今年もよろしくお願いします。
「千束…たきな!」
マイクロ波を抜けた俺は何とか立ち上がりオタコンが示した扉の奥を見た。その先の部屋は千束とたきなが檻の中に囚われていた。
でも…ようやく、ようやく再会出来た…。
「無事で良かったよ…千束、たきな」
「進一君!」
「進一さん!そんなボロボロな姿でよく…!」
千束とたきなは俺が近寄る事立ち上がって見て、俺は檻に手を伸ばそうとした。
「あっ!進一君待って!」
その時千束が何か言おうとして、俺が檻に触った瞬間だった。
途轍もない電流が俺の身体に流れ込んで来て、俺はそれをもろに受けてしまった!
「アバババババババババババババババ!!!!」
大量の電流を浴びてしまった俺は手を離した瞬間後ろに飛んでしまう。
それに千束とたきなが檻に近づかない距離まで来る。
「進一君!!大丈夫!?」
「平気ですか!?進一さん!?」
「が…、な…何だよこれ!?」
『進一!この檻は電流によって流れている。下手に触ると先ほどの強烈な電流が流れるぞ!』
ブレードウルフが檻を見ながら俺にそう言って来る、って言うかそう言うのは先に言えよ!
いや…そう言えばさっき千束が俺に何か言ったような感じがしたが…、多分それだろうな…。
今すぐにでも千束達をこの檻から出してやりたいが、今はそんな余裕はない…。
「オタコン、ウルフ…。すまないが千束達の事任せていいか?」
「進一?」
『どうする気だ?』
「俺は…俺のやるべき事をする」
そう言って俺はその場を去ろうとする際、千束とたきなが俺に言って来る。
「進一君!?」
「その体で一体何をするんですか!?」
「無茶はしない…と言うのは約束出来ないが。死なない程度には頑張るつもりだよ」
俺はそう言い残し、その部屋を後にした。
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千束達をオタコンとブレードウルフに任せた俺、へへへ…こんな時に限って何カッコつけてんだ俺。
「…メタルギアだけは、何としても破壊しなくては」
俺は少しばかりふらつきながらも、千束達が居た扉の奥の先にある通路を進む。
そして厳重そうな扉があり、その扉を開けようとする俺はある壁の端末を見る。
この端末はどうやら特定人物以外の者は開けられない様なっている。
だがそれをは俺の知った事じゃない。
俺はこれを見て確信が得たのだ、この先にメタルギア・ゼロがある事が。
だからここは強引に行く!!
「これを破壊するにはこいつだ!」
俺は端末からレールガンを取り出し、フルチャージし、厳重そうな扉を破壊する。
フルチャージされて発射されるレールガンの弾はそのまま、厳重な扉に直撃して破壊されて、大きな穴が出来る。
開いた穴からその中に入り、俺はようやくメタルギア・ゼロと再び対面する。
メタルギア・ゼロは現在整備状態で、至る所に固定されている部分がある。
動けない今ならチャンスだ!
俺はレールガンをもう1つだして三点バーストにし、両手で構えながらメタルギア・ゼロを狙う。
最大チャージで放たれるこいつなら、メタルギアを貫ける!
