DAのリリベルからの依頼が来て、俺達は〇〇の地下駐車場へと向かっていた。当然車両は86に千束達のC-HRだった。
勿論ミカさん達も付いて行っている。
俺は86で1人で乗り、千束はたきな、フキはサクラ、ヒバナはエリカを乗せて向かっている。
向かう中で俺は少しばかり考えていた。今回の依頼…DAのリリベルは一体何を考えているんだ?
しかも俺をご指名とは…随分と余裕だな、リキッドのせいで組織は消えてしまったって言うのに、一体何が望みなんだよ…。
『おーい、進一君』
「ん?どうした千束」
俺は通信機から話しかけて来た千束に返し、千束はこう言ってきた。
『もしリリベルが進一君に何か仕掛けたりしたら、私が容赦なく倒しちゃうから、安心して?』
『そうですね。進一さんに変な事をしない様、私も見張っておきますから』
「お、おう…」
なんだなんだ…?千束にたきな、随分とリリベルに対して対抗的な感じに見えるぞ? 別に俺はあっちに勧誘される様な事はない筈だ、って言うか存在しない組織にどう入ればいいんだってんだ。
『たくっ!千束にたきなの奴、何進一にべったりしてやがるんだ!』
『あれ~?先輩やきもちっすか? ミカさんに言え――』
ドガッ!!!!
っと何やら通信越しに大きな音がして、俺は勿論の事、千束達も思わず耳を向ける。
『今度言ったら拳骨だけじゃすまないからな』
『もうあげてるじゃないっすか!?』
フキとサクラの所はなんだかんだで賑やかだ。そんな中でエリカたちの方では、ヒバナがエリカをからかっていた。
「エリカ、進一の事で盛り上がってるよ~?」
「もう!止めてよヒバナ!!」
エリカは真っ赤な顔でヒバナに怒鳴り、ヒバナは口笛を吹きながらスルーする。
そんな様子を無線で聞いているミカさん達、ミズキさんは何やら面白くない様子で、クルミは笑いながらタブレットを操作し、ミカさんは微笑みを浮かばせながら目を閉じていた。
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そして地下駐車場に到着した俺達、車から降りて、武器を構える俺達。俺はM9を構え、千束とたきなは勿論デトニクスにM&P、フキ達はグロックを構える。
地下は辺り照明が付いていて、電気が通ってる事に案外驚く。
「まだ電気が生きているなんてな…」
「普通だったらもう切られても可笑しくないのにね?」
「何かの為に必要なんでしょうか?」
「恐らくは…」
ミカさんが言うと同時に柱の陰から誰かが出て来て、もっている銃の【ベレッタ ARX160】が火を噴く。
それに俺達は散開し、ミカさん達は隠れる。
俺達は各自に散開して、柱の陰に隠れ、ヒバナが陰から覗いて様子を見る。
向こうの柱の陰に人数が4人確認出来て、俺達に4人いると合図を送り、それに俺達は頷いた時だった。
ズバンズバンッ!!!
俺が居た柱が突如切れて、俺は思わず後ろに下がった。
切られた柱はそのまま倒れて、その方向にフードを顔を隠しているが、俺と同い年くらいの奴がいて、手には刀を持っていた。
しかもその刀はただの刀じゃない…、高周波ブレ―ドだ!
なんであの刀を持っているんだ!
だが今はそんな事を気にしている余裕はない!
俺は千束達に合図を送り、それに千束達は頷いて動く。千束達が動いた際、柱に隠れている4人は千束達に向けてARX160を撃つ。
そんな中で、俺は高周波ブレードを持つ奴と対峙する。奴は高周波ブレードを構え、俺に向かってくる。
俺はそれを躱して、奴にM9を撃つ。
勿論入ってる弾は実弾じゃなく麻酔弾だから殺しはしないが、それでも奴はその麻酔弾を真っ二つに切り裂きやがった。
くそっ、どうやら奴はそんじょそこらの連中じゃない。明らかにあの高周波ブレードを使いこなしてやがる!
それに服装はどう見てもリリベルの物だ!と言う事は奴はリリベルって事か!?
奴はそんな事を気にせず、真っ向から向かってくる。俺は腰にあるスタンナイフを取り出し、それに構える。
一応こいつは高周波ブレードの斬撃にも耐えれるから、これで凌ぐとするか!
そう思った時だった。
「そこまでだ」
っと俺とそいつの間に1人の男が入って来た。男と言うより体全身がサイボーグの様な身体で、顔のあたりはバイザーがつけられていた。
背中には連動するアームの様な物で付けられた刀の鞘がある。
その姿を見て俺は思わず目を開く。おいおいこいつは…!!
「お前は……“雷電”!!」
「ようやく会えたな…エクシード・スネーク、いや…撫川進一」
こいつはメタルギアソリッドのビック・シェル事件で主人公を務めた【雷電】、何で雷電がこんな所に居るんだよ!?
っとその様子に千束達は止まり、4人は千束達に銃を向けるが、それを雷電は止める。
「やめろお前達。それまでだ」
「しかし!」
「彼女達を攻めても戻る物はないぞ?」
それに響いたのか、リリベルの連中は銃を下し、警戒を解く。
その様子を見て千束達も一応銃を下すが、フキのみはまだ銃を下していなかった。
俺はそれを見て言う。
「フキ」
「だがこいつ等は!」
「分かってる。だが一応下せって」
「フキ、下すんだ」
俺だけじゃなく、ミカさん達も出て来て、ミカさんはフキに言い、フキは渋々従って銃を下す。
その様子を見て、俺と千束にたきなは少しばかり一息をする。
すると奥から1人の男性が来る。
「すまないね、こんな手荒な事をしてしまって」
「うん??」
奥から来る男に俺は思わず目を大きく開かせてしまう。
その男は初老の人だが、顔の左側には傷の後があり、更にロングコートを着て、杖をつきながらやって来る人物…おいおいまさか!
「初めましてだね…撫川進一君。私は…【ゼロ】と呼ばれている。以後お見知りおきを…」
そう…、嘗てビックボスの上官であり、愛国者達の創始者であるゼロが雷電と共に俺達の前に現したのだった。
はい、雷電と意外なゼロの登場。そして高周波ブレードを使った物もまた意外な人物で、次回明らかになります。
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