とある場所、殺し屋が進一を追いかける様をある人物がモニターで見ていた。
その人物はスーツ姿で、若干40代くらいの人物で、その人物は少しばかり冷や汗を流しながら見ていた。
「…なんと、まさかハワイのレースでこんな悲劇が起こるなんて、誰が想像したんだ? でもそれはさて置き…信じられないくらいのドラテクだ」
その人物は進一のドライビングテクニックを見ながら、そう呟いて、受話器を取る。
「…俺だ、大至急あいつに連絡を頼む…。そうだ、これは大事な話しなんだ…、頼む」
そう言ってしばらく待つと、ある人物が出る。
『俺だ…』
「おう!俺だ
『いや、ちょっと込み入ったオペが一件入って、その準備中だ。何かあったか?』
「ハワイでちょっとした事件が起きた、だがそこにあの人物がいたんだ! 転生者が! 今ハワイ・スピードレーシングに参加していて、その中GT-R R34に乗っている!」
『…何? …フッ、それは良いニュースだ。それじゃあ
「え?俺が?」
史浩と呼ばれた男は涼介と呼ばれる男にその事を言われて、思わず聞き直した。
『そうだ、俺たちが提供する車両のスポンサーとして接触を頼むんだ。そして今後の為のあの車を渡す為に…。オペだ、切るぞ』
そう言って電話を切り、史浩はそれを聞いて思わず座り込む。
「お…おいおい、また俺にそんな役をさせるのかよ…。ちょっとはそっちも手伝ってくれよ!涼介~~~!!!」
っとその事に思わず叫ぶ史浩であった。
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ハワイ・スピードレーシングのコースからウォーターパークエリアに向かう俺は殺し屋を誘い込む様にしている。
これ以上路上での被害が出たら、大変だからな…、いやでもウォーターパークエリアに向かう時点で被害を増やしている感じがあるのは無理ないか。
そしてウォーターパークエリアに入った俺は、人が多い場所を避けて、人がいない場所を探そうとした俺はある物を目にする。
すると工事中の看板が置かれ、立ち入り禁止になっていた。そうこのエリアは工事中で、人が全くいない状態であった。
ラッキー!これなら思う存分暴れられる!!
そう思った俺はすぐにその看板を跳ね飛ばし、そのエリアに入る。
殺し屋もそのあとを追いかけ、ミニガンを撃ちまくりながら追いかける。
そして滝のあるエリアに入り、滝の水にボディを濡らしながらも、俺はすぐにマシンガンと自動追尾ショットガンを展開させて、殺し屋のフェラーリ360に向けて撃ちこむ。
銃弾の雨がフェラーリ360のボディに直撃し、火花を散らしながらGT-Rに向けてミニガンを撃ち返す。
殺し屋のミニガンが俺のR34のボディに直撃して火花を散らし、俺はそれを受けつつも上へと向かう。
それを追いかける形で追うフェラーリ360がロケット弾を起動させて撃ちこむ。
「っ!」
ロケット弾に対し、俺はすぐにそのロケット弾を躱す。躱したロケット弾は壁に直撃して壁が崩れ、その連鎖反応によって出口が崩れてしまった。
それに気づかない俺はそのまま上に上がると、瓦礫で道が塞がれていた。
俺は思わず90度ターンで止まる。
「おっと!!やっば…!」
「へっ!追い詰めたぜ!」
追いついて来た殺し屋は、その様子を見て笑みを浮かばせながら言う。
「お前を殺せば報酬が貰えるんだ。大人しく死にな!!!」
そう言って奴はフロントバンパーからスパイクらしき突起が出てきて、俺に目掛けて突進してきた。
…でも残念。そう簡単には行かないんだよな~これが。
「バーカ、ポチっとな」
『ステルス迷彩及びマグネットタイヤ起動』
俺はステルス迷彩とマグネットタイヤを起動させて姿を消す。
当然姿が消えたことに殺し屋は驚き、俺がいた場所を通り過ぎてしまって壁に向かっていく。
「う!うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
奴はそのまま壁に直撃した後、突き破って落ちてしまい、水の中に落ちてしまった。
その様子を壁に垂直の状態で張り付いたR34の中で見ていて、笑みを浮かばせながら見て壁から降りる。
そしてマグネットを解除して下に降りる。すると殺し屋が車から出てきて水面へと現れる。
「ぷはっ!!! く!くそっ!!」
「(悔しがっている所悪いが、お前はここで退場だ)」
そう思いながら俺はM9を取り出し、天井の大きな錘に向けて3発撃つ。
天井の大きな錘を固定していた鎖が撃たれて落ちて、殺し屋は思わず上を見ると、大きな錘が落ちてくる。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
そのまま大きな錘は殺し屋をつぶしてしまい、辺りには血の水が広がっていく。
それを見届けた俺はウォーターパークエリアを後にする。
ウォーターパークエリアを出た俺はミカさんに連絡を入れる。
「ミカさん、敵を排除した。今からこの場所を離れる」
『分かった、せっかくのレースが台無しになってしまったが、今はすぐにその場を去ることを優先だ。警察がすぐに来るぞ』
「了解」
そう連絡した後、俺はすぐにその場を去っていった。
同時にその様子を後から来た相葉達は車を止めて、降りて去っていく様子を見ていた。
「あいつ…」
「相葉…、あいつは間違いなく本物だぞ」
「分かってる…」
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そしてセーフハウスに戻ってきた俺たち、折角のレースは中断、事故した参加者たちはその後病院に運ばれて治療を受けた。
ブライアンは無事で、命に別状はなかった。
俺はソファに座り込み、少しばかりため息が出る。
「はぁ…」
「災難だったね進一君」
「そうですね」
っと千束とたきなは俺の両側に座ってそれを問いかけてきて、俺は頷きながら言う。
「ああ…、折角のレースはあいつらのせいで台無し、賞金はパー…とほほ」
「仕方ねぇよ。それよりも進一。これ…最初の殺し屋から回収したスマホだ、何か役立つと思うぞ」
フキが回収したスマホを俺に見せてきて、それを見た俺は頷きながら言う。
「よし、ならこれはクルミの担当だな。クルミ、これを解析してくれ」
「分かった。任せろ」
「それにしても進一君を狙うなんて、一体誰が仕組んだんだろう?」
エリカが椅子に座りながらその事を思い、それを頷きながらも俺は考える。
今回の事件…一体誰が仕組んだんだ? しかも今回はこんな大掛かりなやり方で、ミニガンやロケット弾を使ってだ。
うーん…分からん。でももしかしたらリキッド? いやあいつがこんなバカなやり方はしない筈。
そう思っていると、ドアからノックがして、それに俺たちは振り向く。
「誰だ?」
「私が出るよ」
っとヒバナがそう言って扉に向かっていき、ドアを開けるとそこには相葉達がいた。
「あれ?あんた達は…」
「すまねぇ、突然やって来て、撫川は居るか?」
「俺ならここにいるぞ?」
それに答えるように俺は立ち上がって言い、それに相葉達は俺を見る。
「やっぱり居たな…、実はあんたに会ってもらいたい人がいるんだよ」
「ん?俺に会ってもらいたい人?」
相葉の言葉に俺は少しばかり首を傾げると、相葉達の後ろからある人物が出てくる。
それは40代の男性で、日本人である人だった。
「初めまして、私は上有 史浩と言います。【エクゼブカー株式会社】の代表取締役社長をしている者です」