メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第68話

現在、俺達ストレイド・プライマスの艦隊はアウターヘイブンを追いかける形で進行している。

そして今、そのアウターヘイブンは回頭して、こちらに向かっているとの事だった。

 

ミラーはブリッジに上がり、部下達の報告を聞く。

 

「状況は?」

 

「現在敵艦は300mまで浮上、尚も浮上中の事です」

 

「こちらの準備は?」

 

「問題ありません!」

 

「よし!その間に艦載機発進!! 突入部隊の準備も急がせろ!」

 

ミラーの言葉に従い、部下達は急ぎ準備を進める。

 

そして甲板上、艦載機であるF-14改がリニアカタパルトで発艦し、次々と飛び立っていく中で攻撃ヘリである【AH-56改 シャイアン】も次々と飛び立つ。

俺達はある場所に向かう中、俺はブリーフィングの事を思い出していた。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

ブリーフィングの最中、俺はミラーにある事を問う。

 

「ミラー。アウターヘイブンにはどうやって突入する? 肝心のヘリの侵入は撃墜される可能性も高いしリスクもある」

 

「その事なら心配ない。その為カタパルトも用意してある、それを使って部隊を送り込むんだ」

 

ミラーは画面上に人が乗るカタパルトを表示し、それを見たジョニーが顔を青ざめる。

 

「ええ~!?またあれに乗るの!?」

 

「ジョニー、文句言わない。それしか方法は無いのよ」

 

「うう~…」

 

メリルの言葉にジョニーは何故か残念そうな表情をしながらうなだれる、そう言えばあいつMGS4でアウターヘイブンに突入する際にカタパルトの誤作動で海に落ちたんだよな。

でもあの状況で一体どうやって舞い戻って来たんだ? 俺そこが気になるだけど。

 

「おいおい、何だそりゃ…そんなんで侵入出来るのか?」

 

そう言って来るのはフキである、彼女はあまり信用性がないカタパルトを見て思ったのだろう。

 

フキが言うのも無理はないが、今はこれで我慢するしかないんだ。

 

「ねえ…アンタさっきから五月蠅いわよ。黙って聞いておけないの?」

 

「うるせぇ、私は気になる事は言う主義なんだよ」

 

「何ですって…?」

 

フキの言葉にメリルはイラっと来たのか立ち上がって、フキに歩み寄る。

あっ…不味い、あのメリルに歯向かったらどうなるか知れた事じゃない。

 

「あ?何だよ【ガシッ!!!】ぐっ!!?」

 

フキが言う前にメリルがフキの首を掴み、更に持ち上げながら壁に押し付ける。

何時ものフキならここで抵抗する事が出来る筈なのだが、メリル相手にはそれは無理だ。

 

彼女はラットパトロールの中でも腕力が一番で最強の女なんだからな。

 

「アンタね…口には気を付けた方がいいわよ? 組織の者には礼儀よくしているみたいだったけど、他の者達にはメンチを切らす様な態度はこの先生き延びる事は出来ないわよ?

そうやって真っ先に死ぬのは貴女、その巻き添えを私は貰うつもりはないわ。死ぬなら貴女1人だけにして頂戴…」

 

「ガ…ッ…グア!!」

 

フキは苦しそうになりながらも抵抗をしようとしてた。

だがメリルの方が強かったのか、息苦しくもがくだけだった。

 

「おい先輩が死んでしまうだろうが!離せよ!!」

 

サクラがフキを助けようとメリルに襲いかかるが、メリルはそれを片手で受け止め、更に片手でねじ伏せる。

 

「いただだだだだだだだだっ!!?」

 

「ふ!フキ!?」

 

「サクラ…!?」

 

「(おいおいメリル…ちょっとは手加減してやれよ)」

 

メリルの腕力を知っている俺だからこそ思った事、だがそろそろ止めないと不味いな…。

 

俺は立ち上がってメリルの側に来て、フキ達を強引に引き離す。

 

「そこまでだメリル。そこまでやったら流石にこいつが死んでしまうって」

 

「大人からの礼儀を教えただけよ」

 

「な…何だと!?」

 

フキは両膝を床に付きながらも顔だけをメリルに向けながら睨みつけている。

ファーストの意地なのか、根性だけはあるのがこいつの強みだ。

 

「いい?アンタはDAでは命令に忠実に従って、相手を潰して来たみたいだけど。今は共闘しているんだからしっかり聞きなさい?次はこいつを撃ち込むわよ」

 

メリルはそう言ってベストのホルスターからデザートイーグルを取り出して向ける。

 

「フッ!撃てるものなら撃って──」

 

 

バシュ!!!

