そしてこの話にある3人が登場します。
バン!バン!ババン!
空に向かって花火が飛び、ハワイの街の道路の脇には大勢の観客たちが居て、そしてそこに数十台の車が並んでいた。
そして小さな飛行船の胴体から映し出される映像。
『どうも皆さん!お待たせいたしました!! ハワイの一大イベントである【ハワイ・スピードレーシング】が遂に開幕!!!』
その言葉と同時に観客からは凄まじい歓声が響き渡っていた。
遂にこの日がやって来たレース、道路に建てられたピットに俺はそこにて、マシンであるGT-R…R34の所に立っている。
一度マザーベースに送ったマシンをレースに対応出来る様にセッティングした。
足回りだがこのレースはロードレースである為、サーキットのサスペンションでは通用しないとの事、なのでサスペンションとショックアブソーバーは路面に対応出来る物に交換している。
勿論このサスペンションとショックアブソーバーは任務の時にも対応できるようにしているとの事。
そしてブレーキディスクも熱対策のディスクを仕様している。
更にシートをレースの対策のバケットシートに変えたとの事、4点式シートベルトも加えられた為、このレースにはかなり役立つ。
しかもその4点式シートベルトはフルバケの中に収める事が可能だとの事。これなら通常時の運転の際にしまう事が出来る。
あと別に外見は良いんだけど…、ウイングがちょっと変わってる所があった。
「何時の間にこのウイングが付いたんだ?」
俺はリアウイングがいつものウイングとは違うのに気づいた。
そのウイングは黒く、しかも軽そうで丈夫なウイングへと変わっていた。
俺がそれを見ていると、横にある人物が来る。
「そのGTウイングは今回のレースだけでなく、任務の時にも対応できる様にしたんだ。レースだったらこれがないとな!」
「なる程ね…、って言うか何でミラーが居るんだよ?」
俺は横にいるミラーを見ながら言う。って言うか何でピットクルーの恰好をしてるんだ?
「なんでとは失礼だな進一!お前がマザーベースにそのマシンを送って来た際に説明を聞いて、これは俺もスタッフとして出なければと思ったんだ! 当然マザーベースのスタッフも何人か居るぞ?」
そう言ってミラーは後ろを振り向くと、ミカさん達の周りにはマザーベースのスタッフがピットクルーとして参加しており、ミカさんやミズキさん、そしてクルミと話している。
へぇーなんだかんだで楽しんでるだな皆? まあ任務続きだったからたまにはこんなイベントに参加しても罰は当たらないか。
「ねえねえ進一君!見て見て!!」
「え?」
俺は振り向くと、千束とたきな、エリカとサクラの4人がレースクイーンの恰好をして、パラソルを持って立っていた。
その光景に俺は思わず問う。
「…何それ?」
「レースクイーンだよ! レースと言ったらやっぱりこれでしょう!」
「いや~ウチこんなの初めて着たっスよ。最近こう言うのが面白くなってきたっス!」
「ど、どうかな…進一君、似合ってる?」
エリカは少しばかり頬を赤くしながら俺に問いかけ、それに俺は頷きながら言う。
「ああ、皆も似合ってるぞ」
「む~~~……」
すると何故かエリカは頬を膨らませながらちょっとばかり俺の事恨む、え?何で…?
