メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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第76話

マザーベースの医療棟、VIPクラスの病室で俺は海を眺めながらベッドに寝転がっていた。

 

「……暇だ」

 

「仕方ないじゃん…」

 

「進一さんの身体、思っていた以上のダメージがあるってナオミさんが言ってたんですから」

 

っとなぜかここに居る千束とたきなに言われる俺、何故この2人がここに居るのか、少しばかり時間が遡る。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

俺はリキッドとの決着が尽いた後、千束とたきなと一緒にオタコン達に救助されストレイド・プライマスに戻った。

 

ミラー達が俺達を出迎えた後、俺はミラーを呼んで言った。

 

「ミラー…リキッドがこう言った、あの船はお前たちにくれてやるって…どうする?」

 

「…ここで爆破する工作をして、こっちの方で回収する…。爆破のダミー映像はサニーに任せる」

 

ミラーはそう言って、俺はそのまま千束とたきなと共に医務室に運ばれる。

俺達は医務室に到着するとナオミが居て、ナオミが俺の身体を見たとこう言った。

 

「入院が必要ね」

 

「え? 必要なの…?」

 

「ええ、2人は問題ないけど、貴方の方は身体の傷もそうだけど内部の方がダメージが大きいわ。即入院が必要よ」

 

そう言われて俺は急遽ヘリで搬送されることになった。

俺が運ばれる様子をフキ達とメリル達は見送っていて、エリカも一緒に行こうとしたがメリルに止めれる。

 

何故だか分からないがね?

 

そしてヘリがストレイド・プライマスの艦隊を視認出来なくなった距離になると、すぐにヘリと一緒にワープし、マザーベースの亜空間に到着する。

 

その後俺は内部の治療の為、ナノマシンによる点滴が行われた。

 

しかしのそのナノマシン治療には1つだけ強烈な副作用がある、それは眠気に襲われる事だ。

その副作用は凄まじく、俺でもあっという間に眠ってしまって、3日間眠ってしまっていたんだ。

 

その間にナノマシン治療が終わり、俺が目を覚ますと病室のベッドに寝ていたんだ。

近くにはチャドが居て、俺が起きなのに気づき、尻尾を振って俺に近寄る。

 

身体を起こし、窓の方を見ると誰かが病室に入って来た。

 

「あら、目が覚めたのね」

 

ナオミが病室に入って来て、俺の身体を調べ始める。

 

聴診器を使い、俺の鼓動を聞き、更に口の中も調べて、ボードにある紙に書き込みながら俺に言う。

 

「一応大丈夫そうね、でもまだナノマシンの副作用がちょっと残っているから、もう少し安静よ」

 

「分かった…」

 

「進一!起きたか」

 

するとミラーが俺の病室に入って来て、俺はミラーの方を向く。

 

「ようミラー、早速だけど状況どうなってる?」

 

「この様になってるよ」

 

ミラーは3日間の出来事の情報を端末に入れていて、それを俺に見せて来た。

 

この3日間はかなり大変だったらしい、あのアウターヘイブンはこちらで回収する所を防ぐため、サニーが作ったダミー映像と偽装映像を各世界に流した。

偽装映像にはアウターヘイブンとストレイド・プライマスが共に爆発して、跡形もなく海に沈んでいく様子の映像。

 

そして各国が未だに日本にメタルギア兵器があった事に強く圧力をかけている事、それに日本は強く抗議している事…。

 

DAは政府から完全に切り離され、捨てられたとの情報だ。これに関しては千束とたきなはともかく、フキ達は残念だろうな…フキは必死にDAを取り戻そうとしてたのに政府から切り捨てられたとなれば、もうDAは機能しない…。

完全に彼女達は殺し屋のエージェントから普通の女の子になってしまったからな…これからどうするんだろう。

 

まあそれに関してはフキに任せよう…、問題は日本だ…これだけの騒ぎを収めるのは流石に厳しいだろう。

 

一体どうなる事やら…。

 

「…ありがとう、これだけでも十分だ」

 

「そうか…、それと進一…お客が来てるぞ」

 

ミラーは病室の外の方を見ると同時に、ドアから誰かが入って来る。

 

入って来たのは千束とたきなだった。

 

意外な2人が来た事に俺は思わず立ち上がる。

 

「千束…たきな、どうして2人が此処に?」

 

「…進一君の容態が心配で、ミラーさんに頼んでみたら此処に来れた」

 

「それにしても不思議ですね…此処は、先ほどまで天候が雨だったのに、ここに来たらいきなり晴れた上に快晴です」

 

千束とたきなは周りを見ながらそう言い、俺はミラーを見る。

ミラーは両手を上げながら俺にある目線を向け、すると体内通信からミラーからの通信が入る

 

【彼女達が知った以上はきちんと話すのが筋だぞ進一、まあ話すのはそっちに任せるよ】

 

そう言って通信を切り、ミラーは退室して行き、ナオミはボードに書き込みを終えると俺に言う。

 

「それじゃあ後はゆっくり休んでね」

 

ナオミもそう言って病室を出て行き、残ったのは俺と千束とたきなだ。

俺は一度ベッドに腰を下ろし、千束とたきなも近くの椅子に座る。

 

「…さて、何処から聞きたい? 俺の秘密を知った2人は?」

 

「そうだね~…、全部かな」

 