 

 

フキが言おうとした際にフキの後ろの壁に穴が開いた。

 

メリルは躊躇なしに撃ち込み、フキを唖然させる。

エリカたちはデザートイーグルを平然と扱うメリルを見て驚いていた。

 

仕方ないだろうな、メリルは8歳の頃から使っている銃だから、普通の拳銃と同じくらい見たいに撃てるらしいからな。

俺でも多少扱いには手間取る感じだし。

 

ジョニーは慌てて、エドとジョナサンはただジッと見つめ、戦闘班とアメリカ兵の者達は騒然としてる。

 

そこへミラーがようやく止める。

 

「そこまでだ皆…。メリル…ほどほどにしておけ」

 

「分かったわよ。いい?あまり調子に乗らない事ね」

 

その事にフキは若干冷や汗を流しながらメリルを見て茫然とする。

 

「えー話を戻すが、このカタパルトを使って突入部隊を送り込むのだが、このカタパルトの数が7台しかない」

 

「7台?てことは…」

 

「そうだ。進一を含めラットパトロールチーム01部隊が行くが、リコリスの者は2人しか付いてこれない」

 

肝心のカタパルトが7台しかないのか…、となるとフキ達の中で誰が付いてくるって事になるな…。

一体誰が付いてくるんだろう。

 

するとエリカは手を上げてミラーに問いかける。

 

「あ、あの…」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「私…此処に残って皆の帰る場所を守ります!」

 

「エリカ?」

 

ヒバナがエリカの方を見て言葉をこぼし、フキ達もエリカの方を見る。

俺もエリカの方を見て、エリカは俺を見ながら言う。

 

「な、撫川君…私は行けなくても良いから、たきなの救出をお願い…帰る場所は必ず守るから」

 

「……分かった」

 

俺は頷きながらエリカの願いを承諾する。

エリカが自分で言い出したんだ、それを受け止めるのも必要だ。

 

「それじゃあ私も一緒に残ろうかな? エリカ1人じゃ心配だし」

 

「も!もう~ヒバナ!?」

 

ヒバナが頼りがいがないエリカを見て言い、エリカは慌てて言う。

 

「よし、なら決まりだな。後は──」

 

【ミラー司令、ミラー司令。至急ブリッジに来てください】

 

ミラーが言おうとした際、艦内放送が流れる。

壁の受話器を取って、ミラーが問う。

 

「どうした? …何? …ああ…そうか、分かった」

 

そう言って受話器を戻し、俺はミラーに問う。

 

「どうした?」

 

「今確認した所、アウターヘイブンが回頭し始めたとの事だ。俺達をここで完全に沈めるつもりだ」

 

それを聞いた俺達は立ち上がり、戦闘準備状態になる。

 

「…じゃあ始めようか。千束とたきなを取り戻し、リキッドの野郎をぶっ飛ばす仕事をよ!」

 

「うむ!では各員!!持ち場に付け! 突入部隊は甲板上に向かうんだ!」

 

『『『おう!!!』』』

 

ミラーの掛け声に皆が声を上げ、俺達は甲板上に向かった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして時は戻り、甲板上で俺達はカタパルトがある場所に中、付いてくるエリカの方を向く。

 

「それじゃあ頼むエリカ、ヒバナと一緒にこの船を守ってくれ」

 

「は、はい! あの…なつ…いや、進一君!」

 

エリカは一瞬俺の事を苗字じゃなく名前で呼び、俺はエリカを見る。

 

「2人を…よろしくお願いします」

 

「分かった…行って来る」

 

そう言って俺はメリル達の元に行った。

 

そしてエリカは両手を握り、俺達の無事を祈るのであった。

 

 

 

 

 

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