メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第63話

メタルギア・ゼロとの戦闘で気を失った俺は、瓦礫を退かした後に、付いて来たチャドとウルフ達と一緒に地上を目指した。

 

俺はウルフにミサイルポッドの事を問う。

 

「ウルフ、ミサイルポッドは?」

 

『すまない。お前が吹っ飛んだ後瓦礫がポッドに直撃してな、廃棄になってしまったからエメリッヒがしまった』

 

うわ~…マジかよ。だとするとメタルギアとの戦闘はちょっと厳しくなるな~…。

別に端末から新しい武器を出すのも良いけど、RPG-7やジャベリンを取り出すのは面倒だ。

 

RPG-7は撃った後弾道が安定しないし、ジャベリンはロックオンしないと撃てないからな…それがまず面倒だ。

 

となると武器は、もう1つの多弾頭誘導ミサイルを取り出す必要がある…。

 

そうするしかない。

 

だがその前に気になる事がある…。

 

「地上は一体どうなってるだろうな。あれが外に出てしまった以上…民衆は勿論世界は黙っちゃいないだろう」

 

俺がその事を考えてると、オタコンが口を開いた。

 

『…進一、その考え…かなり当たってるよ』

 

「え?まさか…」

 

『うん…世間は勿論、世界は今メタルギアとやらに注目が集まっている』

 

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

進一達が地上に向かう中、オタコンの言った言葉はほぼ現実的だった。

 

メタルギア・ゼロは地上に到着した際、周りの人たちはメタルギア・ゼロの存在に目が釘付けだった。

更にこの事は番組速報にも報じられた。

 

『番組の途中ですが、ここで緊急ニュースをお伝えしたします! 延空木付近のビルに突如謎の物体が姿を現しました!

 

その物体は突然二つに割れたビルの下から謎の物体が現れ、それが一体何なのかは不明です!

ですがその下から出て来たって事は下には何かがあったのではと、現在緊急招集を掛けられている専門家からはその意見が出ています!

 

これは…え? あ!はい!!たった今入って来たニュースです!! 謎の物体が動き出したとの事です!!』

 

ニュースキャスターの会話通り、たった今メタルギア・ゼロが動き出し、それを見ていた付近の警官達。

 

メタルギア・ゼロのコクピットに居るリキッドはその様子を鼻で笑う。

 

「フフフ…さて、スネークに対しては殺しを行っていたが、ここに居る者達にはデモンストレーション的な芸を見せてやるのも、悪くない…」

 

そう言ってリキッドはコンソールを操作し、メタルギア・ゼロの背部にあるミサイルモジュールを起動し、そこからクラスター爆弾を放った。

 

クラスター爆弾が容赦なく街に降り注ぎ、辺りを撒き散らしながら爆発し、それにより警察たちは驚きつつも、それに吹き飛ばされる警官もいた。

同時に建物に被害が及んだ。

 

更にそのクラスター爆弾はかなりの広範囲に渡っており、自宅に残っている者達の住宅街まで及んでいた。

 

「きゃあああああああああああああ!!!!」

 

「な!何だあれは!!!?」

 

「おい逃げろ!!逃げろおおおおおお!!!」

 

突然の恐怖に逃げ回る人々そんな様子をメタルギア・ゼロのモニター画面で見ていたリキッドは口角を上げながら言う。

 

「そうだ…逃げろ…逃げるがいい…。我らアウターヘイブン社が世界を管理するには、まず恐怖を与える必要がある。オセロット…お前は今何処にいる?」

 

リキッドはオセロットに通信を入れる。

 

『現在私はシャーマンとの勝負を切り上げ、引き上げ準備に入っています』

 

「ん?シャーマン…? まさかバルカン・レイブンの事か?」

 

『はい』

 

オセロットの通信を聞いたリキッドは思わず目を細める。

 

「レイブン…まさか奴が敵側に付くとは思わなかったな…」

 

