メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

63 / 97
第61話

私達は真島を拘束した後、消えたヨシさんを探しに行った。

一体何処に行ったんだろう…。

 

最上階の展望台に向かった所、ヨシさんが立っていた。

 

「ヨシさん!!」

 

「千束…真島を殺したか?」

 

っとその言葉を聞いた私は思わず足を止めた。

 

な、何言ってるの…ヨシさん。

 

「え?殺してないよ…? 私はそんな事」

 

「何をしているんだ千束! 奴を殺さなければならないのが君の役目の筈だ!」

 

ヨシさんがそんな風に怒鳴って来て、私は同様を隠せないでいた。

どうしたのよ…ヨシさん。

 

するとたきなが前に出てヨシさんと向き合う。

 

「吉松さん!千束は貴方を助ける為にここまで来たんですよ! それに不殺は千束の今の戦い方でして!」

 

「そんなのは本来の千束ではない。本来は千束は冷酷で華麗に人を殺す殺し屋として成り立つ筈の者だ」

 

しかしヨシさんはたきなの言い分を聞こうとせず、私の方をずっと見ている。

 

「千束!君の才能は殺しによって開花され幸せの1つなのだ。それを生かさずして何をしている?」

 

「ヨシさん! 私はヨシさんのお陰で私は人を助ける行動をする様になったんだよ? それなのに殺しが私の幸せだって言うの?」

 

「そうだ…。君の才能は殺しによって成り立っている。それが我々アラン機関が支援した理由なのだよ」

 

ヨシさんは私の事を才能の事しか見ていない…、どうして?どうしてそんな事が言えるのさ…。

私はヨシさんのお陰で生きているのに…。

 

「…私が助かったのはヨシさんが希望をくれたからここまで頑張れたんだよ? なのになんで…なんでそんな事が言えるのさ…?」

 

「私はそんな理由の為だけに壊れかけの人形に命を注ぎはしない」

 

その言葉を聞いた途端、私はもう確信した…。

 

…そっか、やはりヨシさんはそっちの考えの人なんだ…。

じゃあもういいや…。

 

私はそう思いながらあの注射器を取り出して、首に当てて打つ。

 

それを見たヨシさんは思わず私を見た。

 

「っ!?千束!それは何だ!?」

 

「これ? これはね…修復用ナノマシンって言って。ドクター・ナオミさんから貰った物なの。これを打つと機械があっという間に修復されるんだって…。だから壊れた人工心臓も直るんだよ」

 

「なっ!!ナノマシンだと!? 何言っている千束!!今すぐそれを捨てろ!!」

 

ヨシさんが近づこうとした際、私が足元に一発の弾を撃つ。

それによってヨシさんは足を止める。

 

「ごめんヨシさん…私そのドクターに言われたの。“生きる事から逃げたら駄目”って…、だから私…もう決めた。生きる事から逃げるのはやめようって」

 

「そ!それなら最初から殺しを貫き通せばよかったのだ!! 何故殺しを嫌がる千束!?」

 

「さっきも言ったでしょ。ヨシさんが助けてくれたからだよ」

 

私が言った事にヨシさんの言葉が止まる。

 

「私は…ヨシさんがくれたこの命、多くの人達を救う為に使いたいの。それに…進一君の手助けもしたいしね」

 

「だから吉松さん。貴方の願いは叶えられません」

 

たきながそう言ってヨシさんから私を引き離した。たきなはヨシさんの話を聞いてあまり良い印象はないみたいだし。

 

するとヨシさんが身体を震わせながら私を見る。

 

「なんの…なんの為にその命を繋げたと思っているんだ! 姫蒲君!!」

 

すると突如ヨシさんの隣に戦闘スーツを着た女性が天井から降りて来たの。

 

その女性を見たたきなが思わず言う!。

 

「千束!そいつです! 貴女を病院で襲った女は!」

 

「えっ!?」

 

「姫蒲君…どんな手段を使ってもいい…。千束を殺しを行う様にするんだ!」

 

「はい」

 

姫蒲と呼ばれる人が私達にナイフを向け、私達の向けて走り出してくる。

私達が銃を構え、迎え撃とうとした時だった。

 

 

「遅いわ」

 

 

突如私達の目の前に白いスーツを着た金髪の女性が天井から降りて来て、同時に姫蒲の腕を簡単に掴んで、流すかの様に思いっきり床に叩きつけたの。

それには姫蒲は肺の空気が一気に出てしまって、身体が麻痺して動けなくなった。

 

同時にその人は銃を取り出して、何かを撃ってその人を眠らせた。

 

あれ…確か進一君が使っていた麻酔銃と似てる…。

 

それによく見るとその女性…外国人だね?

