ゼロとの対話を済んで、浩二と生き残りのリリベル達と共にリコリコに戻った俺達。
そんな中で狭くなってしまった店舗を広くするため、ミカさんが専門業者に頼み、店舗を広くした。工事期間は約二ヶ月程度掛かったが、それでもいい感じに仕上がった様だ。
前の店舗と同じ感じだが、テーブルの席が増えて、更に二階の方もテーブルが増えている。
そのお陰か良い感じの広さになっている。
まあ地下の射撃場は何とか誤魔化せてはいるんだけどな。
それと浩二の乗り物だが、俺が使っていたNSXを譲る事にした。あれは任務の時だけじゃなく、街中でも走る事が出来る為、浩二に譲る事にしたんだ。
後バイクも買ったそうだ。浩二のバイクは【トライアンフ ロケット3 ストームGT】と言う奴らしい。結構パワーのあるバイクだそうだ。
そして更衣室の方も男女別の所が出来て、それはそれで問題なしと見た……筈。
保護したリリベルの連中は何か癖のある連中らしく、若干1人はスケベな奴がいるとか…。
今時の少年ってそんなんじゃないのか?
もしくはなんかの雑誌を読んで、興味が沸いたとかじゃないか?
まあそれは良いとしてだ。問題はミズキさんの方だ。
ミズキさんはイケメン男子たちが来て、女子たちが店にやって来ることが多いらしく、それに男がやってこない事に愚痴っていたそうだ。
アンタね…ちょっとは自分の年齢の事を考え…。
「ああん!? 何かアタシの事を言っている奴がいるね!?」
「どしたのミズキ?」
っとミズキさんが何かを察して言って来て、それに呟く千束。
…ミズキさん、アンタはエスパーかよ?
まあそれはそれでいいとして、ただ俺が気になっているのはリキッドの方だ…。
あいつが近々やって来るって言って、二ヶ月も過ぎているのに一向に現れない…。
何かの災いの素振りのない…。どう言う事だ?
リキッドはこそこそして何かをしているから、こっちも奴の動向がつかめない。
一体どう言う事だ…。あいつめ…一体何考えてやがる?
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そして別の国で、ゼロがホテルの部屋で紅茶を飲んでいる所に雷電が入って来て、1人の男を連れてやって来る。
「ゼロ、お客だ」
「うん?おや、来たか………スネーク」
そう…その男は、世界中でリキッドを捜索しているソリッド・スネークだった。
この二か月、俺がスネークにゼロと対話した事を教え、更に雷電の事も話したのだ。
それには流石のスネークも驚きを隠せず、何処であったかを聞き、俺は包み隠さず話し、今海外の事業の為出ていると言った。
スネークはゼロと接触する為、雷電とコンタクトを取り、それに雷電は了解して、ゼロとの時間と取った。
そして今現在、スネークはゼロと対面したって事だ。
「…アンタがゼロ、直接会うのは初めてだな」
「そうだな。君とは初めて会うね」
ゼロはそう言いながら紅茶を飲み、スネークは彼の前に座る。
「ゼロ…進一と会ったそうだな?」
「ああ、彼から聞いたか。そうだよ、彼にリキッドが近々やって来る可能性があるからとね」
「リキッドが!? 俺がこれだけ探しているにもか!?」
「彼は隠れるのが上手い、君の捜索を回避しながら進一の所に向かっているんだ。どうやら彼は殺し屋を退けた彼に少しばかり興味を示したようでね」
その事を聞いたスネークは少しばかり考え込む、まさかリキッドが進一に興味を示しているとは、思いも寄らなかったのだ。
リキッドは何を考えているか分からない男、それはスネークも同じ事だった。
だが今の俺の事を考えると、とてもリキッドに立ち向かう事は無理だと判断する。
「今すぐ向かわないと、今のあいつにリキッドと戦えるとは思えん」
「その心配はない、ザ・ボスがそれまで鍛え上げてくれるだろう」
「とてもじゃないが、そのザ・ボスが進一達をそこまで強くしてくれるとは思えないがな」
「それも含めて心配はないさ、ザ・ボスはあの男…ビックボスの友であり師でもある人物だ」
その話しを聞いて、スネークはまたしても考え込む。
ザ・ボスは俺も知っている通りの女性、あのネイキッド・スネーク事ビックボスの育ての親、実力は勿論知っている。
それでもスネークはあのリキッドの事を考えると、やはり心配な所がある。
「…進一は、無事にリキッドの猛威を防げるだろうか」
「無論大丈夫だよ、もしそこまで心配なら、雷電と一緒に助太刀に向かえばいい」
「良いのか?」
「勿論だとも。雷電もいいね?」
「ああ」
ゼロの言葉に頷く雷電、そしてスネークはこの後雷電と共に俺の所に向かったのであった。
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そして亜空間のマザーベースでのサーキット場、俺は自分のバイクのVMAXで浩二のロケット3と少しばかりレースをしていた。
勿論そこには千束達全員が居た。
そこでミズキさんがこの光景を呟く。
「本当にここって不思議な所よね~、風も緩やかだし日差しはあっても熱くないし」
「調整が上手く行っているのかもな、流石は亜空間だ」
ミズキさんが言う言葉にクルミが続いて言う。もちろんそれはフキ達も同じだった。
「まさかこんな所にメタル・オブ・サーガの基地があるとはな、何処探しても見つからない訳だ」
「そうっすよね~、しかもこんな広い場所でレース場なんて作るとか、ここの人達は暇っスね~」
サクラはそう言いながら俺と浩二のレースを見る。
エリカは俺達が走っている様子を見て、何だか微笑ましいそうな表情をしている。
そして俺と浩二は最終コーナーを曲がり、最後のストレートでゴールを目指し、同着でゴールした。
エンジンは違えど馬力は正直言って一緒なんだよな。だから良い勝負が出来るんだよ。
ピットに戻ると、千束とたきなが待ってくれていた。
「おーい、随分と楽しそうなことしてるじゃん」
「進一さんのは分かりますが、浩二さんも楽しんでますね?」
「まあな」
「こんなレース場だ、思う存分こいつのパワーを発揮するからな。いい機会だ」
っとそう言っていると。
ドボーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
突如サーキット場付近の海が爆発し、大きな水しぶきが飛ぶ。
それに驚く俺達。
「何だ!?」
するとスピーカーから兵士からの報告が上がる。
『緊急!!マザーベース付近に謎のワームホールが出現!! そこら【アーセナルギア】が一隻現れました!!』
っとそれを聞いた俺達はすぐにヘリを呼んで、上空から確かめる為、上へと上がる。
するとマザーベース付近の所にアーセナルギアがゆっくりとこちらに向かっている様子が見えたのだった。
まさか…リキッドが此処に!?
そしてアーセナルギア内部で、リキッドは口角を薄っすらと上げながらマザーベースに近寄るのだった。