メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第66話

メタルギア・ゼロが港近くまで迫り、そこで何をするかは分からないが、ここでリキッドを止めるしか方法はない俺達。

ハンヴィーを止めて、俺達は降りて武器を装備し、俺はフキ達に言う。

 

「フキ達は俺と一緒に来てあいつを破壊する。レイブン達は援護を頼む」

 

「よし任せろ。良いか!」

 

レイブンの言葉を聞いて戦闘班スタッフ全員は頷き、武器を取って持ち場に付こうとした時だ。

 

1人のスタッフが俺達に報告しに来た。

 

「待ってください!ここに自衛隊の車両と航空機がやってきます!」

 

「はぁ!?」

 

その報告を聞いた俺は思わず声を上げる。こんな所に自衛隊が来るって!

あいつ等の武装ではメタルギア・ゼロには歯が立たないって言うのに!

 

そう思っていると自衛隊の車両と10式戦車に90式戦車、更に航空機の対戦車ヘリコプターのコブラに戦闘ヘリのアパッチがやって来た。

 

自衛隊が来たのを見た俺達は一旦退避して隠れる。

 

そして高機動車と輸送トラックから自衛隊員が降りて来て、89式小銃を構える。

 

「撃て!!」

 

指揮官の合図により全隊員は引き金を引いて89式小銃を撃ち、10式戦車や90式戦車も戦車砲を発射し、メタルギア・ゼロを攻撃し始める。

同時に航空機のコブラとアパッチもミサイルで攻撃し始め、メタルギア・ゼロを狙う。

 

しかしメタルギア・ゼロはそれらを喰らっても諸共せず、同時に航空機を狙い始める。

 

背中のミサイルモジュールを展開し、空対空ミサイルを発射し、コブラとアパッチを攻撃し始めた。

 

ミサイルが放たれた事によってコブラとアパッチは回避するも、無数のミサイルが迫り、回避しきれずに直撃して撃墜される。

 

更にメタルギア・ゼロは地上の自衛隊に標準を合わせ、バルカン砲とレーザーを使い、攻撃し始める。

 

「た!退避ーーー!!」

 

指揮官が叫ぼうにも、時は既に遅し、バルカン砲とレーザーによって自衛隊員は壊滅してしまった。

それを俺達はただ見る事しか出来なかった。

 

「言わんこっちゃない…」

 

「自衛隊一個小隊が全滅か…。それよりもメタルギアは?」

 

俺達はメタルギア・ゼロの方を見ると、メタルギア・ゼロは自衛隊を一掃した後、海の方を見て、海に入る体制に入った。

 

「不味い!リキッドの奴海に入るつもりだ!」

 

「入られたら、こちらこちらの攻撃方法が無いな」

 

「ッ!バウッ!!バゥバゥ!!!!」

 

俺とレイブンがそう言うと同時にチャドが海に向かって吠え始めた。

 

「え!?ちょっとチャド!?」

 

エリカが慌てて抑えるも、チャドは海に吠え続けていた。

その様子を見た俺は思わず海の方を見る。

 

すると港の先にある海に何かが浮き上がって来て、そして海面に浮上して姿を現した。

 

そしてその姿には俺は思わず目が釘付け状態になってしまう。

 

その理由はあのMGS4での最終ステージにもなるリキッド達の母艦…『アウターヘイブン』だったのだ。おいおいマジかよ…!あの野郎あんなものまで持ってるのか!?

しかも大きさも俺の知っている奴じゃない。630m程の大きさは約800mも大きい奴だ!あんなのが今まで何処に隠れていたって言うんだ!?

