アウターヘイブンを停止し、メタルギア・ゼロを破壊した俺は千束とたきなに介護される中で、リキッドとの最後の戦いを始めた。
俺がリキッドをCQCで倒そうとするも、リキッドはそれを受け流すかのように俺を床に叩きつけた。
「ぐっ!」
すぐ起き上がる俺はリキッドから視線を逸らさずに見る。
こいつは…本当に強い、リキッドのCQCは俺を軽く上回ってる…。こいつの腕前は正直って痺れるぜ…!
だが何時までもやられっぱなしではない!
リキッドが俺に掴み掛ろうとした際に、俺もお返しと言わんばかりにCQCで床に叩きつけた。
「ごあっ! やるなスネーク…!」
そう言ってリキッドは立ち上がり、俺はその際に前蹴りをする。
だがその前蹴りを横にずらして、そのままラリアットで俺に食らわし、倒れてしまった俺に追い打ちをかける様に拳を振り下ろして来た。
俺はすぐに横に転がり、この拳を躱して立ち上がる。
リキッドの拳は床に叩きつけたと同時に床が少しだけくぼんでいた。
あいつの拳はかなり強い、まあ俺もだけどね!
俺は飛んで回転しながらかかと落としをし、それをリキッドは飛んで躱す。
するとあいつが居た場所の床にかかとが辺り、それに大きなくぼみが出来る。
一度お互い距離を置き、俺は一度手を下ろして腕の疲れをとる。まあそんなには無いともうけど一応疲れを取ろう。
っとリキッドはビンを取り出して、蓋を開けてそれを飲む。
それには俺も千束とたきなは何をしているか分からずだったが、それを飲み干すと同時にリキッドは上着を脱ぎ捨てる。
「うらあああああ!!!」
リキッドの鍛え抜かれた身体が露わになり、覚悟の意思が伝わってくる。
それなら俺も同じようにするだけ!!
「フンッ!!!」
俺も同じように上着を脱ぎ捨て、同じ土俵に立った。
「ええ~~!? 何故進一君も脱ぐの!?」
「意味が分かりません…」
千束とたきなは俺が脱いだことに意味が分からずだった。すまない…これは俺の意思だから、相手と同じ立場にならないと行けないと思うからしてるだけ。
後は何の関係もない!!
俺とリキッドは走り出して、俺達は交互に拳を当てた。
互いの拳が顔面に直撃し、俺とリキッドは少しばかり後退した。っと思いきやリキッドがすぐに俺に向かって来て、パンチの連打を放ってくる。
それにより俺は腕でガードしつつ、隙を付きながら左フックを打とうとした。
だが逆にリキッドはそれを躱し、逆のカウンターである左ボディを打ち、それをもろに受けてしまった。
「ガハッ!?」
「フッ!!!」
更に両手で俺の頭部を手刀で攻撃し、思わず後退する。
でも俺はダメージを貰いつつも、リキッドの拳を躱し、左のボディブローを放ち、それにリキッドは思わず抑え込む。
その隙に俺は左足の前蹴り、更に右足上段蹴り、その上段蹴りを利用しつつ左足の回転後ろ回し蹴りを撃ち込み。
「ブホッ!!?」
「オラァアア!!!」
俺はジャンプして、前転かかと落としリキッドに食わらし、リキッドは頭部をさえる。
「ぐぅ!!」
その隙に俺は前に出たが、リキッドの猛烈な根性で奴は前蹴りを放ち、それに俺は吹き飛ばされてしまう。
「ぐあっ!!」
「ああああ…がぁ!!」
リキッドは追撃しようとしたが、俺の攻撃が効いていた為か、膝をついて頭部を抑えていた。
俺は起き上がり、リキッドの方を見ると右拳を握り締めている。それを見て俺も右拳を握り締め。俺達は同時に向かって行く。
「「うおおおおおおっ!!!!」」
右拳をぶつけ合った瞬間、俺達の拳は痛みが来たが、それをお構いなしに左の上段蹴りをし、右の冗談蹴り、左の後ろ回し蹴り、右の後ろ回し蹴り、そして左右のボディブローを放ち…俺達は腹部を押さえつつ後ろに下がる。
そしてもう一度右拳を振りかぶると同時に俺達の頬に直撃し、俺達の拳は一度下ろされ頭がぶつかり合うも、その反動で強烈な頭突きをする。
「「ぐぉおおおおおおお!!!!」」
互いの頭突きがぶつかった後、俺達は一度倒れ込み、息が乱れながらもふらつきながら立ち上がる。
「し…進一君」
「どうなるんですか…これ?」
