

「じゃあ行くぞウルフ」

 

『うむ』

 

俺は近くのマンホールを開けて、ウルフを先に入れ、その後俺が入って武器を構えながら地下水道へと進み、メタルギアへの通路を探すのだった。

 

 

 

 

 

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