メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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これが最終回…です。


最終話

「ソリッド・スネーク…!!?」

 

俺はこの世界に来て一番…いや、初めて衝撃を隠せないでいた。

 

俺達の目の前にあのソリッド・スネークが立っているんだ。しかも老化前の姿だ…年齢は40代程。本来だったらクローンであるテロメアの影響で急激な老化により60代か70代くらいの年齢の筈。

その様子が一切見られない…。

 

そして千束とたきなはその様子に付いて来れずにいた。

 

「…えっと、ソリッド・スネークって…?」

 

「あっ!そう言えば前に進一さんが言ってましたよね! 愛国者達の説明をしてくれた際にその人の名前を!」

 

「え?……ああ~!」

 

千束はたきなの言葉に思い出した様子、過去に俺が愛国者達の説明をし、その際にスネークの名を出した事に。

彼女の頭にはそれはもう消えかかっていた様子。

 

そんな中で俺とスネークは対面をし、スネークは歩み寄って来る。

 

「そんなに俺が居る事が不思議か?」

 

「そりゃそうだ…。なんせオタコン達だけじゃなくリキッドの事もオセロットの事もアウターヘイブンたちの事も…不思議なもんだよ」

 

「フッ、そうか…」

 

そう言ってスネークは墓の方に向かい、少しだけ敬礼をし、死者を見送る様子を見せる。

 

俺はそれを見て、スネークのあのシーンを思い出す。MGS4の墓地でスネークが死者の魂に敬礼をするシーンは今でも思い出す…。

そう思ってる中で、スネークが敬礼を終えて俺の方に向く。

 

「…進一、ご苦労だったな…あのリキッドと戦って勝つとは…中々出来たものじゃない」

 

「…ありがとう。ただあいつはクローンだったと言っていたが、まさにその通りだった。俺の仲間たちがリキッドの遺体を持ち帰り、調べた結果身体の至る所に急激な老化の影響が出ていると聞いた。

本当にあのリキッドはクローンで、本物は表舞台には姿を現してない様子だった…」

 

「リキッドは自分の気に入らない者を消し去り、ビックボスを超える為だけに動く奴だ。その為ならどんな手段やいかなる行動も動じず、突き進む男だ…」

 

スネークと一緒に墓地を見回しながら言い、千束とたきなはその様子をただじっと見ていた。

 

「あいつは自分を解放できるのはこの俺だけだと言う訳だが…、何時までもビックボスを超えようとするのが変わらない奴だ」

 

「…あいつは自分が作られた人間である事は俺も知ってる。…《恐るべき子供達計画》、最強の兵士を作り出す為だけにリキッドは生み出され、それを知ってビックボスやゼロを恨み、世界を壊そうと動いた…」

 

「…リキッドだけじゃない、この俺も同じ様に生み出された。ビックボスに近い俺はあいつを憎む事もあったが、今ではもうそれはすっかり薄れてしまった。恨みだけでは…変わらない事もある、それをあの男に教えられた…。

あいつは俺をスネークとしてではなく、デイビットとして生きていけと言った…。あいつらしい」

 

「ビックボス…、最初のスネークであのザ・ボスと師弟関係だった人。その辺りは俺もよく知ってる」

 

ビックボス…リキッドが唯一殺したがっていた人物。あのFOXのエージェントであり、後に国境なき軍隊…MSFの指揮官だった男。

 

だがその後アウターヘブンを作る事となった人物…ミラーとは食い違いになった切っ掛けにもなった。

 

「あのリキッドが、自分を解放出来るのは俺だと言うのなら…俺もジッとする訳には行かないな」

 

「…おいスネーク、お前まさか」

 

その言葉を聞いた際、スネークは俺の方を見ながら言う。

 

「リキッドと対決する…、今度こそあいつとの因縁…終わらせる」

 

「…じゃあスネーク。お前は俺達と一緒に戦うのか?」

 

「…いや、これはあくまで俺の考えであり、そうじゃない」

 

スネークの言葉を聞いた千束とたきなはその言葉に意味が分からずだった。

 

そしてスネークは俺達を見てこう言った。

 

「…進一、そして君達はこの戦いから身を引くんだ。後の事は俺が全てやる」

 

「ええっ!?」

 

「な!何を言って!?」

 

「スネーク…、そうやって自分1人で背負い込む気か? それでズタボロになって死にかけた事忘れたのか?」

 

スネークの言葉は予想できたことだ。やっぱりスネークの考えは変わらない…、辛い事や悲しい事を全て自分1人で背負い込む行動がある。

 

だからオタコンもキャンベルもサニーもメリル達も心配されるんだ…。

 

「進一…、これは俺の戦いだ。お前の戦いはもう終わったんだ、これ以上戦う必要は───」

 

「あるよ、戦い続ける理由」

 

「っ…」

 

俺が言った言葉にスネークは言葉が止まり、千束とたきなは俺の方を見て、俺はスネークを見ながら言う。

 

「オセロットが新型メタルギアのデータを持ってリキッドの元に行った。あいつが再びメタルギアを作り出して世界を混乱に陥れようとしてる。それを見過ごす訳には行かないし、これは…俺の任務でもある。まだ終わってないんだ…」

 

「お前…」

 

