メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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今回はちょっとだけレース的な感じです。


番外編 その3

今日俺は、ヒバナと共に買い物に来ていた。

 

「ごめんね~? 私欲しいものがあって、車が必要だったんだけど、丁度君が居たから良かったよ」

 

「そうか、まあいいけど」

 

そう言う俺、今回ヒバナが必要な道具が欲しかった為、今回その為の買い物に来ていた。

 

それならそうと前回千束達との買い物に一緒にくれば良かったのに。

素直じゃない奴だな~。

 

俺がそう思う中で、ヒバナと一緒にGT-Rに乗り込もうとした時だった。

 

「よう、そこのあんちゃん」

 

「ん?」

 

突然声を掛けられ、俺はその方に振り向くと、1人の若者がスポーツカーにもたれながら俺の方を見ていた。

 

そのスポーツカーは【アウディ R8クーペ V10】だった。

 

意外と高級スポーツカーに乗っている奴がいるんだな?

 

「俺の事か?」

 

「ああ、その車…日産GT-R R34だろ? 結構良い趣味してるじゃないか」

 

「ありがとう、この車に興味があるのか?」

 

「いや、俺にはこのアウディがある。それよりもよ…良い車を持つあんたに良い情報があるんだ。一週間後にこの街で行われる【公式ストリートレース】が行われるんだ、知ってるか?」

 

「ああ、勿論」

 

公式ストリートレース…、俺も千束達と共に店を出す際に、小耳に挟んだ事がある。

 

この街で政府や警察からも許可を得て、島全体で大規模なレースが行われると聞く。そのレースが今度行われる【ハワイ・スピードレーシング】と言うレースイベントだ。

そのイベントは一般参加も参加可能で、プロからアマまで大規模なレースが行われる。

 

「そのレースがどうしたんだ?」

 

「実はよう…俺はアンタの車を見込んで参加を申し込んでみたいんだよ。勿論アンタを見込んでだ」

 

「ええ~…俺がレースに? 勘弁してくれよ…俺はそんなレースには興味ないぞ」

 

「そんな事言わないでくれよ! そんな良い車を持っておいて何言ってんだ!」

 

その青年の言葉に俺は少しばかり呆れかえる。

まさかこの島で行われるレースに、俺が誘われるなんて思いもよらなかった。

 

だが何でそんなレースに、俺が誘われるんだ?

 

「あんちゃん!! 俺はアンタが出たら最高の挑戦者としてまたこの世に輝かせたいんだ! 頼むから出てくれよ!!」

 

「輝かせたいって…あんたね…」

 

何とも呆れた言い分だ、まさか俺がそのレースに誘われる事になろうとは思いもよらなかった。

 

でも確かによくよく考えれば、このGT-Rもレースには出れる車。出場するなら出来るけど、こいつはそう簡単には出る事は出来ない。

こいつはエージェントカーとして改修された車だ。

 

もしこいつがレースに出たら凄い事かも知れないが、生憎それは出来ないだろうな。

 

これが世間に広まれば、俺達の存在はまた明るみに出る事になる。

それだけは避けたいな~。

 

「すまないが俺は「いいよ?」うん。そうだよな…いいよな~…………………………え?」

 

「ねえ撫川。別に出ても良いんじゃない? その車…もっと加速出さないと勿体ないよ?」

 

おいおいヒバナ~~~~~~~!!! それスッゴイ駄目な奴!それに言っちゃってるの!調子に乗ってこいつ必ず絡んでくるぞ!?

 

「おお~~~!!!本当か!? よしそうと決まれば早速申し込みに行こう! アンタの名前は何て言うんだ!?」

 

「え? 俺の名前?」

 

「彼の名は撫川進一、ここだと【シンイチ ナツカワ】って事になるわね。「ヒバナーーー!!」

 

「よし分かった!!! じゃあその名でエントリーするからよ!当然俺も出るからな! あと俺の名は【ブライアン・スミス】って言うんだ!じゃあな!」

 

そう言ってブライアンと言う若者はアウディに乗り込み、エンジン音を吹かしながらその場を立ち去って行く。

 

「ええ~~~…………、ヒバナ?」

 

「♪~~~~」

 

ヒバナは口笛を吹きながら知らん振りをし、それに俺は思わずため息を吐くのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてホームに帰って来た俺達は、この事を千束達に話すと、エリカはヒバナを冷たい目線で睨む。

 

「ヒバナ…、何進一君の許可なしに勝手な事を進めるの? 酷いよね?進一君はまだ参加するって言ってないのに、勝手に参加するって言ったら困るよね。それに──」

 

