メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第4話

「俺が…この店で?」

 

錦木の突然の発言に俺は少々唖然としてしまう、それは俺だけじゃなく井ノ上やミズキさん、そしてミカさんは少しばかり驚く表情をしていた。

そんな事をお構いなく、錦木は言い続けた。

 

「そう!だからこの店で!」

 

「ちょ!ちょっと千束!こっちに来なさい!」

 

するとミズキさんが錦木を強引に連れて行き、それを俺はただ棒立ちになりながら見ていた。

て言うか錦木…いきなりどうしてあんな事を言いだしたんだろう?

 

全く分からない。

そして俺から離れて話す錦木達は小さな声で話し合っていた。

 

う~ん…聞いて良いのか悪いのか。

 

 

☆★☆★

 

 

いきなり私はミズキに引っ張られて、首元を絞められた、何すんじゃい!?

 

「ちょっと何考えてのよあんた! 此処がどういう場所か分かってるの!?」

 

「分かってるよ!でもそれとこれは違うでしょ!」

 

「違わないわアホ! あのね!もしも撫川君に私達の裏の仕事がバレたらどうすんよ!?」

 

ミズキはどうも撫川君のスカウトに反対みたい、うん知ってた。

でも私は怯まないからこう言っている。

 

そもそも私達DA…通称【DirectAttack】は日本の政府に協力する機密治安維持組織、孤児を集めて訓練させて犯罪者を殺していく暗殺者。

 

中でも私達彼岸花である【リコリス】は女子高生に化けて日本各地に散らばって守っている。

 

特に私はリコリスの中でも最強のリコリスって言われているけど、色々訳あってか本部から離れて、支部である此処リコリコに居るのよね。

 

まあそれは良いとして、絶対に撫川君を此処に雇わせるんだから!

っと私がそう思った時。

 

「これは私も同意です。もし撫川さんに知られ、危険が迫ったりしたら…」

 

するとたきなが反対の声を出して来た、そんな~たきな!

 

ここは私の相棒として賛同してよ~!

 

「千束、撫川君を誘う理由…訳があるんだな?」

 

っと先生が私の話を聞いてくれている。やった!

 

「うん、実は撫川君…独りぼっちなんだ」

 

それにたきなやミズキ、先生は少し驚く表情をした。

 

「前は親戚の方で、今はあのチャドが居るけど。それまでは親も居ないから、ずっと1人で生活しているって。だから私…放っておけないの」

 

「それって…」

 

たきなは思わず撫川君の方を見て、先生も撫川君の方を見た。

当の本人は頭を傾げている。

 

すると先生が…。

 

「………よし、分かった」

 

「先生!良いの!?」

 

「おいおっさん!」

 

「店長!?」

 

私が喜ぶ中、たきなとミズキが思わず声が出る。

そんな中で先生が優しい言葉で言って来る。

 

「千束が放っておけないと言うんだ、千束の願いを叶えさせよう。それにそれを聞いて放っておけるほど、私は冷たくはないさ」

 

「ありがとう先生~!」

 

「全く…! どうなっても知らないよ!?」

 

ミズキは怒りながら私に言って来る。良いもん!私がどうにかするから!

 

「はぁ…店長が言うなら私も従います」

 

たきなはしぶしぶ納得しながら言った。ごめんね~たきな。

 

 

☆★☆★

 

 

一体何を話しているのか分からない俺、すると錦木が喜び、ミズキさんが怒鳴り始める。

おいおい…一体何が起きてんだ?

 

するとミカさんがこっちにやって来て、手を差し伸べる。

 

ん?これは一体…?

 

「撫川君、さっき千束から話を聞いて、君を此処に雇う事に決定した。今日からよろしく頼む」

 

「え?…ええー!? い、良いんですか!?」

 

「ああ、勿論だ」

 

「良かったね~!撫川君!」

 

すると錦木は俺に近寄って来て、手を握り始めた。

 

「それじゃあ明日から早速働いてもらうって事でよろしく! 撫川君…いや!進一君!」

 

っと錦木が苗字から名前を呼び始めて来て、それには少し驚いた。

これが彼女のスタイルなのね~? まあいいか、お陰で働けるんだし、結果オーライだ!

 

「ああ、これからよろしく頼む! にしき…いや、千束!」

 

「っ!うん!」

 

すると千束は笑顔満面で頷き、ミカは微笑みながら見守っていた。

そして俺は井ノ上…いや、たきなの方を見ながら言う。

 

「明日からよろしくな? たきな?」

 

「あっ…、はい」

 

突然のたきなはちょっと驚いた表情をした、ちょっといきなり過ぎたか、これはちょっと反省。

するとチャドが俺の裾を噛んで引っ張って来た。

 

「ワウ~…」

 

「ん?どうしたチャド?」

 

俺はチャドの方を見ると、チャドが回りを見渡して、俺の方を見る。

この仕草ってまさか…。

 

「チャド…、まさかお前もここにいたいのか?」

 

「ワンッ!」

 

「はぁ!?この犬もかよ!?」

 

ミズキさんが驚いた表情をしながら見て、それに千束の表情が一気に明るくなる。

 

「おお~!ならチャドはここの看板犬として活躍してもらいましょうか!」

 

「決定事項ね…良いですか?ミカさん」

 

「ああ、構わないよ。家で留守番させるのも可哀そうだ」

 

っと即行OKを貰った、やったね。チャドを留守番させずに済んだ。

 