 

「何だあれ!?」

 

「めっちゃデカい船じゃないっスか!?」

 

俺達が驚いている中、メタルギア・ゼロは海の中に入って行き、水中を高速で移動しながらアウターヘイブンへと向かって行く。

 

そして俺がメタルギア・ゼロが水中に入ってしまった事に気付く。

 

「あ!しまった!!」

 

「ボスは行ってしまった様だな」

 

「呑気な事言ってる場合か!!」

 

レイブンの言葉に抗議するフキ、しかしそんな事を言っている束の間、メタルギア・ゼロはアウターヘイブンに到着し、勢いで浮上してアウターヘイブンに乗り、そのまま格納庫らしきハッチの中に入る。

そしてアウターヘイブンはそのまま潜航していき、港を後にした。

 

それを見た俺は舌打ちをする。

 

「クソッ!このままあの野郎を逃して溜まるか!」

 

「でもどうするの? 行こうにも向こうは大きな船だよね?」

 

「心配はない。こういう時こそあれだぞスネーク」

 

レイブンは俺にそう言うと、その事を思い出した。

 

そうだ…あれがまだあったんだ。こういう時こそあれがあるんだ。

俺がそう思っていると、上空から支援ヘリがやって来た。

 

でも俺の知っている支援ヘリとはちょっと違う…。もしかして新たに開発をしていた支援ヘリか。

 

そして後部ハッチが開いた状態からオタコン達が顔を乗り出してくる。

 

「進一!!」

 

「すぐに乗り込むんだ!!」

 

「分かった! レイブン達は出来たら自衛隊の亡き骸を…」

 

「了解した。こっちで何とかしよう」

 

レイブンにそう言った俺はフキ達を連れて支援ヘリに乗り込み、支援ヘリは上空へと飛び立った。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

そして進一達が支援ヘリで飛び立った同時刻。

 

旧電波塔では吉松が目を覚まし、椅子に拘束されて状態だった。

周りにはミカだけでなく、ナオミやザ・ボスもいた。

 

隣に姫蒲も同じように拘束されていて、それには吉松は苦笑いするしかなかった。

 

「フフフ…、何とも無様な様子だよな。ミカ」

 

「シンジ…お前は千束を最高の殺し屋にしようとしたが、それを決めるのはあの子なんだ」

 

「…ミカ、約束を破ったお前が言う事か?」

 

それに対し吉松は呆れた様子でミカを見て、それには全く動じないミカは言う。

 

「私は千束を…あの子の未来を見届けたいんだ。それに殺し屋だったらもう既にリコリスでとっくに果たしているしな」

 

「あれでか…? ミカ…お前の目はおかしくなったのか?」

 

「彼はおかしくなってないわ」

 

っと横からザ・ボスが会話に割り込んで来て、吉松の方を見ながら言う。

 

「錦木千束は戦士には適しているが殺し屋には全く不向き。それにあの子の優しさはそれを阻害している…。向いているのはエージェントにぴったいね」

 

「馬鹿な…あの子の才能は殺しの才能! 才能は世界に届けなくてはならないのだ!」

 

「その結果…貴方は重大なミスをした…。それは見切り方よ」

 

「な、何…?」

 

吉松はザ・ボスの言葉に戸惑いを隠せないでいた。ザ・ボスに見切りが無いと言われて戸惑う筈がない。

ザ・ボスはそのまま吉松を見ながら言い続ける。

 

「才能とやらに取りつかれた者には分からない事よ。もう諦めなさい…貴方には千束を変える事は出来ない」

 

「そう言う事だシンジ…、千束の未来はあの子が決める事だ」

 

そう言ってミカは拳銃を取り出して、スライドを引く。

ミカの様子を見たナオミは見て、少々驚きつつもミカに言う。

 

「…彼を殺すの?」

 

「そうしないとシンジはまた千束を利用しに来る。あの子の未来の為にも私は彼女と…シンジを殺すんだ」

 

「…相変わらずだな。お前は」

 

「それはお互い様だろう」

 

吉松はミカの方を見ると、何故か呆れた様子になった。それはミカが泣きながら吉松に銃を向けているからだ。

 

「本当にお前は…呆れる男だよ」

 

「シンジ……」

 

そう言ってミカは引き金を引き、吉松と姫蒲…2人の命を絶ち切ったのだった。

その際ナオミは思わず後ろを振り向き、ザ・ボスは目を瞑りながら見送った。

 

 

 

 

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