「スネーク、俺はあんたがどんな事を言おうが俺達は止まらない。必ずメタルギアを破壊し、リキッドが新たな愛国者達になるならば…必ず阻止する!」

 

俺の強い意志にスネークはただ唖然とするしかなかった。こんな若者が強い意志を宿しながら語るのが予想外だったのだろう。

 

当然千束とたきなは俺の横に来ながらスネークを見て言う。

 

「そうですよ~♪ 勝手に引退させないで下さいよ」

 

「そうです。それに私達と一緒にやれば確実に任務を遂行できますから、そっちの方が合理的です」

 

「…しかしこれ以上は若い者達を死なせる訳には行かない。此処の者達の様に墓地に眠らせるのを増やす訳には行かないんだ」

 

スネークはリコリスの墓地を見ながら言い、俺達の戦いに否定気味だ。

 

そうか…、スネークはそれを伝える為に、あえてこの場所を選んだのか。

だとしたらそれこそ大きな間違いだ。

 

俺はザ・ボスに鍛えられた者であり、千束とたきなはDAのエージェントだ…。そう簡単に引かない。

 

「そう言っても無駄だぞ…スネーク。俺達は止まらない」

 

「しかし「スネーク…、君の負けだよ」っ!」

 

すると別の方から声がして、俺達はその方向を見るとオタコンとミラー、そしてサニーが来ていた。

 

「オタコン!サニーに…マスター!」

 

「久しぶりスネーク…、君が相変わらずで逆に安心するよ」

 

「スネーク、進一達はもう立派なエージェントなんだ。それをお前が止める権利はない」

 

「そうだよスネーク…、進一達を認めてあげて」

 

オタコン達に言われ、スネークは少しばかり考え、そしてため息を吐きながら言う。

 

「はぁ…、分かった。…どうやら俺は古い考えの様だな」

 

そう言ってスネークは俺の方を見てこう言う。

 

「進一…。一緒にリキッドを止めよう。あいつが世界を支配するのを阻止しよう」

 

「…ああ、勿論だスネーク」

 

そう言って俺達は固い握手をし、強い同盟が今ここに誕生した…。

そしてスネークはある事を言い出した。

 

「進一、俺はこれから各国に飛び回り、リキッド達の行方を捜しながら情報収集に当たる。俺が自ら出向いた方が早いだろう。だがお前たちはまだ動かない方が良い」

 

「そうだな…まだほとぼりが冷めてない状態で俺達が出たら、完全に世界が俺達に集中して身動きが取れないだろうな。もうしばらくはジッとしているよ」

 

「ああ、それまではいつも通り店で働くといい。それじゃあ俺は行く」

 

そう言ってスネークはその場を去ろうとした時だった。オタコンがスネークを止めた。

 

「スネーク待ってくれ。これ…忘れ物だよ」

 

っとオタコンがスネークにある物を投げて、それをスネークは受け止める。

 

スネークが受け止めたのは煙草だった、しかもスネークが愛用して【モスレム】と【ザ・ボス】だ。

オタコンはスネークが何処かで煙草を吸うのではと思って渡したのだろう。

 

しかしスネークはそれを見た途端、握り潰して言う。

 

「いや…煙草はやめた」

 

「スネーク?」

 

「フッ…健康に悪い」

 

そう言ってスネークは墓地から去って行った…。後ろ姿が何かカッコいいおい…。

 

「…スネークらしいな」

 

「フフッ、どうやらスネークはあのスネークと間違いなさそうだね。それと進一…君達はどうするんだいこれから?」

 

「ああ、実は…「よーし!!仕事が終わった事だし! 帰ってあの準備の続きと行きますか!」おい」

 

「ちょっと千束! またそうやって先に!」

 

千束は先に戻って行き、たきなは後を追いかけ、俺は苦笑いをしながらオタコン達に言う。

 

「実は少ししたらハワイに行くんだ。あそこで暫くは店を開く」

 

「ハワイ? またどうして?」

 

「千束がハワイに行きたがってたらしい。まあ分からなくはないけど…」

 

「それじゃあその時はまた進一の乗り物が必要だな。あの戦いで車やバイクは全て失ったしな」

 

ミラーの言葉に俺は少し心が痛む、あの最後の戦いでスポーツカーやSUV、バイクの全てが失ってしまった。新しい足を速く見つけないとな…。

 

「そうなんだけど……ん?」

 

すると俺の目にある物が映った。墓地のすぐ近く空き地に放置車両があった。

その放置車両はかなりズタボロで、あちこち傷んでいるが、それは国産車であり、この国の切り札と言われたあの【スカイラインR34 GT-R】があったのだ。

 

それを見て俺はピンときた!

 

「おいオタコン!ミラー! あれを手に入れてマザーベースで修理に改修を頼む!」

 

「あんなオンボロ車をか…? でもまあいいか…こちらで改修して、最強のエージェントカーにすれば良いだけだ」

 

「分かった。ならなるべく早くしておくよ」

 

オタコンそう言って、俺はオタコンにあの車を任せ、千束達の後を追いかけるのであった。

 

さあ…これからが大変だぞ…。

 

ハワイに向けて身体を引き締めておかないとな!

 

 

 




最後にエピローグがあります。

凄い事が起きますよ…!
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