『はい。それに我々の諜報班が入手した情報によると、ドクターナオミも相手側にいる様です』

 

「ほう…ナオミか。これはまた意外な人物だ…」

 

『はい…こちら側に引き入れますか?』

 

「いや、あいつはもう我々の元には来ない。考えが違う女だからな…。それよりメディアの方がどうだ?」

 

『まもなく始まります。世界中が貴方を見て知る事でしょう…』

 

オセロットの言葉通り、世界中のメディアが一斉に日本の状況を報道し出した。

一部は慌てる様子や冷静に見て興奮する者もいた。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして俺は地上に出るルートを通って、出口付近に近づき、その扉を開けようとしたが、何故かドアが変形していて開けられなかった。

 

「チッ、だったらこれでだ」

 

俺はC4を用意し、ドアにセットしてはなれてから爆破する。

 

爆破されたドアは激しく吹き飛び、空いた穴から俺達は出て来ると地上は何やら騒がしかった。

 

「おいおい…一体なんだ?」

 

『進一! リキッドが街に攻撃を仕掛け始めたんだ!今地上がパニックになっている!』

 

「何だって!?」

 

オタコンの言葉を聞いた俺は、思わず目が飛び出るような感じになる。

 

おいおいリキッドめ!街に攻撃をするとは何を考えてるんだ!?

でも気になるのは世論の方だ。

 

あれだけの物量の兵器が地上に出たんだ。絶対大混乱しているに違いない…!

 

「オタコン!今から地上に出る!そこで俺は──」

 

 

カチャ!!

 

 

突如撃鉄が降りる様な音がして、俺が思わず振り向くと同時に影から銃弾が飛んでくる。

 

俺はそれを瞬時に躱し、開いた穴に戻って銃を構える。

 

「お~お~…、アランリコリスと同様すげぇなお前?」

 

「っ…この声」

 

聞き覚えのある声だ…てことは。

 

「お前か? 真島…」

 

「フフフ…大正解♪」

 

陰からゆっくりと姿を現す真島、俺はそれを見て思わず目を細める。

何故真島が此処に?でも今は!

 

「真島!俺は今お前と遊んでいる暇はないんだ! 地上では今大変な事が起きてるんだよ!」

 

「分かってるって。あんなヤベェ物がこの下の地下にあったなんて驚くわ。あの野郎…俺達を利用した事をゆるしちゃ置けねぇが…その前にお前と一線交えたいんだよ」

 

「俺と…?」

 

「ああ、お前はアランリコリスと同様の事が出来る上に、あの野郎とライバル関係…正直言って興味津々で溜まらねえんだ…その前に、お前と戦ってどれ程のものか見て確かめてぇ…」

 

真島の言葉に俺は銃を握り締める。

 

おいおい…こんな時にそれかよ…。でも真島はどうも俺を見逃す事はないな…仕方ない。

 

「オタコン…ちょっとばかし遅れると皆に伝えてくれ。真島と一線交えてるってな」

 

『っ!真島と!? …分かった、なるべく早く頼むよ?』

 

オタコンにはそう言って、俺はデザートイーグルをホルスターにしまって、LMGを持つ。

見た所真島の持っているのはSMGのP90…。やれるな…俺。

 

俺は飛び出したと同時に真島にLMGを向け、真島も俺と同様にP90を向けるのであった。

 

 

 

 

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おまけ

 

 

「ドクターナオミ!大変です!」

 

「どうしたの?」

 

「先ほどまで手すりに拘束されていた筈の真島の姿が見当たりません!」

 

その事にナオミは驚き、護衛と共に下に降りると、確かに手すりには真島の姿が無かった。

 

「どうして…?!」

 

「あの子…意外とタフね」

 

ザ・ボスはその様子を見て言い、ナオミはザ・ボスを見ながら言う。

 

「どうするの?」

 

「どうも何も…私達は見守る事だけしかないわ…」

 

そうザ・ボスは言うのであった。

 

 

 

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