千束とたきなはこの様子を見て唖然とする中、俺達はふらつきながらも立ち上がり、そして再び構えを取る。
「その程度か…リキッド!!」
「…まだだ!! まだ終わってない!!!」
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一方進一とリキッドの戦いの様子をクルミのドローンが見ていた。
進一達の様子を見ようとしたクルミが、偶然にも進一とリキッドの殴り合いの戦いを見て、それを皆を呼んで見せていた。
「あ、あいつ…」
「め、滅茶苦茶っスね…」
「進一君…」
「…ね、ねえ!どうするの!? このままにしておくの!?」
ヒバナがメリル達の方を見て言い、それをメリル達はそれを頭を縦に振りながら言う。
「ええ、そうよ…。これは進一とリキッドの最後の戦い…私達が加勢しに行っては駄目よ」
「そうだ」
メリルの言葉にミカが近寄りながら言って、それにフキ達は驚く。
「せ!先生!?」
「ミカさん!いつの間に来たっスか!?」
「その事は言い…、進一君の最後の戦いだ…我々はそれを見届けるんだ」
ミカはそう言って画面を見続け、共に来たザ・ボスが進一とリキッドの戦いを見届ける。
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そして俺とリキッドはボロボロになりながらも、拳をぶつけ合っていた。
「うおおおおおおっ!!!!」
「うらあああああっ!!!!」
左右の拳をぶつけ合い、俺達の拳は勿論、顔も血だらけになっていた。
もう拳の感覚がなくなって来た…。
これがもう最後の拳となるだろうな…。
でもそれは向こうも同じ! 俺は渾身の一撃を奴にぶつける!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
「うらああああああああああああああ!!!」
互いの拳が俺達の顔に直撃! ……するのは1人だけ。
「おらあああああああああああああ!!!!」
「ぶああああああああああああああああ!!!」
俺の拳がリキッドの顔に直撃した、それによりリキッドは吹き飛ばされ、そのまま床に倒れこんでしまう。
それでも立ち上がろうとするリキッドに俺は構えを取るが、リキッドはふらつきながら頭から床に倒れ込む。
リキッドがもう立ち上がれないと見て、俺も片膝をついて手を付く。
「進一君!!」
「進一さん!!」
千束とたきなはすぐさま俺の元に駆け寄り、俺を支えながら声を掛けて来る。
「大丈夫!?」
「平気だよ…」
「何処が平気なんですか…」
たきなは呆れた様子で俺を見ながら言う、まあ良いじゃねぇか…カッコぐらい付けさせろ。
「……大したもんだ。……スネーク」
そう思っているとリキッドが俺に声を掛けて来る。
俺達はリキッドの方を見て、リキッドは仰向けになりながら言う。
「この俺に勝った事が…俺の…唯一の喜びだ」
「…リキッド?」
…一体何言ってるんだ?俺が勝った事が喜び? リキッドの言っている意味が分からず、俺は千束とたきなに支えられながらリキッドに近寄り、その場で跪きながらリキッド見る。
リキッドは俺達の方を見ながら言う。
「…スネーク、この決着は…お前の勝ちだ。お前が……次なるステージに上がる為の相応しい者だ」
「…さっきから、一体何を言って?」
「スネーク…俺は…お前に伝えなければならない事がある」
そう言ってリキッドは俺を見ながら言い、それに俺達はリキッドの言葉を聞く。
「俺は…、俺はリキッドのオリジナルじゃない…。リキッドの…
「っ!? リキッドのクローン…!!」
その言葉を聞いた俺は驚きを隠せず、千束とたきなもそれには驚き、衝撃が走った。
「どういう事だ…!」
「あいつは…まだ表舞台には姿を現さない奴だ。自分を解放出来るのは…お前ではなく、あの男だけだと言う…。俺は…その為の道具に過ぎない」
リキッドは遠目で空を見上げながら言う、自分を解放出来る者…ソリッド・スネークが自分を解放させて来るって事か…?
だとすれば今のリキッドは? こいつは何のために?