するとチャドが何かを嗅ぎ始め、奥へと進んで行く。

 

「あれ?チャドの奴どうした?」

 

「チャド~?」

 

俺と千束が声を掛けてもチャドは奥に進み、奥のお座敷の方に進み、押し入れの襖に近寄って、器用に襖を開けて、押し掛けた。

すると…。

 

「うわっ!!何だこの犬!? おいやめろ!!離せ~!!」

 

突如押し入れから幼女の声が聞こえて来て、それに俺達は唖然とし、そしてチャドが1人の女の子を口に咥えてやって来る。

 

「やめろ!僕を下ろせ!このバカ犬~!!」

 

「凄い!“クルミ”が犬に運ばれる姿、初めて見た!」

 

「喜ぶな!早く助けろー!!」

 

千束がクルミと呼ぶ少女にそう言いながらチャドの行動に感心し、そしてクルミと言う少女は叫びながら暴れていた。

でもそろそろ助けてやらないと駄目だなこりゃ。

 

「チャド、放してやれ」

 

「ワンッ!」

 

「うあっ!」

 

チャドが吠えたと同時に彼女は落ちて、彼女は尻もちをつく。

 

お尻を抑えながら立ち上がり、チャドに指さしながら言う。

 

「何なんだこの犬!どこの犬だ!?」

 

「進一君の犬だよ、クルミ」

 

っと千束がそう言うと、クルミと呼ばれた子は俺の方を見て、首を傾げた。

 

「なんだ?客か?」

 

「いや、明日から働いてもらう従業員だ」

 

ミカさんがそう言うと、彼女は驚いた表情を見せる。あっ…この感じ、やっぱり彼女も同じ反応するのね。

 

そして彼女はミカさんに耳元に話し始める。

 

「(おい良いのか? もしここの秘密がばれたら)」

 

「(大丈夫だ。もしもの時は何とかする)」

 

「(ふ~ん…まあいいか)」

 

すると彼女は俺の元に近寄り、手を差し出してくる。

 

「宜しくな。クルミだ」

 

「あ、ああ…俺は撫川進一、好きに呼んでいい。ところでクルミはここで何を?」

 

「ああ~クルミは此処で訳あって居候してるの」

 

そう千束が説明をして、それに納得する俺。なる程な…ならこれ以上は聞くのやめよう。

 

まな何はともあれ、これでバイト先はOK、明日から忙しそうだ。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして家に戻って、俺はまずこの後の必要な物を手配する事にした。

 

まずはバイクのヘルメットと手袋だな。

ヘルメットはネットで見つければ購入出来そうだし、手袋は端末内の方で滑り止め加工されたグローブがあったから、それを使おう。

 

そして靴はブーツを使わせてもらう。軍用のだけど、頑丈で良いし大丈夫だ。

 

ああ~届くの待ち遠しい~。

 

 

プルルプルル!プルルプルル!

 

 

すると端末から音が鳴り、いつもの音とは違うものだった。

 

「何だ?」

 

でもよく聴いて見れば、俺のよく知っている着信音だ。

これってもしかして、体内通信の受信音?!

 

俺は慌てて、端末を取って、通信を開かせる。

 

すると、ホログラム画面が出て来て、神様が映し出された。

 

「こんにちは~♪ 楽しい転生ライフを送ってるかな~?」

 

「やっぱりあなたか…、まあまあかな」

 

「それは良かった~。まあいきなりメタルギアの破壊ってのは無理ですからね~」

 

ってそれを知って連絡してきたのかよ。相変わらずな神様だな…。

 

まあそれはいいとして。

 

「それで、今日は何の用で?」

 

「あ~、そう言えばまだボーナスのもう一つを使ってない様子なので、どうなのかな~て思って」

 

「それが理由かよ! って言うかやり方が分からなかったからどうするか迷ってんだんだ!」

 

「あちゃ~そうでしたか。ならご心配には及びません!ヒントをここでお伝えしますね? そのiDROIDに通信機を使い、貴方の仲間に連絡を取るのですよ」

 

ああ~なる程ね~、って!仲間って!マジかよおい!! あんた以前そんな事を言ってなかったろう!?

 

全くもうこの人は~!肝心な事は何時も後から言って来るから無茶苦茶だ!

 

「はぁ…、それでどうやってその仲間って言うのは?」

 

「それはですね~、連絡して見れば分かりますよ♪ それでは」

 

っと肝心な所で画面を切る神様。

 

あっ、全く…いつも勝手って言うか。まあ何時もの事だから仕方ないか。

 

iDROIDの通信機を使って、連絡を取るって言ってたな。

 

俺はiDROIDの通信モードを起動し、周波数にある名前が書かれていた。

 

【ハル・エメリッヒ】と【ロイ・キャンベル】と…って!

 

「なっ!!エメリッヒにキャンベル!?」

 

その名前を見て、俺は驚きを隠せなかった。

どうしてこの2人の名前があるんだ!?

 

そして俺はすぐにその2人に連絡が出来るようにコールをする、すると2つホログラム画面が出て来た。

 

そこには【ハル・エメリッヒ】と【ロイ・キャンベル】が映し出された。

 

「やあ、待っていたよ進一。僕はハル・エメリッヒ」

 

「初めましてだな進一、私がロイ・キャンベルだ」

 

とうとう俺は、ザ・ボスに続き、メタルギアの重要キャラクターである2人と出会ったのだった。

 

 

 

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