先ほど言葉を聞いた千束とたきなが頷き、俺の隣にやって来る。
「進一く~ん、嬉しい事言ってくれるじゃん」
「あまり気が乗りませんでしたけど、着て正解でしたね」
「そうだよねたきな♪ ほらほらフキ!フキも着ようよ♪」
「誰が着るか!」
フキはピットクルーと同じ服装で立っていて、イラつきながら千束に怒鳴っている。
まあフキはその格好で十分だよな。着たらミカさんの方ばかり気にして集中出来ないよな。
勿論ヒバナも同じようにピットクルーの恰好をして、マザーベースのスタッフと話している。
するとミカさんがこっちに来る。
「進一君、服装はその格好で大丈夫なのか? いつもの私服の格好だが」
ミカさんが俺の恰好を見て言う。まあミカさんの言う通り、俺の恰好は私服の状態だ。別にこのレースはレーシングスーツを着なくても大丈夫なんだとか、今回参加する者達の中には私服の恰好で参加する者達がかなり多いらしい。
中にはレーシングスーツを着ている者達がいるらしいが、別に気にはしないさ。
俺は俺のやり方で行くだけ。
「勿論大丈夫ですよ、俺はこの格好で行きます」
そう言うと同時にピットを通りかかろうとした人物が俺達の方を見て問いかけて来る。
「ん?お前等日本人か?」
すると日本語が聞こえて来て、その言葉と同時に俺達は振り向くと、ピットの入り口に1人の日本人男性が立っていた。
「ああ、そうだが」
「へえー俺達以外にも結構参加している者も多いな、おっとまだ名乗ってなかったな。俺は【相葉 瞬】ってもんだ!」
相葉と名乗る人物に声を掛けられた俺達、まあ別にレース前だから別に良いんだけどさ。
俺が前に出て相葉と対面する。
「そうか。俺は撫川 進一だ。あんたもレースに出るのか?」
「おう、このレースは日本関係が多く携わってるからな。因みにだがこのレース…実は日本で開催される予定だったらしいぞ」
「何だって?」
その事を聞いた俺は思わず驚いた。
まさかこのレース、開催場所が日本だって言う事に、でもどうして…あ。
「まさかあの事件の影響?」
「ああ、日本に突如現れた謎の巨人のせいで、開催場所が変更されたんだとさ。でも開催場所がここになったと聞いてちょっとばかり嬉しさがあってな。なんせここは美女がわんさかいるからな!お前もそう思わないか?」
「え?それは…」
俺がその事を言おうとした途端、横腹に強烈な痛みが走り、それに俺は思わず飛び跳ねる。
「いってぇ!!!!」
「進一君。ちょっと何言おうとしてるの~?」
「少しイラっとしました」
横に千束とたきながいつの間にかいて、俺の横腹をつねって来たんだ。俺は思わず振り向く。
「痛いっての!!」
「じゃあ何!? 思わず鼻の下伸ばそうとしてたの?!」
「…私達が居ながらですか?」
「そうじゃないって!」
俺達のやり取りを見ていた相葉はと言うと…。
「(何だよこいつ…!! 俺の前でイチャつきやがって…!! 隙があったらあとでぶん殴ってやる!)」
何やらイラついている相葉が思ってると、別の人物達が来る。
「おい相葉、あんた何やってんだよ?」
「もうすぐ始まるよ」
っと別の日本人の男女2人組が来て、それに相葉は振り向く。
「なんだよ、【ヤジキタ兄妹】か。丁度良い、お前にも紹介しておくぜ。同じレースに出る2人組の【八潮 翔】と【北原 望】だ」
「え?」
俺は振り向くと、若い男女が俺の目の前にいて、それを見た女性は問う。
「こんにちは♪ このレースに参加する北原 望だよ。んでアニキの八潮 翔ね」
「おい望、何だその適当な言い方は…。お前もこのレースに出るのか?」
「ああ、そうだ。もし出くわすんだったら、お互い最高のレースとバトル…楽しむとしようぜ」
「ケッ、なんだかカッコつけやがる奴だ。何処かの嫉妬したイケメン野郎に似てるぜ。行くぞ望」
「はいはい、んじゃあお互い頑張ろうね?」
そう言って2人はその場から去って行き、自分達のピットに戻って行く。
そんなやり取りをして、相葉は俺を見て言う。
「さて…俺も自分のピットに戻るか。お互い良いレースしよう。じゃあな」
そう言って相葉も自分のピットに戻って行き、俺はそれを見送った。
やれやれ…日本人選手も結構いるもんだな?
「おーい進一、そろそろマシンのエンジンに火を入れとけー」
っとクルミが俺の方を見ながらそう言って来て、俺はGT-Rの所に向かい、エンジンを掛けに行くのであった。
そしてこの時に気付くべきだった。
あの3人も俺と同じようにこの世界に顕現した人物達であり、ある物語に登場する者達である事を…。
はい!スペシャルゲストとしてMFゴーストの相葉と北原に八潮の3人が出ましたwww
でもレースだったらこれ位のゲストが登場しても可笑しくないと思って書きましたので、後悔はないです。