甲板上でカタパルトがある場所に向かう際、俺はメタルギアMk.4を持つオタコンに問う。
「オタコン、メリル達と共に来たアメリカ軍の士気は大丈夫そう?」
「ああ、今の所は問題はない。やはりあの時の経験が生かされているのか皆落ち着いている」
「そこは意外だったな…。しかも今回メリルとジョニーだけじゃなく、エドやジョナサンもいるしな」
「うん、今回あの2人にはある人から標準装備のライフル以外の武器を貰ったって聞いてるけど」
「え?貰った…? 誰に…?」
その事に初耳である俺はオタコンに問いかける。
だがそれをオタコンよりも先に答えた者が居た。
「黒人君には裸のMGL140とモヒカン君には裸のAA-12を渡してやった」
っと聞き覚えのある台詞を聞いて、俺とオタコンは周りを見ると、荷物の上にドレビンが座っていたのだ。
ドレビンは俺達の方を見て微笑んで言う。
「やあ、奇遇だな…」
「ドレビン? お前こんな所で一体何を?」
「アメリカ軍の皆様へ俺からのプレゼントを渡しに来たんだ。それにしてもアンタもかなり無茶な事をするね~…まるであの時と一緒だ」
ドレビンは立ち上がり、手に持っているコーラを飲みながら言う。
「今やリキッド軍は世界から脅威とされていて恐れられている。…それなのに世界の為に戦おうなんてまさにあの時と同じ…。本当に恐れ入るぜ」
「ドレビン。お前状況を理解してるの?」
俺がその事を聞くと、ドレビンはそれに片方の口角を上げながら言う。
「…ああ、勿論」
そう言ってドレビンは荷物から降りて、カッコつけの着地をする。
同時にリトル・グレイも同じように隣に転がり真似をする。
…決まってないぞ?お前等。
俺がそう思ってるのも知らずにドレビンは立ち上がって俺を見ながら言う。
「人生はこの炭酸と同じだ…。炭酸が抜けたらただの泥水と一緒な感じだ…、そう言う時は必要な炭酸に変える…、それだけだ。
俺は必要とされる場所に行く…それだけさ」
ふ~ん…なる程、やっぱりドレビンはあのゲームと同じって事ね。それを納得した俺にリトル・グレイが俺の手を握って来て、それに俺は見る。
するとリトル・グレイがコーラを俺に差し出しだして来た。
何だ…?くれるのか?
一度ドレビンの方を見ると、それに頷くドレビン。
それに俺は受け取って、それを飲む。
「ウキキキ!!ウキキキ!!」
俺がコーラを飲んだのを嬉しがるリトル・グレイ。
「タバコを吸わない代わりの炭酸…て事だな」
「…ああ、俺は吸わないからな」
そう言って俺はコーラを一気に飲み干し、空になった空き缶を空箱の方に投げ捨てる。
投げ捨てた空き缶は見事に入り、俺が行こうとした際にドレビンが声を掛ける。
「おい、もし必要な物があったら言ってくれ。暫くここで出店を構える」
「必要な物があったらMk.4の端末で頼むさ」
俺はドレビンにそう言い、カタパルトの方に向かった。
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カタパルトに到着した俺達は7基あるカタパルトを見る。1つだけ大きなカタパルトがあるみたいだけど、これは一体…?
すると1人のスタッフが俺に声を掛ける。
「貴方のカタパルトはあちらです。あの大型方です」
「え?俺はあれ?」
大型のカタパルトを見て、俺は思わず呟いた。
ちょっとばかり大きいよあれ…どうしてあんな大きい訳?
『それは俺も一緒に行くからだ。進一』
するとブレードウルフが何処からか現れて、カタパルトに乗り始める。
な、なる程な…、それで大型な訳か…。
「うぇ~…あんな機械も一緒に行くんスか?」
「うるせぇ、いちいちぼやくな」
「うーっす…」
サクラはウルフが来る事に言葉をこぼしていたが、フキの言葉にサクラが渋々納得する。
そして俺達はカタパルトに乗った際、俺の体内通信に連絡が来た。
その回線を開くと、キャンベルからだった。
『進一、聞こえるか? 今国連がリキッド達の脅威をようやく理解し始め、各国がそれに対応しようとしている様だ。更にリキッド達の船であるアウターヘイブンは思っていた以上の性能を持っていると見て考えても良いだろう。
奴等はそれらを使って現在アメリカに向かって、核を発射するつもりだったが、今は君達と戦う段取りをしている。
まずは邪魔者である君達を排除するつもりだ、君たちは世界で唯一リキッド達の組織に対抗できる組織。
君達が阻止出来なければ、奴は愛国者達を作り上げ、新たな世界統制を開始するだろう…。必ずやリキッド達の陰謀を阻止し、メタルギアを破壊した後アウターヘイブンの機能を停止せよ!
出なければ世界はリキッド達の思う世界となる! 頼んだぞ…進一!』
通信を聞き終えた頃、はるか先の海面から何かが浮上してくるのが見えた。
それを俺達は見ると、海面からアウターヘイブンが姿を現した。
「アウターヘイブン…」
「進一、さっきナオミから連絡があって、あの中に千束達が居るのは間違いないって」
「本当か!?」
俺はMk.4を受け取る際オタコンの言葉を聞いて振り向き、それに頷くオタコン。
「ああ、彼女が投与した修復用ナノマシンのGPSがそう示している。あそこに捕まっているのは間違いない」
「千束…ナノマシンを使ったのか…。じゃあそうと決まれば後は突入と同時に救出だな…」
そう決心した俺は射出のタイミングを待つ。
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そしてブリッジではミラーがアウターヘイブンの浮上を確認した後、全艦隊に通達する。
「敵艦が浮上した!全艦!!全砲門発射用意!! 艦載機全機は合図と同時に攻撃開始だ!」
『『『『『『了解!!!』』』』』』
ストレイド・プライマスの機銃とミズーリ全艦の主砲がアウターヘイブンに照準を合わせている頃、アウターヘイブンも同じようにミサイル発射管を開き、ミサイルを発射し始めた。
それを見たミラーは全艦隊に叫ぶ。
「撃てえええええええええええええええええええええ!!!!」
ミズーリ全艦が主砲を一斉発射し、全艦隊の機銃がミサイルを撃ち落としていく。
「艦載機全機へ!!攻撃だ!!!」
『了解!ストライクチーム攻撃開始!!』
F-14改全機がミサイルを放ち、攻撃を仕掛け、アウターヘイブンを直撃させる。
同時にストレイド・プライマスはそのまま直進して、ぶつかるギリギリまで近づけて行く。
だが僅かにストレイド・プライマスとアウターヘイブンはぶつかってしまい、同時に侵入口が見つけたと同時にミラーが叫ぶ。
「突入部隊を出せえええええ!!!」
ミラーの叫び声と同時にカタパルトが同時に射出され、進一達はアウターヘイブンへと入って行った。
その様子をリキッドは見ていた。
「来たか…、部隊を送り込め、奴等を丁重に歓迎しろ」
「はっ!」
兵士はリキッドの言葉に従い、その場を去り、同じ頃千束達はそれをモニターで見ていた。
「進一君…」
「進一さん…」
心配そうにする千束とたきな、しかしその心配は後に的中になる事が予想されるなど、思いもよらなかった。