メタルギア・リコイル   作:ライダーGX

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番外編 その10

突然セーフハウスに相葉達がやって来たと思ったら、相葉達よりもお偉いさんがやって来て挨拶をしてきた。

エクゼブカー株式会社…? 聞いた事ない会社名だな。

 

俺がそう考えてると、後ろからミカさんがやって来て問う。

 

「それでそのエクゼブカー株式会社の社長様が此処に何の用で?」

 

「ええ、その事ですが…実は彼とお話しがしたくて此処に来ました。どうかお時間を貰ってもよろしいですか?」

 

史浩社長はそう言って俺の方を見て、それを見た俺は頷きながら言う。

 

「分かりました。ではどうぞ」

 

そう言って俺は彼らを招き入れるのだった。

 

 

そして応接室の部屋にお連れして、対応するのは俺の他に千束、たきな、ミカさんの3人。

ミズキさんとクルミは別の場所であのスマホを解析していて、フキとサクラにエリカとヒバナはコーヒー豆が切れた事で買い出しを頼んだとミカさんが言ってたな。

 

まあ邪魔な連中が居ないだけマシだな、あとチャドがいるだけだが…。

 

「…それで、俺に用っていったい何?」

 

「まあそんな堅苦しい事はない筈だよ。…()()()の君に」

 

「っ!!!?」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺は瞬時にM9を抜き、史浩に向けて構える。

 

当然千束もたきなも同じように銃を抜き構え、それを見た史浩と相葉達は驚く。

 

「なっ!!?」

 

「じゅ!銃かよ!!?」

 

「ちょ!ちょっと待って!! アタシたちは怪しい奴じゃ!」

 

「その事を知っている時点で怪しさ満載だろう! …アンタ、どうして俺の正体を知っているんだ?」

 

俺は史浩を睨むように見ながら問いかけ、史浩はそれに冷や汗を大量に流しながらも勇気を振り絞って言う。

 

「お、落ち着いてほしい…俺たちがなぜ君の正体を知っているか理由を言う。それは俺たちも少しばかり同じだからさ…、転移者って言う事かな」

 

「転移者だって…?」

 

ミカさんがその事を呟きながら少しばかり警戒心を解く、因みにだが何故ミカさんの事を千束とたきなは平然としているかは、それは以前、マザーベースでザ・ボスとの訓練の際にマザーベースにミカさんがやって来たことがあったんだ。

当然ミカさんがやって来たことに千束とたきなは驚いたが、ミカさんが理由を説明した事で納得はした。

 

まあ若干俺は千束とたきなに睨まれた事は、言うまでもなかったけど。

 

それはさて置き、俺達は史浩たちが転移者だって言う事に思わず耳を傾ける。

 

一体どういうことだよそれ。

 

「…転移者、それは一体どういう事なんだよ?」

 

「それは…」

 

史浩がそれを言うと同時に、俺のiDROIDからコール音がなり、それに俺は取り出してそれをテーブルの上に置く。

それを見た八潮が北原に問う。

 

「何だあれ?」

 

「わかんないわよ。アタシに聞かないでよ」

 

2人がそれを言っている中で、俺はiDROIDを起動させると、ホログラム画面が出て女神が画面上に現れる。

 

『お久しぶりで~す! 進一君、元気にしていたかな~?』

 

「え?誰この人」

 

「千束、この人が進一さんを転生したあの人ですよ」

 

「え?……おお~!そうだった!」

 

っと千束はたきなにその事を言われて、思い出したかのように手を「ポン!」と叩く。

俺はそれを気にしないまま神様の方に向けて怒鳴る。

 

「おいアンタ!!これは一体どういう事だ!?」

 

『ヒィ!!そんなに怒らないでよ進一君! こっちも手違いで起きる事があるの!』

 

「何処が手違いだよ!」

 

「まあまあ進一君、落ち着きたまえ」

 

ミカさんが俺を落ち着かせ、俺は少し呼吸を整えながら再度聞く。

 

「それで、これは一体どういう事だよ。この人等がこの世界に転移って」

 

『あははは…、実は手違いでその人たち5人をそっちの世界に送っちゃって…、それで急遽急いで世界の設定をする羽目に…』

 

「な、なんだそりゃあ…」

 

俺は呆れながら言葉がこぼれる、…ん?今5人って言ったか?

 

「おい、今5人って」

 

「あ、ああ、実はもう1人俺の親友がいるんだ。そいつはちょっと来れない用事があって、俺に全て任せたと言ってな…」

 

「5人もって、マジかよ」

 

『あははは…、ま、まあそういう事だから! 彼らは君達のサポート会社って事にして、何とか役に立たせるから!じゃあね!』

 

っと女神はそれを言って通信を切った。

それには俺は頭を抱えながら呟き、千束とたきなが俺を慰めてる中で、ミカさんが史浩に問う。

 

「それでここに来た理由は? 先ほどの方がサポートと言っていたが」

 

「あ、ああ…。実は君達に必要な車両を提供する為に俺は来たんだ」

 

「車両提供…?」

 

その言葉を聞いた俺は思わず耳を疑う、何故車両提供をする必要が…?