そう信じた俺はトリガーを引いて、レールガンを発射する。
レールガンから放たれた弾は、左右3発づつ飛び出し、そのままメタルギア・ゼロに直撃する。
メタルギア・ゼロはレールガンから放たれた弾に貫かれ、同時にメタルギア・ゼロから爆発が起きる。
爆発したメタルギア・ゼロはそのまま倒れ込み、更に爆発していき、俺はその爆発により吹き飛ばされる。
「うわぁあああ!!!」
壁に大きくぶつかり、俺はそれにより倒れこんでしまう。
だが意識がまだある…。でもまたしても意識が薄れて行く感じだ。
「へ、へへへ…やったぜ…」
俺はそう言い残して、目を閉じてしまう。
♢♦♢♦
同時刻、ストレイド・プライマスの甲板上ではマザーベースの戦闘班とアメリカ軍人が天狗兵とヘイブン・トルーパーの混合部隊と激しく撃ち合っている様子が見える。
その光景はアフガニスタンやバグダッドの撃ち合いと全く同じ。
それをブリッジに居るミラーが見ていた時だ。
アウターヘイブンのメタルギア格納庫らしき所から爆発が起き、それにより皆がその方を振り向いた。
ミラーもそれを見て進一がメタルギアの破壊に成功したと見て、ミラーがマイクを持って敵に言う。
「アウターヘイブン全員に伝える!! お前たちのメタルギアは破壊された! それによりもうお前たちには選択が二つしかない!! 1つ!!このまま降伏するか!2つ!!戦闘を続行し死ぬかだ!!」
その言葉をスピーカーで聞いて、アウターヘイブンの混合部隊は考え込み、そして銃を捨てて両手を頭に置き、膝をついて降伏する。
アウターヘイブンのデッキで戦っているエドとジョナサンの方もそれが聞こえており、混合部隊が次々と銃を捨てて投降し始めた。
「終わったな…」
「ああ…」
アウターヘイブンのブリーフィングルームで足止めをしているメリル達の方は苦戦を強いられていた。
数の多い敵に徐々に負傷し始め、メリルとジョニーは足と腕を撃たれ、フキとサクラは肩を撃たれ始める。
「ぐっ!!耐えるのよ!!」
そうメリルが皆に言った瞬間、艦内に凄まじい衝撃が走り、それによりメリル達は体制を崩す。
「どあっ!!何だ!?」
フキが顔を上がげた瞬間、艦内に放送が走る。
【アウターヘイブンの各部隊へ…、メタルギアは破壊された…。我々の負けである…直ちに武装を解除し、相手に投降…】
っとその言葉を聞いて、天狗兵とヘイブン・トルーパーの混合部隊は顔を見合い、武装を解除する。
それを聞いたメリル達は立ち上がって見る。
「や、やったのね…。進一…」
「はぁ…」
ジョニーはゆっくりと腰を下ろしながら座り込み、フキとサクラは銃を下ろしながらその光景を見る。
「…こうもあっさりと終わるのか。戦いは…」
「見たいっすね…」
♢♦♢♦
ビューン…!!
…何だろう、とても強い風が感じて…潮の香りがする…。
「…進一、ここで待っていてくれ…僕とブレードウルフはメディックを呼んでくる。2人共…進一を見ていてくれないか?」
「うん…分かった」
「はい」
あれ…、何だろう…なんだか聞き覚えのある声が聞こえる。
俺は薄っすら目を開けると、目の前には千束とたきなが見えた。
【アウターヘイブン全員に次ぐ…、武装を解除した後…速やかにその船から退艦しろ。繰り返す…】
ミラーのスピーカーが聞こえてくる…、ここはどうやら外の様だ…。しかも此処はアウターヘイブンの甲板上…。
そして俺は今の状況に気が付いた、どうやら俺は今千束に膝枕して貰っている様子だ。これは何とも嬉しい光景だが、どうしてこんな風な感じに…?
「千束…たきな…」
「進一君…、気が付いたみたいね」
「…心配させ過ぎですよ」
2人は俺の顔を見ると、微笑むかのように見て来る。
俺もそれに少しばかり微笑みを見せるも、どうしてこの様な感じになったのかを問う。
「実はね…あの爆発の後博士たちが檻の鍵を開けようとした時だったの」
俺が千束達の話を聞くとこうだ。
メタルギアを破壊し、艦内から爆発した揺れを感じる千束達。
「これって?」
「進一がメタルギアを破壊したみたいだ!!」
その事に千束達が振り向くと同時にこの艦内放送が流れた。
【アウターヘイブンの各部隊へ…、メタルギアは破壊された…。我々の負けである…直ちに武装を解除し、相手に投降…】
その艦内放送を聞いた千束達は見る。
「あっ…」
「…終わったんですね」
『ああ、それよりもエメリッヒ。まだか?』
「よし!!終わったぞ!!」
ブレードウルフがその事を問うと、オタコンがようやく鍵の開ける事に成功した様だ。
