前世の記憶が戻ったので、シャーレでハッピーエンドを手に入れたい   作:うどんそば

10 / 68
誤字報告かんしゃあ〜

なんかPVと評価がめちゃくちゃ上がっててびっくりしてます


逆に襲撃しよう

「いやあ、勝っちゃうなんてねえ」

 

 ホシノが呑気なことを言い、アヤネちゃんがそれを咎めた。

 

「先生の指揮が良かったね。私達だけのときとは全然違った。それとキタノ。どんどん浸透していってくれてたおかげで戦いやすかった。これがシャーレの力……資源も、装備も、指揮も。先生の大人の力って凄い」

 

「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパが帰ってきてくれたおかげでママはぐっすり眠れまちゅ。ああ、ママはキタノだったかな?」

 

「いや、変な冗談はやめて! 先生もキタノも困っちゃうじゃん! それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

 

 ホシノにセリカちゃんがツッコむと、ノノミちゃんもそれに同意する。先生がパパで私がママって……

 

 話がそれていたけれども、ここでアヤネちゃんがこちらを向いた。

 

「あはは……少し遅れちゃいましたけど、改めてご挨拶します。先生、キタノちゃん。私達は、アビドス対策委員会です。私は委員会の書記とオペレーターを担当している一年のアヤネです。こちらはセリカ」

 

「どうも。あ、気軽に呼んでもらって大丈夫だから」

 

 セリカちゃんは、私の方を見ながら、少し付け足した。ゲーム版では、どうもとだけだったから、私に配慮してくれたのかな?

 

「二年のノノミ先輩と、シロコ先輩」

 

「よろしくおねがいします、先生〜。キタノちゃんも気にしないで下の名前で呼んでくださいね?」

 

「さっき道端で最初にあったのが私。……あ、別にマウントを取ってるわけじゃない。それと私も名前の呼び方は気にしない」

 

 シロコは、少し恥ずかしそうに言った。かわいい。

 

「そしてこちらは委員長の、三年のホシノ先輩です」

 

「いやあ〜よろしく、先生、キタノちゃん」

 

 全員の自己紹介が終わり、ようやく全員の名前を把握していることになった。これでようやくアビドスの面々を名前で簡単に呼べるわけだ。気にしなくていいのは楽だー。

 

「ご覧になったとおり、我が校は現在危機にさらされています……そのためシャーレに支援を要請し、先生方がいらしてくれたことでその危機を乗り越えることができました。先生方がいなかったら、さっきの人達に学校を乗っ取られてしまったかもしれませんし……」

 

”ちなみに、対策委員会って?”

 

「対策委員会とは、……このアビドスを蘇らせるため、有志が集った部活です」

 

「全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです! 全校生徒と言っても、私達五人だけなんですけどね」

 

「現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのは難しい。在校生として恥ずかしい限りなんだけど……」

 

「もしシャーレからの支援がなかったら、本当に万事休すってところでしたね」

 

「だねー。補給品も底をついてたし、流石に覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生」

 

 先生の方を向くと、先生は少し誇らしそうに胸を張っている。きっと、この手紙を受けてよかったと、心から思ってるんだろうなあ。でもその態度が面白くて、少し笑みが溢れる。

 

「なかなかしつこい奴らだし、また来るかも」

 

「こんな消耗戦を、いつまで続けないといけないんでしょうか……。ヘルメット団以外にも、いくつも問題を抱えているというのに……」

 

 全員で、少し考えるように頭を少し垂らしてよくよく考えるけれども、答えはため息だ。

 

「……というわけで、ちょっと計画を練ってみたんだー」

 

「え!? ホシノ先輩が!?」

 

「うそっ……!?」

 

 驚かれているが、その内容は至って真面目な内容。疲弊した今を狙って、前哨基地を襲撃してこようという作戦。

 

「今なら先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし」

 

 そういったホシノに、シロコはなるほどと相槌を打って、今から行こう、と提案した。

 

「確かに、今からなら流石に反撃されるとは思ってないでしょ」

 