「フフフ…もう考えた所でどうでも良い…、っ!!ゴホッゴホッ!!!」
急に吐血し始めたリキッド、それにより俺達は目を見開いた。
「どうした!?」
「ゴホッゴホッ…、ここに…来る前に……俺は、ある薬を…打ち込んだ。それは…特定の人間だけを殺す…未知のウイルス…!」
「な!何それ…!? そんな事よりもすぐに治療を!!」
千束はリキッドの身体を調べ始める中、俺はリキッドの言葉を聞いて、なんとなく察しがついた。
特定の人間だけを殺すウイルス…。あれしかないと…。
「リキッド…、お前自ら
「え?FOXDIE…?」
たきなは俺の言葉を聞いて振り向く、特定の人間だけを殺すFOXDIE…その人物はリキッドにも含まれる物だ。
まさかこいつ…自ら命を絶つ為に?
「そうだ…。俺は…クローンが長生きする事は許されない。本来…表舞台には存在して…ならない」
「そんな事!!!「よく聞け…、俺達は…本来存在しない筈の人間、異世界から来た人間である事は…オセロットから聞いたはずだ」っ!」
それを聞いた千束とたきなは思わず身体が反応してしまい、それを聞いた俺は千束とたきなの方を見る。
「千束…たきな、2人共…俺の正体…知ったのか?」
「…うん」
「オセロットから…聞きました」
千束とたきなの言葉を聞いた俺は言葉を無くす、…そうか、2人共知ったのか…話すか話さないか考えてはいたが、オセロットがそれを言ったのかよ。
それを聞いた瞬間、俺の胸の内側から何故か緊張が取れたような感じがした。
ん?オセロット…? っ!そうだ!
「おいリキッド!お前まだ死ぬんじゃないぞ!! オセロットはどうした!この船には乗っていないのか!?」
「…あいつは…、既にこの船から離脱している。新型メタルギアのデータと共にな…。今頃は…オリジナルの所に行っている筈だ」
「何!?」
他の奴等は切り捨て、自分だけとんずらかよ…。オセロットめ…、しかも新型メタルギアのデータだと?! これだとまだ戦いは終わらない感じがするぞ…。
「なーに…案ずるな、お前ならば必ず見つけ出せる…。スネーク…よく聞け」
リキッドの言葉に俺は耳を傾け、リキッドは言い続ける。
「俺に勝った…報酬として、この船は…お前たちにくれてやる。この船を…好きにしろ」
「何だって…?」
リキッドの言葉に俺は耳を疑った…。この船を好きに…?何を言ってるんだ。
「もう…俺に…俺達には…必要のない…物…ゴホッゴホッ!!」
「もう喋らないで!!何処にあるのよお薬!?」
千束が必死に探している中で、リキッドが千束の腕を掴みとめる。
「止めろ…、もう俺は助からんのだ」
「何馬鹿な事言ってんの!? 進一君も早く助ける方法を探して!!」
俺の方を見て言う千束、だがそれを俺は横に振りながら言う。
「無理だ千束…、FOXDIEは…治療する事は出来ない…。未知のウイルスは…治せない」
「っ!!そんな…」
「…よく聞け、錦木千束」
リキッドは千束に声を掛け、千束はそれに振り向く。
「運命を…変えられると思うな…。変えられない…運命が…ある! それを…受け入れろ!」
「……そんなの」
千束は納得できないでいた、今までずっと敵味方を救ってきた…それを今拒否されても困るだろう。
でもリキッドは運命を受け入れろと千束に言った。
たきなもそれには何も言えずにいた。
「…リキッド、お前…」
「…エクシード・スネーク…いや、撫川進一…、最後にお前と戦え…良かったぞ…、ッ…ガァ…ぁ」
そう言い残すと、リキッドはFOXDIEによって命が尽きて、この世を去った…。
それには俺だけじゃなく、千束とたきなはもう何も言えない様子で見ていて、俺は目が開いたままのリキッドの瞼を閉じた。
『進一!!』
するとオタコン達が乗るマザーベースの支援ヘリがやって来て、俺達はオタコン達によって救助されて、ストレイド・プライマスに送られる…。
でもようやく…この戦いとの決着は尽いたと、俺はそう感じるのであった。
ようやく…ようやくリキッドとの決着が尽いた。
更に明かされたリキッドの秘密、そしてその報酬をどう受け取るか。進一達はどうするか…。