だがその時だった。
「あれ?」
『どうしたんだ?』
「この檻…この船の動力ラインと繋がってる!?」
オタコンの言葉に千束達は驚きを隠せず、オタコンが解除したと同時にこの船の動力が停止し、檻の扉が開いた。
それと同時に千束とたきなが外に出て、オタコン達を置いて外に出て行き、それにオタコンが慌てて追いかけた。
千束とたきなが俺の後を追いかけ、メタルギア格納庫に到着したと同時に、俺が気絶している所を見つけ、オタコンがミラーに連絡をして今に至るとの事だった。
それを聞いた俺は納得した。
「そうか…、あの檻にそんなカラクリがあったなんて…」
「驚いたよ私も…。でも進一君…無茶し過ぎだよ本当に…」
「そうですよ、貴方にもしもの事があったら、聞く話が無くなります…」
千束は俺の左頬を触りながら言い、たきなも俺の右頬を触りながら言う。
「すまない…」
「フフフ…よろしい♪」
「進一さん…っ!? 千束!!」
たきなが突如大きな声を出して、千束がその方向を見た瞬間驚く目をし、俺は目線を向けると同時に目を大きく開ける。
それはリキッドがゆっくりと歩み寄って来るのが見えて、俺は動こうにも中々身動きが取れないでいた。
そして千束が俺を抱きしめて守ろうとするも、リキッドは俺達に何もしないまま、俺達ストレイド・プライマスの艦隊の方を見る。
「スネーク…見てくれ…、戦いは終わったぞ…」
「…何だって? お前…負けたのに何故そんな風にいられるんだ?」
「そうよ!止めようと思えば止めれたのに!!」
千束がそうリキッドに言うと、リキッドは俺の方を見てこう言った。
「止める?何の為に? これは…俺が望んだ結末だよ」
「貴方が…?」
たきなはリキッドの言っている意味が理解出来ず、ただ唖然とする。
それには俺も千束も全く同じだ、リキッド…お前一体何を?
するとリキッドはこう言う。
「スネーク…、知っていたか? この世界にはある組織が存在していた…。その組織の名は…【賢人会議】と言う秘密組織、嘗て愛国者達を作ろうとしていた。
その組織は世界を手に入れようと各国に資金援助を求めて活動していたが、莫大な資金を得る事は出来ずそのまま解散した組織だ」
な…何だと!? あの組織がこの世界にもあったと言うのか!?
嘗てゼロが愛国者達を作り出そうとし、賢者の遺産と言う莫大な遺産を持っていた組織。
まさかその組織があったなんて…。
千束とたきなはその組織の名を聞いて分からずにいて、リキッドはそのまま語り続ける。
「俺はその遺産を手に入れ!このアウターヘイブンを作り!メタルギアを手に入れ!世界を管理すると言う野望に出たが…、それもお前の活躍により阻止された…大したものだよお前は」
そう言ってリキッドは俺に近寄り始め、千束とたきなは俺を守ろうと強く抱きしめたが、リキッドはそれを諸共せず、千束とたきなはリキッドの剛腕な力によって解かれた。
同時に千束とたきなを突き飛ばし、それにより俺はリキッドに支えられ、首に注射器を打たれる。
「ぐっ!!」
「進一君!!」
「何を!!!?」
「心配するな…これは回復用の薬だ」
そう言って注射器を捨てて、更にもう1つの回復用の注射器を打ち、俺の身体は徐々に回復されていく。
注射器を打ち終えたリキッドは俺を解放すると同時に立ち上がる。
「さあスネーク…! 戦いは終わった…。だがまだ終わってない戦いもある! その戦いは…俺達個人の決着だ!」
「っ!?」
…そうか、お前はこれを望んでいたって言うのか。
今思えば最初は小手調べの様な戦い、次にメタルギア・ゼロでの戦い…。そしてここでの決着…。
オールド・スネーク事…ソリッド・スネーク、リキッド・オセロット事…リキッド・スネーク…。2人は此処で戦い…そしてリキッドに勝ったスネーク…。
最終的にはリキッドはスネークのFOXDIEによって死んだ…。
その最後と言うのは間違いではあるが、リキッドは今ここでその戦いをしようと言うのであれば。
俺はそれを望むまで!
「進一君!!」
「千束…、これは俺とこいつの戦いだ。見守って欲しい…」
そう言って俺はゆっくりと立ち上がり、視線をリキッドに向けたまま構え。リキッドもそれに対して構えを取る。
「行くぞ!!リキッドーーーーーーー!!!」
「来い!!スネーーーーーーーーク!!!」
今ここに、宿命を背負う者達の最後の戦いが始まるのだった。
残すところもうすぐ終わりが近いですね。
進一とリキッドの最後の戦いを、お待ちください…。