「ご!ごめんって!! 許してよエリカ!?(何エリカ…すっごく怖いんだけど!?)」

 

ヒバナは今まで起こった事もないエリカの表情を見ながら怯えていた。

 

そして千束とたきなは俺がレースに出る事に意外な感じを見せていた。

 

「へえー、進一君がレースに出るの? この島でのレースに?」

 

「でも何で進一さんがわざわざレースに?」

 

「それは分からないが。もしかしたらGT-Rに乗っているとそんな風に絡まれるのかな?」

 

「あり得なくはないな。進一君があれに乗っている以上は」

 

俺がその事に口をこぼすと、ミカさんが納得するような感じで言う。

 

「え? ミカさんまで言うの?」

 

「進一君。折角だからそのレースに参加するといい。組織の車とは言え、基本的は普通の車とはほぼ変わらないんだろう。まあ多少は馬力が上がっているだろうが」

 

ミカさんが言う言葉に俺は少しばかり考える。

まあ確かにあの車は一般的なカモフラージュを目的としているが、元々はあの車は放置車両で、所々傷んでいた場所があった車。

 

マザーベースで改修作業を終えて、馬力アップや冷却アップ、ボディの軽量化と強化で何とかしてはいるが足回り系は全くの手つかずだ。

 

多少の追いかけっこならば問題は無いだろうが、本格的なレースならばまず足回り系がオシャカになる。

 

少しはアップグレートしないとな…。

 

「……まあそう言う事なら」

 

「でも進一君、どうするの? 今から部品は揃えられるの?」

 

「そうですよ、もし出場するなら今からじゃ間に合いません」

 

千束とたきなの言葉に少しばかり考える。どうしたらいいか…。

 

 

 

 

そして外に出て、GT-Rにもたれながら考える。

 

エンジンとボディは問題はない、ただ足回りとエキゾースト系、そしてシートもフルバケットシートに交換は必要だろうな…。

レースでは横Gで必ず座り心地はズレてしまって、運転に支障が出る。

 

どうにかしないとな…。

 

っと俺がスマホを取ろうとした時だ。

 

「ウキッ!!」

 

 

パシッ!!

 

 

「え?!」

 

突然何者かが俺のスマホを取り、慌てて後ろを売り変えると、GT-Rの上にリトル・グレイが俺のスマホを取って喜んでいた。

 

「ウキャウキャウキャウキャ!」

 

「お前は…リトル・グレイ!」

 

確かこいつはあのドレビンが飼っていた子ザル! 何でこんな所に…?

 

するとGT-Rのすぐそばで迷彩が解除されたストライカー装甲車が姿を現し、それに俺は思わず目が行く。

 

「よう!久しぶりだな?」

 

「っ!?」

 

俺はストライカー装甲車の後ろを振り向くと、白いハンカチをふらつかせて、ゆっくりと姿を現すドレビン。

ドレビンの登場に俺は思わず目が行く。

 

「ドレビン…!」

 

「久しぶりだな…、アウター・ヘイブンの事件はご苦労さんだったな?」

 

「あの後ストレイド・プライマスにお前の姿がいなかったのは、もう退散した後だったのか?」

 

「まあな。それよりも聞いたぜ? お前さんレースに出るんだってな? 戦い一筋のお前さんが珍しいこった~…」

 

「…好きで出てる訳じゃないんだけどな」

 

俺はそん事を聞いて、少しばかり呆れながら言う。

あのブライアンって奴が強引な感じで言って来るし、最終的にはヒバナが受けてしまったけど。

 

「でも出る事になった以上。俺は逃げる訳には行かないからな、その為には足回りとエキゾースト系、そしてフルバケットシートを何とか入手しないと」

 

「へへへ…、そう言う事ならこの俺の出番って事だ。ほら来いよ」

 

ドレビンは俺を呼び、それに俺は思わず付いて行く。するとストライカー装甲車の中には車のパーツ系がかなりあって、その中には足回り系とエキゾースト系、更にはフルバケもがあった。

 

おいおい…用意周到じゃないか?

 

「準備いいな…おい」

 

「まあな。今ならこのパーツ…タダで譲ってやってもいいぜ?」

 

「本当か!?」

 

「ああ、ただしレースでいい成績を残せたら…の話だがな」

 

ドレビンの話を聞いた俺が思わず黙り込む。良い成績を残せたら…か、上等だ…こうなったらレースで良い成績を残して、レース界に歴史を残してみるとするか!

 

そう思った俺はドレビンにこの掛けを承諾し、このパーツを貰ってGT-Rをマザーベースに送るのであった。

 

 

 

 

 

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