白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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勝負です。


一夏VS楯無

「それでは、私こと『布仏虚』が立会人となります。お嬢様、試合前の一礼を・・・・それでは、始め!」

 

 勝負を受けた織斑一夏に襲い掛かるのを我慢するお嬢様を宥めつつ一礼をさせますて開始の合図をしましたが、お互い向き合って動きませんね、原因はお嬢様の服装。

 

 袴とは?昔ながらの日本の着物の一つ。

 

 嘗て、最強の剣客集団と唄われた新撰組が有名ですが、動きにくいと言う尤もな理由で史実によると途中から違う服装だったとあります。しかし、現代人からすれば相手に足の動きを読まれにくい利点があります。

 

 だからこそ、勝負を受けた織斑君は自分から迂闊には動けない。

 

 それが鉄則でしょうけど彼の目標を考慮したら、この段階でそれではいけない・・・・不用意に状況理解出来ないまま仕掛けないまでが精々では、そろそろ?

 

(まだ構えを取らない・・・・いえ、来る!)

 

 お嬢様は咄嗟に後ろに飛んだ!

 

 次の瞬間には織斑君は腹部があった場に掌底の一撃を放っていた。あれは『無形』の構えからの『無拍子』!しかもパワーがあるから受けたら終わりだったと思って体勢を立て直した瞬間にお嬢様は横に飛んだ!いつの間にか背後に回った織斑君は首のあった場所に手刀を振るっていた。

 

(守勢には回れませんね、お嬢様はどうするのです?)

 

 そう思ってたら今度は織斑君は上へ飛んだ!その瞬間にはお嬢様がスライディングキックの形で彼の膝辺りを通過していた・・・・お互い構え直して向き合う。

 

 古武道とは違い、肉食獣が自分より大きい獲物を狙う時には下半身を痛打を浴びせて喉元を狙う手段のような恐ろしさを感じるお嬢様の戦法には私も戦慄しました。

 

(((強い!)))

 

 

 審判役でも正直刮目してました。

 

 仲が上手くいかない妹、簪お嬢様を危ない目に遇わせた織斑君を懲らしめ・・・・いえ、釘を刺しつつ探る名目で私に道場の用意を根回しさせて勝負を挑んだお嬢様の実力は近年で凄まじい伸びを見せています。皮肉な事に理由が今向き合っている『織斑君絡み』なのですがね。

 

 尚も続く戦いは、お互い有効打を与えられずに十分近く経って、更なる長期化を予想しましたのです。

 

(想像以上に強い、道理で『ドイツ』の時にああなったワケですね)

 

 そう、ドイツの時に織斑君が誘拐犯を返り討ちにしてから日本の転落が始まった。

 

 勿論、織斑君には非は無い・・・・但し、政府から暗部への皺寄せは想像を絶していた。行方不明の篠ノ之博士次第で御仕舞いだった迄に、楯無お嬢様は自分なりの考えを定めて日本ではなく国外の国家代表になりましたが・・・・いえ、今はそれより簪お嬢様を危ない目に遭わせ掛けた時の状態について・・・・と考え直した瞬間。

 

「なんのつもり?」

 

 織斑君は、両手を上げて目を瞑っている。これでは・・・・?

 

「降参します」

 

「はい?」

 

 意味がわからない、どちらかと言えばお嬢様が押されてると認めざるを得ない・・・・なのに何故?そう思っていたら、織斑君は胸の辺りを指差している?・・・・『胸』・・・・?

 

 お嬢様の胸元を見たら、多分弛んだり手刀とかの風圧で切れて?

 

 

『はだけてた』

 

 

「い、いやぁぁぁああああああっ!!」

 

 お嬢様は胸元を両腕を隠して逃げた。

 

 せめて『さらし』でも巻くべきでしたね。

 

 

 

 -ーーーーーーーーーーー。

 

 

 

 そんなワケで、私が仲介をして虚しい虚しい決着を迎えた二人を仲介しました。生徒会室にて話し合いを始めます。

 

 簪お嬢様を訓練中に危ない目に遭わせ掛けた事は猛省している織斑君は事情は最初からわかって勝負を受けたのですから、楯無お嬢様の胸元をあんなにした事迄を含め、ただ謝罪するのみでした。

 

「あ、甘いわね・・・・あの織斑先生の弟ならこれくらいは・・・・」

 

「まあ、だから将来千冬姉と束さんに挑む時迄には覚悟を決めたいと思ってます」

 

 何か悔しい気もしますけど、やはり言った事な通りが目標のようですから触れない方が良いでしょうね。

 

「さて、真面目な話で・・・・貴方は自分が危険だと理解していますね?」

 

「はい」

 

 何かおかしいとは思っていましたが、何処か本能以上のもので篠ノ之博士の妹に対する仕打ちや戦意が高まった時に出す狂暴さは見過ごす事はできません。下手をしたら訓練中にでも死人を出しかねないです・・・・ここは?

 

「状況から考えて、当面は決闘迄の訓練で仮にブレードを使う時は峰打ちを心掛けるしかありませんね、または適当な模造刀か代用品らしきものを使う・・・・」

 

「それと簪ちゃんを傷付けない!」

 

「はい」

 

「そこは横槍入れないで下さい!」

 

「で、でも」

 

「気持ちはわかるのですよ、訓練中に事故死等とは本末転倒です。ですが?お互い真剣に訓練しているのだから、そこは尊重しなければなりません!」

 

「う、うぅぅ・・・・」

 

「織斑君?先ずはお風呂にでも入って、身を清めつつ頭を冷やしなさい・・・・『相談相手』が近くにいるのですから」

 

『相談相手』

 

 それに二人はピンと来ましたね、そうです。

 

『織斑先生』

 

 今、織斑君がやるべきは素直に相談しに行く事ですよ。一旦話は終わりになって退室した織斑君を何か言いたげに見ていた楯無お嬢様が何かしないかが私の課題になりましたけど。




私作の設定絡みはともかく、お約束一発目は会長でした。
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