「それだとほぼ全てじゃないですか…もう、でもこればかりは千束に同意ですね…進一さん、どうか教えてください。貴方の…全てを」

 

千束とたきなに言われ、俺は何処から話そうが迷ったが、一応全て話す事にした。

 

この世界に転生する前の事…、女神のドジで死んだ事も、メタルギアがこの世界に存在した事も、そしてザ・ボスに鍛えられた事も…。

 

それを聞いた千束とたきなはを見ながら言う。

 

「…進一君、最初は普通の人と変わらなかったんだね」

 

「でもあの人によって鍛えられたお陰で、千束と同じような弾を避ける事が出来る様になったのは分かりました。ただ…」

 

「うん!私もたきなの言いたい事が何となく分かる! だって何度も死ぬ経験してるんでしょ!? よく耐えれたね!?」

 

「何度も心が折れたよ…。あれだけ死ぬ思いしたらね…」

 

「あれぐらいじゃないと貴方は強くなれないわよ」

 

すると別の女性の声が聞こえ…ってこの聞き方…まさか、扉の方を見るとザ・ボスが居たのだ。

 

「ボス!? いたのか!?」

 

「居たのかはないでしょ…。まあ良いわ…、それよりも進一…最後の戦いはちょっと手こずる様子が見れたわ…。これは訓練のし直しが必要ね」

 

「…マジ?」

 

ちょっと勘弁して~…、ただでさえあのトラウマが蘇りそうなのに!またあの思いをしなくちゃいけない訳~!?

俺が言った事にザ・ボスは言う。

 

「本気よ…。ついでにあなた達も一緒よ、進一と共に訓練しなさい…貴女達はまだ伸びしろがある」

 

っとザ・ボスが千束とたきなの方を見て、共に訓練しろと言って来て。それに千束は思わず目が点となって唖然とし、たきながそれに答える。

 

「良いんですか?一緒に受けても?」

 

「ええ、丁度良い機会だから一緒に受けて貰うわ。特に進一…貴方はもっと伸びて貰わないと行けないわ…」

 

「(どっひぇええええええええっ!!)」

 

俺は心の中でそう思いながら叫んだ…。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして数ヶ月後、日本で起きたあの事件がようやく落ち着きを取り戻し始め、街は平和な日々を送っていた。

 

最初は他国からかなりあのメタルギアについて叩かれ、その技術を渡せとか言って来たが、政府もその事は一切知らずだった為、その事に関しては関係ないと強く言って、世界を説得し続けた。

 

それとこれは全く関係のない事だが、ロボ太はとっくに捕まった様だ。

 

メタルギアが起動した日、メタルギア・ゼロが海に出た際、クルミがロボ太の居場所を特定し、警察に通報してロボ太は逮捕された。

ロボ太はクルミ事ウォールナットが生きていた事に驚き、その際に「世界一のハッカーは僕だ!!!」と叫んだが、クルミは「100年早いわ!」と言ったそうだ。実際顔合わせは無いが。

 

そして俺達はその後リコリコで営業を続けて、フキ達もその後リコリコのスタッフとして活躍している。

 

フキは政府がDAを切り捨てた事を聞いて、もうDAは復活出来ないと悟り、千束達と共にリコリコの店員として行動するにしたのだ。

まあフキは兎も角、サクラ達はもう完全にリコリコの店員として馴染んでいる。

 

だがここはリコリコ、DAの支部であった場所だ。

 

当然お困りごとの依頼が来て、その依頼こそ千束達が行っている。

 

俺は本来だったらほとぼりが冷めるまでは動かないつもりだ、俺達はあの戦いでかなり目立ち過ぎた。

もう少し動くのを控える事にする。

 

でもそれももう終わりが近かった。

 

ある依頼で俺充てに依頼が来たのだ、その依頼は俺と千束とたきなの3人で来るとの事…。

 

一体どう言う事だ…?

だが考えても仕方がない。行くしかないな。

 

一応外だからビジネススーツで良いかな?

俺は準備をする中、千束とたきなが既に準備を終えてくる。

 

「おーい進一君! 早く行こう!」

 

「出来てないのは進一さんだけですよ?」

 

「分かった!すぐに行く」

 

俺達は準備を終えて、今から行く場所へと向かった。

 

その場所はとある墓場、墓場に呼ぶ出すとかおかしな所だ…。

そして指定された場所の墓に付くと、そこには数多くの少女達の名前が書かれている。

 

その少女達の名前に千束は覚えがあった。

 

「ここって…」

 

「どうした?」

 

「皆…リコリスのお墓だよ」

 

な…何だって!? どうしてまたそんな所に!?

 

俺とたきなが驚いてる中だった。

 

 

 

 

 

 

 

「すまないな…、勝手にこんな所に呼び出してしまって」

 

 

 

 

 

 

突然、男の声が後ろから聞こえて来て、だがその男の声はとても強く、重みのある声…しかもその声は俺のよく知る○○ボイスの人物だった。

 

「ようやく会えたな…エクシード・スネーク、いや…撫川進一」

 

俺達は後ろを振り向くと、そこには40代くらいの日系とイギリス系の混血男性だった。

 

その人物を見て俺は…俺は…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソリッド・スネーク…!!?」

 

 

 

 




はい!まさかのソリッド・スネークご本人様登場!!

彼の登場に進一はどう見る…。
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