 

「実はもう既に情報を耳にしているんだが、君達もうすぐ日本に帰るんだろう?」

 

「…ああ、ハワイでの仕事を終えて、俺達は日本に帰る準備をしている。その時にあのレースが入ってきてな」

 

「そこで何だが…もしまた海外で活動する際は、GT-Rを海外専用として扱ってほしいんだ」

 

「GT-Rを海外専用に?」

 

その言葉に俺は少しばかり首を傾げるが、その事をちょっとだけ考える。

 

俺のGT-R…確かにエージェント用としてガジェットを大量に載せてあるし、武装もしてある、でも外装はそんなに目立たないものにしてあるから問題ないと思うけど…。

まああのGT-Rは海外で使うのであらば問題ないかもな…。

 

「…一応その車両、何処にあるの?」

 

「おお?見たいか? 実はすでに近くに待機させてあるんだ」

 

「近くにあるの?」

 

俺達は史浩たちに案内されて外に出て、俺のGT-Rの隣に車がおかれてあった。って言うか俺のGT-Rの隣に置いてたのかよ。

 

「まずは君達の車だよ」

 

史浩がまず見せたのは【トヨタ CH-R】だ。コンパクトSUVとして有名な車だが、これを提供する車なのか?

しかも3台も。

 

「おい、何故千束達にこの車を? もっと良いのはなかったのか?」

 

「本当ならばもっと性能のいいのを渡すつもりだったんだけど、日本の街中を走るのに目立たない車をする為、これにしたんだ。それにコンパクトの方が目立たない」

 

「そうなんだ。あっ、もしかして進一君の車もこれだったりする?」

 

「いや、彼のは別のものだよ。こっちだ」

 

そう言って史浩がある場所に行き、俺は史浩の後を追いかける。

そして史浩が足を止めて、ある車を見て、俺もその車を見ると同時に目を開かせる。

 

それは赤いボディに少しながらコンパクトな車、4気筒エンジン搭載車の車【トヨタ 86】だった。

 

「これは…ハチロクか?」

 

「そうだ。ほんとだったらGR86を渡すつもりだったんだが、こっちのアフターパーツがなかなか豊富な事から、こっちにしたんだ」

 

「なるほどな…、それで俺にこれをか?」

 

「そうだ。是非これを君に乗って貰いたいんだ」

 

史浩の言葉を聞いた俺は86を見る。

 

確かにこいつは少しばかりコンパクトで、足が超絶効く。逆に言えばパワーは弱いが、小回りが行く為良いだろう。もしパワーが足りなかったらターボを取り付ければいい。

 

「もしこいつのエアロパーツが欲しかったら言ってくれ。TRD製のエアロパーツを手配する」

 

「分かった。それでこいつ等は俺達が日本に帰国した時に渡すのか?」

 

「ああ、今渡してもこれ等を運ぶ手段と言ったら船でしかないだろう。これ等は俺が運ぶ手配するから、そっちは気楽に日本に戻る準備をしてくれ」

 

「ああ」

 

史浩…、車関連に関しては正直言って俺達より上だろう。戦いに関しては俺達の方が上だけど、車の方に関しては彼の方が上だ。

 

でもまあ…こいつを貰えるなら何でも良いか。

GT-Rに続いて86…。どうかよろしく頼むぜ。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして進一達が話し合った後の別の場所、そこにはリキッドがワインを飲み、グラスをテーブルの上に置くと受話器が鳴り、リキッドはそれを取る。

 

「私だ…。何?失敗した…? そうか…まあいい、今回のは小手調べと言う感じだ。よくやった…おかげで撫川進一の能力もある程度分かった」

 

そう…今回のハワイ・スピードレーシングのレースを邪魔してきたのはリキッドであった。

 

まさかのリキッドが関連していたとは思いもよらなかったろう、さらにそれを殺し屋に雇わせて、殺しを命じたのだから。

 

「失敗したとはいえ、今回の働きはよくやった。頑張った者達に報酬を送ってくれ。それじゃあ…」

 

そう言ってリキッドは受話器を置いて、再びワイングラスを取る。

 

「フフフ…、スネークと並ぶ者…撫川進一。あのクローンと激戦を勝ち抜いたから当然か…。会うことがあれば、戦ってみたいものだな…」

 

そう言ってリキッドはワインを飲むのであった。

 

 

 




はい、ハワイ編はこれにて終了です。
裏で手を引いていたのはリキッド、これは意外でしたか?www

そして久々の女神様の登場、ちょっとは出さないと思いまして書きました。
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