「リ!リキッドが俺の所に来る!?」
ゼロの言葉に俺は勿論の事、千束達も驚きを隠せないでいた。あのリキッドが俺の下に来るなんてあり得ないだろう!?スネークが世界中探している最中なんだぞ!?
俺は驚きながらそれを聞く。
「何故リキッドが俺の所に!? 何故あいつの情報を?!」
勿論ゼロはその理由を語る。
「それは前回君がハワイで殺し屋を撃退した事がきっかけだ、あの殺し屋はかなりの腕利きの奴でね、リキッドがそれに興味を示したんだ。もし彼が君の所に来たらまず苦戦するのが目に見えてるからね」
「ええ?どうして進一君が苦戦するって思うんですか?」
「そうですよ。進一さんはこれまで以上に強くなってます」
千束とたきなは俺の事を思いながら言う。しかしゼロは首を横に振りながら言う。
「いや、リキッドを甘く見てはいけないよ。彼の戦闘力はクローンよりも遥かに高い上に、CQCは君の師匠であるザ・ボスと同等だよ。それくらい彼は強いのだ」
「ボスと同じ…」
それを聞いた俺はちょっとばかり唖然としてしまう。
戦闘力は俺よりも上で、あのクローンのリキッドよりも強いのか…。それを聞いたらなんだかじっとしていられないな、あのリキッドと対等に戦える程の腕前、また身に着けておかないと、今度またザ・ボスに頼むか。
…まあそれは後にして、俺はゼロに協力の事を効く。
「ちょっと遠回しになったが、ゼロ、アンタが俺達に協力を求めたのは何故?」
「それはだね、浩二君を始め、残りのリリベル達を引き取って欲しいのだよ」
っとゼロの言葉に俺は目を細め。そして千束達は驚きを隠せないでいた。
まあ当然だろうな、千束達からの話しではリコリスとリリベルは相性は最悪と聞く、それをゼロがそれを言うとは驚いた。
そしてそれを聞いたフキが立ち上がって問う。
「おい!何でリリベルを私らの所に!?」
「それは私が次の仕事に向かう為、この日本を去る事にしたからだよ。その護衛に雷電も一緒に」
「何だって、本当かそれ?」
「ああ、ゼロが新しい事業を作ろうと考えているらしくてな、その護衛として俺は同行するんだ」
そう話す雷電、へぇー…ゼロは新しい事業を作ろうとしているのか…、でもそれならリリベルも一緒に連れて行けばいい筈…。
そう思っている俺に察したゼロは俺に言った。
「一応リリベルの皆は個人記録がない為、パスポートも取れない…。だから彼等は連れて行く事は出来ないんだ」
「あ、そうか…、そう言えばDAの者達って全員孤児だったな」
「そう言う事だ。すまないが頼めないかね?」
「…まあいいでしょう、ですが1つ条件があります」
ゼロがそう言うと、ミカさんがある条件を言ってきた。
「条件とは?」
「彼等…リリベルが千束達を襲わない事を約束して頂きたい。それさえ約束して頂いたら、私は引き受けましょう…」
「勿論だ。後彼等の事は浩二君に任せてある。彼にリーダーを任せているからね」
そう言って浩二はミカさんに向けて頭を下げ、それにミカさんは頷く。
ミカさんに頭を下げた浩二は俺の方を向いて言う。
「これからよろしくな進一」
「ああ」
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そしてゼロ達との対話を終えた俺達、リコリコに戻り、リリベル達との行動をどうするか考えていたが。ミカさんがこう言ってきた。
「いっその事、この店を拡大するか」
「ええ!?店を大きくするの!?」
「ああ、何とか話しを通して、業者にこの店を拡大して貰おう。無論周囲の住民にも話しは通す」
それを聞いた千束は大いに盛り上がった。
「やっほー!!この店が大きくなるんだって!! 気合入るわ~!」
「全く千束ったら…、それをよりも進一さんは?」
「え?あれ…そう言えば」
千束達が俺の姿が居ない事に気づき、辺りを見渡す。そしてそれは浩二も同じだった。
千束達が探している中、俺と浩二は丘の上に来ていて、86のボンネットに腰を下ろしていた。
勿論チャドも一緒だ。
「まさかお前が此処に来るとはな…」
「俺も意外だ…、お前が愛犬と死んでまさかこの世界に転生していたとはな。しかもすげぇチートまで貰ってよ」
「お前もだろう。まさか高周波ブレードと身体能力を底上げで転生したとは…、そりゃああれだけの動きも納得だ」
俺達は缶コーヒーを飲みながら街を見下ろし、俺はゼロに言われた事を思い出す。
「にしてもリキッドがか…、備えが必要だな」
「ああ、俺もある程度準備しておく。お前はお前で訓練でもしてな」
「そうさせてもらう。だがその時はお前も一緒だ」
「あ?何でだよ?」
「ボスのCQC、お前も体験しておくといいぜ。あの人の技は本当にヤバいぞ」
っとその事を聞いた浩二は少し顔を引きつっていた。まあこいつもメタルギアのゲームを体験しているから、ザ・ボスのCQCはよーく知っている。
まさか自分も受ける事となると気が遠くなる。そう思うからな…。
「ああーーー!!こんな所に居たー!!」
後ろから声がして、俺達は振り向くと、千束とたきながC-HRに乗ってやって来て、C-HRから降りて言う。
「もう!進一君早く戻ってよ! 先生が今後の事で話があるからって!」
「早く戻りましょう進一さん」
「…モテてるなお前」
「フッ、どの道お前も女が出来るよ」
「うるせぇ」
そう言いながら俺達は86に喫茶リコリコに戻り、千束とたきなもその後を追いかけるのであった。