 私がそう言うと、ノノミも、そうですよねー! と、同意してくれる。

 

「ね、先生。いこうか」

 

 私はゲームの時のアヤネみたいな、問いかけではなく、あえて、既にそれが決まったことであるかのように言った。ゲームでもなんでもない、この世界の先生なら、答えは一つしかないと思ったから。

 

”もちろん”

 

 先生は、にやっと笑みを浮かべて、首肯した。私も笑みを返すと、先生は更に笑みを深めて、頭を撫でてくる。

 前世を含めて、もう何十年かぶりのその感覚は、擽ったいような、気持ちいいような、癖になるような、なんだか甘美なものであるような気がした。

 

「まあ先生のお墨付きももらったことだし、このままの勢いでいっちょやっちゃいますかー」

 

「善は急げってことだね」

 

「はい〜それでは、しゅっぱーつ!」

 

 

 ●●●

 

 

 私は、例のごとく単独行動になった。……とはいえ、先生の指揮下には入っている。ヘルメット団たちも、アビドス達が近づいているのはわかっているだろうけれども、流石に一人だけで別行動しているやつなんて考慮してないはずだから。

 

 ビルの隙間からそっと覗いてみると、例のごとく油断しているヘルメット団がいた。一応銃は持っているみたいだけど、皆の銃声がまだ遠くだからか、今ここが戦場になるとは誰も思っていなさそうな感じ。

 

「先生、どうする?」

 

 通信越しに、先生に判断を委ねる。

 

”それを聞くの? もう答えは決まってるでしょ”

 

「そうだよね」

 

”「行くに決まってる」”

 

 その瞬間、私はぽんっと飛び出して周囲の見張りを一掃した。……というよりも、コートの中に入れてたガバ号を頭にぶち込んだんだけども。こういう路地の戦闘でガバ号は優秀だ。ミニくんは取り回しがしにくいからね……。

 

「誰だ!」

 

 おっと。流石にバレてるか。奥から、何人かがこちらに近づいてくる音がする。でも……

 

「路地でそれは悪手じゃない?」

 

 頭を出した瞬間ぶち抜くと、後ろに詰めてきていた奴らは一瞬ためらう。その隙にミニくんを一方的に掃射した。

 狭い路地で、相手が路地内に入ってきているときだけ使える戦法だ。

 

「じゃあ、通りの方も殲滅していくね」

 

”了解”

 

 通りの方に出てくると、近くで待機していたヘルメット団はいなくなっていた。多分、みんなの対処に向かったのかな。じゃあ、後ろから挟もうか。

 

 思いっきり銃声の方に走って向かう。到着すると、戦闘中の戦場に、鉛玉が飛び交っていた。結構派手にやってるねえ。ヘルメット団はすっかりみんな側に夢中になって、こっちには気がついてもいない。

 

 そっと近づき、引き金を引く。ミニくんの最高の音が響き、最後列にいた三人は一瞬で大量の弾丸が当たり、気絶した。

 

 後方からの新たな敵に一気に総崩れとなっていくヘルメット団。向こう側ではホシノを中心として割とえげつない殲滅戦法を取っているので、余り逃げ残しもなしで済むかな?

 ミニくんを向かってくるヘルメット団に撃ち込む。逃げているのは……まあ追わなくてもいいか。武士の情けっていう言葉もあるし。

 

 そうして、アヤネの声が響いた。

 

「敵の退却を確認! 並びに補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認!」

 

「よーし、作戦終了だね。学校に戻ろうか」

 

”お疲れ様、キタノ。疲れは?”

 

「ううん、大丈夫。先生もお疲れ」

 

 先生にそう返すと、私も会話に混ざって皆でおしゃべりしながら、帰路についた。




あ、そういえばなんですが、今はセリフなどかなり原作ストーリー寄りに書いてますが、皆さんどうですかね?
もうちょっとオリジナリティ欲しかったりするんですかね……?

というわけでアンケートです! もしお時間あればご協力お願いします!

文章にオリジナリティ入れる?

  • 原作重視!これまで通りでいく
  • 若干オリジナリティ入れる!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。