 

「…まだまだね」

 

「な!何だお前は…!?」

 

ヨシさんはその人を見るなり問いかけ、その人はヨシさんを見てこう言ったの。

 

「私は誰でもない者、…まああえて言うなら。ジョイ…とでも呼びなさい」

 

「な!何だそれは!ふざけて「彼女はふざけてなんかいないわ」っ!?」

 

突然私達の後ろから声がして、後ろを振り返るとそこにはいつの間にかナオミさんが居たの。それも後ろには複数のメタルオブサーガの戦闘員も居る…。

これって護衛?随分とちゃっかりしてる~。

 

「彼女は少しばかり事情があるの。だからあえてその名を呼ぶ事にしてる。でもある人達から【ザ・ボス】と呼ばれる場合がある」

 

「ミス・ナオミ。貴女もそれを言うのはどうかと思うわ」

 

え?何その名前…?何処かのお偉いさんの人?

 

私達は突然の事で頭が付いて行けなかった、するとジョイさん?って人がヨシさんの方を向いて言う。

 

「ミスター・吉松。才能とやらに取りつかれた者が他者の未来を決める権利はないわ。彼女の未来は彼女が決める…」

 

「何を言っている!いきなり現れた者にそんな事を言われる筋合い──」

 

ヨシさんが言い切ろうとした際、ジョイさんが前に出て、ヨシさんを掴んで思いっきり床に叩きつけたの!

 

「ガハッ!!!!」

 

ヨシさんはそれに耐えきれずに気絶してしまった!

ええ~~~~!!?何か強引!!

 

ジョイさんはヨシさんを見下ろしながら言う。

 

「お前と話しても聞かなそうだから。強引に終わらせて貰ったわ…」

 

「…本当に強引ね」

 

ドクター・ナオミさんがジョイさんを見ながらそう言った。

 

私は恐る恐るジョイさんに問いかけた。

 

「あ、あの~…」

 

「何かしら?」

 

「貴女は一体? それにその銃…進一君と似たような感じなんだけど」

 

「ええ似てるわ。なんせ私は進一の師匠でもあるからね…」

 

っとジョイさんの言葉に私とたきなは驚く、ええっ!?この人進一君の師匠なの!?

 

「私も最初は驚いたわ。まさか貴女が此処に来るとは思ってもいなかったもの」

 

「少しばかり状況が変わったの。だから私が此処に来たのよ…」

 

私達の後ろにナオミさんがやって来てジョイさんにそう言い、ジョイさんはそう言い返す。

え?状況が変わったって…何?

 

するとナオミさんが私の持っている注射器を見て、私を見る。

 

「千束。ナノマシンを使ったのね?」

 

「え?う、うん…」

 

「そう…じゃあもう貴女は大丈夫よ。体内のナノマシンが貴女の人工心臓に向かい、修復を始めている頃よ。それにそのナノマシンは耐久性もあるから約60年は持つわ」

 

「え!?じゃあ千束は長生きできるって事ですか!?」

 

たきなは驚いた様子で問いかけ、ナオミさんはそれに頷く。

するとたきなは私に抱き着いて来た!?

 

「千束!長生き出来るんですよ!? 助かったんですよ!?」

 

「わ!分かったよたきな!分かったから落ち着きなって!」

 

たきなの興奮状態を抑える私、でもそっか~…私…ずっと生き続けられるんだ。

 

何だか涙が出て来るな~、っとそう思っていた時だ。

 

外からヘリの音がして、私達が外を見ると大きな支援ヘリ?の様なヘリが現れて、後部ハッチからオタコンさんが出て来る。

 

「千束!たきな!急いでこっちに乗ってくれ!!」

 

「え?何で!?」

 

「どうかしたんですか!?」

 

「進一が不味い状況だ! 急いでくれ!」

 

っとその言葉に私とたきなは思わず顔を見合わせるのだった。

 

進一君に一体何が…!?

 

 

 

 

 




まさかのザ・ボスの登場。

そしてオタコンの言葉に千束達は焦ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。